ジークバルトは好物ってなんでしょうね。
エストスープは一体何を材料にして作ってるんでしょうか。
ようやく帰宅した。
「ジークバルト、お前強いんだな……。」
「妙な技を持ってはいなかった故、戦闘に支障はなかった。体が燃えていたり、何かを飛ばしたりしてくるのが、当然のような世界だった為な。」
「あれより強いのがうようよ……。」
「巨人の方が厄介だったからなぁ。戦闘方法が似ていた為、ヘラクレスとやらとは戦いやすいものではあった。」
「凄いな…。そういえば、ジークバルトの言う「古き友」ってなんだ?」
「巨人ヨームだ。ガハハ、良い友だ。」
「強いのか?ヨームというのもさ。」
「あぁ、彼は王としても、1人の戦士としても強かった。彼は「薪の王」という存在になれるほどだからな。」
つい勢いで難しい話をしてしまった。
彼には着いていけないだろう。
やはり、士郎の雰囲気が彼に似ているせいだろうか。
「難しいことは良い。さて、どうするか?」
「あぁ、風呂だけ入らせてくれ。」
「なら待つとしよう。」
士郎が風呂へと向かう。
ふと、私が初めて来た時のあの蔵へと向かう。
そこには螺旋の剣がある。
疲労などが癒えていく。
ここにもあるとは。だが、休息場所としてはとても良い。
流石にあの者のように、復活は出来んものだが。
エスト瓶の中が満タンになる。
しかし不思議なものだ。ここにもあるとは。
さて、戻るとしよう。
士郎が風呂から既に出て、寝る準備をしている。
「士郎、貴公の睡眠中は私が護衛するとしよう。」
「大丈夫なのか?寝なくても。」
「暇さえあれば寝ているため問題は無い」
「はは…、みたいだな……。」
士郎が苦笑いする。
そして士郎は眠る。
「ヨーム、人生というものは奇っ怪なものだ。あの者と同じ目をする人間と会うことになろうとはな。火の中の灰と呼ばれていたあの者とは、少し違うが、彼はきっと…」
彼は重大な使命があった。
そういえば、私も使命があった。
使命というより、約束なのだが。
その為にも今死ぬ訳にはいかん。
だが、今与えられている使命も果たさなければ。
そして朝になる。
うむ、ここの太陽も大きいものだ。
ここには太陽の宗教なんかないのだろうか。
「おはようジークバルト。」
「おはよう、今日はどうするのだ?」
「今日は学校だ。うーん、着いていくのは難しいし、適当に家で暇つぶししててくれないか?」
「うむ、その辺の書籍でも漁っていよう。」
「文字は読めるのか…?」
「なんとか解読してみせる。ガハハ」
そうして、士郎は学校とやらに行った。
私が護衛するのも考えたが、彼一人でもなんとかなるだろう。
無力だろうと、彼のような者は切り抜ける力を持つ。
信じて待つしかない。
彼の暇な時は剣術の鍛錬でもしよう。
彼はきっと困難を切り抜く力がある。
時間軸的にはヨーム戦前なので、うっかりヨーム戦の話を出さないように気をつけてます。
ジークバルトさんが学校に行ったら、保護者扱いですね、完全に。