ラブライブ!サンシャイン!!~俺、参上!~   作:さすらいの風来坊

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カラオケで『climax jump』を歌いたいです。
めちゃめちゃドはまりしちゃってます(笑)


#6

その日の夜。

 

愛理「りょうちゃん、ちょっと話があるんだけど良いかな?」

良太郎「うん、大丈夫だよ。」

 

実の姉である愛理は話があるようで、良太郎の部屋を訪ねる。

 

愛理「最近何かあった?」

良太郎「えっ...。」

愛理「りょうちゃん、難しい顔して何か考えてることが多いから気になっちゃって...。」

良太郎「それは...その...。」

 

核心を突かれるような質問で焦る良太郎。

事実を言えないため、それらしい言い訳を考える。

 

良太郎「大学のレポート課題がちょっと難しくて...。それを考えてるんだ...。」

愛理「そうだったのね。でも、無理しないでね。」

良太郎「ありがとう。心配かけてゴメンね。」

愛理「助けが必要だったら言ってね。それじゃおやすみ。」

良太郎「おやすみ、姉さん。」

 

理由が聞けた愛理は部屋を後にする。

 

良太郎「危なかったぁ...。」

 

大きなため息を1つ吐く。

 

良太郎「なんとかして皆の時間を元に戻さないとね。」

 

決意を新たに就寝した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

同じ頃、デンライナー車内では...

 

ウラ「そういえば、キンちゃんは千歌ちゃんたちとちがうメンバーに会ったんだって?」

モモ「いつの間に会ってたんだ?」

キン「夕方にちょっとな。」

リュウ「ねぇねぇ、どんな子だったの?」

 

キンタロスは良太郎に憑依した状態で花丸とルビィに会っている。

 

キン「結構可愛らしい子らやったなぁ。」

ウラ「その言い方だと複数いる感じだね。どの子たちなの?」

キン「この2人や。」

 

以前、良太郎が渡してくれた写真に写っている花丸とルビィを指差す。

 

キン「名前は...なんやったかな...。」

 

名前が浮かんで来ず、悩んでいると...

 

ナオミ「国木田花丸ちゃんと黒澤ルビィちゃんですよ!」

 

ナオミが教えてくれる。

 

モモ「あ、熊公、前にそいつら気にしてたみてぇだが、何かわかったのか?」

キン「わからん! あっはっは~!」

 

その回答にモモ,ウラ,リュウ,ナオミはコケてしまった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

翌日の放課後。

今日も花丸は図書委員の仕事があり、学校に残っていて、ルビィと善子も手伝っていた。

 

ルビィ「花丸ちゃん、こっちは終わったよ。」

善子「私も終わったわ。」

花丸「ルビィちゃん,善子ちゃんありがとずら。まるもちょうど終わったずら。」

ルビィ「じゃあ、3人で帰ろう♪」

 

3人ともやることが終わったため、ルビィから一緒に帰ろうと提案があり、花丸と善子は賛成した。

それから3人は自分たちの荷物をまとめて下駄箱まで来たところで、花丸は図書室の鍵を返すため職員室へ向かった。

下駄箱から職員室は近場にあるため、花丸は数分でルビィ,善子の元に戻ってきた。

 

花丸「おまたせずら~。」

善子「さ、帰るわよ。」

ルビィ「うゆ♪」

 

いつものように3人並んで帰ろうとしたが...

 

男「み~つけた~。」

 

花丸「ずらっ...!」

ルビィ「ピギッ...!」

善子「なっ...!」

 

3人の行く手を阻むようにして例の男が立っていた。

 

善子「ちょっとあんた、関係無い人の立ち入りは禁止よ!」

 

女子高に無許可で浸入している男に警告する善子。

 

男「はいはい。すぐ出ていくってば。だけど、君たちにプレゼントがあるから、それを渡してからだけどねぇ~。」

善子「プレゼント...?」

 

男が懐に手を入れた瞬間...

