「すみません…木花咲耶姫様」
「ご、ごめんなさい…お師匠様」
「いいえ、この位大丈夫ですよ。それよりも手で目をそんなに擦っては余計に腫れてしまいますよ?はい、これで拭いてください」
「そ、そんな‼︎木花咲耶姫様の物を汚すなんて‼︎」
「そ、そうですよ‼︎僕達なら大丈夫ですから……」
「……いいですか?これは拭く為にある物です。だから、汚すことになりませんし、元々2人が泣いてしまったのは私の責任でもあるのですから使って欲しいのですが…それとも私の物では嫌ですか?」
「そんなこと絶対あり得ません‼︎」
「そ、そうです‼︎絶対、絶対あり得ないです‼︎」
「なら…2人共使って下さい」
ハイと2人に差し出した
「…そんなに泣いていては主も困ってしまう。そろそろ、顔を上げたらどうだ。アウラ、マーレ」
と言ってくれた。その言葉に慌てて顔を上げ、手で目を擦る2人。2人にハンカチを渡した後、ベルゼに
「ありがとう、ベルゼ。本当に助かったわ」
と言うとこちらを見て軽く微笑むベルゼ。心なしかベルゼから後光が射してる様に見える。本当、さり気ない気遣いが出来る良い子だ。………カルマ値−500の悪魔のはずなんだけどなぁ。すると、モモンガさんからメッセージが入った。
『そういえば、召喚スキルで召喚した対象って時間経過で消えませんでしたか?』
『消させる訳ないでしょ。……自作で
『まさか、メタモンもですか?』
『私の使い魔って言いましたのでそうですよ』
『うん、せっかくの20を何に使ってるんですかね…アンタ⁉︎』
『自作だからいいじゃないですか‼︎せっかく苦労して作ったのにいつのまにか消えちゃうんでよ‼︎
『い、いや、何も問題はありません…ハイ。……あっ、そういえば、準備ってなんだったんですか?他のメンバーも良い事あるって言ってきましたけど?』
うん。露骨に話をそらして来ましたね。話をそらすのが下手なのは変わりませんね。まぁ、こっちもプレゼントの準備が必要だから、ここらへんにしときますか。ペストーニャには2人が泣いている時に診てもらってHP・MP回復してもらいましたし…、それじゃ
『まだ内緒です。準備が出来たら、メッセージで呼びますね。その時は守護者達とセバス、プレアデス、ベルゼと一緒に玉座の間に来てください』
『ちょっ‼︎』
「ベルゼ。今からちょっと準備あるから此処を離れます。私が呼ぶまで此処で待っていて下さいね」
「っ‼︎いや…わかりました。戻って…来られますよね…?」
「えぇ、ちゃんと貴方の元に戻って来ます。では」
メッセージで伝えたしと後ろにいベルゼにも話したし…反論される前にゲートで一気に9階層に行く。後ろから、なんか聞こえた様な気がするけど…ワタシ、シーラナイ。
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モモンガside
モモンガは木花咲耶姫が6階層から転移した後、守護者全員と会いセバスからは聴いた情報を整理しつつ今後の行動方針を決め、守護者達の高評価と木花咲耶姫が準備している事に無い筈の胃を痛めている頃、
『モモンガさん。準備出来ましたので来てください』
『来て下さい。じゃないですよ‼︎1人でこっちにいる俺の身にもなって下さいよ‼︎ベルゼブモンなんか木花咲耶姫さんが居なくなってちょっと眼が怖かったんですからね‼︎』
『えっ‼︎…ベルゼなんかしちゃいましたか?』
『いや、何もされませんでしたけど…。こっちの問いにも礼儀正しく答えてくれましたし…。ただ、雰囲気が…』
『あー、やっぱり目の前で消えたのはダメだったかなぁ…。うん。後でベルゼの機嫌はとっておきます。なのでこっちに速く来て下さい』
『……はぁー、わかりました。ベルゼブモンの事はよろしくお願いしますよ?えーっと、玉座の間で良いんですよね?』
『そうですよ。待ってますね』
と言ってメッセージは切られる。守護者達の話が終わった所で
「さて、今日はこれで解散だと言いたいところだが…。気付いている者もいるだろうが、木花咲耶姫さんがナザリック地下大墳墓に帰還した」
「申し訳ないございません、モモンガ様。今、木花咲耶姫様は何処で何をされておられるのでしょうか…?」
「うむ、アルベドよ。彼女は、今玉座の間にいる。なんでも、秘密との事で私も何をしているのかは分からないのだ。ベルゼブモンは何か聞いているか?」
「申し訳ないございません、モモンガ様。俺も何を準備しているかまでは聞かされてはおりません。ただ、この準備は主だけでなく他の至高の方々も関わっているとしか…」
「…そうか、わかった。今しがた木花咲耶姫さんからメッセージが入った。どうやら…我々に速く来てもらいたいそうだ」
と言い、守護者達とベルゼブモン、セバスとプレアデスを引き連れ、玉座の間に入る。扉を開けると
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました皆さん」
と笑顔の木花咲耶姫さんが出迎える。そこは俺が最後に迎えた時と変わらない玉座の間。何が変わったのだろと周りも戸惑った様に辺りを見回す。
「ふむ、木花咲耶姫さん。準備が出来たとの事で来たのだが…」
「ふふふ。えぇ、ちゃんと終わりましたよ。では、【我らが愛しき者達を迎える場所へ】」
と木花咲耶姫さんが何か、黒歴になりそうな合言葉を言うと…視界が変わる。そこは俺が知らない場所。まるで、ファンタジーに出てくるお城にあるような豪華だが決して下品ではない会場。天井には大きなシャンデリアが煌めき、テーブルの上には出来立てであろう数々の料理や菓子。そこに置いてある調度品も一目見て、価値のある物とわかるが部屋の雰囲気を壊さず調和している。周りも唖然としてみているのを木花咲耶姫さんはまるで悪戯が成功した子供みたいな笑顔で
「ふふふ、ようこそ。私達のサプライズパーティーへ」
と両手を広げて微笑む。
はぁーと大きくため息を吐く。とりあえず、聞きたい事は多くあるけど……主犯は誰だ。
ぶ、文才が欲しいです。国語難しい。
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