ポケットモンスター 夢追う者と去る者2   作:Blueクラーケン

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俺の名はシゲル。ポケモンタワーで相棒だったラッタと最後の別れを告げ、
ハナダシティに帰ってきたのだが…


運命はピエロの掌で踊っている

~PM:6:00~ハナダシティ

「何なんだよ!これはっ!」

俺=シゲルは、ポケモンタワーの一件から帰宅してきたのだが…

「はいはい、退いてくださーい。今捜索しますので」

俺の家に警察が家宅捜索って奴か、これでは家でくつろげない。…でも何で、俺の家で。

「あ!君君。カスミさんの旦那さんだね。ちょっと事情聴衆に協力を要請します」

「ちょっ!行きなりなんなんですか?」

一人の警察官が俺方に来て、警察の簡易取調室に連行された。

「何なんですかいきなり!これからも妻に夕飯を作らなくちゃいけないですけど!!」

事情聴取なんてやっていたら、夕飯作る時間が無くなってしまう。何とかせねば。

「で、用件は何です?」

先ずは情報が欲しい。何故家がああなっていたのか。

「そうですね、順序よくお話しますと、ここ最近ハナダシティっで起こっている行方不明事件をご存じでしょうか?」

警官が言っている事件なら知っている。確か若い女性が…

「ま、まさか!?」

「ええ、お気の毒ですが、貴女の奥さんが誘拐事件に巻き込まれたと事件を捜査しています」

俺は落胆した。側を離れていなければ何事もなかったのに…

「その誘拐事件の犯人はまだつかまえられませんか!」

怒りの口調になった仕方あるまい、大事な妻とお腹の赤ちゃんもいるからな。

警官はびっくりしつつも、「他言無用ですかけど」と俺に伝えようとしてきた。

「この事件、実は誘拐事件として処理しているんですけど、実際は違うのではないかと言う意見がありまして」

「ん?どういうことですか?」

町の皆は誘拐事件で認識して、それに怯えているんだ。他に裏があるのか? 

「誘拐事件の多くは身代金を用意させるケースが普通なのですが、本件と関係性があるものと照らしても『犯人側から何も要求していないんですよ』」

「はぁ?」

そこまで、日頃事件などを見ているわけではなかったから知らなかったが、確かに犯人が被害者家族に要求されって話は聞かない。

俺の体から脂汗が出始める。もっと別の事が起きていると思い始めてしまったからだ。

「つ、つまり。この事件は」

「ただの誘拐事件ではなく、人身販売を目的とした集団が関与している可能性があります」

じゃ、じゃあ。カスミを今すぐにでも見つけないと……俺は最悪の事態を想像してしまった。何とかせねばとは言うがどうしろって言うんだ。警察が手を焼いているのに一般人の俺になにができる。

「昔にこういった事例が合ったのですが、残念ながら」

生きている可能性は薄いと言われた。

「一応、誘拐された時間帯に何処にいたのかは確認したいのですが」

「わ、分かりました」

こうして俺は警察からの事情聴取は、シオンタウンのフジさんからもありアリバイが認められ、犯人から外された。

 

・・

・・・

 

「警部、上層部からまた圧力をかけてきています」

「なぁに~、またか。ったくこっちの事を考えない頭でっかちが!」

新米警官と警部が被害者の家に捜索している。

「でも、変ですよね?この事件に関連している山に何故、圧力かけてくるのでしょうか?」

「…」 

新米が言いたいことは、俺も理解している。そして何故そうまでして、邪魔をする理由も察しは着いている。

「新入り、飯でもどうだ?」

「は、はい。頂きます!」 

家から出て、弁当とお茶を係りから受け取り、他の奴らに聞こえない所で腰を下ろした。

「ふぅー。証拠の一個もありゃしねぇ、全く嫌になるな」

不満を言いながら、幕の内弁当を食べる。

「そうですね。でも、何でこんなところで食べるんですか?」

新入りが発言した途端、警部の箸が止まった。

「新入り、今から話す事は誰にも話すなよ」

急に険しい顔で、新米に睨み付ける。

「え、急にどうしたんですか?怖いですよ」  

「いいから黙って怒られた振りをしていろ。そうじゃなきゃ、怪しまれるからな」

新米はなに言っているか解らないが、言う通りに怒られた振りを演じた。

「上層部が圧力かけてくる理由を俺は知っている」

「!?」

驚いた顔をしている。無理もねぇ。

「昔、俺もぺーぺーだった頃に大きな事件を担当してな、直ぐに方はついたんだが問題はその後だ」

割り箸が折れそうに手に力が込めている。よっぽど悔しい思いをしたのか?

