士郎が聖杯戦争のあれこれを教えてもらうため、教会へたどり着く。
「では、私はここで門番でもしていよう。誰かが来たら対応がしやすいものだからな。」
中に入り、しばらく経つ。
さて士郎はどうするものか。
士郎が帰ってくる。
「ジークバルト。俺は聖杯戦争で戦う。こんな殺し合いを止めるために。」
「うむ、少し貴公のことを信じていた。なら、私は貴公の助けになろう。」
士郎が手を出し、握手を求める。
私はしっかりと彼の手を取り、握手する。
「ガハハ、では帰るとしよう。」
そうして私と士郎と凛は帰ることとなる。
その途中だろうか、変わった少女に会った。
「また会ったね、お兄ちゃん。」
「イリヤスフィール……。」
凛がそう言う。会いたくない者を見た時の顔をする。
「貴公。何者だ?気配的には凛と同じ魔術師というところか。それに、貴公ではない何者かを連れてるだろう。」
完全に勘だが、魔力うんぬんが常人のそれではない。
「へぇ、鋭いのね。なかなかやれそうなサーヴァントじゃない」
不気味な笑みを浮かべる。
恐らく少女はマスターというものだ。
ならサーヴァントとやらは何処だ。
「来て、バーサーカー!」
どこからともなく大きな男が現れる。
見る限り私よりかなり大きい。
だが、「古き友」には遠く及ばない。
「ガハハハハ………大したことのなさそうな者だ。そこそこの力量はあるのであろうが、「古き友」に遠く及ぼん。」
「私のバーサーカーは最強よ!やっちゃって!バーサーカー!」
力強くその大きな剣を振り下ろす。
それを難なく避ける。
力強く踏み込み、斬り上げる。
巨体だったが、宙に舞う。
大きさ的にはどこかで見た、銀騎士程だろうか。
あれも大きいが、それより一回りのほど大きいくらいか。
「嘘…バーサーカーを…?彼はギリシャの大英雄、ヘラクレスなのよ?それを大したことの無いように……。貴方何者…。」
「私はカタリナの騎士、ジークバルトだ。」
もはや決まり文句だ。何回名乗るべきか。
サーヴァントは何体かいるという。
正直めんどくさいものだ。
「ねぇ、なんでそんな嫌そうな感じなの…?」
「いや、そういう顔だ。いや、しかし、うーむ………うーむ……。グゥ………グゥ………」
「なんで寝るの!寝るとこじゃないでしょ!」
「はっ、すまぬ。考え事をしてた故……」
少女が怒る。何か悪いことをしてしまったようだ。
「なんか、既視感があるな。」
そう言う士郎。
「ある意味凄いわよ…。」
呆れたような表情の凛。
「もういいわ。なんか気に入らない。今度あったら「絶対に」殺すから!」
そう言って、どこかへと行ってしまった。
うーむ、よく分からん。
「か、帰るか…。」
「そうね。そうだ、衛宮君。私と休戦にしない?本当は普通に敵として戦うつもりだったけど、彼を見てたらその気が失せたわ。イリヤの時と同じようなことをされても困るし。」
そうして、一時休戦し、協力すること約束し、帰宅する。
ヘラクレスの前で居眠りできる辺り、凄いかと。
ヘラクレスくらいだったら、苦戦はするだろうけどジークバルトさんなら難なく倒せそうです。
やはり、どう足掻いても平和なんです。