俺の暗殺教室   作:鬼如月

8 / 10
今更感がありますが基本的にこのSSの読者は既に暗殺教室の原作orアニメを見ていると判断し、登場人物やシステムの説明を細かくはしておりません。ご了承ください。


第7話 旅行の時間

一学期の中間テストから数日。俺達は京都への修学旅行を前に心を躍らせていた。

 

「葵君!もう班決まった?」

 

脳内で小躍りしていると渚が話しかけてくる。

 

「んにゃ?まだ決まってないけど...」

 

「じゃあ一緒の班なろうよ」

 

ああ、と了承の意を示すと渚は笑顔になってもともと組んでたであろう面子へと歩いて行く。班員は....ふむ。渚にカルマ、杉野、神崎、それに茅野と奥田か。

 

潮田渚。

カルマと仲が良く、よく茅野と話しているのを見かける臆病な青髪。カルマと映画の話をしていたら目を輝かせて入ってきたから多分映画好き。あとよく厄介事に巻き込まれるから多分小説や漫画でいう主人公タイプ。

 

杉野友人。

渚と仲が良い野球好き黒髪。神崎が好きらしい(カルマ談)。

 

神崎有希子。

クラスのマドンナらしい黒髪女子。ふつくしい...!でもなんか闇深そう。

 

茅野カエデ。

渚と仲の良い緑髪女子。甘いものが好きで、偶に通学路途中のケーキ屋でバッタリ会う。プリンが好きらしい。

 

奥田愛美。

茅野と仲が良い黒髪おさげメガネ女子。理科が得意で、偶にカルマと怪しいことをしている。

 

班員を確認すると、俺も席から立ち上がり、渚達へと近付く。

 

「おっすカルマ。ご一緒させていただきますぜ」

 

「おー葵じゃん。了解ー。てか倉橋さんと一緒の班じゃなくてよかったんだ~?」

 

こいつ...ニヤニヤしながら言ってきてうぜぇ。

溜息を吐きながら答える。

 

「あのなカルマ。俺は陽菜乃と班が同じになってよい結果になった例がないんだよ...」

「へぇ、そりゃまた何で?」

 

「あいつと同じ班だと何故か俺が毎回班長格になるんだが...俺は時間の管理が苦手なんだよ!小学校最後の移動教室なんか遅刻するわ班員が物を落とすわそれはもう大変で大変で...」

 

あの時は辛かったなぁ...と感慨にふけているとカルマと渚が引き攣った笑みでこちらを見てくる。

 

「それは...ご愁傷様」

 

渚の励ましが浸みる.....

 

 

――――――――――

 

 

一先ず全員の班が決まり、皆で回る場所を決めていく。机をあわせてそれぞれが京都の観光誌やマップを広げる。なんか凄腕スナイパーが来て暗殺をするらしいからなるべく暗殺しやすい場所にしてとの事だが...

 

「まあ京都といったら神社だよねー。八坂神社とか?」

「伏見稲荷も有名だけどどっちも回るには距離が遠すぎるよね...」

「伏見稲荷は少し宿舎から遠いし歩き回らなきゃいけないんで八坂神社にしませんか...?」

「私もあまり歩きたくないなー。藤原君はどう思う?」

「zzz....ん?俺か?俺はこのパフェが食いたいな。特選都路里パフェ。前読んだ小説で紹介されててめっちゃ美味しそうなんだよね」

(寝てた...)

(しかも全然関係ないもの推してる...)

「...だよね!やっぱ甘いもの食べたいよね!よしそこ行こう!決まり!決定!」

「茅野!?...じゃあとりあえずこの甘味処は決定でいい?」

「俺は賛成。神崎さんも甘いもの食べたいよね」

「うん...私も賛成かな」

「じゃあ決定だねー。それじゃあ神社は甘味処から近い八坂神社にしようか」

 

 

 

 

とまあ暗殺のことなんて全く考えていない。そりゃそうだろう、なんたって最後の泊まり行事。楽しまない方が損であるだろう。え?寝てただろ?そんなはず....ナイナイ。

 

そんなこんなで盛り上がっていたところに、殺せんせーが大量の分厚い...なんだあれ、辞書か?をもって教室に入ってきた。

 

「一人一冊です」

 

そういって手渡されるが....おっも!六法全書かな?

 

「殺せんせーコレ何?めっちゃ重いんだけど!」

 

「修学旅行のしおりです。昨日徹夜で作りました」

 

頑張ってんなオイ!てかコレ持ってくのかよ...面倒くさ。

 

「――――殺せんせーなら京都まで1分で行けるっしょ?」

 

と、誰かが口にした。確かに殺せんせーの速さなら京都に行くなど朝飯前だろうに。

 

「もちろんです。ですが!移動と旅行は違います。皆で楽しみ、皆でハプニングに遭う。―――先生はね、君達と一緒に(・・・・・・)旅できるのが嬉しいのです」

 

...そう語る殺せんせーは心底嬉しそうで、それを聞く皆もどこかわくわくした面持ちだ。3-E、暗殺教室。きっと普通よりももっと盛り沢山で楽しい修学旅行になるだろう、と。

そう、感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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