ミクノポップ!!   作:YoShoki

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と、投稿時間遅れました、ごめんなさい;;
ちゃんと時間通り投稿する予定だったんですが、ちょっと予想以上に時間をとられて送れちゃいました(=ω=;)
今後気をつけます、済みませんでした…


第13話 ウェルカムパーティー《前編》

「そういえばカナさ」

 

昼休み。いつも通り俺、葵、海翔の三人が机をくっつけて飯にありついていると、海翔が俺に何かを聞くために顔を上げた。

 

「何?」

「ミクちゃんの歓迎会ってやったの?」

「歓迎会?」

 

歓迎会か…。そういわれてみれば、確かにミクが来た事を祝うよう何かをやっていない気がする。まぁ必要ないといえば必要ないんだが、やればあいつもそれなりに喜ぶだろうし俺たちもなんだかんだで楽しめるだろうし…うん、やってもいいかな。

 

「いや、やってない。やるって言うなら俺は賛成だけど」

「あたしも~。でも歓迎会って言っても何するの?」

「何でもいいんじゃない?適当に飾り付けして料理食べながらわいわい騒いでればそれっぽくなると思うけど。料理は一人の負担にならないように一人二、三品ずつ持ってきてみんなで分けるようにすればいいかな」

 

海翔はこういう時結構役に立つ…って言い方は良くないな、何が必要でどういうやり方が一番効率良く物事を進行させられるかを考えるのが凄くうまい、と言った方がいいか。だから何かしらイベントがある時は基本的にこいつがリーダーになる。

 

「場所は当然カナのとこだよね?」

「それでいいんじゃないかな?あ、でも僕の所で準備してサプライズパーティー風にすることもできると思うけど、どうする?」

「いや、俺んちでいいよ。そんなことより時間決めなきゃだろ」

「場所は『そんなこと』じゃないわよ、重要なことでしょ」

「でももうカナの家でやるのは決まったから、確かに今は時間決めるべきかもね。僕は基本的にいつでもいいけど、二人はどう?…って、聞くまでもないかな」

「ご存知のとおり、帰宅部の俺は毎日ダラダラ過ごしてますよ~」

「あたしも問題ないわよ」

 

この中の誰一人として部活には入っていない。だってめんどくさいし拘束されるし、そんなもんに入って頑張るよりこいつらとダラダラ遊んでるほうが何倍も面白いと思うし。…まぁ二人がどういう理由で部活に入っていないのかは知らないけど。

 

「やるなら週末とかがいいかもね。比較的早い時間から集まることもできるし」

「学校サボるって手もあるけどな」

「いやいやないから」

 

葵がジト目で突っ込みを入れてきた。その向かいでは海翔も、葵ほど思いっきりではないにしろ、ジト目で無言の攻撃を仕掛けてきている。…一応軽い冗談のつもりだったんだが、どうやら「俺が言うと冗談に聞こえない」という意味の視線らしい。

…非常に心外である。いや、そりゃ俺は決して真面目で模範的な生徒ではないけど、実際にサボったことなんて本当に数えるほどしかない。それなのに何この仕打ち、酷くないですか?

そんな俺の複雑など知ったことかと言わんばかりに、その事を言及する隙も見せずに話はどんどん進んでいく。

 

「今日は水曜日か…。『善は急げ』って言うし、今週の日曜日とかはどう?」

「あたしはもちろん賛成、好きなおかずは一番最初に食べる派だからね」

「日曜日か…」

「うん、どうかな。場所がカナの家な以上、最終決定権はカナにあるけど」

 

いつまでもグチグチ言ってても仕方がないので、海翔に言われた曜日に予定があったかどうかを思い出す。が、特にない様な気がする。

 

「大丈夫、問題ないはず。じゃあ日曜日の昼過ぎくらいに家に集合な」

「オッケー」

「よし、決まりだね。楽しみだな~」

 

そんな感じでスムーズに歓迎会の大まかな予定が決まった後はいつものようにどうでも良いことを駄弁りつつ弁当を平らげ、授業を聞き流しつつ放課後まで過ごし、いつものように葵と一緒に帰路に付いた。

 

♪ ♫ ♬

 

「つーわけで、日曜日葵と海翔が来るから」

 

