よろしくお願いします。
トブの大森林と言う深い森を抜けると星々が輝く夜空と広大な草原に出た。
現実世界では絶対に見る事が出来なかった光景だなぁ
と思いつつ、自分がお姫様抱っこされている事から現実逃避する事 10分。最初にいた場所からナザリック地下大墳墓まで 北東に10km。かなりの速度が出ているが私に風圧等のかからない様に走っているベルゼに心の中で感謝していると目の前にナザリック地下大墳墓の入り口が見えた。その時
「すみませんが止まって頂いてもよろしいですか?」
「「っ‼︎‼︎」」
と聞こえた声は、それ程大きくなかったものの警戒するには十分な程殺気を含んでいた。直ぐに辺りを見渡すと、そこにいたのはナザリック地下大墳墓のNPCセバスとプレアデスの1人であるソリュシャン。険しい顔で明らかにベルゼを警戒している。
NPCがどうしてここに?
と思いったが、これ以上静観しているとバトルが勃発しそうだった為、ベルゼに降ろしてもらうが足に上手く力が入らず崩れ落ちそうになる。慌てて私を支えるベルゼ。そんな私の姿を見たセバスとソリュシャンが息を飲んで驚いている中、2人に声をかける。
「見苦しい所を見せてごめんなさいね?セバス、ソリュシャン。アインズ・ウール・ゴウンの末席。木花咲耶姫…ただ今帰還しました。ここにいるのは、私の使い魔であるベルゼブモン。そう警戒しなくて大丈夫ですよ」
「木花咲耶姫様…本当に…お戻りに…。はっ、先程は申し訳ございません。しかし、そのお姿は‼︎」
「そ、そうでございます。何故…そんなお姿に‼︎」
「YGGDRASIL で複数人から襲撃にあいまして…。生憎、MPも殆どなく回復系のアイテムも底をついてしまったの…ベルゼも回復系のスキルや魔法は使えないから、歩けない私の代わりにここまで走ってもらっていたの。驚かせて…ごめんなさいね」
「っ、それは‼︎私に回復系のスキルがありますので直ぐに治療致します。ソリュシャンはモモンガ様に連絡をお願いします」
「はっ、はい。かしこまりました。木花咲耶姫様、少々失礼致します」
と言ってソリュシャンが少し離れた所に移動し、セバスが私達の方に移動する。
「失礼致します。”スキル:気功”発動」
セバスが私の体に手をかざしスキルを発動するとかざした所から温かい何かが流れてくるのを感じた。すると、体にあった傷は見る見るうちに治り、体力も戻ってくる。すっかり良くなった私を見て安心した様に息を吐く2人。私がセバスにお礼を言おうと口を開くよりも先にベルゼが
「すまない、セバス殿。主の怪我を治してくれた事感謝する。俺では主をここまで連れてくるのが精一杯だったのでな…」
と少し悔しそうに言い、それに被せる様に続けて私も
「私からもありがとうございます。貴方のお陰で、大分体も楽になりました」
「いえ、私がしたのはあくまでも応急処置でございます。ナザリック地下大墳墓にお戻りの際は必ずルプスレギナ・ベータかペストーニャ・S・ワンコから治療を受けて頂きたく……」
「ふふふ、わかりました。そうさせて頂きますね?あっ、どうやらソリュシャンの方も終わったみたいですね。そちらは大丈夫でしたか?」
「はい。モモンガ様にご連絡したところ、連絡が入り次第、入り口付近にゲートを開くそうのでそこをお通り下さい。ゲートを抜けた先でメイド長ペストーニャ・S・ワンコとお待ちしているとの事です。私達は周囲の確認する様にと仰せつかっております」
「わかりました、ベルゼ行きましょう。セバスとソリュシャンはお仕事頑張って下さい」
「「「ハッ」」」
と言い、入り口付近でモモンガさんにメッセージを使い、ゲートを開いてもらう。ゲートをくぐり抜けた先には、
「お久しぶりです。モモンガさん、ペストーニャ…っ、」
そういえば、ぶくぶく茶釜さんが設定に[木花咲耶姫はマーレのドルイドとしての師匠でもある]って書いてたなぁ
と思い出し遠い目をする。そんな2人が目を限界まで見開き、潤んだ瞳で2人共こちらにダイブしてきた。
「木花咲耶姫様〜‼︎」
「お師匠様〜‼︎」
うん。結構速度で来たから、一瞬ぐっはってなったよ。こうやって慕ってくれるのは嬉しいよ…。こっちも心配させたのが悪かったけどさぁ…。これはないんじゃないのモモンガさん?サムズアップしてくんじゃないよ‼︎
後ろでさりげなくなく支えてくれているベルゼの優しさが身にしみる…。
取り敢えず、私の服を掴んで離さない2人の肩に手を置く。手を置かれた2人は一瞬ビックとなり恐る恐るこちらも見上げてくる。
そんな2人に目線を合わせる様にし
「ただいま。アウラ、マーレ」
と言ったらさらに泣かれた…。えっ、どうしよう…。
け、敬語が難しい…。
変な言葉使いになっていたら、すみません。
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