StrikerS Sound Stage X After   作:宮永 悠也

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StrikerS サウンドステージ X のオリジナルアフターストーリーです。
作中でもあったスカリエッティと収監組姉妹達との会話シーン、それを物語になぞらえて、アフターストーリー化してみました。
この物語は、ナンバーズ5番目の女の子チンクが主人公視点になっております。
それを踏まえた上で楽しんで頂けると嬉しいです。
初投稿作品になるので拙い部分が多々あると思いますがどうぞ宜しくお願いします。


01 再会

海上施設マリンガーデンで起こった大火災。

冥王イクスヴェリアが生み出す増殖兵器マリアージュによる連続放火殺人事件の後の話…。

 

私は…、私達は…、再びここへと訪れた…。

交わした約束を…、いや、取引を果たす為に……。

 

 

《軌道拘置施設》

 

ここは、私達の生みの親であるドクター…、、、

ジェイル・スカリエッティと、管理局に下るを良しとしなかった他の姉妹4人が収容されている施設だ…。

 

先にここを訪れたのは、マリンガーデンでの海上大火災が起こった日…。

事件の中心に関わっていたマリアージュ…。

その情報の詳細を、ドクターから聴取する為の来訪だった…。

 

ドクターは、マリアージュについての情報提供を揚々と受け入れ、捜査に協力した。

不気味とも感じた即決の協力だったが、提供された情報に嘘偽りは無く、その全てが此度の事件の重要な参考材料と成り得た。

 

私達がここへ再び訪れた理由は、その情報提供への見返りを要求したドクターの申し出をこちらが承諾したからである…。

ドクターは、情報を提供すると共に、我が姉ギンガに、ある交渉を持ちかけた。

それは至って単純で、ドクターの言葉を使えば造作もないような取引だった。

 

 

    「ベルカ産のワインをひと瓶……。」

 

 

それがドクターが提示した交渉材料だった…。

"それなりに価値がある赤ワイン"を所望したのはドクターの好みによるものかどうかは分からない…。

が、それを交渉材料に選んだ理由そのものは明白であり、我々にとっても決して無関係なものではなかった…。

 

 

2年前……、我らがまだ世界の闇であった時の話…。

 

 

ジェイル・スカリエッティ事件、または我らの名を取って戦闘機人事件と呼ばれた事件での結果…。

我ら12人の姉妹は、ドクターの願いの成就の為生み出され、世界の平衡を崩す災いへと荷担した…。

新しい世界を築く為…。

ドクターが望む世界への革新の為…。

我ら姉妹は戦った……。

しかしその願いは成就されることなく光に消え…、我ら全員は、拘置の身となった…。

全員とは言ったものの、ひとりの犠牲を除けば…、の話であるが…、、、。

 

 

No.2、ドゥーエ……。

我ら姉妹の中で唯一還らぬ者となってしまった姉妹の名だ…。

下の妹達は、ドゥーエとの接触があまり無かったこともあり、特別悲しみにうちひしがれることも無かった。

……が、そういう私もドゥーエとの接触は数えるほどしかない…。

 

ドゥーエのことを慕っていたクアットロは、誰よりもその追悼を願っていたと思われる…。

クアットロは、ドゥーエを理想の姉と慕い、尊敬していた。

任務において直接行動を共にしたという記録はないが、ドゥーエが潜入活動をする以前は研究所でよくふたりが話をしていたような気がする。

ナンバリングこそ私が下だが、生まれ、活動を始めたのはクアットロより私の方が先だったこともあって、ドゥーエと任務を行ったのは私とNo.3トーレくらいだっただろう…。

 

好いていた姉と任務に従事できず、ナンバリングが下の私が、先に生まれたからという理由だけでドゥーエと行動を共にしていたことを、クアットロはあまり良く思っていなかったようだ…。

そのこともあってか、私に対して敵対心を向けた言葉を放ったこともいくらかあった。

 

