ラブライブ!サンシャイン!!~俺、参上!~   作:さすらいの風来坊

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5thライブ、最高でした!

主な感想はメインの鞠莉ちゃん誕生日ストーリーに書きましたのでそちらで確認していただけたらなと思います。


第2章 1年生編
#5


曜と梨子のスクールアイドルとしての時間を取り戻して2日が経過した。

あれから、千歌を含めた3人で放課後にダンスの練習をしている。

そこには良太郎も参加して、様子を見守っていた。

 

また、浦の星は1学期の終業式が近いため、学校は昼までしかなく、午後からは練習の時間がかなり取れた。

 

良太郎「はいそこまで。15分の休憩にしようか。」

 

7月で夏の真っ只中。

気温が高く、こまめに休憩しないと身体に負担をかけてしまう。

 

千歌「2人とも身体は大丈夫?」

 

なぜこの質問をしたかというと、曜と梨子は数日間ほどダンスをしていなかった。

その分のブランクがある。

 

曜「私は大丈夫だよ!」

梨子「私はまだ慣れないみたい...。」

 

元々水泳部に所属している曜は日頃から鍛えていたため苦にはならないみたいだが、梨子はブランクがあるようで、少し疲れ気味だ。

 

良太郎「休憩って言ったけど、やっぱり今日は終わりにしようか。」

曜「そうだね。しっかり休むのも練習だもんね。」

梨子「みんなゴメンね...。私にもっと体力があれば...。」

千歌「梨子ちゃんが謝ることじゃないよ。」

 

今日の練習に区切りを付ける。

 

良太郎「3人は部室に行ってて。僕は図書室に行ってくるよ。」

千歌「花丸ちゃんたちの様子を見てくるの?」

良太郎「うん。僕との記憶はあるだろうからね。」

曜「じゃあ、私たちも帰る準備ができたら図書室に向かうね!」

 

そう言って、良太郎と2年生は別行動を取った。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

良太郎が図書室目指して廊下を歩いていると...

 

キン「良太郎、ちょっとええか?」

良太郎「キンタロス? どうしたの?」

 

キンタロスに声をかけられた。

 

キン「俺も一緒に行ってええか?」

良太郎「良いよ。一緒に行こう。」

キン「ありがとな。」

 

ちょっと歩いて図書室に到着した。

 

ガララ

 

良太郎「失礼しま~す。」

 

入ってすぐのカウンターに人は居ない。

 

良太郎「あれ? それなら奥に居るのかな?」

 

花丸が奥の倉庫に居ると予想した良太郎はそのまま奥へ進んだ。

 

 

 

花丸&ルビィSide

 

一方、図書室の奥の倉庫では...

 

ルビィ「花丸ちゃん、こっちは終わったよ。」

花丸「ありがとずら。あとはこれだけずらね。」

 

図書委員として本の整理をする花丸とお手伝いをするルビィが居た。

残る本は同じ棚に片付けるため、ルビィが本を手渡しし、花丸が棚に片付ける役目に分かれた。

 

ルビィ「これが最後の1冊だよ。」

花丸「これは1番上だから、ちょっと大変だけ...ど...。」

 

台に乗り、背伸びして本棚の1番上に片付けようとするが...

 

花丸「ぐぬぬぬぬ...。」

ルビィ「花丸ちゃん大丈夫?」

 

花丸の伸長では届くか届かないかのギリギリみたいだ。

 

花丸「もうちょっとずらぁ...。」

 

つま先立ちでプルプル震えている。

この先に何が起きるかフラグが立つ。

そのフラグ回収はすぐに来た。

 

ガタッ

 

花丸「ずらっ!?」

ルビィ「ピギィ!?」

 

バランスを崩してしまい、花丸が台から落ちる。

 

ルビィ「花丸ちゃん!」

 

すぐにルビィが駆け寄るが...

 

グラッ

 

花丸&ルビィ「「えっ...。」」

 

本棚が2人目掛けて倒れてきた。

さらに、2人は判断が遅れて、逃げることが不可能。

 

ルビィ「ピギャアァァァァァ!!」

 

 

ドサドサドサドサ...

 

 

 

良太郎Side

 

奥に近付くにつれて、花丸とルビィの声が聞こえてくる。

だが、聞こえたのはルビィが花丸を心配するセリフだ。

 

良太郎「何をしてるんだろ?」

 

ガチャ

 

奥に続く扉を開けた瞬間...