「罪状は女児2人を殺害したということで、死刑になった。当時誰もが信じて疑わなかったよ、だか、それこそが間違っていたんだ」

「どう言うことですか?」

「当初犯人と扱っていた人物が、無関係…つまり無実の市民を俺達警察官は殺してしまった」

「どうして、そんなことしてしまったんですか!市民の命を守るのが警察官でしょ?」

新入りが怒り散らかしている、当然だ。

「DNA鑑定を知っているか? 」

「え?…確か血液で特定の人物を判定する奴ですか」

「大方は間違っていない、そうだ。当時それは画期的で犯人判別に持ってこいだった。…しかし穴も存在していた」

懐から、二つの物を取り出した。

新米は片方は最新のDNA鑑定で使われる測定値表だと理解できたが、もう片方の測定値表には見覚えなかった 。

「見覚ねぇ奴があんだろ、それが当時に使われていた測定値表なんだよ」

「でも、これって」

「ああ、そうだ!これは、数値も適当に出来ていたんだよ」

現在の測定値表は万が一にも、誤認逮捕が起こらぬ様、表は正確に作られている。

しかし

「これと当時の担当鑑定士のお陰で、真犯人を捕まえぞこなったんだ!」

ペキっと、とうとう警部は割り箸を折ってしまった。

「で、でも。再捜査で捕まえる事が出来る筈では?」

「だからいってんだろ?俺は理由を知っているって」

よく理解していない新米を他所に、話を続ける。

「上層部は隠蔽するために、無実の市民を死刑にして有耶無耶にしたんだよ」

「一度解決した事件は、再捜査は出来ない事を言い様に使った。死人に無口だな」

「でも、どうして?ちゃんと捜索していたら、助かった命じゃないんですか!」

「言いたいことは解る。でもな、DNA鑑定に誤りが合ったら、何百件も再捜査しなきちゃいけない嵌めになる。上層部はそれを恐れたんだ、隠蔽した事件が掘り起こされるのを」

「じゃ、じゃあ今回の事件もその類い何ですか!」

正義感の強いやつだな新入り。けどな、世の中そう簡単に行くもんじゃないんだ。

「その通りだ。隠蔽する準備の知らせみたいなもんだ、圧力をかけるって意味はな」

「抗議しましょうよ!世論を味方につけばきっと!」

「メディアが俺達の事を味方すればな」

「え?それって…」

良いも悪いも彼奴らは情報を操作出来るからな。

「何時だって、正しい人の主張には傾けないで間違っている主張を取り上げる。そうして儲かる奴がいるから嫌になるよな」

弁当を食べ終わり、警部は立ち上がった。

「だが、このままでは終わらせたくないだろ?」

「はい!勿論です」

「なら、必死に捜索しろ!そうすれば、助かる命がきっとある!もうひと踏んだりだ!」

「了解しました!」

うむ。いい返事だ

「でも、自分まだ弁当を食べてないので、急いで食います」

「…いや、食べ物はゆっくり食べとけ。俺は先に現場に戻ってる」

「ほひふ、ふいりようかあ」

「食べながら、喋るなよ」

そうして俺は仕事に戻った。

 