帰ってからとりあえず今決まってる事をミクに話す。最初は嬉しそうに顔を綻ばせていたが、次第に何だか暗くなってきてしまった。

 

「その…良いんでしょうか、私なんかのためにそんなものを開いてもらっちゃって」

「お祝いって言うより、ぶっちゃけバカ騒ぎしたいだけだろうから遠慮すんな。お前もそれに乗じて楽しめば良いんだよ」

「…分かりました、それじゃあお言葉に甘えさせていただきますね」

「そうしとけそうしとけ」

「…あの、マスター。ありがとうございます」

「礼は当日企画した海翔に言ってやれ。あとついでに当然のように賛成した葵にも」

「ふふっ、分かりました。さて、それじゃあ私はご飯作りますね」

「え?いや、俺作るけど」

「いいんですよ、と言うかやらせてください。ささやかなお礼と言う事で、今日は私が何か作りますから」

 

…そう言われたら任せるしかない気がする。と言うか逆にわざわざ断る理由が見つからない。

そんなわけで俺は夕飯はミクに任せ、とっととシャワーを浴びる事にした。

…ボーカロイドがどんどんただの家政婦っぽくなってる気がしないでもないが…まぁいっか。歌えるようになるまではこんな感じでたまに家事をしてもらうのも悪くないかもしれない。

 

♪ ♫ ♬

 

そして日曜日。時刻は10時半、歓迎会開始の2時間くらい前である。

俺はとりあえず二人分の朝食を準備するためキッチンに30分前から立っていたのだが、どうもミクが部屋から降りてこない。昨日はアイツ妙に張り切っていて、「朝7時には起きてマスターが準備するの手伝います!」とか何とか言っていたのだが、10時半現在まったくそんな様子はない。

 

「…まぁいっか、とりあえず準備進めちまおう」

 

そう呟いて俺は部屋の隅においてあった、パーティーグッズが売ってる店のロゴが入ったかなり大き目のビニール袋の中から「誕生日おめでとう!」と書いてある垂れ幕のっぽい布を探り出す。…こういうのが日本語って言うのが微妙に違和感なんだが、まぁ今回はそのほうが都合がいいので上手い具合に使わせて頂く。

「誕生日」の部分をはさみで切り落とし、壁に画鋲でつける。次にでっかい箱に入ったヘリウムガスのタンク(一辺50センチくらい)を取り出し、一緒に入ってた風船にガスを入れて膨らましてく。口を結んで紐も取り付け、椅子にくくりつける。色は俺、葵、海翔の席には適当な色、ミクの席には緑と黒の風船をつける。何となくアイツのイメージカラーって言われるとその二色な気がしたからだ。ついでに女の子だからと言う理由でピンクの風船も後から付け足してみた。

わざわざヘリウムガスのタンク買ってまで風船つける必要あったのかと思わなくも無いが、まぁたいした値段でもなかったし雰囲気出るからまぁ良いだろ、と言う事で購入してみたのだが、なかなか良い仕事をしてくれたと思う。風船が付いただけなのに何となくめでたい雰囲気になったような気がする。

最後にツイスターみたいな七色の水玉模様をしたテーブルクロスを敷き、お揃いの紙コップと紙皿とナプキン、さらにその横に白いプラスチックのスプーンとフォークを並べて、ダイニングの準備は完了。

となると残りは料理なのだが、こっちの準備はもう昨日のうちにほとんど終わってる。昨日寝る前に餃子を40~50個ほど包んでおいたし、焼く前のグラタンも冷蔵庫に入ってる。あとはグラタンをオーブンで、餃子をフライパンで焼けば出来立てホヤホヤの美味い料理が振舞えるという寸法ですよ。フッ、完璧だね。

つーわけで、特にやる事もないまま時刻は11時。微妙に時間が残ってしまった。どうしたもんかね…。

 

「…っと、そういえば」

 

ミクがまだ起きてない事に気付いた。いや、まぁまだ寝てるのかどうかは知らないが、とりあえずまだ下に降りてきてないって事はまだ寝てるのではないだろうか。さすがにそろそろ起きないと身嗜(みだしな)みを整える暇もないだろうから、起こしたほうが良いよなぁ…。

