雪ノ下八幡の限界   作:ゼロ少佐

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3話

彼が家を飛び出して行った

私はそれを止めようとしたが、彼は止まらなかった。その後、すぐに探しに行ったが彼の姿は見つからなかった

 

雪乃「比企谷君!…比企谷君!」

 

何かを懇願するかのように彼の名前を呼ぶ

比企谷君が飛び出して行って何時間が経ったか…

彼は一向に帰ってくる気配がない

時間がたてばたつほど不安が募ってくる

嫌われたかもしれない…

 

最近の私の態度は嫌われても同然だったかもしれない

過去の自分を悔やんだ。どうしてこうしてあげられなかったのか…何故彼に強く当たってしまったのか…そんな無駄な言い訳をしてしまう

 

その時にぼとっとスマホを落とした

比企谷君に電話しようと思ったが

電話越しで何か言われるのが怖くて

電話出来なかった。

 

雪乃「小町さんなら何か知ってるかもしれない」

 

家を出て何時間も経っているしもしかしたら何かしら情報を持っているかもしれない…と

そう思い小町さんに電話した

 

小町「はいはーいお久しぶりです雪乃さん」

 

いつも通りの明るい声が聞こえてきた

が、どこか無理をしているようだった

 

雪乃「小町さん…比企谷君が…比企谷君がぁ」グスッ

 

涙がでてきた。意識したら物凄く辛くなってしまった

ちゃんと言葉にも出来ずに何度も比企谷君と

呼んでいた

 

小町「え!お兄ちゃんに何かあったんですか!?」

 

小町さんの叫び声にも似た声に反応し

正気に戻ることが出来た

 

雪乃「…その、比企谷君が家を飛び出して行って帰ってこないのだけれど、何か知らないかしら」

 

小町さんの反応で知らないのは分かってしまったが

ちゃんと尋ねる

 

小町「すみません、小町には分かりません

よければ何があったか教えて貰えませんか?」

 

小町さんに彼が家を飛び出す前の事を説明する

 

小町「お兄ちゃんが帰るのが遅くなった理由は知っていますか?」

 

雪乃「知らないわ…」

 

なにか嫌な予感がした。自分が何か大変な事をしてしまったようなきがした

 

小町「今日、カマクラが死んだのです…それでお兄ちゃんは実家に来てました」

 

カマクラが死んだ…そんな彼はそんな事一言も言わなかった。

 

小町「お兄ちゃん…珍しく大泣きしてました。

傍から見ればペットかも知れませんが、小町やお兄ちゃんにとっては大切な家族でした」

 

そんな…私はなんて事を…弱った彼を傷つけた

そんな罪悪感が襲ってきた

 

小町「雪乃さん、お兄ちゃんを支えてあげて下さい」

 

雪乃「え?」

 

比企谷君と別れて…離婚しろと言われるの思っていた

それが私が比企谷君を支えてあげてと

 

小町「お兄ちゃんは、雪乃さんの事が大好きですから

傷ついてるんですよ。もし雪乃さんじゃ無かったらケロッと帰ってきますよ」

 

そう言われ少しホッとしてしまう

私以上に彼の事を知っている小町さんだからこそそう言われると説得力があった。

 

雪乃「ありがとう、小町さん」

 

「いえ、喧嘩や行き違いなんて誰にでもありますから、兄の事お願いします」

 

そう言われ電話が切れる

小町さんの言葉のお陰で少しは元気になれたような気がした。だが、未だに比企谷君の消息が不明

どうしようか悩んでいた

そんな時に電話がなった

 

雪乃「もしもし」

 

陽乃「ひゃっはろー雪乃ちゃん

さっそくで悪いんだけど、

比企谷君ぽい人が小柄な子と手を握って

歩いていたの見かけてしまったんだけど、

比企谷君は今家に居るのかな?」

 

比企谷君と小柄な子?嘘…嘘よそんなの

彼が浮気だなんて… でももし私のせいで…

 

陽乃「雪乃ちゃん?もしもーし?」

 

雪乃「あぁ…あぁぁぁあ!」

 

陽乃「雪乃ちゃん?ねぇ雪乃ちゃん!? どうしたの!」

 

雪乃「」

 

陽乃「今近くに居るからそっちに向かうね!」

 

タッタッタッタ バタッ

 

陽乃「雪乃ちゃん!」

 

雪乃「姉さん?」グスッ

 

陽乃「比企谷君と何があったの?」

 

雪乃「比企谷君に、比企谷君に捨てられたぁ」ポロポロ

 

陽乃「ほら、落ち着きなさい。何があったか最初から話して」

 

 

雪乃「かくかくしかじか」

 

陽乃「……雪乃ちゃんもし本当に浮気だとしても文句を言えないよ。比企谷君は常日頃から雪乃ちゃんの為に頑張ってきたのにも関わらず冷たい態度を取られ、

挙句の果てに猫ちゃんが亡くなってしまい

傷心状態の比企谷君を追い詰めてしまったのは

雪乃ちゃんなんだから。」

 

雪乃「……」

 

陽乃「比企谷君と離婚する?」

 

雪乃「離婚…嫌よ!彼じゃなきゃ 比企谷君じゃなきゃ嫌だ!やっと幸せをてにいれたのに」

 

陽乃「その幸せを壊したのは雪乃ちゃんだよ」

 

姉として厳しい言葉をかけた

本来なら慰めるべきなのかもしれないが

人として成長させる為に敢えて厳しいことを言う

 

雪乃「それは…そうなのだけれど」

 

陽乃「雪乃ちゃん離婚しなさい

今の雪乃ちゃんでは比企谷君を幸せにできないわ」

 

雪乃「そ、そんなの!」

 

陽乃「無いって言える?」

 

今の私に彼を幸せにする自身は無かった

彼を傷つけ追い詰めたのは私だったから

 

陽乃「離婚じゃなくても、少し彼と距離を置いて…

いっそ別居でもしてみる?」

 

雪乃「嫌…比企谷君と一緒に居たいの…」

 

陽乃「この話は一旦やめよっか」

 

話をやめ、静寂が訪れる

姉さんも怪訝そうな顔をしている

多分私の為に怒ってくれたのよね…

 

ピロン♪

 

誰かからメールが来た

 

雪乃「誰からかしら…比企谷君!?」

 

メールを開き内容を読む

 

「今日は帰らない」

 

雪乃「ね、姉さん…比企谷君がぁ…」

 

陽乃「ほら、貸しなさい

もう1件メール来てるでしょ」

 

スマホを手に取りもう1件のメールを開く

 

「迷惑掛けて悪かった」

 

不器用ながらもちゃんと伝えてくる所は比企谷君らしい

 

今日はここに泊まることにした

夜も遅いし雪乃ちゃんが心配だったから

 

比企谷君と一緒に居たのは多分高校時代の子だろ

誰と会ったのかも聞かないとね

 

雪乃ちゃんをあやして今日は眠りについた

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