それはある日の出来事だった。
~東京~
「ねぇ二人とも暇でしょ?俺たち面白い場所知ってるから一緒に行かない?」
「嫌です!千歌ちゃん、逃げよ!」
「おっと!そんな逃げようとしないでよ~」
「やめてください!」
どうやらナンパをしているらしい。
「全く...またくだらないことやってんのかよ...」
そう言って俺はナンパしている人たちの所に向かう。
バシッ
俺はナンパしている男たちの頭を叩いた。
「お前ら何ナンパしてんだよ!こんなやつナンパするよりな、もっと可愛い人を...」
俺は口を止めた。
「おい、どうしたんだよ」
ナンパしていた男たちは俺に聞いてきた。
「...可愛い...」
「は!?」
俺はナンパされていた女の子二人の肩に手を乗せて小さい声で言った。
「今から走って逃げるぞ」
「「え?」」
「ごめん、この2人借りま~す...行くぞ!」
そう言って3人でその場から走り出した。
「おい!あいつらを逃がすな!」
男たちも俺たちを追ってきた。
「はぁ...はぁ...もう無理...」
『オレンジ』色の髪の女の子が立ち止まってしまった。
後ろからは男たちの足音が聞こえてきている。
「...しょうがない...」
「え...?」
俺はその子をお姫様抱っこして走った。
「悪いな、俺で」
「いえ、大丈夫です...」
何でこの子は顔を赤くしてるの?
「もう逃げ切ったんじゃないですか?」ハァ~ハァ~
色っぽい吐息で俺に聞いてきた。
確かに後ろにはもう男たちの姿は無かった。
「そうだな。よいしょっと...全く物騒なやつもいるもんだな」
俺はお姫様抱っこしていた女の子を下しながら言った。
「「ありがとうございました!」」
2人とも頭を下げて言ってきた。
「気を付けろよ?ま、東京の女の子はみんな可愛いからしょうがないか」
「あの...私たち東京の人じゃないんですけど,,,」
アッシュグレーの髪の子が言った。
「...え?違うの?」
「はい...静岡の沼津ってところに住んでるんです私たち。」
『オレンジ』色の髪の子が言った。
「あ、ごめん。じゃあ俺はこれで...」
そう言って去ろうとしたとき声が聞こえた。
「見つけたぞコノヤロー!」
俺たちは男たちに囲まれた。
「そこの女の子たちさ、スクールアイドルなんかやんないでさ、俺たちと遊ぼうよ。どうせそんな夢叶わないんだからさ」
2人は落ち込んだ顔をして俯いていた。
「...なあ。お前らバカ共に聞くけどさ、必死に夢を叶えようと努力したことあんのか?」
俺は男たちに睨みつけながら問いかけた。
「は?そんなくだらねぇことやるわけねぇだろ」
「だったらなぁ、お前たちが夢なんか語んじゃねぇよ。」
「せっかくだからさぁ、兄ちゃんに教えてやるよ。スクールアイドルなんかこの世にいっぱいいるの。
その中でこんなただのガキがやったって負けて終わr「言っとくけどなぁ!」
俺は男たちに指を指しながら怒鳴った。
「夢を必死に追いかけてるやつに勝ちも負けもねぇんだよ!分かったか!」
男たちは反論せずに突っ立っていた。
「...行くぞお前ら」
「「は、はい...」」
そして俺たちはその場を去った。
「悪いな、あんなに怒鳴っちゃって...」
「大丈夫ですよ!あ、ちなみに私は高海千歌っていいます!」
「私は渡辺曜です!」
「急だな...俺は佐藤薫。よろしく」
俺たちは歩きながら喋っていた。
「てかさ、さっき沼津に住んでるって言ってたよね?」
「はい!それがどうかしたんですか?」
「実はさ...明日、沼津に引っ越すんだよね...」
「「...え?」」