『帝王』のヒーローアカデミア   作:クリーム

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また遅くなってすいません。本当に、まじでごめんなさい。(土下座)


第6話

────くそったれが!マジで余計な事しやがって!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………ふぅ。

だが………油断していたオレも悪い。未来を視て無かったしな。悪い癖だ。

キングクリムゾンも間に合わなかった。

 

 

さて、此処は何処だ?あのヴィランの個性から考えると、ワープだろう。

 

周りにはヴィランしかいない………な。

 

「おいおい、一人かよ?」

 

「殺ってくださいって、言ってるようなもんだよな?!」

 

「おい、こいつ知ってるぞ!パッショーネの社長の息子だ!」

 

「ってことは、こいつを捕まえて、身代金を要求すれば大金持ちじゃねぇか!!」

 

さっきからうるさいな。さっさと潰して、目的を聞くか。

 

 

キングクリムゾン

 

 

帝が心の中でその名前を言った瞬間、帝以外には見えない紅い腕が現れた。

 

「怪我をしたくなかったら大人しく捕まr、ガハッ!」

「さっきから、五月蝿いぞ」

 

帝はそう言いながら、ヴィランをキングクリムゾンで殴った。

 

「な?!なんだ、てめぇ!」

 

「状況分かってんのか?!此方は10人だぞ!」

 

「それがどうした?ヒーローがその程度の人数差で、驚いてどうする」

 

帝のその言葉と、発せられるスゴ味でヴィラン達は後退る。

「ちっ!や、やっちまえ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★

 

 

 

 

「た、助けてくれっ!」

 

周りに倒れている仲間を見て、1人残ったヴィランは助けを求める。

「何、別に命を取ろうと言う訳じゃあない。知りたいのは、脳が剥き出しのデカイ何かの事だ」

 

帝はそう言ってヴィランを睨む。

 

「ひ、ひぃ!な、な、名前は脳無。そ、それしか知らねぇよ!」

 

と、ヴィランは帝を恐れながら言った。

 

「本当にそれだけか?」

 

「あ、あぁ。俺達はそれしか聞かさせれてねぇ」

………嘘は付いていないようだな。

 

「そうか……では、寝ていろ!」

 

「がはっ!」

 

ヴィランを気絶させ、広場に向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★

 

 

「───対平和の象徴、『改人脳無』。『個性』は消せても歯が立たないだろ?」

 

帝が広場に着く少し前、脳が剥き出しの何かが相澤の両腕をへし折った所だった。

 

 

「───死柄木弔」

 

背後から名前を呼ぶ声が聞こえ、その方向を横目で窺う。そこに黒い霧が浮かんでいた。

 

「………黒霧、13号は殺ったのか?」

 

その黒い靄は徐々に人の形に纏まっていき、見慣れた姿になった。

 

「それが……13号の始末は失敗し、散らし損ねた生徒の一名に………逃げられました」

 

「…………………………は?」

 

 

死柄木はそれを聞いた瞬間、苛立ちが吹き出し始めた。思わず自分の首を掻いて、掻いて、掻き毟る。

 

 

「はぁー……黒霧、お前さ、お前、ワープゲートじゃなかったら殺してたぞ……流石に何十人のプロ相手じゃ敵わない……ゲームオーバーだ………あーあ、今回はゲームオーバーだ」

 

自分の首から手を離し、ため息を吐く。

 

「………帰ろっか」

 

黒霧にゲートを開かせようとして───

 

 

「───待て。逃がすとでも?」

 

そこに広場に駆け付けた帝が立ちはだかった。

 

 

 

★☆★

 

 

もう少し早く来ていれば相澤が怪我をしなくてすんだな。

 

「帝……逃げろ……」

 

相澤は大怪我を負いながらも、帝に逃げろと注意する。だが、

 

「無理だな、目の前にヴィランがいるんだ。ヒーローがヴィランを逃がすなど有ってはならない」

 