 

「善子ちゃん! ルビィちゃん! 花丸ちゃん!」

 

1年生の名前が大声で呼ばれた。

するとそこに3人の女子生徒が1年生を守るようにして男に向き合う。

 

男「特異点とその友達か。」

 

善子「先輩方...。」

 

1年生の目の前には、千歌,曜,梨子が居る。

 

千歌「何の用があるんですか!」

男「何の用って、君たちの後ろに居る子たちにプレゼントを渡しに来ただけさ。」

 

そう言いながら、男はもう1度懐に手を入れ、カプセルを3つ取り出した。

 

曜「あのカプセルまさか...!」

男「気付いたところでもう遅いよ。」

 

3つのカプセルに無数の黄色い光の玉が吸い寄せられ、体が生成されていく。

そして...

 

ピンク色イマジン「ビギィィィ。」

黄色イマジン「ズーラー。」

白黒イマジン「クックックッ。」

 

イマジンが現れた。

 

ルビィ「ピギャアァァァァァ!」

善子「な、なによあの怪物は...。」

花丸「怖いずら...。」

 

梨子「イマジンが3体...。」

曜「どうする...?」

千歌「りょうちゃんが来るまで、善子ちゃんたちを守ろう...。」

 

2年生は怖がって足がすくんでしまった1年生に寄り添う。

だが、そこに居るだけではイマジンの餌食になってしまう。

千歌は善子に、曜は花丸に、梨子はルビィに手を貸して3人を立たせて逃げようとするが...

 

白黒色イマジン「ウゥゥゥ!」

 

「「「「「「きゃあぁぁ!」」」」」」

 

白黒のイマジンが黒い翼のようなもので退路を攻撃した。

 

男「さて、あとは本命の特異点が来るのを待つとしますか。」

 

 

 

 

良太郎Side

 

浦女にイマジンが現れる少し前になる。

良太郎はバイクに乗り、浦女に向かっていた。

 

良太郎「今日は遅刻だぁ...。」

 

今日は大学で親しい教授と話し込んでいて、時間を忘れていた。

 

良太郎「3人とも怒ってるかな...?」

 

心配しながらバイクを走らせ、三津シーパラダイス前を通過したとき...

 

モモ「良太郎、イマジンだ。」

良太郎「えっ! 場所わかる?」

リュウ「学校だよ!」

良太郎「わかった!」

 

イマジンが現れた知らせを受け取ると、アクセル全開でバイクを浦女に走らせた。

 

 

 

浦女Side

 

3体のイマジンから執拗に追いかけられている6人だが、ついに校庭の真ん中でイマジンに囲まれてしまった。

 

男「もう逃げ場は無くなったね。」

 

ジリジリとイマジンが詰め寄ってくる。

 

善子「もうダメだわ...。」

 

小さい声でそう呟いたが...

 

ブーーーン...ブーーーン...

 

微かにだが、エンジン音が聞こえてきた。

その音は次第に大きく鳴り響き...

 

ブーーーン!!

 

開いていた浦女の正門を堂々とくぐり抜け、3体のイマジンに体当たりした。

イマジンを蹴散らしたバイク乗りは6人の前でバイクを止めて、ヘルメットを脱いだ。

 

ルビィ&花丸「「お兄ちゃん!」」

善子「りょう!」

 

バイク乗りの正体は良太郎だった。

良太郎の姿を見ると、1年生は良太郎に抱き付いた。

 

良太郎「3人とも怖かったよね...。」

 

抱き付いてきた3人の頭を撫でて落ち着かせる。

 

良太郎「千歌ちゃん,曜ちゃん,梨子ちゃん、遅れてゴメン。だけど、頑張ったね。」

曜「先輩ですから!」

梨子「ちょっと怖かったけど、大切な後輩を守りたい気持ちがあったから...。」

千歌「りょうちゃんが来てくれるって信じてた。」

 

