StrikerS Sound Stage X After   作:宮永 悠也

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またまた驚愕のドクターの台詞からお話をまたがせて頂きました。
第3話 決断。
チンク達に提示された選択に対しての、まさに決断が問われる今話。
1、2話に負けない心理描写を綴っておりますのでどうぞご愛読下さい♪


03 決断

我々は、耳を疑った…。

ドクターの口から紡がれた言葉は、今までのどんな言葉よりも驚愕すべきもので、正気とは思えない発言だった。

しかし、冷静に取ればこれ程似合う言葉はない…。

今までが的外れだったに過ぎないのだ…。

が、それを含めても、この提案に驚愕するしかなかった。

 

 

ディエチ「ド、ドクター…、何を…、、、?」

 

ウェンディ「じょ、冗談っすよね……?」

 

 

妹達も動揺を隠しきれないでいる。

こんな突然の提案、驚いて当然だ。

だが、そんな我々とは相反して、まるで嘲笑うかの如く、

ドクターは言葉を重ねていく。

 

 

スカリエッティ「君達ならば造作もない仕事(こと)だろう…?

特にチンク…♪君はとっておきだ…♪」

 

チンク「私が……?」

 

スカリエッティ「自分が一番理解しているはずだよ…?

君の能力…、さらには人徳……、クク…♪

彼女達を動かすのに、充分な存在であるということを…、ね♪」

 

チンク「ん……。」

 

 

まるで全てを見透かすように、

ドクターの言葉ひとつひとつが私の弱い部分を刺していく…。

 

当然だ…。

彼は何より我らの生みの親であり、長い間、時を共に過ごした……。

歪であり、複雑な関係で成り立っていた我々だが、

ひとつの絆のような物はあったと言える。

だが、それでも私には、この提案を受ける資格も根拠も、

ましてや必然性自体を感じることもなかった…。

 

 

だから……、、、

 

 

チンク「ドクター、その提案には乗れない…。

我々はすでに選択している…。

自らが殺そうとしたこの世界に…、

生きて我々は償いをする…、と。」

 

スカリエッティ「すでに……、か。

その選択が誤りでないことを否定はしないさ…♪

しかし、それが正しい選択であると肯定することもない…♪

故に我々はこうしているのだからね…♪」

 

 

映像で映る他の姉達を囲うように両腕を広げる。

ドクターとクアットロは不敵に笑い、

ウーノとトーレは表情ひとつ変えずにいる。

 

 

チンク「私達は、正しい選択をしたと思っている…。

故に、後悔などしていない。

これから選択を変えるなんてことも……、、、」

 

スカリエッティ「後悔か…。クク…♪

脆い言葉だね…♪平和、正義と同列…♪

訪れたからといって、振りかざしたからといって、

何の意味も持たない…♪

ただ新たな火種の材料にされるだけさ…♪

後悔するしないはさほど問題ではないよ……。」

 

ディエチ「ん………。」

 

 

冷徹な言葉が息苦しい。

重くのし掛かる言葉が、部屋の酸素を奪っているかのように感じた。

 

 

スカリエッティ「君達がすべきなのは…、

この上ない未来への絶望、希望の破棄…、だろうね…♪」

 

ウェンディ「ど、どういう意味っスか…?」

 

スカリエッティ「私にとって…、君達は今でも可愛い娘達…。

私が造り出した中でも…、最高を謳うにふさわしい傑作品だ…♪

私なら…、君達を正当に評価した上で、その力を最大限に振るわせることが出来る…♪

 

だが…、、、。

 

他の人間はその限りではない………♪」

 

チンク「………っ!!」(ビクッ)

 

スカリエッティ「正当な評価などされず、君達をただ駒として扱うのが関の山だろう……♪」

 

ノーヴェ「そ、そんなこと……!」

 

ウーノ「無いと確信が出来て…?

あなた達が見てきた世界は狭い…。

時間的にも……、範囲的にも……。」

 

クアットロ「チンクちゃんは例外として…、ね♪」

 

チンク「ん……。」

 

トーレ「その狭い世界で、たまたまサーティーンのような奴に懐柔され、世界の本当の影の部分も知らぬまま、選択を早めたのが今のお前達だ…。」

 

スカリエッティ「彼女も、元はこちら側だ♪

近しく感じるのは当然のこと…♪

だが、他の連中は違う…。

他の連中は、我々にとって酷く都合の悪い猛毒だ……。

君達を1度も【人】として扱うことなどなく、

ただの【道具】として……、

 

壊れるまで…!