~PM :7:00~

「いらっしゃいませ、何時間ご利用なされますか?」

「じゃぁ、この一泊プランで」

「かしこまりました。ではごゆっくりしてください」

俺は警察が家宅捜索で、犯人に繋がる証拠がないか探すため、自宅に居ることは叶わずにいる。

そして現在、ネットカフェで夜を過ごすことになった。

「他は分かんないけど、案外部屋って狭いんだな」

テレビやパソコンは完備されているが、寝るのを考えたらやはり狭い。丸くなって寝ないといけなかった。

「それより、飯を買いに行くか」

晩御飯食べてないけど、お腹は空いているけど、食べたいとは思っていない。仕方がないから飯を食べる為に買いに行く。

暗い顔をしながら、ここ最近に来ては繁盛しているペッパーランチってステーキ屋にいってみょう。

肉を食べて、元気にならねぇと、いざってときに役に立たねぇからな。

そして俺は店に入った。

「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」

「はい、一人です」

「では、こちらの席へどうぞ」

流石は繁盛店。この時間でも親子連れや一人での利用で、席が殆ど埋まってる。

「ご注文はお決まりでしょうか?」

「あっ、ならこのワイルドステーキ400gを一つと、ビールもジョッキでお願いします。」

「はい!では、少々お待ちください」

これが夢ならどれ程嫌な悪夢なんだ。だが今はそうであってくれ、お願いだ神様。

現実が受け入れられなくなったシゲルは、ビールが届くまでの数分間。自問自答で何があってこうなってしまったかなど、自分自身を攻めていった。

「お待たせしました!ワイルドステーキになります。お熱いので、鉄板には触れない様お気をつけください」

肉汁が飛び出てきた、出来立てで美味しいだ。

「い、頂きます」

口の中に一口サイズに切った肉を放り込む。

「…変だな。味が感じない」

そんな馬鹿な事があるものかと、もう一度肉を口に放り込む。

「うん。しっかりと、味付けされてる」

どうやら勘違いだ。俺の舌が馬鹿になっていたようだ。

「いきなり過ぎるぜ、たくよぉ!」

ぶつぶつと文句と目から水が溢れ続けながら、俺は食事を終えた。

 

~PM :7:50~

「ふぅー」

帰りにコンビニで、適当なつまみとビール、それと今日の夕刊を買ってきた。

「警察から連絡は…ないか。まだ証拠とかは見つかってないということか」

でも、連絡がきていいのか?カスミと赤ちゃんが無事ならいいが、そうでなかったら…

不安が拭えない。最悪の結果が来てしまったら、俺はどうなってしまうのか。

 

その日は一睡も出来ないまま、ただただストレスが蓄積されるだけだった。

 

~翌日:AM :6:30~

「夢じゃないのかよ」

寝ていたのか、それとも起きていたのか。気が付くと朝になってしまった。

「朝飯買ってこよう」

コンビニ迄の距離が異様に長く感じたのは初めてだ、地面も歪んでいる様に見えてしまう。俺がおかしくなってしまったのか?

「いらっしゃいませぇ~」

「これとこれ、あとこれも」

サンドイッチとアイスコーヒー、朝刊等を買って俺はネカフェに戻った。

 

~AM :6:50~

「昨晩にハナダシティの元ジムリーダーのカスミさんが、誘拐されました。警察では必死の調査をしていますが、まだ手掛かりとなるものは見つかってないそうです。」

「く、くそ」

家族や友人が突然事件に巻き込まれた遺族の気持ちが、今理解したよ。

「不安なんだ。過ごしてきた日常が幻かの様に無くなってしまうなんて」

暖かい返事も、側に寄り添う事も出来なくなった。これからどうすればいいんだよ!

その時、俺の携帯が鳴った。

「もしかして!?」

急いで電話を取った。

「もしもし?」

「あ、シゲル様ですね。家宅捜索が終わりましたのと…これから来ていただけることは出来ますか?」

「分かりました。直ぐに向かいます」

夜通しで捜索をしていて、やっと終了したのか。…しかし何故直ぐに行かなければ行けないのか?

「まあ、取り敢えず行くか」

ネカフェの宿泊料金を支払い、自宅へと走り出した。

 

~AM:7:20~自宅

「すいません。何か一言お願いします!」

「奥さんが誘拐されたと聞いたのですが、心境は?」

「………」

あ~面倒だ。何故いちいちいち、構っている暇もないのにコメントしなきゃいけないんだ!

