さぁて、君達に聞かせてもらおうかな。なに、ちょっと怪しいお兄さんが質問をするだけさ。
---神様はいると思うかい?
いや、どこの神様かと聞かれたら困るけれど、とにかく神様さ。森羅万象八百万。有名どころだと……そうだね、トールやオーディンとかかな?
『……』
そっか。君の答えはそうなんだね。
さて、答えはね、いるとも言えるしいないとも言える。
神様っていうのは君達人間が当てはめた『枠』みたいなものだ。実際、君達の思う神様というものは存在する。それこそ全知全能の存在さ。
けれど、神話上の神様は例えば『雷』や『水』、『火』、『祟り』なとなど、色々なものを象徴にしてるよね?それは人の見た『神様』なわけだけど、実際には全知全能の何某の1部でしかない。
おおっとと、なにつまらない事を言っているんだって思わないでくれよ?大切なことなんだよ。
そんな全知全能の何某からしたら、僕達なんて1つの情報、知識のひとつなわけだ。僕が話しているって事も知ってるだろうね。
そして、神様と言ったら最近はこれも大切なことじゃないかな?
そう、『転生』だよ。
いろんな人が考えた物語の主人公の力を借り受け、これまた誰かの考えた物語の中で活躍する。そうではなくても、新たに生を受けるというものだ。
そんなものが果たしてありうるのか?うん、ありうるさ。
今自分達がいるのが世界の全てとは限らない。何かを考えたら、その筋にそった物語も生まれる。いや、正しくは元ある世界を感じ取る。
さてはて問題だよ。ここでとある人物が、『FGOの主人公になってみたい』と考えた。ならばそんな世界があるのだろう。そして、それに続いて、『ありふれの世界に仲良くなったサーヴァントと行きたい』とも考えた。ならばそんな世界があるのだろう。
僕は見つけたんだよ、そんな世界を。
いやはや、人間の考える物語も面白い。僕は『今』を見通す眼をもっているんだけど、別の世界を見れるかと言われたら無理だとしか言えない。だが、見れた。どういうことかって?
いやさ、彼が考えた瞬間からその世界は観測できるようになってたんだ。『今』から始まってるんだ。
だからこそ、見ることが出来た。
さて、僕一人でこの世界を見るのも構わないけれど、この世界は僕を見ている『君達』でも見ることが出来るようだ。
だからどうだい?彼が思い浮かべる限り、僕達もそれを見ることが出来る。誰かが思った物語。きっとありふれた世界なんだろうさ。けれど、それもまた1つの世界。面白いことがおきそうだ!
さて、唐突だが……
月曜日、だれもが憂鬱に感じる社畜の始まりであり、学校に通う年代からしたら面倒事の始まりだろう。
学校で定番の席替えにて、いつも人気な席である窓際最後尾の席に座り朝から爆睡している少年がいた……が、起こされた、起きざるを得なかった。
朝っぱらからゲラゲラと笑う声がしていた。それがどうこうという訳では無いが、周囲の生徒達もうるさそうにしているが、問題の笑っている生徒達はそんな周囲には気がついていなかった。
その時点では、少年は半分寝ぼけていた。
そこに学校では二大女神とよばれ、先輩同年代教師問わず人気のある『白崎香織』がゲラゲラと笑う生徒達に囲まれている少年『南雲ハジメ』にニコニコと笑いながら歩み寄った。
それを見た周囲が殺気立つ。『なんであいつが』『なんであんなやつが』。南雲ハジメに突き刺さる視線に白崎香織は気づかない。
この時点で、まだ少年は寝ぼけている。
そこに、さらに人が加わる。二大女神のもう1人『八重樫雫』、爽やか完璧超人の『天ノ河光輝』、見た目から分かるthe脳筋『坂上龍太郎』。
そんな彼らにも声をかけられ、さらに視線が刺さる。
そして、ようやく少年は目が覚める。
目が覚めた少年は、チャイムがなり先生が入って来るのを見ながら水筒を口に当てて……
「かっらぁ??!!」
口の端から麻婆を垂らしながら悶絶した。
朝から奇妙なものを見るような目でみられ、少年に何があったのかを理解する極一部は同情する。
(あのクソ神父帰ったら麻婆抜きにする……!)
そんなくだらない復讐を考えている少年が、この話の主人公。
『藤丸リッカ』なのである。
衝動に駆られて書いた。覚悟も何もしていない(確信)