 

擦りきれるまで…!!

 

価値がなくなるまで……!!!

 

駒同然に使い続けるだろう……!!!!」

 

ディエチ「ん………ぅ……。」

 

スカリエッティ「今は、ほんの少しの毒に犯されようと、甘い痺れを心地よく感じるだけに過ぎない…。

だが、いずれ世界という名の猛毒は、君達を確実に破壊へと誘う…!!!

私には、その運命が見える…。

だからこそ、ここで君達を救済したい…♪」

 

チンク「ん……。」

 

スカリエッティ「チンク…♪君なら分かるはずだ…♪

妹達に歩ませるべき道がどちらなのか…。

破壊の道などではなく、未来永劫輝く道を歩ませるべきだとね…♪

例え、それが堕ちた影の部分だとしても、光に照らされ続け、焼け爛れてしまう我が身を嘆く結末を迎えるよりはマシだと私は思うよ…♪

私はいつだって正しい選択をしてきた…♪

そうだろう?チンク…♪」

 

チンク「…………。」

 

 

口を閉ざしたまま、私はただ沈黙していた。

ドクターの言葉が脳内で反響する…。

その響きは、私の胸の奥にまで届き、心を無理矢理振動させた。

 

ドクターは正しい…。

そう思うようにプログラムが働いている訳ではなく、

少なくともそう受け取っている自分がわずかに存在している…。

私は妹達と違って、長く影の世界に浸かっていた…。

 

だから…、私は知っている…。

世界が綺麗なだけでは無いことも…、

影のある部分には深く厳しい現実が存在しているということも…。

 

 

スカリエッティ「我々は等しく罪人…。他からもそう映る…。

【人ではない存在】であることが…、【罪人】であることが…、

これからどんな大きな善行を成そうとも付きまとう…。」

 

 

理解している…。

特別な生まれかたをした我々にとって、それが枷になることを……。

その枷に繋がれたまま選んだ道が、険しい物であるということを…。

 

 

スカリエッティ「ここまでを含め、改めて選択を問うとしよう…。

私の可愛い娘達…♪我々が夢見た新たな世界への一歩…。

それには君達の力が必要だ…♪

再び行こう…♪我らの新しい世界を求めて…!!!」

 

 

ドクターの最後の問い掛け…、誘い…、選択…。

 

私は迷っている…。

 

惑う資格すらないというのに…。

 

この問い掛けに対する、何よりの正しい選択は、

迷いなく言い放つことだ…。

だが、今の私にはそれが出来ない…。

心の奥底に、迷いが張り付いている……。

 

私だけの迷いなら、いくらでも切って捨てられる…。

私は今までそうやっていくつもの選択を繰り返してきた……。

だが、今、目の前に提示されている選択は、私だけの物ではない……。

妹達…、いや、ドクターも姉達も含めた選択なのだ。

 

肯定、否定、どちらの言葉を選択しようと…、その言葉に誇りも意志もましてや正しさなど微塵も込められないだろう…。

 

私は、5番目…。

ドクターの特別にも成れず、姉としても中途で不十分な私…。

そんな【どちらの側にもいられない】私に、正しい選択など最早出来はしないだろう…。

 

だからこその【迷い】…。【心の痛み】…。

 

私はただ、妹達へと振り返り、押し殺したような空の微笑みを向けるだけになる。

今、私にはそれしか出来ない……。

妹達に出来ることは、それしか……。

 

 

チンク「……。」

 

 

振り返る…。

空の微笑み、迷いも振りきれていない言葉を掛ける準備をしながら……。

ゆっくりと、視線を上げていく。

少し離れた後方に立つ、皆の方へ…。

 

 

チンク「…………!」

 

 

妹達の瞳を見る……。

だが、そこに不安はなかった……。

恐れも、困惑も、憂いも、蔑みも……。

ただ【強さ】を感じた……。

 

ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ……。

3人とも…、振り返った私の目をじっと見つめ返してくれていた…。

 

私は今まで何を見ていたのだろう……。

私は……、今まで何を思っていたのだろう……。

 

私は、妹達の【強さ】を見誤っていた。

いや…、そうではない……。

私は、妹達の【弱さ】を決めつけていたのだ……。

 