「すいません。通りますんで退けてください」

警察官が俺を誘導してくれている、有りがたい。

「ささ、こちらです」

「どうも、ありがとうございます」

警察が自宅まで誘導してくれて、カーテンの閉まったリビングで、複数人の警察官が巡回していた。

「では早速、捜索した結果を簡潔に述べます」

この言葉が俺の人生を大きく変えることになるだろう、固唾を飲み込んだ。

「実は…証拠が出てこないんです」

「・・・・はあ!」

「本当に申し訳ございません。指紋はおろか、犯行道具も見つかってないんです。相手はプロの犯行としかわかっていません」

「そ、そんな!嘘でしょ。嘘だと言ってくださいよ。つ、つまは?

        妻はどうなるんですか!お腹の中に赤ちゃんもいるんですよ!」

泣き付く様に話してくれている、警官の足にしがみ付き、告げたことが嘘だと、幻想だと思いたかった。

「本当に申し訳ございません。でも、証拠となる物さえあれば大捜索も可能になるのです。今は堪えてください」

警官一同が土下座をしたが

「『今は堪えろって』ふざけるな!『今』って事はこれから先ずっと、不安感が付きまとうのに誤って済むことじゃないだろ」

怒り散らしていたが、本当は理解していた。『連続誘拐』を果たしている事は、誰だってプロの犯行だって目に見えてる。偶々、俺の時に捕まるヘマをするとは到底考えられないことだった。

「本当に申し訳ございません、9時には撤収済ませますので、午後には住むことができます」

違う!俺はそんなことを聞く為に来たんじゃない。

けど、俺にそんな言う資格があるのか?事件が起こった時にシオンタウンにいた俺に、側にいてもやれなかった人が何を偉そうに…

俺は自己嫌悪をしていると、警察官が

「それでは、裏手に車を用意しているので、約2時間の町で気分転換してください。表にはメディアが大勢いて不味いですし、変装用の衣装も用意しておりますので」

「わ、わかりました」

俺は裏手に用意されていた衣装室に入り、変装をしてから複数の同じ型の車から一つ選び、それぞれ同時にあらゆる方向へ走り追ってから振り切った。

 

~AM:7:00~商店街

「ではここで失礼します。衣装は後日迎えをよこしますので安心してください」

商店街通り近くで、車から降りた。

「さて、どうするべきか」

証拠がなければ、警察はこれ以上動けない。どうにかして見つけ出すことは出来ないものかな?

必死に思考を巡らせて、俺はあることに気づいた。

「そうだ!事件が起きる前にサトシはこの町に来ていた、もしかしたらカスミと話している時に何かあるかもしれない」

直ぐにポケモンセンターに向かい、長距離連絡装置『ツナガル君』を起動させた。

「もしもし?サトシはそちらに来ていますか?」

「なんだよ、こちとら徹夜で歩いて着いたばっかりで、ねみーだけど」

奇跡と言い様か、丁度着いていたらしく、不満を漏らしながらも応答してくれた。

「んで、何か様?」

どうやら、事件の事は知らないようだ。

「ああ。実はな…」

俺は包み隠さず、カスミが誘拐事件に巻き込まれた事を話した。

「そんな!」

「だから、カスミに最後に会ったお前に、何か言っていたことがあったか聞きに呼んだんだ」

これで何もなければ、もうどうしようもない。

焦りと不安感だけが俺の心に、侵食してくる。

「すまないが、カスミとは他愛のない会話しかしてないんだ…すまない」

「そうか。こちらこそ済まない、急いでいる時に」

母親の居場所に向かっていたのに、足止めしてしまった。

「いや、それはいいんだが。…あ!」

サトシが何かを思い出した様な素振りを見せた。

「どうした?」

「俺、夜中倉庫に何かを運んでる2人組を見たんだ!」

「なんだって!」

まさか、こいつが役に立つ時が来るなんて!

