何気に書いた二次作品集   作:青火

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とある魔術の禁書目録
とある×戦勇×オリ主


 

 

 

 

 

日本の約三分の一を占める科学の街、学園都市。

その科学力は現日本の何十年も先の技術だと言われており、独立国家としても成り立っている。

そんな学園都市は、名前の通り教育機関が幾百もあり、科学も世界トップとも相まって、ここに送られてくる子供は沢山いた。

そんな学園都市に住む学生達にはある特徴がある。

 

「スキルアウトよー!!」

「発火能力者だってよ」

「レベルはどれぐらいだ?」

「2ぐらいだろ」

 

そう、この街には能力者達が蔓延っている。

自分だけの現実……パーソナルリアリティというものによって、非日常を日常とした。

能力者達は大抵子供である。学園都市にある教育機関の全てに、カリキュラムが組まれており、子供達はそれを受け能力を発現していった。

能力者の強度(レベル)は六つ。

 

無能力者(レベル0)。測定不能、あるいは効果が薄い者たち。

底能力者(レベル1)。日常には殆ど役に立たない。

異能力者(レベル2)。1と殆ど変わらない。

強能力者(レベル3)。ここでやっと、日常で便利だと言われている。

大能力者(レベル4)。軍隊で戦術的価値を見出せるという者たちで、極端に数が少ない。

 

そして能力者達で頂点に立つのが超能力者(レベル5)たちであり、学園都市に7人しかいない。

 

 

そしてそんな俺だがレベルでいうと、4。大能力者である。

ふふん、敬ってくれてもいいんだぜ?ほれほれー。あいたっ!物投げないで!調子乗ったごめん!!

大能力者と言っても、底辺も良いところ。

俺の能力は空間移動系なのだが、生憎空間移動(テレポート)ではない。何かと言うと、ゲートを作り出せる能力だ。つまりだな、空間に扉を開いてそれを潜り別の場所に出るような、どこで○ドアみたいな。

そんな俺の能力が底辺なのは、自分以外の者がこのゲートを通れば肋骨にヒビが入るという、何というかデメリットがあるからだ。

戦勇。の三代目ルキメデスのような能力だか、俺がまさにそのルキなんだよねー!はっはっはー!ワラエネ。

本名、リュミール・ルキメデス。まぁ、外国名なんて人物はいるし、圧倒的日本人が多いだけで何もおかしなことない。ないのだけど、何故俺がピンク色の髪で、黒い羽のカチューシャ付けた白い袖長パーカー着てる幼j……ルキなっているのだろうか。それが疑問である。

 

まぁ憑依物ということで、何となく二年間ぐらい暮らしてきたが、この春、俺は衝撃的なことを小学校の担任から聞かされることとなった。

 

「おめでとう、ルキメデスさん。今回のカリキュラムで、貴女超能力者(レベル5)に上がっていたことがわかったわ」

 

いきなりなにをいっテイルンデスカネー、コノアマァ。

嘘ですよね?嘘だよな?え?えぇ?

確かに憑依したときより能力が強くなった気がしましたけどね?射程距離、というか距離が伸びたけどね?約二キロぐらい。肋骨ボキボキは一キロぐらいは平気だけど、それ以上は無理、ヒビ入る。けれど、距離が伸びても戦勇のようにピンポン玉の肉片にはならない。よって、相手にはデメリットだが、俺は移動し放題というメリットだけである。チート乙。

多分だが、演算能力が上がったせいだろう。大人ぐらいの思考がある俺だからこそ、小学生では限界だった大能力者から超能力者になれたのだろうのと、元からルキにはその素質があったのだ。

能力は元々、成長が決まっている。それは世界樹の統計者が編み出した結果。素質によって、これ以上成長できるのか、できないのかが決まる。超能力者の第三位は、元々レベル1だったと聞くが、素質が才能があったからこそレベル5になれた。努力すれば報われる、能力には無縁と言っても良いほどの言葉である。

 

「で、引っ越しってどういうことなの」

 

意味がわからない。いきなり寮から追い出され、黒服の人たちにドナドナされました。まるで意味がわからんぞ!

取り敢えず、超能力者としては末席、第八位の地位に就くらしいのだが、俺としてはちょっと胃が痛いです。超能力者……何かと命狙われる立場である。ましては齢10歳の幼女が超能力者になってみろ!恨みしか生まれんわ!

 

「超能力者と言えど、まだヒヨッコ。その力を暴走し兼ねません」

 

俺を何だと思ってんだよ。大気圏外に飛ばすぞコラ(無理だけど)。それとも、その胴体を真っ二つにしてほしい?(これはできる)

 

「なので、ある人物に預けます」

 

それでの引っ越し。なるほどね。俺を監視下に置きたいわけか。そりゃな、世界規どこでも行けちゃう俺にかかれば、こんな小さな都市抜け出せるもんな。

しっかしそのある人物って誰なんだろ。いい人だといいけど。まぁ十中八九それはないけど。

 

「大丈夫、貴女と同じ超能力者です」

 

心読まれてた!ってえ?同じ超能力者?

え?待て待て待て!人格破綻者の所へ預けられるの!?御坂さんだよね!?唯一普通なの御坂さんだけど、あの人寮生活だぁあ!!

うぉおおおおっ、誰だ一体誰だ!未元物質なんて嫌だぞ、心理掌握もアウト!いやあいつは常盤台だから、寮か。一方通行は、論外中の論外。残る二人は、一人は不明で、もう一人は能力が不明の原石野郎。ちっくしょ、御坂さん以外マシなのいねぇ!そりゃそうか!!だってレベル5だもんな!