きっと不安であるだろう……、

正しい道を選んでやらなければ……、

だが正しい道を選んでも苦しい思いをするかもしれない……、

まだ姉の存在が必要な子達だから……。

 

そんな決めつけを私は無意識に行っていた…。

けれど、私の妹達は、強くあった……。

私なんかよりもずっと……。

 

【弱さ】の決めつけが、【強さ】を感じることを拒んでいた…。

今更になって感じることが出来たのだ…。

<それ>に気付けたことが何と嬉しいことか…。

 

 

ノーヴェ「チンク姉……?」

 

 

私を呼ぶ声、空虚な心のままであったなら、ただの繕いの言葉を投げることしか出来なかっただろう。

だが…、今の私は不完全な人形ではない。

知ることが出来たから……。

教えて貰ったから……。

 

 

ノーヴェ「ん……。」

 

 

ふっ…と、3人に微笑みを返す。

大丈夫……、そう心を込めて……。

不安で振り返ることはもうないよ…、と告げるようにも……。

 

ドクターの方へと再び顔を戻す。

そして答えを告げる…。

何者にも示唆されない…、

私の……、私達の決断を……。

 

 

チンク「……ドクター、それは出来ない。」

 

 

不気味な笑みが視界から消える。

先程までの夢を語る子供のような、挑発的な誘い口調から…、最初の落ち着いた暗い声へと戻る。

 

 

スカリエッティ「……何故…、かな……?」

 

チンク「確かに…、これからを生きていく上で、我々の罪が消えることはないだろう……。

世界が…、人が…、そんなに単純でないことも…、理解している…。」

 

スカリエッティ「ふむ……。」

 

チンク「私達が…、まだ光しか見ていない…、光の部分しか知らないことも……。

影の世界が、私達にとっての居場所かもしれないとも…、影にいることが、私達にとって幸せなのかもしれないということも……。」

 

スカリエッティ「私の言う通り…、という事だね。」

 

 

 

けれど……、そうじゃない………。

 

 

 

チンク「けれど…、私は…、そんな世界でも生きていきたいと思っている…。」

 

スカリエッティ「……ほう……?」

 

チンク「私達は…、今は小さな光の中で生きていて、いずれ大きな影の部分に触れることになるだろう…。

辛く、厳しい生き方になるだろう…。

だが、それで後悔などは決してしない。

どれだけ影に触れようとも、影には2度と戻ろうとは思わない…。

例え小さな星の光だとしても…、そこに…、私達が望む本当の光があると…、信じているから。」

 

スカリエッティ「……言い…、きれるのかね…?」

 

チンク「私も…、妹達も…、決して弱くはない…。

この体も…、心も…。

あなたが私達に与えてくれた物だから…。

そう…、胸を張って断言できる。

だから…、私達はドクター達と違う生き方を選ぶことを続ける…!

後悔は決してない…!

私達は…、こちらの世界で生きていく…!」

 

スカリエッティ「………………。」

 

 

全ての言葉を告げた…。

伝えたかったことを、思うままに…。

私も、ドクターも、じっと目線を外さずにお互いを見つめ続けていた…。

姉達や妹達も、決して口を挟まず、沈黙したままだった。

 

……口を開く。

 

開いたのは私ではない。

ドクターが、目線を下へと外し、小さく、とても小さく開けた口からポソリと一言呟いた。

 

 

スカリエッティ「………。」

 

 

けれど、聞き取ることは出来ず、次の言葉に上書きをされる……。

 

 

スカリエッティ「……時間だね…。」

 

 

 

[ヴィィィ……ッン!!!]

 

 

 

扉の開閉音…、振り返るとギンガが扉の前に立っていた。

視線はスカリエッティの方へ向けたまま、コツコツと歩み寄る。

 

 

ギンガ「時間です……。」

 

 

ドクターはいつのまにか顔を上げ、また不敵な笑みを伴った表情へと戻っていた。

 

 

スカリエッティ「ああ…♪予想以上に世間話が弾んでしまってね…♪肝心のドゥーエの追悼を行わぬまま時間が来てしまったようだ…♪」

 

 

世間話……。

そんなものとは程遠い会話のやり取りだったにも関わらず、ドクターはギンガにそう告げる。

 

 

ギンガ「そう…、ですか。…ですが……、、、」

 

 