帝は瞳を緑色に変えながら相澤に言う。

 

 

その言葉を聞いた死柄木は歪な笑顔を浮かべながら

 

「あーそっかー、なら……帰る前に……お前を殺して、平和の象徴としての矜持を少しでも────」

 

 

「───へし折って帰ろう!」

 

物凄い速さで帝に迫る死柄木。死柄木の五指が顔に触れるだけで崩れて死んでいく。

 

 

後、5㎝─────

 

 

後、1㎝───

 

 

「死ねぇぇえええ!」

そして指先が帝の触れる。だが───

 

 

「───視えているぞ。墓碑銘(エピタフ)には、オレが崩れ死ぬ未来が!……だが…………無駄だ!」

 

キングクリムゾンッ!

 

心の中でそう唱え、周りの景色が崩れていき、帝以外の意識が無くなるが、動きは止まらない。

そして、帝は死柄木を避け、死柄木の後ろに行く。帝は振り向き、背後に浮かぶ紅い腕を振りかぶる。

 

時が再び刻み始めた時、こいつを気絶させる!

 

───そして、時は再び刻み始める。

 

 

「これでお前h………は?あの餓鬼は何処に行った……?」

 

殺したと思った子供がいなくて困惑する死柄木。

 

「……寝ていろ」

 

振りかぶった紅い腕を死柄木の首筋に振り下ろす。

 

「なっ!?があっ!」

 

いきなり来た後ろからの衝撃に気絶する。

 

「死柄木弔っ!」

 

黒霧は何が起こったか分からないながらも、倒された仲間を助けるために黒い靄を死柄木の下に出し、脳無にも指示を出す。

 

「脳無!あの子供を殺しなさい!」

 

脳無と呼ばれたデカくて黒い物は帝に突っ込んで行く。

 

「視えていたが……貴様の方が危険だな。緑谷!相澤先生を避難させろ!」

 

「う、うん!でも、帝君は!」

 

「オレはあの脳無とやらを抑える、早く連れていけ!」

 

 

広場に来ていた緑谷に指示を出し、相澤を避難させる。そして、突っ込んで来る脳無に立ちはだかる。

 

 

「さて、お前が最も危険だ。この姿での全力で相手をしてやる」

 

脳無はそんな話しはどうでもいいと突っ込んでくる。

 

「聞いていないか、それとも分からないか……まぁ、どうでもいいな」

 

帝がそう呟いた瞬間、脳無が目にも止まらぬ速さで右ストレートを放つ。

 

「視えているからな、当たらん。」

 

だが、帝には当たらない。

 

次は俺の番だな。

 

背後の紅い腕で帝も右ストレートを放つ。

 

「ん?効いていないの、か?オレのキングクリムゾン一撃だぞ?」

 

その疑問に目覚めた死柄木が答える。

 

「ハハッ、アタリだ。それは『ショック吸収』って言ってな、オールマイトの攻撃だって効かない強個性さ」

 

 

……成る程な。

 

「キングクリムゾン!」

 

景色が崩れ、帝は脳無の後ろへ回り込む。そして振りかぶり、時が再び刻み始めた瞬間、脳無の左肩から垂直に手刀を振り下ろそうとするが、

 

「………何?再生しているだと?」

 

未来に映る光景を視て、帝は振り下ろすのをやめ脳無と距離を取る。

 

「個性を2つ持っているのか?そんな事が………」

 

「良く分かったなぁ。脳無が個性を2つ持ってることに。脳無はもう1つ『超再生』ってのが入っているぞ。なにせコイツは対平和の象徴用の改造人間だからなぁ、餓鬼に倒せるわけはねぇよ」

 

なんだ、そう言うことか……なら、問題ないな。

 

「その程度なら問題ない。要は吸収仕切れない程のダメージを与えれば良いだけの事」

 

「はっ!お前見たいなクソ餓鬼に対平和の象徴用の改造人間が負けるわけないだろ!」

 

