やはり俺の青春をR6Sに費やすのは間違っているのか 作:二代目山勘
深夜になり、皆がdiscordに集まったのを確認して、いつものように練習を開始する。
再来週にはオフラインでの大会がある。
このメンバーで参加する大会としては初だ。
俺はもちろん初参加だ。
リーダーのモッキーがお願いしたクランと大会形式で対戦する。
対戦相手はオフライン大会にも出場している強豪チーム「Clockworker」
対戦経験は二度、一勝一敗。
相手が集合したことを確認しスクリムと呼ばれる試合に近い練習を開始する。
こちらの「GloRy HwaKs」側のメンバー
Spa11ow.gh
MoCKingbird.gh
Kin6fisHeR.gh
Shri3k.gh
Owl88.gh
相手チーム「Clockworker」側メンバーは
Hooootei.Cer
Cookiep4p4.Cer
AngrymomongA
akatsuki.Bstyle
Bandog.Cer
いつものメンバーだ。
そしてカスタムゲーム用の専用サーバーに招待を受け、全員が揃っていることと音声の不具合がないのかを確認すると、相手の選択した「領事館」スタートだ。
スクリムとはいえ気は抜けず本気でやらなければやられる。
オペレーターのBanフェーズが開始される。
ブルーチームのこちらスタートだ。
「ヒバナとか割り職にする?」
『どーしよ、ぶっちゃけ俺ブリッツの方が脅威高いと思うけど。』
『向こうの盾あんまり見ないからさ。盾いらなくね?』
「ならカピタオでもBanする?」
『んー、カピタオBanして様子見るか。』
「おk」
『了解』
定番の割り職とよばれる壁を破壊することのできるオペレーターをBanするのか盾持ちの強力なオペレーターをBanするべきなのか話は進み、結果カピタオという酸素を燃焼させ相手を窒息させる矢と煙幕を発生させる矢を切り替えて発射できるクロスボウを持ったオペレーターをBanした。
競技シーンにおけるこのキャラクターはよく使用され、向こう側の攻め方でも多用されることから今回は選択する
対して相手がBanしてきたのは……ライオンだった。
そして次に防衛側のオペレーターのBanに入る、相手がBanしてきたのはヴァルキリー、小型の設置型カメラを投擲し監視カメラを増設出来るオペレーターだ。
『こっちはミラでいい?』
「おk」
ミラは「ブラックミラー」という補強された壁に防弾性のマジックミラーを設置できる。外側から中の様子を見ることはできないマジックミラーとなっており、敵に悟られずに外の様子を観察する事が出来、しかも武器も強力なオペレーターをBanする。
『エコーがBanされてないだけでも良かった。』
『んじゃ早速。』
リーダーの「行くぞ」という声で皆が動き出す。
防衛からのスタート、スパがパルス、モッキ―がドクに、シュラがエコー、キンフィはイェーガー、そして俺はミュート。
大会ルールでプレイヤーの名前は見えないが相手の編成は見える
相手は、グラズ、テルミット、アッシュ、サッチャー、ジャッカル
『マエストロにシュラ変更できる?』
『りょーかい』
「それか俺がスモークにした方がよくね?」
そこからSixピックという一人だけが他のオペレーターに変更できるシステムを使う。
このシステム使って選択したオペレーターは相手にはわからない
『いや、この編成ならオウルにミュート担当してもらった方がいい』
「おk」
防衛場所は二階、補強壁を会議室内のトラップドアに貼り、ミュートのシグナルディスラプターをドア横においてドローン対策をしていく。
『オウル、こっちにもミュートもらえる?』
「おk、キンフィ、展開シールドこっちにもらえるかな」
爆弾横の壁をシュラが、マエストロがサブで持てるBailiff 410で抜いていき、長めの射線を確保していく。
壁を補強して非常階段からの射線を防いでいく
モッキ―のドクがMP5でミュートのジャマーに引っかかったドローンを破壊していく。
短い準備時間が終了し、試合開始。
会議室にキンフィのイェーガーのみが残り、トイレからモッキ―のドクが射線を通している。
スパが下からパルスの固有ガジェットの心拍センサーを使い敵の位置をチェックしていく。
『敵、真上、真上。ピンたてるわ。』
『ラぺってる敵、二人。管理事務に二人。』
『俺行く、俺行く。』
あっという間にキルログが流れて管理事務に入ってきた二人の敵はマエストロのLMGに貫かれる。
『ジャッカル、アッシュ。キルした。キルした。』
「ナイス」
『ナイスカット。』
『ナイス』
『やられた、グラズ。オフィス外から見てるわ。』
キンフィのイェーガーがやられて、報告を入れる。
「カバー、行く」
『半分は削ったからワンタップで溶かせる、溶かせる』
味方の報告でラぺリングしているのはわかっている。ならばおそらくあのグラズがロック係で残り二人の内片方がプランターと呼ばれるディフューザー設置係だ
「スパ、突き上げ出来る?」
『ニトロセルまだ残ってるから……入った、入った。とばすよ!』
爆発音と共に床の一部と敵のオペレーターがはじけ飛ぶ。
ディフューザーを敵が落とした
R6Sの特徴であるオブジェクト破壊を利用した爆破によりダメージが入りプラントしようとしたオペレーターが吹き飛んだ。
「ナイス!」
ディフューザーが落ちているであろう場所をロックする。
残り時間20秒弱
俺はジッとロックし続ける。
見えた!
MP5Kの乾いた音と同時に敵が崩れ落ちる。
「サッチャーやった」
『ナイス!』
『うめぇ!』
「残りグラズだけ、グラズだけ。」
撃ち合いになるとこちらが撃ち負ける可能性が高い。
ニトロセルを手に構えた状態で待機する。
残り10秒。
音を慎重に聞いて、入ってきたタイミングを掴む
オンラインだからこそできる技だとみんなに言われた。
モッキ―もシュラも皆ロックして周りの情報を伝えてくれる。
「入った!」
ニトロセルが放物線を描くように飛んでいく
起爆
ラウンド勝利の表示が画面に出て、リプレイが再生される。
『ナイス!』
『つんよーーーーーーーー!』
『ナイスオウル!』
周りがほめているがありがとうと素直に伝えられず
「次のラウンドの準備しようぜ。」
『おk』
『このまま行こう。このままいけば防衛とれる』
防衛側が勝利すると強制的に次のラウンドは別の場所に移されてしまう。
『地下守りやる?』
『モッキ―、俺ら地下守り苦手だけどどするの?』
『だから、こないだ話し合った対策が刺さるかどうなのかを試したい。向こうもそういう目的で今回はスクリム組んでるから。』
『了解』
「わかった、なら俺アリバイ使用していいか?こないだ思いついたの試したい」
『任す。』
こうして夜をすごしていく、俺が加入してから初めての大会まであと少し。
さぁ楽しんでいこうぜ
ちなみにこのスクリムは8-6で負けた。