そのことについて、私はどうとも思っていない…。

別に何も感じていないという意ではないが…。

 

戦闘機人であるが故に、出生が複雑な我らにとって、姉であることや妹であることの定義が難しいのは今に始まったことではない。

それは変えようもないことであり、いくらでも変えようがある事柄だったからだ。

だからこそ、先に生まれながらにして妹であった私は、後から生まれた姉クアットロが向けてきた敵対心に寛容であることができ、寛容でなければならないという感情でいることが出来たのだと思う…。

 

話が逸れてしまったが、ドゥーエについて…、である。

ドクターもクアットロと同じく、いや、それ以上に喪失感に囚われていたのではないだろうか…。

これは私の勝手な想像だが、生みの親であるドクターの胸の内は姉妹の誰もが抱いた喪失感とは違ったものであったと思う…。

生みの親であるが故の感情とも言うべきであろうか…。

そんな感情がドクターの心の中にあったことを密かに願う…。

もし……、本当にそうであるならば、それ故我らが再びここへ赴いた価値は充分ある…。

 

 

ドクターは、ドゥーエの命日が誓いという理由で此度の交渉を持ち掛けた。

ドゥーエの死を悼む…、その気概を考慮して我が姉ギンガはドクターの提示を受けた。

隣でその様子を見ていた私もその決断を別段止めはしなかった…。

 

いざ、その交渉を果たすべき時が来た際、私はギンガにあくまで個人的な願いを伝えた…。

その願いとは、他の姉妹達もその面会へと立ち会わせてもらえないかというモノだった。

 

ノーヴェ、ウェンディ、ディエチ、セイン、オットー、ディード……。

 

罪を償うことを決めた我々7人全てが立ち会うことをギンガに願った…。

聖王教会組のセイン、オットー、ディードは、職務がある為、同行は難しいが、せめて我々4人だけでも…と。

 

ギンガは苦い顔をして、反対の意を示したが、

「最後のケジメとして同行させて欲しい」と私が頼み込むとギンガは渋々承諾してくれた。

渋々承諾したのはウチの妹達の方も…、だが。

 

私は妹達に事情を説明し、我々がそこへ赴く意味について語った。

3人共最初は複雑な表情を浮かべながらも最後には同意してくれて同行してくれることになった。

一番渋ったのはノーヴェだったな…。

 

「今更会う必要なんてねぇ!もうアタシらには関係ねぇだろ!!」

 

ノーヴェの言う通り、いや、普通ならばそう思うのが当然なのかもしれない。

だが、それと同様に、向き合ってきっちりと終わらせることも必要なことなのだと私は悟した。

 

ノーヴェは優しい子だ。

姉の死を悼むことも含めてだと…、私がズルい言い方をしたから納得をせざるを得ず、ノーヴェは渋々と承諾したのだ。

ズルい言い方だが、勿論その言葉は私にとっても虚言ではない。

例え数回程度しか会ったことのない姉であっても我々が姉妹であることに何ら変わりはなく、その死を悼みたいという気持ちに偽りなどなかった。

それは説得をした妹達も同じであると思っている。

そんないろんな想いを秘めながら我々は今ここに立っているのだ…。

 

 

ギンガ「面会予約していたナカジマです。」

 

A「確認いたします。詳細入力をお願いします。」

 

 

ギンガが施設の職員と会話を交わす。

持ち込み品の確認や同行者の有無、面会対象や面会目的などを詳細に電子パネルへと打ち込んでいく。

その間に私は妹達の様子を横目で確認する…。

3人共、やはり落ち着かない様子なのが見て取れる。

ウェンディは、興味本意で周りをキョロキョロと見回しているという感じだが、ノーヴェとディエチに関しては、不安な様子でチラチラと横目で周りを見ている。

 

 

A「同行者の方は4名、持ち込み品は酒類ということですが……。」

 

ギンガ「はい。ディエチ、持って来てくれる?」

 

ディエチ「あ、うん。」

 

 

ディエチが、両手で抱えていた長方形の木箱をギンガへと手渡す。

中には、ドクターご所望のベルカ産の赤ワインが眠っている。

酒類の持ち込みについては、規定量が定まっており、それに反していなければ譲渡が許可されている。

持ち込んだ瓶やグラスは自傷防止の為、後から回収する決まりにもなっている。

 

 

[キィィィ……ッン……!!!]

