団長は恋愛禁止です。   作:袋小路実篤

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三話目です。勢いだけで書いてる感が否めない雑な文章ですいません。あと、短くてすいません。


団長、甚大な被害を与える。

 ―――そのころ、グランサイファーのサロンでは、ヴェインが一人、頭を抱えて震えていた。

 

「う、うぅ・・・団長・・・裸エプロン・・・変態・・・うぅぅぅ・・・」

 

 先ほど聞いた、聞いてしまった、身の毛もよだつおぞましい言葉の数々・・・彼はそれを、必死に忘れようとしていた。

 

 と、そこへ、不意に軽やかな足音が聞こえてきた。ジータだ。コーヒーでも淹れに来たのだろう。

 

「あれ?」

 

 ヴェインのただならぬ様子は、すぐに彼女の目に留まった。

 

「ヴェイン?どうしたの?震えてるみたいだけど・・・」

 

「はっ!じ、ジータ副団長!!」

 

 ヴェインは雷にでも打たれたように立ち上がり、ジータに駆け寄って彼女の両肩に手をかけた。

 

「き、聞いてくれ副団長ッ!!団長が・・・団長が・・・」

 

「お兄ちゃんが・・・?」

 

「団長が裸エプロンで変態なんだぁぁぁぁぁっ!!」

 

「え?!お兄ちゃんが裸エプロンで変態?!」

 

 ジータは不覚にも、その光景を想像してしまった。

 

 そして・・・

 

「うぐッ!!・・・かはっ・・・・」

 

 史上稀に見る甚大な被害を被った。

 

「う・・・やばっ、早くポーションを・・・」

 

 床に倒れ込んだ彼女は、携帯していたポーションを震える手で取り出し、一気に飲み干す。

 

「んぐっ・・んぐっ・・んぐっ・・はぁ。危なかった。」

 

 そして彼女は思った。

 

 兄は一体、どんなテロ行為を企てているのかと・・・

 

「あっ、ジータ!それにヴェイン!!」

 

 と、その時、サロンの入口の方からグランの声が聞こえてきた。

 

 随分と切羽詰まった様子の彼は、二人の方へと真っ直ぐに駆け寄る。

 

「あ、お兄ちゃん。」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!団長(へんたい)だぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ちがぁぁぁぁう!!誤解だッ!!誤解だッ!!誤解だぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 とまあそんな感じに一通り怒号が飛び交ったところで、グランは改めて、二人に向き直った。

 

「そんな事より、二人とも、リーシャを見なかったか?!」

 

「え?リーシャ?さあ、私は見なかったけど・・・部屋に居ないの?」

 

「部屋はさっき行った!しかし居なかった!!畜生、なんだってこんなタイミングの悪い時にっ!!」

 

「うーん、じゃあ、私は知らないなぁ。」

 

「ヴェインは?!ヴェインは何か知ってるか!?」

 

「知らないっ!俺は何もっ!!裸エプロンなんて聞いてないっ!!」

 

「もう忘れろぉぉぉぉ!!まあいい。知らないならしょうがない。ただ、もしリーシャを見つけたらすぐに俺に教えてくれっ!!緊急事態なんだ!!」

 

「え?あ、うん。分かった。」

 

「頼むぞ!!俺はもう一度、リーシャの部屋を確認しに行く!!」

 

 彼はそれだけ言い残すと、怒涛の勢いで去っていった。

 

 ただならぬ兄の様子に、ジータは若干の不安を覚えた。

 

(緊急事態・・・いったい何事なの?)

 

「あ、副団長。それにヴェインさんも。こんにちは。」

 

 思索(しさく)にふけっていたら、急に背後から声が聞こえてきて、ジータは思わず飛び跳ねそうになった。

 

「ああ、リーシャ。」

 

 振り返ると、そこにはリーシャの姿が。いつの間にかは分からないが、きっとグランとは反対側の入口の方から入って来たのだろう。

 

「そうだリーシャ。お兄ちゃんが探してたよ?今リーシャの部屋に行ったから、できれば早めに行ってあげて。」

 

「団長さんが・・・そうですか。思ったより音を上げるのが早いですね。」

 

「え?」

 

「いえ、何でもありません。お気になさらずに。」

 

 そう言って、リーシャは笑顔を浮かべた。

 

 だがその顔は、どことなく狂気じみているように見えた。

 

「・・・ところでリーシャ。」

 

「はい?」

 

「その、手に持ってる白い袋は何?」

 

 リーシャが右手に持つ、小さな紙袋。

 

 普通なら気にも留まらないことなのに、この時のジータにはそれが無性に気になった。

 

「ああ、これですか?シャオさんに頂いたお薬です。」

 

「薬?何か、病気にでもかかってるの?」

 

「病気・・・ええまあ、そんなところです。」

 

(恋の病・・・とでも言いましょうか。)

 

 リーシャは心の中で小さく呟いた。

 

「あっ、そうだジータさん。」

 

「ん、何?」

 

「確か予定だと、明日ポートブリーズに燃料補給で立ち寄る筈でしたよね?」

 

「うん。そうだけど・・・」

 

「私、その時に配達業者に荷物を出したいので、少し待っていてもらえませんか?」

 

「ああ、うん、分かった。ラカム達にも伝えとくね。」

 

「お願いします。それでは、私は団長さんの所へ向かいますね。」

 

 リーシャは、にっこり微笑んだ・・・

 

(ついに、計画が動き出すんですね・・・愛しの団長さんが、ついに私の物に・・・ふふふ・・・ふふふふふふふふふふふふ・・・・)

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