 

「着きましたよ」

「え?」

 

一般的普通の学生寮……?

まってくれよい。そうだよみんな学生だもんな、学生寮に住んでるよな。さて、一体ここは誰の学生寮なんでせうか。

黒服さんに連れられ、ある扉の前に立つ。名札には311号室の文字があり、その下には本来名前が入るはずの名札入れには何も書いてなかった。いや入れろよ名前。誰の部屋かわかんねぇだろ。

ピンポーンと黒服さんが呼び鈴を鳴らすと、ガチャリと扉が開き気だるそうな声が出てきた。

 

「ったくこンな昼に誰だよ」

 

ん?何か聞いたことあるテノール声ですね。

悪寒がやべえ。冷や汗がヤバいんだけど、もしかして貧乏クジ引いちゃった系。あ、超能力者の時点でもう終わってるわ。

俺のいた場所からはわからないが、サラリと白い糸がなびいたと思うと、ガシャンと扉を勢いよく閉められた。あの、黒服さん手を挟んだけど大丈夫?骨折してない?悲鳴ぐらいあげろよ、強いな。

 

「帰れ」

「断るの早すぎませんか!?」

「どォせ、ろくな事ねェだろ。帰れってンだ」

 

わかってらっしゃる。ろくな事ないって、な、帰ろうぜ黒服さん。この人も言ってんだからさ、他あたろう。あ、木原は嫌だぞ。あと研究者関連。寮に帰りたいぜよ。

そう目で訴えるが、何を思ったのか黒服さんは大丈夫です、と力強く頷いた。

 

「ある人物を預かっていただきたいんです」

「…………」

 

力強く言う黒服さんの言葉は一応聞くようだ。無言ながらもその気配が、そこにある事がわかる。

 

「最近、超能力者に一人増えたの知っているでしょう?」

「あァ、あの時空移動(ワームホール)ってやつか?」

「えぇ、その子を預かっていただきたいんですが……」

「断る」

「ですよね」

 

あ、いや、あの。全然大丈夫じゃないですよね、あーた。誰が説得しろっつった。

時空移動とは俺の能力の名前だ。ワームホール。つまりブラックホールとホワイトホールを繋ぐとされるトンネルの事だ。ゲートを通じて移動する様からつけられたんだが、正直名前負けしてる気がする。時間は移動できない……と思うし!

黒服さんは断られてもめげずに、俺に告げ口をして立ち上がった。マジかよ、やらなくちゃダメなのか?と目線で問うが、全力で肯定される。

 

「……では、私は帰りますのでこれで」

「おー、帰れ帰れ」

 

そうだ、帰れ帰れ。俺も帰りたい。

サッと何かの資料と、スポーツバックが置かれ、黒服さんは帰って行った。マジかよ、本当に帰ったよ。

因みに俺の能力で自分の自室に繋げることはできるが、もう契約は終わっているらしく俺の部屋ではなくなるらしい。ふざけんな、これでもあの小学校の生徒だぞ?

あぁ、くそ。もう……腹をくくれ。いろんな意味で寒気が走るが、我慢する。セロリに負けるか、まだ時間軸的に実験は始まってないはず。残酷性は原作よりまだマシなはずだ!ふー、ふー。

 

「〈しつれいしま〜〜す〉」

 

スポーツバックを手に取り、能力を発動する。扉を潜るだけでいいので、演算は少し簡単である。この部屋の持ち主は入居を許可してないので不法侵入だが、そうしろと言ったのはあの黒服さんだ。曰く、話が無理なら力で。だそうで。

しかしだ、しかしね。潜った瞬間に、頭掴まれるっていうのはどういう事なんだろう。

サラリと陽の光に当たって輝く白と、血のように赤い瞳が目に映った。

 

「不法侵入とはいい度胸じゃねェか。なァ?超能力者(レベル5)第八位、時空移動(ワームホール)さンよォ?」

 

ニヤリと笑う姿は、その中性的な顔立ちからは似合わないと思うがそんかことはなく、彼にはとてつもなく似合っている笑顔だ。俺は好きだぜ?そんな笑顔。

けれど、ま、いつでも殺せますぜ?と余裕綽々な態度はちょっと生簀かねぇなぁ。小僧が。精神的には俺の方が上だぞ、ゴラ。

 

「不法侵入とはいえ、失礼するよ!超能力者(レベル5)第一位、学園都市最強の一方通行(アクセラレータ)さん!」

 

元気よくニパリと笑って見せれば、俺の頭を掴んでいる力を強くしやがった。

ふぉおおおおお、めっちゃ痛いぃいいいいい。

そしてそのまま持ち上げられるものだから、身長の低い俺は足を浮かせることになる。

男子にしては身長が低い(確か168㎝だったはず)一方通行でも、俺の身長は140以下。一方通行の能力で高く持ち上げられた俺は、床と離れている足を見て、涙を浮かべた。すまん、これは憑依しても治らなかったものだ。生理現象ということにしておく。

 

「ふぇええええーん!高いぃいいいー!怖いぃいいいー!」

「…………は?」

 

これには一方通行も予想外だったようで、目に見えて動揺している。しかし俺にはそれを笑う余裕もなく、ただただ泣き続けた。

長い袖をパタパタしながら尚も泣く俺をみた一方通行は、チッと舌打ちをして降ろして無言で撫でてきたので、やはりこいつはロリコンではないかと失礼な事を思ってしまった。

 

 

 

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