魔法少女リリカルなのはStrikerS~次元を司る現人神~ 作:黄金馬鹿
今回は暮羽と水姫の話です
なんやかんやでこの二人、二人っきりで絡むこと少なかったかと思うので
時期としては六年生、夏頃の設定です
~暮羽side~
「暮羽~!早く泳ごうよ~!」
「……あぁ、そうだな」
さて、俺は今、水姫と二人きりで市民プールまで来ている
事の始まりはつい数時間前
夏の日差しがジリジリと肌を焼く今日この頃の午前中。俺と水姫は偶然にもマテ娘が出かけ、暇だったので縁側でアイス食いながらボーっとしていた
「あっつ……」
「あっちだとこの季節はまだこんなに暑くねぇよな……」
「何でだろうね……」
「知らね……」
扇風機を持ってきてフル稼働させているが、暑い。暑すぎて溶ける
なんでこんなに暑いんだっけ……あぁ、地球温暖化か。そりゃ昔と比べりゃ暑いわな……
アイスが溶ける前に全部口の中に押し込んで飲み込む
ひんやりとしたアイスが唯一の救いだ
「……部屋行かない?」
「エアコン壊れてるのお忘れか?修理屋来るのは明日だよ……」
そう。家のエアコンは壊れている
リビングと各々の部屋にセットしてあるのだが、何故だか俺、水姫の部屋とリビングのエアコンが同時に逝った
おかげで暑い。夜は何とかなるが暑い
「……そういえば、子供用のビニールプールってあったっけ……」
「あぁ、あった。レヴィがよく使ってたあれだろ?」
「うん……」
「俺はもう入れ……いや、水姫は入れ……」
「ふんっ!」
「おごっ!」
脇腹に肘鉄。クソ痛いです
こいつ、魔力でエンチャントしやがったな。お陰でめちゃくちゃ痛いぞ
「それは昔から成長してないからって言いたいの?」
「いてて……事実だろ。お前は妖精だからそんくらい。俺は現人神として成長が止まってるから大体四、五年後には老いなくなる」
「……難儀な体質だよね」
「全くだ」
まぁ、水姫は妖精の中でも破格の知識と力を持ってるんだから欲張るんじゃない
俺は……まぁ、転生してから肉体の成長を止めて、そこから現人神になった事で成長が完全に止まった
髪の毛は伸びるんだけどな
「プールか……プール……」
水姫が何か言ってる
それよりも暑くてたまらん。保冷剤をタオルで包んで首にかけるか。そしたら幾分マシだろ
「そうだ!プールに行こう!!」
「はぁ?」
……で、紆余曲折あってだ
「プールに連れてこられた。と」
「あ~……気持ちいい~……」
ちゃぷちゃぷとプールの中で浮かんでいる水姫
ちなみに、水着はセパレート型の青色の生地に白の水玉がついた水着を着ている
俺のはなんかザリガニ描いてある安物。履ければ良し
「ボクならナンパとか無いから気楽に遊べる~」
「自分の体の貧しさに既に気が付いて……」
「一辺、死んでみる?」
「……すまん」
なんか水姫の周りがグルングルンと洗濯機のように回りだしたから謝っておく
水の中はこいつの独壇場とも言えるからな
あと、ここは浮き輪の持ち込みとかはオーケーで室内ではなく室外のプールだ
まぁ、海鳴からちょっと離れた場所にある結構大きなプール。ウォータースライダーとかもある
あと、自販機とかもあった
「暮羽~ボール膨らませて~」
「あいよ」
取り敢えず、空気抜いて持ってきたビニールのバレーボールを膨らませる
息を吸って……一気にボールの中にはいたら終わり
蓋閉めて完了
「はやっ」
「ヘリウムにする事も出来るぞ?」
「浮かせてどうすんのさ……」
そんな他愛もない事を言いながら周りを迷惑かからないようにトスする
「アタック!」
「いきなりやってどうすんだよ」
そしてアタックを片手でキャッチ
この位出来ないとな
「それ」
と、軽く投げ返す
「その速度は可笑しい!」
と、言いながら水姫は昇○拳みたいなパンチでボールを浮かせて戻ってきたボールをキャッチする
やべぇ、力加減間違った
「それじゃ、次はボクから!」
と、言った感じで延々とボールをパスしては時々投げ付けたりしていた
なんか途中で銀髪で眼帯した子に当たったけど謝ったら許してくれた。優しいね
「なんか喉乾いたからジュース買ってパパッと飲んでくるね」
「はいはい」
ボールを受け取ってプールサイドに腰掛ける
流石にあの歳(2万歳オーバー)で迷うことなんてまず無いだろう
「……あっちには川とかあったからな。プールとか必要なかったんだよな……」
あっちでは暑かったらよく川に行って水浴びしたもんさ
まぁ、その川も木々が生い茂ってるから入らなくても十分涼しい
それに、家も木造建築だし、風鈴とかそういう昔の人の知恵も詰め込まれているから別に何とでもなる
畑仕事は地獄だがな
なんて事を考えても水姫が帰ってこない
あいつなら缶ジュース即効で飲み干せるんだけどな……自販機も近かったし
あ、でも財布持ってきてなかったから取りに行ってから戻って……って、それにしても遅いな
取り敢えず妖力サーチ……うん。自販機のすぐそばだな
ボール片手に立ち上がって水姫がいる場所までのんびりと行く
流石に水の中から出てくると暑い
まぁ、水着だし幾分マシか
と、その間に水姫がいる場所までついた
……ん?誰か話しかけてる?