 

「ピギャアァァァァァ!!」

 

目の前でルビィが悲鳴をあげた。

 

良太郎「危ない!」

 

一瞬の判断で、花丸とルビィの救助に入る。

 

キン「ここは俺の出番や!」

 

良太郎が駆け出すと同時に、キンタロスが良太郎に憑依したところで...

 

 

ドサドサドサドサ...

 

 

 

ALL Side

 

 

ドサドサドサドサ...

 

本棚が倒れてきて、絶体絶命かと思われたが...

 

花丸「あれ?」

ルビィ「ルビィたち助かったの?」

 

自分たちが本に埋もれずに助かったことを不思議に思っていた。

すると...

 

K良太郎「お2人さん、無事か?」

 

頭上から声がしたのでそちらを向く。

 

ルビィ「お兄ちゃん!」

花丸「りょうお兄ちゃん!」

 

背中で本棚が倒れくるのを防ぎ、2人を庇うようにして良太郎が立っていた。

 

K良太郎「ふぅ。よっこいせぇ。」

 

本棚を元に戻し、2人に向き合う。

 

K良太郎「ケガは無いか?」

花丸「大丈夫ずら!」

ルビィ「お兄ちゃんありがとう!」

 

2人は無傷だった。

ちなみに、キンタロスが憑依した良太郎は、金色のメッシュが入った長髪を後ろに束ねた髪と金色の瞳を持ち、服装も黒と辛子色の着流しを着ている。

 

とりあえず、2人が無事だったことですぐに崩れた本を元に戻した。

その最中にキンタロスも良太郎から離脱した。

 

良太郎「ありがとねキンタロス。」

キン「ええてええて。」

 

花丸「終わったずらぁ。」

ルビィ「ルビィクタクタだよぅ...。」

 

全部の本を戻すのに30分かかった。

少し休んだところで、ルビィが質問してきた。

 

ルビィ「お兄ちゃんはどうしてここに?」

花丸「まるたちに何か用事ずら?」

良太郎「2人の様子がちょっと気になっただけだよ。」

 

特に理由は無いとしながらも、本当の理由は2人が標的になっていないかを確認すること。

 

良太郎「ところで、善子ちゃんは?」

 

Aqoursに所属していた1年生は、ルビィ,花丸,善子の3人。

この3人は普段から仲が良く、一緒に居ることが多いが、今は善子だけ不在だ。

 

花丸「善子ちゃんは居残りずら。数学の宿題を忘れて、先生から居残りを言われてたずら。」

良太郎「相変わらずの不幸具合だね...。」

 

と噂をしていると...

 

ガラガラガラ

 

善子「うぅ...疲れた...。」

ルビィ「善子ちゃん? 大丈夫?」

 

顔が『(≡△≡)』こんな感じになりながら善子が図書室にやって来た。

 

良太郎「善子ちゃん、お疲れ様。」

善子「良太郎ぅ...癒してぇ...。」

 

そう言いながら善子は良太郎にすがる。

 

良太郎「善子ちゃんは頑張ったね。偉い偉い。」

 

良太郎は嫌な顔をせず、善子を受け入れ、頭をなでる。

 

花丸「善子ちゃんに堕天の力が無いなんて、余程の居残りずらね。」

ルビィ「そうみたいだね。」

 

すると...

 

ガラガラガラ

 

千歌「りょうちゃんおまたせ~!」

 

あとで図書室に来ると言っていた2年生がやって来た。

 

良太郎「着替え終わったんだね。」

曜「うん! りょう兄を迎えに来たよ!」

梨子「あっ...。」

 

梨子は1年生の3人と目が合う。

 

ルビィ「ピッ...!」

 

人見知りが発動し、ルビィは花丸の後ろに隠れる。

 

千歌&曜「「あっ...。」」

 

今の1年生にスクールアイドルをやっていた記憶と時間は無い。

まったくの初対面という状況だ。

 

良太郎「あの3人は僕の友達だから大丈夫だよ。」

 

間に入って取り繕うが...

 

梨子「私たちは先に帰ってるね...。3人とも驚かしちゃってゴメンね...。」

千歌&曜「「失礼しました~...。」」

 

2年生はそそくさと退散していった。

 

良太郎「千歌ちゃん...曜ちゃん...梨子ちゃん...。」

 

去り際、寂しげな表情をした瞬間を良太郎は見逃さなかった。

 

 

 

 

 

続く。




今回は文章がちょっと少なめになってます。
1年生編、どんな展開にしようか吟味中です。

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