イマジンから1年生を守った2年生にも言葉をかける。

 

男「やっと来た。野上良太郎。」

良太郎「君は何がしたいの?」

男「今日はプレゼントを渡しに来ただけだよ。気に入ってくれた?」

良太郎「どこがさ...。僕の大切な人たちを悲しませた君を許さない。」

男「あら~。怒られちゃった。」

 

1年生,2年生に向けた優しい口調ではなく、冷たく低い声を男に向けた。

そして、良太郎は1年生と距離を開ける。

 

良太郎「3人とも、ちょっと待っててね。」

 

1年生を2年生に預け、6人に背を向ける。

そして、3体のイマジンに向き合うと、左手に現れたデンオウベルトを腰に装着する。

 

モモ「よ~し。今日こそ俺が行くz...。」

キン「すまんモモの字! 俺がやる!」

 

ドカッ

 

モモ「痛ぇー! 熊のやつ突き飛ばさなくてもいいだろ!」

 

キンタロスは軽く弾いたつもりだったが、モモタロスはデンライナーの窓に吹き飛ばされた。

 

キン「良太郎!」

良太郎「うん。行くよ、キンタロス。」

 

ベルトのバックル左側にある黄色のフォームスイッチを選択した。

 

~~~♪ (←変身待機音)

 

良太郎「変身。」

 

《アックスフォーム》

 

右手に持っていた『ライダーパス』を、中央部のターミナルバックルにセタッチ (Set and Touch) する。

プラットフォームに変身直後、キンタロスが憑依し、新たなパーツが加わり、『仮面ライダー電王 アックスフォーム』となる。

 

K電王「フンッ!」ゴキッ

 

相撲の力士がやる四股踏みを1つ入れ、首を鳴らす。

 

K電王「俺の強さにお前が泣いた! 涙はこれで拭いときぃ。」

 

どこからともなく紙吹雪が舞う。

 

梨子「また新しい姿ね...。」

曜「すごく強そう...。」

 

善子「な...何...あれ...。」

花丸「りょうお兄ちゃん...?」

ルビィ「ピギィ...。」

千歌「りょうちゃんなら大丈夫だよ。」

 

梨子と曜は電王の新たな姿に驚いており、1年生は目の前の出来事に絶句してしまう。

 

男「今度はそれで来たか~。」

 

そう嘆くが、顔は笑っている。

 

K電王「さぁ、どっからでもかかってきぃ!」

 

黄色イマジン「シャシャシャシャシャ!」

ピンク色イマジン「ビギャァァァ!」

白黒色イマジン「ギギガガゴゴ!」

 

K電王「どすこい!」

 

お互いに正面からぶつかると思われたが...

 

K電王「フンッ! ハッ! もういっちょ!」

 

3体のイマジンに突っ張りをお見舞いし、吹っ飛ばす。

続いて、ベルトに備わっている4個のデンガッシャーを3つ組み合わせアックスモードにし、アックスフォーム専用の斧形態にした。

その武器を駆使し、ダメージを与えていく。

 

黄色イマジン「シャァァァ!」

白黒色イマジン「グゴォォォ!」

ピンク色イマジン「ギャァァァ!」

 

花丸「危ないずら!」

 

3体のイマジンが殴りにかかって来た。

それを見た花丸が危ないと声をかけるが、電王は避けず...

 

ゴーン!!

 

胸の辺りにパンチを受けてしまうが...

 

黄色イマジン「シャ?」

白黒色イマジン「グエ?」

ピンク色イマジン「ギ?」

 

K電王「...。」

 

電王は無言で仁王立ちしている。

まるで今のパンチが効いてないかのようだ。

 

K電王「まだまだ稽古不足やで。ハッ!」

 

斧を横一線に振って、3体のイマジンを凪ぎ払った。

アックスフォームは腕力等の上半身のパワー,防御力に優れており、パワータイプの戦いが得意だ。

また、高い防御力を活かして敵の攻撃を受け止め、真っ向から力押しで圧倒する戦闘スタイルが特徴なのだ。

 

K電王「ほなこれで終いにするで。」

 

《フルチャージ》

 