「な、何か。何か録画とかしたものとかあるか!」

希望が見えてきた、もしかしたらカスミと赤ちゃんを救えるかもしれない。

「えっと…あった!今からドローンで撮った音声データと映像データの入ったUSBを送る 」

『ツナガル君』には、長距離通信は勿論、モンスターボールや小型な物は転送可能なのである。

「届いた!」

「早く!それを警察に届けていけ!」

「本当にありがとうな」

これが無かったら、永遠に立ち上がれない虚無感に襲われる所だった。

「感謝するんだったら、後でパーティーをおめぁらの家でしてもらうぞ。…分かったら、さっさといってこい」

「ああ」 

元ライバルに感謝をしながら、俺は急いで警察に証拠を見つけたと連絡した。その10分後、私服警官が車を寄越して、急いで支部に届けてもらった。

「こ、これで、全てが変わる。後は待つだけ」

 

やることを済ましたため、昼飯の材料を買って自宅へと帰った。これ以上は素人の俺がいても何の役に立たないからな。

 

~PM:1:00~自宅

「…寝ちゃっていたか」

裏口から入って、ベットについて即落ち。疲れていたんだな俺。

「警察からの連絡は…30分前に、きてる!」

急いで着信履歴から、リダイアルをかけた。

「もしもし?」

「すいません、この後時間が御座いますでしょうか?

犯人の居場所が判明したので、シゲルさんに奥さんがいるかどうか判別してほしいのですが?」

願っていない。俺は直ぐに承諾して、また迎えの車に乗り込んで、奥さんと赤ちゃんを救う手伝いに向かった。

 

~PM2:00~ ハナダシティ倉庫

「本当にありがとうございます。提出して頂いたデータのお陰で、犯人が使用している場所を特定が出来ました」

ほ、本当に役に立つとは!…でも、何故データを持っていたんだろう?

 

 

ま、いっか!

 

「でも、まさか。個人店の借りたいた倉庫が、監禁場所だったとは。」

「今から突入しますんで、私の後ろに着いてきてくださいね」

「わ、分かりました」

緊張する。心臓の鼓動が速くなる一方だ、もうすぐ妻と赤ちゃんを取り返せる、待っててね。

「突入、五秒前。五、四、三、二、一。突入!」

渡されたトランシーバーから、突入の合図が出され、俺は担当の人の後ろについて行きながら倉庫へと走り出した。

 

~PM 2:20~倉庫内

「警察だ!動くな!」

「ひぃ!兄貴どうしょう、どうしょうよぉ」

「ちくしょう!何で此処が分かったんだよ」

倉庫の中には、男性が6名。見張りか又は他に役割が会ったのかもしれないが…

「妻と赤ちゃんを返せ、この糞共がぁ!」

「ひぃ!怖いよぉ兄貴ぃー」

「手を挙げろ!君達は包囲されている」

倉庫内でも外も警察による包囲網が敷かれている為、逃げることは不可能だ。

「ちっ!もうだめだ。素直に捕まるしかねぇか」

6人の中でも此処を任されている『兄貴』と言われている奴に俺は近づき

「2日前に、誘拐したカスミを何処にやった!」

思いっきり殴った、自分の拳がジンジンと赤くなるが、こうでもしないと怒りが押さえきれなかったからだ。

「ねぇねぇ兄貴。こいつもしかして」

「ああ間違えねぇ。多分カスミって言うのはここ最近捕まえた女の事だろう」

見つけたぞ!遂に…

「お前らが、やったんだな。俺の妻と子供を…」

タダじゃおかねぇ。怒りに飲み込まれそうになったとき

「シゲルさん落ち着いて!暴力はいけない、それより奥さんを探しだすのが先です」

担当の警官のお陰で、冷静さを取り戻せた。

「ふーふー。…ありがとうございます。俺、見失っていました。」

最優先は妻とお腹の中の赤ちゃんだ、間違えるなよ俺。

「警部。彼方にに、生存者が発見しました」

「でかした!シゲルさん、急いで向かって下さい。身内の顔を見せると、安心しますから」

「はい!全速力で迎えに行ってきます」

やっと終わる。この悪夢から…

倉庫内では所々仕切りがあり、監禁部屋として利用していたのだろうか?この中の1部屋に生存者である妻が生き延びていたんだ、と

「この先にカスミが…待ってて」

部屋のドアノブに手をかけ、開けると

「…誰だ?君は」

「私はハナダシティハイスクールに通ってる、ベラ・ベネと申します」

…は?妻じゃない、じゃあ何処に?