 

 

ギンガは、木箱を特別な魔力スキャナーに通し、その安全確認を済ませる。

職員からそれを手渡され、またディエチがそれを受け取った。

 

 

A「確認しました。身体検査は事前に行って頂いていますので、このままゲートを通ってお進みください。」

 

ギンガ「はい。ありがとうございます。

行くわよ、みんな。」

 

ノーヴェ「う、うん。」

 

ディエチ「ん……。」

 

ウェンディ「りょ、了解っす!」

 

 

落ち着いた笑みを見せながら、ギンガは私達にそう促す。

私も「ああ……。」と返事を返してギンガの後ろに立って歩き出す。

ゲートを潜り、静寂が張り詰めた長い廊下を、コツコツと靴音を響かせながら黙々と歩いていく。

奥へと進むと、上階用のエレベーターに辿り着く。

ここからドクターが収監された独房がある階まで行くことが出来る。

 

 

[キュイィィィ…………!!!]

 

 

甲高い機械音を伴いながら、エレベーターが加速する。

断続的なその音が、より一層我々の不安を煽るようだった。

異様なプレッシャーを感じていることを体の強張りが主張する。

2回目の私でさえ、このプレッシャーを感じて平気でいられるほど強くはない。

妹達にしてみれば、もう会うことはないとさえ思った生みの親との再会なのだ。

動揺しないはずがない。

 

だが時間は残酷で、少しも止まってくれはしない。

加速しているかのようにも感じる。

ついにその時が訪れた……。

 

 

《軌道拘置施設・独房室》

 

 

[ピッピッピッ……!ヴィィィ……ッン!!!]

 

 

厳重なセキュリティが施された扉を職員から持たされた仮IDパスを通し解除ののち開く。

薄暗い部屋の中へと入り、全員が入り終わると自動的に扉は閉ざされた。

その瞬間、暗い拘置部屋の各所に光のスポットが当てられる。

ガラスで遮られた向こうに照らし出されたのは項垂れたひとりの男性の姿。

ベッドに腰を落ち着け、長く紫色に染まった髪がだらりと垂れている。

 

 

ギンガ「……約束の物を届けに来ました……。

ドクター…、ジェイル・スカリエッティ……。」 

 

 

ドクンと心臓が大きく脈打つ……。

明らかに空気の重みが変わった……。

再び感じるこれが恐怖なのかその他の何かであるのか私には分からない……。

男性は、項垂れた頭をゆっくりと動かし、上げた顔からは見慣れた不敵な笑みが我々を迎えるように覗いていた……。

 

 

スカリエッティ「やあ……♪

タイプゼロファースト……♪」

 

 

落ち着きながら闇を孕んだ低い声……。

特徴的なその声は、間違うことなき我らがドクター、

ジェイル・スカリエッティだった……。

 

 

ギンガ「はい……。ギンガ・ナカジマ捜査官です……。お変わり……、ない様で……。」

 

スカリエッティ「おっと……、失礼……。

ギンガ捜査官……、だったね……♪

失念していたよ……♪」

 

ギンガ「いえ……。」

 

 

ピリついた空気を察し、ドクターが言葉を訂正する。

いや、これは意図的にそうしたとも取れた…。

我が姉ギンガもまた、形は違えどドクターに作られた存在であることは言うまでもない…。

それを理解させるかの如く、笑みを浮かべながらそう述べた可能性もある…。

 

 

スカリエッティ「思ったよりも早く来訪してくれたようだね……。嬉しいよ……。

それほど時を待たずに、娘の追悼を祈ることが出来るのは喜ばしい限りだ……♪」

 

ギンガ「マリアージュの事件は、あなた方の協力もあって、被害が大きく拡大する前に阻止することが出来ました……。こちらとしても、あなた方の情報提供に感謝しています……。」

 

スカリエッティ「うむ……。情報を提供した甲斐があったということだ……♪素直に喜びたいね……♪

しかし……、どういった風の吹き回しかな……?