ライフセーバーとか警備員じゃなさそうだし……なんだ?
「お嬢ちゃん、何か買ってあげるからおじちゃんと一緒に行かない?」
「嫌だって言ってるじゃん。しつこいよ」
……白昼堂々とやる事か?それは
すると、水姫が俺に気付き、目線で何とかして。と言ってきた
取り敢えず俺に合わせろ。とアイコンタクトすると、オーケー。と言わんばかりにウインクしてきた
さて、ちゃっとなんとかするか
「あの……俺の
忘れてる人の方が多いだろうが、俺と水姫はこの世界では戸籍上では兄妹だ
そんな描写無かっただろって?いや、苗字同じで同じ家に住んでて学校行ってて……でもう十分だろ?
「あ、お兄ちゃん!」
何故ノリノリなんですか水姫さん。そして抱き着くな。暑い
「え……えっと……」
「ほら、行くぞ。水姫」
「うん!」
まぁ、ここはナイス演技だったな
さっき水姫に声かけてたおっさんはどっか行った
「ああいう時は無理矢理にでも逃げろ。水姫」
「は~い」
「あと離れろ。暑い」
「嫌」
「ならばこのまま水の中に飛び込むだけだ」
「え、ちょっ」
ザパーン。と俺と俺に引っ付いた水姫がプールに飛び込む音が響いた
~少年等満喫中~
「あ~……遊んだ遊んだ」
「……明日筋肉痛かも」
「……何とも言わんが、あっちに戻ったらまた旅なんだ。それだけは覚えておけよ」
「おーけー……」
夕方頃。プールを出て着替えて普通に帰路についた
あの後は特に何もなく泳いだり遊んだりしていただけだ
「……ん?メール?」
と、いきなりメールが来た
で、すぐにそのメールを確認する
ユーリから?
「えっと……はやての家になのはとフェイトとアリシアと一緒に泊まる……だってよ」
「……つまり、ボクと暮羽二人き……」
「あ、もう一件……ザフィーラがなんか気まずくなったら泊めてくれと」
「……後でボコボコにしてやる」
「止めろ」
まぁ、分からんでもないさ
幾ら何でも周りが女だらけだし、気まずくなる筈さ
「……ってあれ?ボクにもメール着てる……はやてから泊まりに来ない?ってメールが……」
「……タイミング悪かったな。今から行ってもいいんだぞ?」
「……いや、今日は暮羽と一緒にいる」
何故かこっちにもたれ掛かりながら歩く水姫
「……まぁ、久々にそんなのもいいかもな」
「♪」
「今日は晩飯何がいい?ザフィーラも泊めるから……」
……ん?メール?またか
「翔一に泊めてもらえる事になった。すまん……だとよ」
「ほんと!?じゃあ、本当に二人きりだね」
……こいつがこんなにはしゃぐなんてな……まぁ、いいか
「んじゃ、二人で寂しく焼肉といくか。よし、肉買ってくぞ」
「お~!」
……このまま何事も無く日常があっちに帰るまで続けばいいな
もう非日常は暫くはお腹一杯だ
……まぁ、非日常が形を成してるような俺が言うのも可笑しい話か
久々の投稿でしたがどうでしたか?
ダラダラとこんな感じの話を投稿し続けてもいいんですが、それだとまた前回みたいに原作に入るまで二十話近く使う事になりそうなので、次回辺りでキンクリしてこの先のイベントを消化していきたいと思います
ダラダラと日常を見たいという物好きの方がもし居るのでしたら、日常回を増やしたいと思います
それでは、また次回、お会いしましょう