「ふはははは!こりゃぁ傑作だぜ。惜しかったな、後ほんの少し早かったら奥さんとは会えたかもなぁ」

「なんだとぉ!」

また、リーダー格の野郎が俺に挑発してきた。

「お前は被害者でもあり、加害者なんだ。その言葉をしっかりと覚えておけよボケナスがぁ」

「この、糞野郎が!!」

許さねぇ、殺してやる!

怒りに身を任せてしまった俺は、野郎に向かって走り出して、殴りかかった。

「お前らのせいで、お前らのせいでぇー」

「何だよ、そんなに奥さんが恋しかったのか?残念だったなぁ、会うことが出来なくて。気持ちよかったぜぇー、おめぇの奥さんはよぉ」

安い挑発だってのは分かる。でもよぉ

「それでも、こいつを殴らなきゃ気が進まねぇだ!」

マウントを取り、上から何発も殴った。拳から血が出てきたし、野郎の顔を変形してきて腫れていた。

だが俺は殴るのを、止められなかった。

自分ではもう止めることさえ、出来なかった。どうしようもない怒りが身体に纏わりつく。

「あは、あはははははは!!」

楽しい、人を殴るのがこんなに楽しいことだったなんて知らなかった。

奇声を発した為、係りの警官が止めに入られた。

「シゲルさん!気持ちは解りますが、気を確かに」

「嫌だ!俺は妻と子供の居場所を吐かせるまで、止めない。これはっ!正しいことなんだ、粛清なんだよ!」

1人では止められないと判断したのか、仲間を呼んで俺を野郎の元から引き離した。

「取り押さえて、先ずは容疑者達を護送車に入れとけ、遺族はこっちに任せて下さい」

担当の警官の指示により、容疑者6人は護送車に運ばれてしまった。

「離せぇ!俺は彼奴を許さない、俺の妻と子供をっ」

「ここで、あの人達を殺しても意味がないんすよ!奥さんと赤ちゃんの居場所が分からなくなってしまう、それでもいいんですか?」 

畜生…

「ごめんなさい、またも取り乱してしまって」

一気に冷静さを取り戻して、警官に謝罪した。

「いえ、此方こそ申し訳ございません。折角証拠を見つけてきてくださったのに…」

ここにいないってことはもう。

「警部。この中から販売ルートが記されたデータを発見しました」

「なに!こっちへ回せ」

まだ、希望がある。そう思っていた矢先

「…ふざけんなぁ!」

警官が吐き捨てるかの様に、送られてきたデータをタブレットを、叩き捨てかけていた。 

「い、一体。何が記されていたんですか?」

「…覚悟はありますか?」

「え?」

「見る覚悟があるのでしたら、お見せしましょう」

俺は「覚悟は出来ている」と答えて見せてもらった。

 

購入者

官房長官  国防相 地方議員 

裁判官

警察庁長官

某お菓子会社の社長

一般会社人 

ハナダシティスクール校長・教員

タマムシシティ:ゲームコーナー

(旧ロケット団のアジト)のオーナー

ヤマブキシティ:地下違法キャバクラ

元アクア団の幹部   

新生プラズマ団の研究員

 

臓器購入者

○○○ちゃん15歳女性 肝臓 心臓

→39歳男性 購入

○○○さん30歳女性  腎臓 

→24歳コレクターの男性 購入

○○○さん18歳女性  女性器 胸 

→19歳女性  購入

○○○さん20歳女性 D

→30歳男性  購入

 

 

俺は吐いてしまった。妻と子供がそんな目に遭っていたらと思うと、最悪のイメージを過ってしまったからだ。

「カスミ…」

もう会えなくなってしまうのかな。…その時は…

「もう、帰ります。」

疲れた。もう、かえって寝よう。

「おい!誰か送って差し上げなさい」

警部が部下を呼び、車を用意してくれた。ウレシイ。

「それでは、お疲れ様でした」

「この度は、お悔やみ申し上げます」

 

~PM :4:00~

「警部良かったのですか?データ一部消したでしょう、コピーしていたから良いとして」

新米が、俺に文句を言ってきた。

「うるせぇ。あれを遺族に見せてみろ、どんな行動をとるか、分かったもんじゃないからな。せめてもの慈悲だ」

消したデータのリストに追い求めていた女性の名前が記載されていた。提供ルートも…

 