今日は妙に来訪者が多いね……。」

 

ギンガ「ん……。」

 

 

妹達3人は、その言葉に身を更に強張らせる。

ギンガが説明をするより先に、私がドクターへ説明することにした。

 

No.5である私……、チンクが……。

 

 

チンク「私の提案だ……。ドクター……。」

 

 

動悸を無視し、はっきりと伝える。

ドクターは私の方に視線を注ぎ、笑みにより不敵さを増しながら、低く強い声で私の名前を呼ぶ……。

 

 

スカリエッティ「チンク……♪そうか……♪

君の提案だったのだね……♪」

 

チンク「ああ……。」

 

 

ドクターの視線を一線に受けながら、私は言葉を続ける。

 

 

チンク「我が姉・ドゥーエの追悼を祈る為の儀、それ故に妹達を集めた……。セイン、オットー、ディードは、残念ながら来ることままならなかったが……。」

 

スカリエッティ「なに、君達だけでも来てくれて私は嬉しいよ……♪ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ……♪」

 

ノーヴェ「ん……。」

 

ディエチ「久しぶり…、ドクター…。」

 

ウェンディ「お、おひさし、ぶりっス…!」

 

 

ドクターはひとりずつゆっくりと名前を呼ぶ。

No.ではなく、それぞれの名前を……。

3人の妹達もそれぞれにドクターへと返答を返す。

 

 

スカリエッティ「君達も変わりないようだね……。安心したよ……♪」

 

ノーヴェ「ふん……。」

 

 

不敵な笑みに不釣り合いの優しい言葉。

ノーヴェはそれに嫌悪感を示したのか、むっとした表情を表し、そっぽを向く。

 

 

[ブ……ッン……!!!]

 

 

瞬間、突然回線が開く。

パッと映し出されたのは見慣れた顔だった。

 

 

クアットロ「あらあらぁ~。揃いも揃って何の用なのかしらぁ~?見学ならご遠慮してくださる……?

私達、公安のペットの貴女達と違って見物用の動物に成り下がったわけではないのよ……?」

 

 

映像が出ると同時に甲高く妖しい声が響く。

我が姉、No.4のクアットロ……。

彼女も相変わらずだ……。

気に入らないモノに対しては、

口を開けば嫌みと暴言を吐き捨てる。

 

ニタニタと笑っているように見えて、心の内は苛立ちに満ち溢れているのが眼鏡の奥で光る目を見れば、容易に感じ取ることが出来る。

むしろ隠す気さえさらさらないのかもしれない。

 

 

ウェンディ「ク、クア姉……。」

 

クアットロ「おひさしぶり。ウェンディちゃん、ノーヴェちゃん、ディエチちゃん……♪」

 

 

クアットロは妹達に一貫して「ちゃん」付けで呼んでいる。

私のことをチンク「ちゃん」と呼ぶということは、一応妹としての認識でいてくれている……、ということだろうか……?

