また後書きに前回のアンケートの結果を踏まえたこれからの方針を載せておきます。
※後書きがかなり長くなってしまいました。申し訳ありません。
「翔太郎くんがいなくなっちゃってから...もう1週間かぁ」
「大丈夫だ、アキちゃん。翔太郎は絶対にどこかで生きてる。翔太郎がいつでも帰れるよう、今僕らができることをやらないと」
フィリップと亜樹子の2人は鳴海探偵事務所のロビーで話していた。
先程まで照井が事務所に来たが、
『未だに有力な情報は得られない。引き続きこちらも総力を上げて連続失踪事件の犯人を追う』
とのことであった。
「それにまだ被害者になりうる条件を満たしている人は港でたくさん働いている。
僕達との交戦があった後誘拐事件は沈静化してるみたいだけど...それもいつまでもこのままとは思えない」
「だよねー...」
「とにかくアナザードーパントを捕えない限り、翔太郎をこちらの世界に呼び戻すことは厳しいだろう」
そういってフィリップはガレージへと向かっていく。
「何するの?」
「ちょっとした開発だよ。僕は今自分にできることをしなければならない」
〜風都警察署〜
「これで今日の風都連続失踪事件の対策会議を終了します」
「......」
照井は会議が終わってもただ黙り込むだけだった。結局翔太郎が消えた1週間前から失踪事件は起きてはいないが、犯人への手がかりを一切掴めずにいた。
いくら会議をしても、毎回同じことを話し合い、有力な情報は出ないままである。
「何か...何か手がかりはないのか....」
照井もとにかく集められるだけの情報をかき集めたが、その中にドーパントに繋がるような有力な情報は一つもなかった。
フィリップの『検索』を使ったものの、わかったことはアナザードーパントの能力だけだった。
ドーパントの変身者、ドーパントによって開かれた別世界の情報については『地球の本棚』の本に載っていなかった。
フィリップの見解では恐らくアナザードーパントの変身者は『こちらの世界』にいる人間ではない。
つまり別世界も別世界で生まれた人間のことも、『こちらの世界の地球の本棚』では閲覧出来ないということだった。
『このままではまた被害者が現れる。そうなってからでは遅い。これ以上後手に回る訳には行かない』
そう決意すると照井はもう一度事件の被害者の元へと向かうことにした。
ある男から教えられたこの街を護る『仮面ライダーとしての流儀』を貫くために。
〜鳴海探偵事務所 ガレージ〜
「これで...どうかな」
「フィリップくん、それは?」
「ドライバーさ」
「ドライバーって...仮面ライダーの!?」
フィリップが片手で掲げて見せるのは色は灰色でそのガワには内部の機械の露出が見られるものの翔太郎が『仮面ライダージョーカー』に変身するのに使う『ロストドライバー』と瓜二つだった。
昔1度フィリップは翔太郎が風邪で寝込んでいた際に、翔太郎の名を借りて依頼を受けたことがあった。
その時には彼も翔太郎と同じようにロストドライバーを使うことで『仮面ライダーサイクロン』に変身した経験があったのだ。
「翔太郎がいない今、いくらアクセルがいるとはいえ彼一人では補いきれないこともあるだろう。
もしドーパントが現れたら僕も戦わなくては行けないと思ってね」
「でもそれ大丈夫なの?なんか中の機械とか見えちゃってるけど...」
「それを今から試すのさ」
そういってフィリップは『試作型ロストドライバー』を腰に装着する。
そしてサイクロンメモリを起動した。
『サイクロン!』
フィリップはサイクロンメモリを腰のドライバーに挿入し、展開する。
『サイクロン!!』
だがフィリップの身体が変わることは無く、ドライバーはバチバチと音を立てて壊れてしまった。
幸いメモリに傷はなかった。
「あー...」
「ドライバーが負荷に耐えられなかったか...
まだまだ調整が必要なようだね」
そう言うとフィリップはその壊れたドライバーを再び作業机の上に置き、工具を持って改良を始めた。
『翔太郎は僕がいなくなった時、たった一人で街を守り抜いた。今は照井竜がいるが、彼だけに頼る訳には行かない。
待っていてくれ、翔太郎。必ず犯人を捕まえて、君を僕らの愛するこの『風都』に帰してみせる』
『フィリップくんも今自分に出来ることをやってるんだ。なら私も頑張らないと!