死柄木は帝の言葉を聞いて動揺する。

 

「脳無ゥ!さっさとその餓鬼をぶっ殺せぇぇえ!」

 

脳無はさっき以上のスピードで突っ込んでき、帝にパンチのラッシュを叩き込む。

 

 

「スピードもパワーもオールマイト並!お前の負けだぁ!」

 

死柄木は勝ちを確信した様子で声を荒げて宣言する。だが───

 

 

 

 

「───いいや、来るとわかっている物が避けれない訳ないじゃあないか」

 

当たり前だ、と言わんばかりに物凄いスピードのラッシュを避ける。

 

「確かにスピードもパワーもオールマイト並かもしれない。それにキングクリムゾンのパワーもオールマイトよりは下だ………、だが!スピードだけはオールマイトよりも上だと自負している!

そして、少なくとも脳無よりはラッシュのスピードは上だ!」

 

 

その言葉と同時に脳無にいきなり数々の衝撃が走る。

 

「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ、ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)

 

 

その声と同時に脳無は死柄木達の遥か後方へ飛ばされる。

 

 

 

★☆★

 

 

「すげぇ!帝の奴あのデカイをボッコボッコだぜ!」

 

「何してんのかわかんねぇけどな!」

 

 

切島と上鳴は興奮した様子で叫ぶ。切島と上鳴以外の数人も同じ様に興奮している。

 

 

「紫野郎………」

 

「帝………」

 

爆豪と轟は悔しそうに呟く。何故なら爆豪と轟(次いでに切島)は帝がヴィランと戦い始めた時、あの場にいたからである。

 

そして、何故此処にいるかと言うと、あの場で自分が加勢して足手纏いになると思ったから緑谷と一緒に避難し、今にいたる。

 

そして、

 

「うおぉぉおおおおお!あのデカイのをぶっ飛ばしたぞ!すげぇー!」

 

 

 

 

帝が脳無をぶっ飛ばした。

 

 

★☆★

 

 

「クソッ!チートがぁ!あんなのが居るなんて聞いていないぞ!オールマイトもいねぇしよ!」

 

死柄木は脳無が倒された事に動揺し、叫ぶ。

 

「死柄木弔、此処は逃げるべきです。オールマイトまで来られたら流石に不味い」

 

しかし……

 

 

ズドォン!!

 

突如、銃声が鳴り響いた。そして死柄木の手が銃弾で撃たれていた。

 

「がぁぁあ!痛ってぇぇ!」

 

「ごめんよ生徒達よ。……遅くなってしまった。怖い思いをさせてしまったね。全く己に腹が立つ・・!後輩らがどれだけ頑張ったか!!でも、だからこそ言わせて欲しい!もう大丈夫!私達が来た!!」

 

「すぐに動ける者をかき集めて来た」

 

 

 

「1-Aクラス委員長、飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」

 

 

平和の象徴オールマイト、そしてその後ろには雄英のプロヒーローの教師陣が勢揃いていた。

 

「クソッ!撤退だ!黒霧、ゲート開けろ!」

 

「はいっ!」

 

黒霧は慌ててゲートを開け、逃げようとする。

「逃がさん!カロライナスマッシュ!!」

 

目に止まらぬ速さで死柄木にクロスチョップを叩き込もうとするが、黒霧のゲートで死柄木を呑み込み避ける。

「逃がす訳にはっ!」

 

「今回は失敗だったけど………今度は必ず殺すぞ、平和の象徴、オールマイト!」

 

そして、帝の方を見て

 

「お前さえ……お前さえ邪魔しなければ、上手くいったんだ!次は必ず殺す!絶対に殺す!何がなんでも殺す!」

 

その言葉を言った死柄木は黒霧に引き摺られてゲートの中に入っていった。

 

 




ヒロアカ、アニメ四期の放送日判明しましたね。楽しみです。
ボラボラはなんかラッシュの時に何も言わないのも、寂しいなー、と思ったからです。

※一人称変更しました。
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