ジークバルトさん視点だとどうやってもほのぼのなんです。
士郎が学校に行った。
はて、その間に書物を読みふけるとしよう。
「うーむ、話す言葉なら分かるのだが、字は難しいな……。所々読めんもんだ。」
向こうとは言葉が全く違うのだが、どういう訳か簡単な字なら読める。
サーヴァントは現代の知識を授けられるというのだから、私は中途半端に授けられたのだろうか。
「うーむ、この「説明書」とやらは難しい字が多い。
だが、絵のおかげか何となく分かる。」
あちこちにある書物をとりあえず読む。
聞いたことも無い言葉も多い為、題名だけでは判断出来ないからだ。
「果たして、学校がどういうものか、少し見てみたいものだ。
この紙によれば、士郎は明日は休みだ。夕方辺りであれば人は少ないから、その時に行けば良かろう。」
あっという間に時間が過ぎた。
もう昼時か。
そうだ、エストスープでも作ってみるとしよう。
材料はこの辺の店で行けるだろうか。
その前に家にある材料を見てみよう。
「冷蔵庫」と行ったか。
何やら中は冷気で満ちているらしく、中に食品を入れることで腐らせないのだという。
材料は、あるな。そこそこ物はあるようだ。
あまりは夕食にでもすれば良いだろう。
その辺の調理器具の使用方法は書物で学んだ。
鍋を使い、材料を入れて作る。
そして黄金色のスープが出来る。
「うむ、我ながら良い出来だ。
これなら士郎にもご馳走出来るな。これから世話になるのだ。こういうのも必要だろう。」
それを少し飲む。
体のそこから癒される感じがする。
そんなことをしながら家で帰りを待つ。
もう夕方か。
士郎はもう少しで帰るだろうか。
しばらく経つと士郎が帰ってくる。
凛と一緒にだった。
士郎が負傷して帰還する。
「士郎何があったのだ。少し負傷している様だが。」
「大丈夫だ、少しサーヴァントにやられてな…」
「少し待っていたまえ。」
エストスープを作っておいて正解だった。
あれには回復効果がある。
「これを飲むといい。」
「ジークバルトだったかしら?これはなんなのかしら?」
「エストスープだ。傷の回復をすることが出来る。」
そう言って士郎にエストスープを飲ませる。
そうするとじわじわと士郎の傷が塞がる。
「魔術の類いか何かかしら?これは。」
「いや、家にあるもので作った。ただの料理と言ったところだ。」
「んなわけあるかぁ!」
鋭いツッコミをいれる凛。
何かおかしなことを言っただろうか。
「何故だ?私の所ではこれが通常なのだが。」
「随分と変わったところなのね。普通は魔術とかでないと回復は無理なのよ。」
「私の世界にはそういうものではなかった。道具を使うだけでも、魔術の才能がない者でも回復出来た。」
だが、それにしても士郎の回復速度が早かった。
不死人のような回復速度であった。
そういえばサーヴァントを召喚するには媒体が必要なんですよね。
果たして何が媒体になったのやら。