ギンガはそんなドクターの言葉に特別動揺することなく、むしろそのまま受け取った様子で言葉を続けた。

だが、これ以上は……。

 

 

スカリエッティ「いや、席を外すことはしなくていいよ…♪こちらの落ち度だ…。居てくれて構わないよ…♪ギンガ捜査官…♪」

 

ギンガ「は、はい。」

 

 

意外にもドクターの方から追悼への同席を持ち掛けた。

ギンガを外しての追悼を行いたかった訳ではなく、最初からあの【選択】を持ち掛けるのが目的で、ギンガに席を外させただけなのだ。

意外とは言えない…、か。

 

 

スカリエッティ「ワインを頂けるかな…♪」

 

ディエチ「あ……。」

 

 

ワインの木箱を持ったディエチにギンガが小さく頷く。

木箱はディエチからギンガに手渡され、ギンガは小型の転移ポッドへと木箱を置く。

数秒とかからずに、ドクターのいる独房内、その床へと木箱が出現する。

それまでベッドに腰掛けていたドクターは、ゆっくりと立ち上がり、木箱を手に取ると封を解いていく。

 

薄暗い牢獄内を照らす小さな光が、木箱から取り出されたワインの瓶を赤々と輝かせる。

ワインのラベルを一周軽く確かめ、微笑む。

 

 

スカリエッティ「ふふ…。これは良いものだね…♪感謝するよ…♪ギンガ捜査官…♪」

 

ギンガ「いえ…。」

 

スカリエッティ「ふ…♪では早速…♪」

 

 

キュポン!と良い音を立ててコルク栓が開く。

木箱に入っていたグラスを取り出し、それへとワインのロゼ色を浸透させていく。

注ぎ終えると、ワイングラスを高々と掲げた。

 

 

スカリエッティ「一緒に祈ってくれたまえ…♪ここにいない娘達の分もね…♪」

 

チンク「ん……。」

 

 

私達は沈黙し、目を閉じると、ただドクターの言葉へと耳を傾けた。

ドクターは、掲げたグラスのワインへと視線を注ぎ、追悼の言葉を紡いでいく。

 

 

スカリエッティ「……先の戦いで失ってしまったひとつの命…。

我等が同志、ドゥーエの安らかな旅路を共に願おう…。

その魂がやがて、再びこの世に生まれ、集うことを重ねて願う…。

最後に送ろう……。

私の娘であったことへの祝福を…、志を共にしたことへの感謝を……。」

 

チンク「…………。」

 

 

祈る…、ただ祈る……。

悼む…、ただ悼む……。

 

沈黙の中、それを繰り返すのみであった。

 

我が姉ドゥーエの安らかな眠りを…。

戦で散っていったことへの哀しみを……。

 

 

目を開ける……。

視線には、ワインの赤を一気に流し込むドクターが映った。

数秒の沈黙の後、ドクターの言葉で沈黙が絶たれる。

 

 

スカリエッティ「ん……。みんなに礼を言おう…。ドゥーエの追悼に立ち会ってくれた君達に…。それをお膳立てしてくれたギンガ捜査官にもね…♪」

 

ギンガ「ん……。」

 

スカリエッティ「ワインはゆっくりと頂くよ…♪これで面会は終了だ……♪」

 

 

自ら終わりの言葉を口にするドクター。

儚さも、後悔の念も感じない程、すっぱりと言い放つその様にドクターらしさを見て、何故か安心する。

 

 

ギンガ「では……、失礼します…。」

 

スカリエッティ「ああ……。」

 

 

ギンガもまたすっぱりと言い放つ。

至極当然だ。ギンガはあの会話のことを知らない。

だからこれ以上話すことも聞くこともない…。

 

 

ギンガ「それぞれの通信は………、私達が拘置所(ここ)を出次第、オフラインにするよう伝えておきます……。」

 

チンク「え……?」

 

 

私達が驚いた顔をすると同時にドクター達も驚いた表情を見せる。

 

 

スカリエッティ「………どういうことかな?ギンガ捜査官…。短時間とはいえ…、我々の同時回線を開いたままにするというのは…。私が言うのも変な話だが、あまり良い判断とは思えないがね…?」

 

ウーノ「何か、企んでいるの……?」

 

クアットロ「ん…………。」

 

トーレ「…………。」

 

 

みんなの視線がギンガに集まる。

ドクターの言う通り、ギンガの提案の意図がわからない。

それに対し、ギンガは静かに答えを口にする。

 