というわけで二階に上がる。一応部屋の前に立って2、3度ノックしてみたが返事がない。…やはり寝てるのだろうか、はたまたなんか別の俺には考え付かない理由で返事ができないのかどっちかだ。…まぁほぼ間違いなく前者だろうけど。

 

「ミク~、開けるぞ?」

 

一応一言だけ断って扉を開ける。…自分の部屋にノックをした上で、さらに一言断って入らなきゃいけないってのもなんか変な気分だな、今更ながら。ベッドの上を見ると…まぁ案の定と言うか何と言うか、ピンクのパジャマを着たミクが寝ていた。

前にも言ったかもしれないが、彼女の寝相は悪い。実際に寝相が悪いところを目撃したわけではないが、時々起こしに来ると大体掛け布団がベッドからずり落ちてるし、パジャマもはだけていたりする。…目のやり場に困るからかなりやめてほしいと思う反面、眼福だからこれからも続けて欲しいという欲望に忠実な部分も頭の中に存在している。

そんな彼女だが今日は比較的マシだった。…いやまぁ、相変わらず掛け布団はベッドから落ちていたが、パジャマはそれほどはだけていない。俺はホッと胸を撫で下ろしつつベッドの横まで移動して、ミクの肩を揺する。

 

「ミク、起きろって。もう11時だぞ、あと1時間くらいで皆来るぞ、歓迎会始まるぞ」

「…ん…んぅ…」

 

しばらく声をかけつつ肩を揺すり続けると、ミクは身をよじりながら体を起こした。小さく伸びと欠伸をした後、半開きの目を擦る。起き上がる時に少しだけ左肩部分のパジャマがずり落ちたが、すぐに止まった。

 

「…ぁ、マスター…」

「起きろ、もう11時だ。そろそろ準備しないと間に合わねぇぞ」

「…じゅういちじ、ですか?そうですか…。…えっ、11時!?」

 

俺の言った事が理解できたのか、ミクはガバッと起き上がった。…が、

 

「はわぁっ!!」

 

素っ頓狂な声を上げてまたベッドに背中側から倒れこんだ。…どうやら立ち上がった際に自分の長い髪の毛を踏んづけてしまったようだ。

 

「…だ、大丈夫か…?」

「だ、大丈夫、じゃない…い、痛いです…」

「ったく…まぁ、いいや。いい眠気覚ましになったろ?さっさと支度して来い、もうすぐ二人とも来るぞ」

「そ、そうだ!って言うかどうしてもっと早く起こしてくれなかったんですかぁ!?」

「いや、昨日あんな気合入ってたから起きてくるだろうなぁって思って。で、準備してるうちに忘れちゃってた」

「忘れたんですか!?って事はやっぱりマスターが悪いじゃないですか!」

「責任転嫁は良くないな。っつかそもそもお前が起きないのが悪い。何なんだよ、昨日ワクワクしすぎて寝れなかった、とか言うオチじゃないだろうな」

「にゃ、何を言ってるんですか、そんなワケ無いじゃないですか!何を言ってるんですか!?」

「二回言うな、別に大事なことじゃないだろ。って言うか『にゃ』ってなんだ『にゃ』って」

「う、うるさいですっ!そういうどうでもいい揚げ足取りはいらないですから!」

 

「にゃ」ってのはまぁ多分「な」を噛んだんだろうなぁ…。…にしても「にゃ」って。微妙に可愛かったけど。

 

「そ、そんなことより早く支度しなきゃ!」

「そうしろそうしろ。もう歓迎会の準備は出来てるから自分の支度に専念しろ」

「わ、分かりました、ありがとうございます!」

 

ミクはそう言うと慌しく部屋を出て行った。俺も一つため息を付いて、彼女の後を追って一階に降りた。




実は本来13話はバレンタインの話だったんですが、さすがに時期外れすぎるので後に回しちゃいました。

さてさて、今週は…面白いことは無かったですね。って言うか勉強が今週忙しくてそれどころじゃありませんでした…orz というわけで、今週は本当にまったく何もありませんでした;;
さらに、来週エッセイと試験があるので、今も本来はもっと試験勉強しておかないといけないんですねーハハハハこんなことしてる場合じゃない。
…勉強してきまーす(´;ω;`)
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