臓器購入者

カスミさん 30歳 女性

提供→赤ちゃん、○○、髪、足

肝臓、心臓、指

 

購入者

→56歳男性、16歳女性、

32歳夫婦、28歳主婦

45歳障害持ちの男性

 

販売元

ペッパーランチ株式会社

 

「願うことなら、これが最後の悲劇であってくれ」

警部は祈る様に、データを眺めた。

 

~PM:6:00~シゲル夫妻宅~

「もう疲れた」

体じゃない心が擦り切ってしまった、もうどうにでもなれ。

すべてい絶望しかけた俺はリビングに寝っ転がった。

「…あのぉ。済みません、1つお話をしてもよろしいですか?」

「!?」

自分以外、いないはずのリビングに誰かいる!

急いで起きて、辺りを見渡すと

「ご、ごめんなさい。不法侵入で訴えるのだけは勘弁してください!」

「いや、その前にどなた?」

不法侵入で訴える気力も今の俺にはない、その旨も伝えた。

「はい!私はフリーで記者をしている、メイと呼んでください!!」

美しい女性が俺に何のご用件があるというんだ。

「はいはい、どうぞ好き勝手質問して下さいな。なんでもお答えしますよ」

半ばやけくそになりながら、メイさんからの質問を待った。

「あ、ありがとうございます。では早速ですね・・・」

 

この後、俺はメイさんからの提案で、この地を離れることになった。

 

 

~PM:8:00~プラズマ団改め→ハルモニアのアジト

「…聞いたかよ、あの人身販売の飲食店に警察が乗り込んだってな」

古株の団員が、僕に話しかけてきた。

「ほんとっすか!あそこって何年も販売してたのに、ヘマでも打ったんですかね?」

「さぁな。ここ最近は頻繁にやり過ぎたのが原因じゃねぇか。程々がこの業界で長く生きるコツなのによぉ」

目先に利益に取りつかれたのが、裏目に出てお縄。自業自得やな。

「でも、実際痛手ですよねぇ。儲けだけは良かったですもんね」

人を捕まえて売り捌くだけで、元手がタダで手に入るから富が手に入る。

「まあな。けど俺は嫌いだったな。…人を売るのは罪悪感が半端ないからな」

まあ確かに、人身販売だなんて頭のネジが外れた奴らにしか出来ない。だからこそ独占も可能なんだけどね。

「そんな話より、N様は何時になったら帰ってくのでしょうか?」

僕は数日前から、何かを探し出て行ったまま帰って来ない。

「それを俺に聞くなよ。俺だって内心、『このまま解散か』って思っていたからな。

それでも待つしかないけどな」

N様への忠誠心が高いねぇ。

「でも、なんで急に居なくなったんですかねえ?」

「そう言えば、幹部が口にしていたな『フジ老人が生きていた』とか

『ミュウツーが発見された』とかで、N様がその資料に目を通した時に、出て行ったてな」

ふ-ん。N様が直接行くという事は、重要な人物なんだなフジ老人って。

「ミュウツーは分かるけど、人に会う為に行くなんてな」

「ああ、その老人がミュウツーを作った張本人だからな」

「え?」

 

~同時刻~シオンタウン

「ワシを許してくれるのか?ミュウ」

ワシは過去との償いを果たす時が来たと思った。

 

 

 




今回はシゲルをメインで書き込みました。
メイちゃんは、ご都合主義設定で24歳でフリーの記者をしています。
持ち前のスタイルの良さと明るさで、記者として有名人となっています。
彼氏は…そこは追々考えよう。本来出す予定もなかったので・・・・


次回はフジ老人メインで作ります。お楽しみに

メイ(10代前半➡25歳)
髪型
ロングヘア― ➡カーキベージュロングストレート
身長
160㎝前後  ➡173㎝
バスト
Dカップ   ➡Fカップ
服装はお主らの創造に任せる。
ワシはファンションがよくわからないからのぉ。
水着は黒のビキニで、水色のラッシュパーカー着用してくれるとうれしい。
 
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