対策なんざ動いてから立てればいいって、翔太郎くんも言ってたもんね!』
「フィリップくん!私、もう一度聞き込みに行ってみるよ!」
「わかった。だが十分に用心してくれ」
「もちろん!じゃあ行ってきまーす!」
そういって亜樹子は足早に事務所を出ていった。
フィリップ、亜樹子、照井。
いまこの3人の思いは1つになり、この街にいなくてはならない男を連れ戻すためにそれぞれの行動を開始した。
〜???〜
「アナザー。君もそろそろ活動を再開したまえ」
「いいんですかい?ダブルの始末には成功しましたが、あっちの風都にはまだアクセルが残っていますよ」
「そうか。アクセルの始末には...そうだな、『パンサー』、君が向かってくれ」
「了解」
すると近くに座っていたスラリとした身長の男が立ち上がる。
「『アナザー』、扉を開け」
「しくじるなよ、『パンサー』」
『アナザー!!』
赤いTシャツをきた身長の低い男はメモリを起動すると、生体コネクタに挿入し、その身体をアナザードーパントへと変え、フィリップ達がいる方の風都への扉を開いた。
そしてスラリとした男はアナザーが開けた扉をくぐり抜けていった。
「いいのか?『パンサー』1人で」
その声と共にソファの影がグラリと揺れる。そこから真っ黒な異形が姿を現した。
「『シャドウ』。君はまだ行く必要は無いさ」
「そうかい」
すると真っ黒な異形はソファの影に潜るようにして消えていった。
「にしても面白いくらいに簡単に進みますね。
こりゃあ俺たちが『この国』を手中に収めるのもそう遠くはない」
「あぁ、その為にもまずは...」
『クリエイト!!』
リーダー格の男は『赤い端子』のメモリを身体に挿入する。
その身体は沢山のブロックを積み重ねた人型に変わる。
そして『クリエイトドーパント』はテーブルに置いてある何も描かれていない無地のガイアメモリを手に取る。
するとそこに大きく『T』の文字が刻まれた。
「そいつは...『テラー』ですかい?」
「ご名答。ひとまず時期を見てこの能力を使ってみようと思う」
「にしても恐ろしいメモリだ。クリエイト一本持っておけば死ぬまで遊んで暮らせますぜ」
「そうでもないさ。『あちらの風都』で『切札』や『永遠』の記憶も精製できるか試したが、作れたところで一部のメモリは適合率に左右されすぎて使用できないからね」
そう言ってクリエイトドーパントは精製した『テラーメモリ』をテーブルに置いた。
「まずは完全なる『アビスメモリ』の完成が我々の第一目標だ。
左翔太郎。君にはいい駒になってもらうよ」
そういってクリエイトドーパントは元の人間の姿に戻るのだった。
クリエイトドーパント
『創造』の記憶を内包するガイアメモリ。『地球の記憶』を使うことにより、ガイアメモリ(ドーパントメモリ)の精製を行うことが出来る。だが精製できるガイアメモリにも制限があり、具体的なモノがなく概念的な記憶であるほど精製に時間がかかる。
(例:コックローチなどの現存する動物のメモリは容易に作れる。逆にテラーなどの概念的なメモリは作るのにかなりの時間を要する。)
今回も読んでいただきありがとございました。
前回のアンケートの結果ですが、
賛成・どちらかというと賛成 4
反対・現状反対 3
となりました。
当初はダブル勢のみの変身で、他作品の主人公のそっくりさんはジオウでのレジェンドライダーたちのような扱いでいこうと思ったのですが、もしかしたらライダーに変身するのが見たいと言うも人もいるかもしれないと思い、今回のようなアンケートを取らせていただきました。
ですので一応次回に試験的にゲストライダーを登場させてみようと思います。
ですがそのゲストライダーたちも基本的に登場回のみ変身させるという扱いにします。
アンケートにあった通りオーズのシャウタコンボやウィザードのウォータードラゴンなどがあまりに出張ってしまうと、艦娘いらないやん...となりかねないのですが、あくまでお祭り作品として楽しんで頂けたらなぁと思っています。
アンケートにご協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。そして反対に投票して下さった方、本当に申し訳ありません。
このような形でも満足していただけるよう誠心誠意努力して参りますので応援よろしくお願いします。