 

 

スカリエッティ「クアットロ…。せっかく妹達がこうして来てくれているんだ…。素直に再会を喜んであげてはくれないかな…?」

 

 

ドクターがクアットロをたしなめる。

その言葉に不機嫌になるどころかまるで別人のようにさらに明るい様に変容し、再び我々へと言葉を掛ける。

 

 

クアットロ「はぁーい♪ドクター♪

ごめんなさいね~♪これは心配の裏返しとでも思ってくれるとクアットロお姉さんは助かるわ~♪

そっちは仲良くやれてるの~?」

 

 

明るい口調だが、これもまた目は口ほどに物を言う。

けして穏やかな面持ちなどではなく、ギラギラと鋭い眼光が我々へと注がれている。

 

 

ウェンディ「ま、まあ…、ぼちぼち…っスね?」

 

ディエチ「え?あ、うん…。上手く…、やれてる…、と思う…。」

 

 

クアットロの視線に戸惑いながらぎこちなく答える。

 

 

クアットロ「ノーヴェちゃんは…?

どぉ…?最近は…?相も変わらずチンクちゃんにベッタリの甘えたさんなの……?バカのひとつ覚えみたいに…♪」

 

ノーヴェ「ギ…ッ!てめぇ……!」

 

 

特別ドクターに素っ気ない態度を取っていたノーヴェにクアットロの悪意ある言の葉が向けられる。

ノーヴェは怒りを露にして身を乗り出そうとするが、それをたしなめるのは姉の役割だ……。

 

 

チンク「ノーヴェ……。」

 

 

首を横に振りながら乗り出すノーヴェの体を抑える。

私の顔を見たあと、冷静に戻ったノーヴェは舌打ちこそすれ、素直に歩を戻した。

 

 

チンク「クアットロ…。前回の特別捜査の時とは違い、

今回、姉妹の回線を同時に開いているのはギンガの計らいだ…。

それ以上の敵意の行使は双方ともに利などない…。

回線を切る処置も惜しまない結果になる…。」

 

クアットロ「……っ!?くっ……!」

 

 

クアットロは初めて不機嫌な表情までも顔に出した。

眉間にシワを寄せて、鋭い眼光で私を睨み付ける。

それをたしなめたのは意外にもドクターだった。

 

 

ドクター「それは困るね…。出来れば私からの謝罪で事を治めてくれると助かる…。せっかく私の最高傑作達が再び集う機会が設けられたんだ…。これからひとり欠けてしまうというのは避けたい…。

ノーヴェ、すまなかったね…。」

 

ノーヴェ「べ、別に…。」

 

 

ドクターからの思いがけない謝罪に少し戸惑い、機械的に答えるノーヴェ。

その様子を見ながらクアットロは視線をはずしながらもより嫌悪感を募らせているような感じだった。

 

 

[ブ……ッン……!!!ブ……ッン……!!!]

 

 

また別の回線が開く。今度はふたつ同時に…。

そこにはNo.1ウーノ、No.3トーレの姿が映っていた。

 

 

ディエチ「あ……。ウーノ姉…、トーレ姉…?」

 

ウーノ「久しぶりね…。」

 

トーレ「ふん……。」

 

 

先に妹達へと言葉を掛けたのはドクターと一番時を長く過ごした姉…、No.1ウーノ…。

ナンバリングも生まれも一番最初の、我々にとって間違いなく一番上の姉上だ…。

常に我々を指示するトップの存在。

そんな姉ウーノのことも、クアットロはドゥーエと同じくらい尊敬していた。

 

 

ウーノ「ドクター、申し訳ありません……。

妹の不始末を代行させてしまいました……。

本来ならば姉である私が負うものを……、、、」

 

スカリエッティ「いや、良いんだよ…。ウーノ。

私は気にしていないし、何より可愛い娘の尻拭いだ…。喜んで引き受けるさ…♪」

 

 

クアットロの表情が曇る。

口をきゅっと噛み締めて項垂れるように視線を落としてしまった。

間接的とはいえ、尊敬している姉からの叱責に似た言葉は堪えたようだ。

 

ウーノ、トーレは現れたが、

後発組で唯一収監を受け入れた妹…、No.7セッテは姿を現さない。

ギンガの話によれば、今回の任意の参加に不参加の意を示したという…。

機械的に必然性を思考した結果…、という所だろうか…?

