「ほうー... 面白いサーヴァントだな...」
大聖杯に立つセイバーは大山達を見下ろしながら言う。
「...盾を構えるがいい!」
「っ!」
「その守りが真実かどうか、確かめてやろう!」
「...来ます!先輩!」
「ああ、そうみたいね。」
大山はCZ75を構える。
が。
マシュがCZに手を添えた。
「先輩は、下がっていて下さい...」
「ん?」
「私は先輩のサーヴァントです。直接戦うのは私だけのはずなのに、先輩は今までずっと一緒に戦ってくれました......ですが、もう先輩まで危険な目には遭わせたくはありません。」
「マシュ...」
「見守っていて下さい...!」
「...分かった! よし、行け‼︎」
「はい!マシュ・キリエライト出撃します!」
ザッ...
その瞬間、大聖杯の淵から飛び降りて剣を降りかざすセイバー。
マシュは盾を構え、その攻撃に備える。
ガァンッ
「っ‼︎...」
マシュはセイバーの攻撃を必死で受け止める。
しかし、彼女の攻撃の一撃一撃が重く、受け止める度にマシュの体力は消耗していく。
「お、おい...大丈夫かよこれ...」
「フォーウ...」
「どうした...前に出ては来ないのか‼︎」
ガキィン!
「っあぁっ!」
遂にマシュは衝撃で吹き飛ばされ、倒れ込んでしまう。
「マシュ!あぁ、もう見てらんねえよ‼︎」
大山がマシュに駆け寄ろうとするが、オルガマリーがそれを制止する。
「所長?」
「貴方、彼女を助けるつもりなんでしょ?...だったら足手まといよ。」
「けどよ、このままじゃマシュが...」
「覚悟を決めなさい。あの娘の戦いをしっかり見て‼︎」
パチンッ!
「っ⁉︎」
乾いた音が響く。大山がオルガマリーの頬を打ったのだ。
「...な、何するの!」
「いい加減にしろ! 仲間が倒れてんのを見過ごせるほどあんたは非情な人間じゃねえだろ。」
「大山くん...」
「俺ぁ確かに凡人だけどな、俺を本気にさせて逃げ切れた奴は一人も居ない。」
「...でも、貴方はあの娘のマスター、あの娘は貴方のサーヴァントなのよ?」
オルガマリーが言うと、大山はサングラスを外し、彼女に振り向いて言った。
「...関係ないね。」
「!」
大山はサングラスをかけ直し、走っていく。
「...その宝具は飾りか?」
「...ハァ...ハァ...ハァ...」
こっそり駆け寄った大山はCZ75の照準をセイバーに合わせる。セイバー達は大山に気づいていない。
「よーし、食らいやがれ!」
そしてトリガーを引いた...が。
...ガキッ
「あれ」
CZ75のチャンバーに弾が引っかかっていた。ジャム(給弾不良)を起こしたのである。
「ちくしょ〜! ったくあのチンピラ共、まともにメンテしてなかったな⁉︎」
「...卑王鉄槌...」
「‼︎」
「約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)‼︎」
セイバーが宝具を展開する。
(...私の力では敵わない......どうにもならない...!)
マシュが精神的にも肉体的にも疲れ切り、心が折れそうになっていたその時。
ドォン‼︎
「っ⁉︎」
CZ75よりもドスの効いた銃声が鳴り響く。
キンッ...!
「なっ⁉︎」
弾はセイバーの剣に命中する。
マシュが唖然としながら、背後を振り返ると...
「!先輩‼︎」
大山がコルト・ローマンを構えて立っていた。
「いやぁ、やっぱ俺はオートよりリボルバーが合ってるね!」
彼はそう言って笑いながらマシュに近づき、そっと肩に手を添える。
「...よくここまで頑張ったな?」
「は、はい! ありがとうございます...」
「けどやっぱり...」
「?」
「俺が居ないと駄目じゃないの?」
「...はい!」
マシュがクスッと笑いながら返す。
「...戦の場で青臭い精神を語るか...」
二人の会話にセイバーが口を挟む。
「ん?」
「その体たらくでは従者もむくわれ...」
ドォン‼︎
「っ⁉︎」
セイバーが話し終わる前に大山は彼女にローマンを撃つ。弾は彼女の肩を貫通する。
「ぐっ...」
「おっと。気をつけて喋ってくれな。でねえと俺の宝具がブッ放されちまうぜ?」
「...宝具?」
「ああ。先端から火が出るし...頭も吹っ飛ばせる357マグナムって宝具だ。試してみるか?」
そう語る大山の表情は口元こそ笑っていても、目は殺気を持った鋭く冷たい物だった。
「...‼︎」
ただの人間である大山に、セイバーはその目のせいで思わず後退りしてしまう。が、すぐに剣を構え、戦闘状態に戻る。
しかし。
「我が魔術は炎の檻!!」
「⁉︎」
「お⁉︎」
大山達の背後からキャスターが飛び出す。
「よくぞここまで持ちこたえたな。」
「キャスターさん!」
「やっぱ生きてやがったか!」
「茨の道如き緑の巨人...因果応報、人事を厄を清める社... ウィッカーマン‼︎」
するとセイバーの足元から木の枝で出来た巨人が現れ、セイバーを捕らえた後、自身の身体の檻へ入れた。
「...くっ‼︎」
ドォオオーンッ‼︎
そのまま巨人は燃え上がって爆発し、辺りに爆風と煙が立ち込める。
「やったかな?」
煙が去ると、セイバーが立っていた。
「...守る力の勝利か...なるほど...あの者らしい。結局どう運命が変わろうと...私一人では同じ末路を迎えるという事か。」
セイバーの身体が下から光の粒子になり始める。
「あん? どういう意味だそりゃ?テメェ何を知ってやがる...」
キャスターが彼女を睨みながら問う。
「いずれ貴方も知る......グランド オーダー...聖杯を巡る戦いは、まだ始まったばかりだということをな...」
そう言い残した後、セイバーは光となって消えた。
「おい待て、そりゃあどういう...お、おぉ⁉︎」
今度はキャスターの身体も光り始める。
「もう強制帰還かよ...しょうがねえか。お嬢ちゃん、大山!後は任せたぜ!」
「おう、任しとき!」
「はい、ありがとうございました!」
「おうよ!」
そうしてキャスターも消える。
「...セイバー、キャスター、共に消滅を確認しました。」
マシュが通信でロマニに伝える。
『ああ、よくやってくれたよ、マシュ、大山くん!』
「どういたしまして。ま、本気でやりゃあこんなもんってこったな。」
「そ、そうね。よくやってくれたわ二人とも。...まだ不明な点は多いですが、ここでミッションを終了とします!」
「了解!」
「はい!」
「いやあ、まさか君達がここまでやるとはね...」
「⁉︎」
突然男の声が響いた。
「48人目のマスター適性者...全く見込みのない男だからと善意で見逃した私の失態だよ。」
そう言って声の主は姿を現した。
「⁉︎ レフ教授⁉︎」
男の姿は紛れもなく、レフ・ライノールであった。
ちゃっかり柴田恭兵さんの名ゼリフを入れちゃいました(笑)
今作の主人公である大山のイメージ。いかがですか?
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かっこいい
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面白い
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