ポケットモンスター 夢追う者と去る者2 作:Blueクラーケン
俺の名前はマサラタウンのサトシ。こいつは相棒のピカチュウ。ポケモンマスターを目指して旅を続けていた…はずだった。
「彼奴の名を口にするな!」
ピカチュウはニャースに向け、怒った口調で言ってしまう。
「そこまで怒る事はニャイだろ。ただミャーはジャリボーイのことが気にな「彼奴と俺は違う道を歩いた。そしてもう交わることもない」。」
ニャースは困惑しながら話を穏便にしようと努力したが、ピカチュウが言葉を遮った。
「おみゃーらに一体何が?」
ニャースが疑問を持つのは当然だろう。
ピカチュウとサトシは最高の相棒にしか見えてなかったからだ。
・
・・
・・・
・・・・
ピカチュウが飲んでるグラスの氷が割れ、それを合図に語り始める・
「きっかけは小さな出来事だったんだ」
~七年前~
「ここがカロス地方かあ。まだ見たことがないポケモンがいっぱいいるんだろうなあピカチュウ!」
あの頃の俺はただ、トレーナーでありモンスターボールに入ることを嫌っていた為、残りものとして存在していた。そしてオーキドのクソジジイに捕獲されたことを呪っていた。そんな毎日を脱してくれた恩があってこそ、今まで俺は共に旅を続けることができてたんだ。
だが
「俺はゲッコウガになる!」
カロス地方の言い伝えであった『キズナ現象』。最初はただの嫉妬だったのかもしれない、それは発動条件であるトレーナーとポケモンの信頼関係やポケモン自身の潜在能力などが相まって稀に発動するものだと聞く。
確かにあの忍者の強さは戦慄を覚えるが、俺にも資格があるはずだ。ライチュウに進化できるから潜在能力もバッチリだ!
しかし現実は非常だった。そんな奇跡は訪れなかったのだ。
その時俺の心に、違和感を植え付けてしまった。
だからこそ一度、俺は彼奴の元から離れて心配するかどうか試したんだ。
「俺と彼奴の関係は友達止まりだったのか」
離れて三日が経っても俺を探しにも来てくれなかった。可笑しいと思って、彼奴が泊まっているホテルを覗きに行ったんだ。
「・・・・」
俺の目に映った光景は、無邪気にポケモンバトルを楽しんでいた青年はどこにもいなかった。
そこにいたのは…ただの人間の雄と雌が交尾している姿だった。
「俺とピカチュウは友達だ!!」
そうか。俺と彼奴は友達であっても家族には成れなかったんだな。
…俺の歩んできた物は所詮、人間に懐くペット位の存在だったんだな。
~現在~
「そして、今に至る」
ピカチュウは信じていた者に裏切られて、今の地位を確立した。
「そうだったニャー。ジャリボーイの奴が非情な奴だったニャンて」
昔話を聞いている過程で酔いが覚めたらしい。
今は日本酒をベースにした蜂蜜のホットカクテルを堪能している。
「だからこそ野良ポケモンを集めて島を買い取った。ポケモンの為の理想郷を俺は手にすると決めたからだ」
その言葉と決意が伝わってきた。
「おみゃーが政治界で革命的な法案である、人権を元に政策したポケモン憲法。
『ポケモンが人と対等になり、真の自由を得るための憲法』の演説は今でも覚えるニャスよ」
世界各国有数の大統領の前にして淡々と話し、ニャースもその隣で翻訳するのはさすがに骨を折った。
今ではピカチュウに特例扱いされ、言語を翻訳する首飾り(ニャース監修)を身に着けた。その後、環境問題などを着手するに至る
「人間は自分が思っている以上に、自然に対して関心が少ないんだ。科学が進歩しすぎて己の身を破滅する時にやっと気付くんだ。『自分達がいかに愚かだった』ってことが」
ピカチュウはそういいながら悲しい目をしていた。自分がこれまでどれほど無知だったことに
「にゃー確かに、ニャースも人間の言語を覚えていくにつれて、違和感を覚えていたことがあったニャス」
そういってビニール袋から、ポケモン御用達のフードをテーブルを置いた。
「これが一般のポケモン達が一生食事をするたった一つの食べ物ニャー。人は色んな食べ物があるにょに、ポケモン達にはない。それ一つしか食べられないかの様な風習になってしまったニャス」
ピカチュウとニャースなどの一部のポケモンは、シチューなどの人間の食べ物を食したことがある。だからこそ一般のフードより上手い、特製フードを食べたもの達は理解できるであろう。
人とポケモンが食べている食べ物の上手さの格差を…
「人間全てが悪い人だけでないことはわかっている。だから旅をしていた頃、世話になった人に援助を行ったりもしているさ」
ピカチュウは「全ての人間に絶望したわけじゃない」と言った。
ニャースもbarのマスターも安心した。
まあ
「ソーーナンッス」
奴だけどね。
「!…なんでソーナンスがバーテンダーやっているんだ。しかも妙に様になっているのが腹立つ!」
ピカチュウは驚きつつもニャースに尋ねる。
「それはニャー簡単ニャー。ソーナンスは色んな会社を買収して、その手で不死鳥の様に甦させる、大型合併会社の社長だからニャー。今では神の経営者、別名『会社の再建者』として名を馳せているニャー」
マジか!と驚いているピカチュウに対して更に
「みゃーらには言ってなかったが、実はムサシ達とコンビ組んでいる時の作戦とか立案は、ぜーんぶソーナンスの指示だったニャース」
ピカチュウが手に持っていたグラスが離れ、地面にキッスする形で割れた
私自身、ブラック以降のポケモン作品には手を付けて無い為主にアドバンスやダイヤモンドパールシリーズをプレイした時を「今にしてみれば」という感じに疑問だったものを自分なりに解釈をしていきながら書き上げてみようと思います。