あの子はもう少し人間的な感情を教える必要があった…。

そうであったなら…、という仮定はもうやめておこう。

考えて変わる問題ではない…。

 

 

トーレ「こんな大所帯の面会…、よくここの管理者が許したものだな。同じクラスの罪人であるお前達を面会に寄越させる程、まぬけな連中ばかりなのか…?」

 

 

こちらも鋭い言葉を投げ掛ける。

No.3トーレ……。

私、チンクにとって一番接点があった姉であると言えるだろう……。

任務を共にした数も多く、後から生まれた妹達のことについても多くを語り合った仲だ。

口数こそ少なく、冷静沈着な性格ではあったが、妹達のことについては少なくとも私の印象では親身に想っていた方であると記憶している。

 

 

スカリエッティ「トーレ…♪これは捜査官殿が優秀であるが故のものだよ…♪再三言うが、素直に喜ぶべきだ…♪」

 

トーレ「はぁ……。」

 

スカリエッティ「そうだろう?ギンガ捜査官…♪」

 

ギンガ「私の口からは何とも…。

ですが、この提案を持ち掛けたチンクに…、

決断を下した私自身にも今では納得しています…。

こうするべきであったと……。」

 

スカリエッティ「素晴らしいね♪実に良い選択だ…♪」

 

 

両手を開きながら、怪しく微笑む。

ドクターから放たれる異様なプレッシャーは未だに消えることはない。

ずっとこちらが心を拘束されているような感覚が続いている。

まるで檻の中に入れられているのは我々のようだと錯覚する。

 

 

スカリエッティ「そして……、、、君はもうひとつ正しい選択を問われることになる……♪」

 

 

ギンガ「え…………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第1話 再会 お読み頂きありがとうございます♪
この1話では、ひとまずドクター達の所へチンク達が赴く所を冒頭に書かせて頂きました♪
ドラマCDの方とは違い、ギンガ、チンクに加え、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディも拘置所に赴くようにしています♪
セイン、オットー、ディードは、残念ながら物語の構成上ドラマCDと同じくいない設定にさせて頂いております( ̄▽ ̄;)
沢山いすぎても、今回の話では手持ち無沙汰になるのが確定なので省かせて頂いた次第です( ̄▽ ̄;)
セッテも同じような理由で省いてしまってます。
本当はいれたかったのですが、今回はチンク視点の話として重要なオリジナルアフターにしようと思っていたので、残念ながら今回はいません( ̄▽ ̄;)

いつか書こうかな……。セッテのお話。

あと、オリジナル設定的なのも加えております!
ドゥーエ、クアットロ、チンクの関係性です。
クアットロとチンクは、サウンドステージ03の時に、すこーしクアットロがチンクに対して嫌味を言っているシーンがあったり、コミック版の方でドゥーエのことをクアットロが尊敬しているという描写があったので…、
早生まれのチンクに対しての嫉妬とドゥーエへの尊敬からくる崇拝感をマッチングさせるために、チンクとドゥーエが何回か任務を共にしたことがあるという風な設定にしました♪
当然、早生まれをしたチンクが、ナンバリングでは下なのに、尊敬している姉のドゥーエと一緒に任務に出たことがあるということにクアットロは腹を立てるかなー、と思ってオリジナル設定を加えた次第です♪
なるべく話がごちゃごちゃしないように書きたかったので良く書けてるかと♪(自分で言うしかない)

やっぱり今回の物語の主人公はチンクなので、チンク視点でいろいろと描写しています。
チンクから視た妹達(ノーヴェ達)やドクター達の描写を中心に1話はまとめてみました♪

いろいろと見辛かったり分かりにくかったりする描写があると思いますが、不慣れな初心者ですのでご愛嬌をば( ̄▽ ̄;)

感想や質問、ご指摘などを頂けたりすると嬉しいです♪
これからも宜しくお願いします♪
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