 

ギンガ「何も…、深い意味はありません…。

ただ…、幽閉の身である貴方達が、再びこうやって会話を共にすること…、顔を会わせることはこの先難しい…。

今回の事件のような特例はそうあることではありません…。

だから…、せめてこの時だけでもそういった時間を…、そう、思っただけです……。」

 

スカリエッティ「…………!」

 

チンク「あ…………、」

 

 

ギンガについても、私は理解をしていたつもりでいたらしい……。

更正の意思を示した私達へ正しい道を提示してくれた。

それだけで私達には有り余るほどの温かさをもらっていて、それでギンガの全てを知った気になっていたことが恥ずかしい。

大罪人で、かつ更正を良しとしなかったドクター達にも…。

ギンガは最大限の自由を与えてくれようとしている。

お人好し、楽天家、そういってしまえばそうなのだろう。

けれど、ただそうだったとしても、私はギンガを姉として誇りに思う…。

 

 

スカリエッティ「ん…………。」

 

 

ドクターは、一瞬驚いた顔をして、すぐに冷静な顔へと変わる。

ドクターから言葉は紡がれることなく、沈黙の後、ギンガが先に言葉を発する。

 

 

ギンガ「私の勝手な判断です…。それでは…。」

 

 

ドクター達に小さくお辞儀をし、私達の方へと向き直るとギンガはニコッと笑い掛ける。

 

 

ギンガ「帰りましょう♪みんな…♪」

 

 

そう告げると入り口へ歩を進める。

最後の挨拶をしてきなさいと、振り返ることのない背中が語っているようであった。

 

 

チンク「ん…。さようなら、ドクター。

そして、我が姉上達…。

今日は…、とてもよい日であった…♪」

 

 

そう…、短く告げる。

告げるべき言葉を言い切っていた私に、これ以上の言葉はなかった。

私の言葉に付け足すように、妹達も口々に別れの言葉を告げていく。

 

 

ディエチ「さよう、なら…。ドクター…。

これからも元気なこと…、祈ってる。

お姉達も、元気で…。」

 

ウェンディ「そ、そっすね…♪

風邪とか引かないようにして下さいっす♪

私らも…、こっちで元気にやっていくっすから…♪」

 

ノーヴェ「…………。」

 

チンク「ん……、ノーヴェ……、、、」

 

 

口ごもった様子で、ノーヴェだけが沈黙。

けれど、私が声を掛け終える前に口を開き…、、、

 

 

ノーヴェ「……じゃあ…、な…。」

 

チンク「ん……、ふ……♪」

 

 

やはり私の妹達も、誇るべき妹達だ。

ポン!とノーヴェの背中に手を置き、皆と一緒に出口へと歩を進める。

 

 

ギンガ「では、ごきげんよう……。」

 

スカリエッティ「ああ…♪また会えることを願っているよ…♪私の可愛い娘達…♪」

 

 

扉が閉まる最後の時まで、私達はまっすぐと視線を前に向けていた。

もう会うことがないかもしれない…、私達の生みの親と、姉妹に向けて……。

 

 




第3話ご愛読ありがとうございます♪
作者の宮永悠也です♪
何とか無事形にすることが出来ました♪
チンクを主人公にしたかったのは、今話までのチンクの葛藤や苦しみを繊細かつボリュームたっぷりに描きたかったからでございます!

こじつけっぽくならないように、丁寧に丁寧に描写しました!上手く出来ているかどうかは読んでくださった方にしか分かりませんが、自分の精一杯を出せた作品なので個人的には満足しております♪

勿論、ご指摘などは多々あると思いますが…!
結構御都合展開だったりするので( ̄▽ ̄;)

でも描きたかった80パーセントをこの3話で出せた気がするのでよかったと思っています♪
え?他の20パーセントですか?

ふっふっふ♪実は、この3話でこのアフターストーリーは終わりではなく、次の第4話で完結なのです!
なので、最後の第4話であとの20パーセントを出します!こちらも注目必至のお話に仕上げたいと思っておりますので宜しくお願いします♪

いつ書き上げるかは……、未定!
ですがなるべく早く書き上げます(笑)
次に書くコンセプトも決まっていたりするので(笑)
その次の作品もなのは系のifストーリーなので同じく楽しんで頂ければと思います♪

では、また次話でお会いいたしましょう♪
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