ライダーパスをベルトにかざすことで、エネルギーがデンガッシャー・アックスモードに注がれる。

 

K電王「オリャアァァァァ!」

 

それを持ったまま地上で回転し、遠心力で威力を増した後、イマジンを切り裂いた。

 

ドゴーン!!

 

K電王「ダイナミックチョップ・改。」

 

千歌「電王が勝った!」

梨子「これで1年生の記憶と時間が戻るわね!」

 

ルビィ「しゅごい...。」

善子「や、やるじゃない...。」

花丸「ずら...。」

 

誰もが電王の勝利を確信した時だった。

 

 

 

 

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!

 

K電王「ウワッ!(攻撃された?)」

 

頭上から無数の何かで攻撃されたのだ。

 

曜「ねぇ、あそこ!」

 

上空に何か居ることに曜が気付いた。

千歌も梨子も1年生も上を見る。

 

K電王「(キンタロス、上だよ!)上やて?」

 

電王も上を見た。

そこには体の右半分が黒色,左半分が白色で、胸元には右にピンク色,左に黄色があしらわれている鳥獣型のイマジンが飛んでいた。

 

男「へ~。倒されたイマジンのエネルギーを使って変化したのか~。面白いのが見れたし、僕は帰ろうかな。ま、頑張ってね、電王。」

 

イマジンを呼び出した男は姿を消した。

 

 

鳥獣型イマジン「グゴォォォ!」

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!

 

K電王「クッ...。」

 

「「「「「「きゃあぁぁ!」」」」」」

 

鳥獣型イマジンは自らの羽を分離、鋭利な形に変化させて、辺り1面に撒き散らす。

その衝撃で土埃が巻き上がる。

 

K電王「前が見えへんで...。(これじゃあ千歌ちゃんたちが...。)」

 

これでは千歌たちの位置も敵の位置も把握できない。

どんな攻撃をされるかもわからない。

何もできないでいると...

 

「きゃあぁぁぁぁぁ!」

 

K電王「どないした!(あの声は...。)」

 

誰かの悲鳴が響いた。

この悲鳴のあと、鳥獣型イマジンの攻撃が止み、土埃も落ち着いて視界が晴れた。

だが...

 

ルビィ「善子ちゃんが居ません!」

 

一緒に居たはずの善子が姿を消してしまった。

千歌,曜,梨子,花丸,ルビィは周りを見渡す。

電王も探すが近くに居ない。

 

K電王「良太郎...これはまずいで...。(えっ?)」

 

キンタロスがいち早く異変を教えてくれた。

その先に顔を向けると...

 

K電王「(善子ちゃん!?)」

 

「「「「「善子ちゃん!?」」」」」

 

千歌たちも気付いた。

善子は鳥獣型イマジンに足で鷲掴みされる形で囚われていた。

 

善子「ちょっと...離してよ!」

鳥獣型イマジン「グゴォォォ!!」

善子「ひっ...!」

 

上空に飛んだかと思いきや、今度は風おこしをされ、電王は思うように動けずに居た。

 

 

 

この戦いを浦女の屋上から見ている影が1つあった。

 

「何をしているのだお供その3。仕方ない...。この私が直々に成敗してあげようぞ。」

 

 

 

 

 

続く。




ようやく執筆できました...。
戦闘シーンは浮かんでたのですが、日常シーンから戦闘シーンに持っていく場面がなかなか浮かばずにいました。

補足で、敵として出ている男ですが、しゃべり方は電王本編に登場していた『カイ』と同じ口調で話していると思ってください。
あと、敵のイマジンですが、どんな形態かは自由に想像してもらって大丈夫です!

そして、次回...。
あのイマジンが満を持して降臨します!

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