やはり俺の青春をR6Sに費やすのは間違っているのか   作:二代目山勘

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そして比企谷八幡は練習を重ねる。

 奉仕部に入部した次の日

 八幡は教科書を入れたバッグとそれよりも大きなバッグを持ち込んでいた。

 

 さっそく放課後になりバッグを床に下ろすと中から取り出したのはキーボード、マウス、そしてマウスパッド。パソコンを起動して、設定にアクセスする。

 ネットに接続できるのか、セキュリティソフトがどれだけ固いのかを調べるとたいして固くもなくゆるいことが判明。

 

 ならいけるわ

 

 そこから開くのは反射神経をテストするサイト。

 ゲームをする際のようにブルーライトカットの眼鏡をかけてイヤホンで好きな音楽をかけながらマウスのカーソルを指示通り合わせてクリックしていく。

 

 手首をしっかりと動かして普段テロハントをしているような感覚でエイムを合わせていく。

 部室にはカチカチというマウスの音だけが響いている

 

「いったい、何をしているのかしら」

 真横で聞こえてきた声に驚き、数センチは飛び上がるかと思うぐらい心臓が跳ねそうになった。

 

 横から雪ノ下がパソコンの画面を覗き込んでいた。

 

 その顔の近さ、体の近さに八幡は驚く。

「比企谷君、あなたが何のためにこの部活に入ったの?」

「うるせぇな、眼球運動のトレーニングだよ。」

「あなたのその性根の曲がった眼を直そうとしているのを見て、私は少しだけあなたが性根を直そうとしているのが見えてうれしいわ。」

「うるせぇな、なんなら勝負してみるか。この速度勝負。」

 ふっと笑いながらイヤホンを外し、雪乃に席を譲る。

 この反射神経を鍛えるゲーム自体は難易度が低い、しかしレベルが問題だ。

 俺がプレイしているモードは最速に設定している。

 

 

 これはメインのフラッガー、スパことSpa11ow.ghが俺にエイム練習の話をしたときに教えてくれた。

 テロハントを何回も回すのもいいが、自分の反射神経を鍛えたり動体視力をつけるのもいい。

基礎的な力をつけるのも大事だ。

 

と本人談。

始めてみると地味に難しく、慣れが必要だった。

慣れれば難しくはない、集中力も上がるし授業中での切り替える力がついた。

 

 

ただ、集中していると体に力が入るのか肩が凝る。

 

首をグルリとまわして立ち上がり、場所を移る。

 

 

雪ノ下が同じようにマウスを握ると

「特殊なマウスなのね。これ」

「そうだ。見慣れないマウスだろうな。」

俺が使っているのはlogitech G403、、マウスパッドは同じlogiのG440、滑りやすく視点操作をしやすくしている。

 

雪ノ下がスタートボタンを押してモードを始める。

簡単に言うならば赤点が点滅した瞬間にクリックするというもの

二度押さないと、消えない。

 

「うそでしょ、この速度。」

FPSにおいて反応速度は重要視されている。

このためにプロ選手は30が限界ともいわれている。

 

雪ノ下が失敗しているところを見ていると少し面白くなってくる。

考えてみろよ、あの完璧少女が何回も失敗しているところ。

 

軽く笑みを口に浮かべているとこちらを雪ノ下が冷たい視線で睨む。

「やめてちょうだい、こちらをじっと見てニヤニヤするの。気持ち悪い。」

「別にいいだろ、今ぐらい。」

 

 

 

 

 

今週の日曜には大会だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気合を入れてかなければ。

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