ポケットモンスター 夢追う者と去る者2   作:Blueクラーケン

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母と青年と息子と

やあ、俺の名はサトシ。ポケモンマスターを目指していた男の名さ、今は相棒のピカチュウと新しく手に入ったジャックド~で母親がいるクチバシティまで移動していたんだ。

しかし

 

「そこの男止まりなさーい!」

「止まってたまるか~~」

現在警察とカーチェイスを繰り広げていまっせ。

なぜこうなったかって?

 

~時はシオンタウンで別れた時間から30分後~

「あ~もう徒歩で移動すんのめんどくせぇ。こういう場面書くのがしんどいんだよ」

前にも述べていた通り、町から町への道中は草木に生い茂っている。一応道路も補強されているが、野生のポケモンが飛び出して来る。その為飛び出し事故が多発、移動するには自転車や徒歩、国が建設した物を使うことが暗黙の了解となった。しかし、別に規則などはなく、事故らなければ罪に囚われる事はないので、腕に自信がある奴は普通にバイクで移動している。

「まったく毎作、毎作草木が茂っているのに自転車で移動するのどんだけ疲れるの知らないだろう?」

ゲーム画面の向こうで、パンクを直したりチェーンが外れたり、放置されたら虫刺され半端ないし。

「てか、虫刺されが徒歩で消える仕様ってなんだよ、商業主義かってんだ」

見てくれ!君達の放置ですぐ直る数多の傷が、痣に進化したんだ。

医者も笑っていたな。

「いやぁぁ。虫刺されをここまで・・ぷぷ・・・放置して・・ぐふ・・痣になる人なんて初めて見ましたよア~ハッハ~」

「いやぁ。僕が患者の立場じゃなかったら殺っていますよ」

「あっはっは、お薬出しときますんで来週来てくださいね・・・ぷぷ」

「分かりました。来週までその命生かしておくから、その命大事にしとけよ」

「ハァーイ 」

心臓にラーテルの毛が生えているんじゃないと思える医者は、御年70歳だというのにサーフィンの世界大会出るほどだからなあ。簡単にはくたばんねぇぇだろうな。

痣の件は後日、酷くならなかったが、その代わりなのかあの医者とは飲み仲間になってしまった。

 

ちょっと昔を思い出しながら、進んでいくと・・

「ん?あそこにあるのって…もしかしてバイクか?」

銀色にペイントされて、突貫すれば人ぐらい刺せそうな槍?みたいな装飾までされている。イカスぜ!

「なんて男心踊る設計なんだ!・・・ちょっと動かしてみようかな」

バイクに跨って、取り敢えず乗ってみる。

「ヤバいこれでここ通り抜ければ最高じゃないか」

鍵もついている、エンジンをかけてみると

「お?かかった」

どうやら整備も行き届いているし、燃料もある。これはもう

「ぶっとばすぜベイベ!」

スロットルを回し、アクセルを全開にする。

「飛び出したポケモンは、俺のせいじゃない。飛び出した奴らのせいだ!」

念の為、マフラーを響かして犠牲者を減らす努力はしておこう。

 

~5分後~

「イイイーーーーーーハァァァーーーーーー  

    速度規制なんてクソくらえじゃあああああ」

時速150キロの風の風圧、目の前が見えねえぜ。

しかっし、目の前にそびえ立つ樹木はバイクに装飾された武装により、俺の後ろは自然破壊。

そして警察が俺を追いかけまわしてきた、ざけんな!俺が何をしたってたんだよ。

 

~現在~

「渋滞してるな」

陽気に、右折左折を繰り返しながらふと、思いついた。

「C4の爆発量って車何台分まで巻き込めるかな」

警察車両を振り切るのが面倒になった。

しかしどうにかして振り切らなければ母親に会う前に、刑務所で母親が会いに来てしまう、それはまずい。

「ピカチュう、後ろに10万ボルトを放てるかい?」

「ビ~ガ~チュう」

どうやらこの作戦に賛成な様だ。

「よし、ピカチュう。10万ボルト!」

ピカチュうの体から雷がパトカーに直撃させる・・・・・なんだって!

玉突き事故を起こし複数のパトカーが爆発した。

俺はその光景に目を背け、母のいるクチバシティに向かった。

 

~クチバシティ:PM:6:00~

「バイクどうしよっかなあ~。気に入ったけど、置いておかなくちゃ後々面倒なことになるしな」

処分に時間をかけたくなかった俺は、どうしようかと困っていたら、バイクから双剣へチェンジするボタンがあった。

「ましゃか!」

恐る恐るボタンを押してみると、「ポンッ」と音がなったと思ったら、バイクが双剣へと変わって転がっていた。

「コイツを!待ってたんだ!力を込めて!繰り出す!さらに・・・もっと強く!ブチ込んでやる!

最後に・・・絶頂を迎えた後の君を開放する」

手にした双剣を振り回しながら、そこら辺に転がっていた大岩を削っていく。

ハートの形にして

「リア充死すべし慈悲なし、これ世の理なり」

真ん中に切り目を入れ、真っ二つにした。

うーむ、使いやすい。手にしっくりくるとはこういうことを言うものだと体で理解できた。

「っと、こんなことしている場合じゃなかった。母さんの居場所をはっきりさせないと」

ポケモンセンターからこの町のパンフレットを貰い、ここらで母が働ける場所の目星を付ける。

「まあ、無難にショッピングセンターだろうなあ」

ここ数年、町の規模に比例して大きさが変わるがショッピングセンターなどが建設されることになった。

しかし、とある場所では、人口が少なくコイキングを主食としているところもなくはないそうだ。

「ここじゃなかったら、しらみつぶしで探すしかないか」

町の人に聞いてもいいが、名前を変えている可能性もないわけでもない。聞いて、もし本人の耳に聞いて逃げられるリスクも考慮して、慎重に探すほか方法はなかった。

「ん?あれ…母さんじゃないか?」

地図に従って、ショッピングセンターに向かうとしたその時、母さんに瓜二つの顔をした女性が自転車で家に帰ろうとしていた。

「間違いない、母さんだ!」

俺は見つからない様に、スニーキングを駆使して追いかける。

「マサラ人の脚力舐めるなよ!」

10数分後、母似の女性が自宅に着いて俺は足が痙攣しながら家を見る。

アパートだった。オーキドの遺産を使えば、1人位は養える量だったはず。

違和感を感じながら、リュックに入れていた機械を取り出した。

「これなら、外からでも中にいる人の人数を感知できる」

高濃度サーモグラフィーによる、体温探知。腕に付け3D表示でモニターから確認できる優れもの。

税込み19万8000円、開発するのに1年かかりました。

「さぁて、スイッチオン!」

3D表示で確認してみると、母親?と身長から察するに子供があの部屋にいることが分かった。

「え?」

嘘だろ、家出て行って直ぐに子供を引き取ったてことかよ。俺、息子のことをほったらかして・・・・

無性に憎くなった、自分を置いていき遺産を手にした母親のことを

「と、突撃じゃあ!」

やけくそになり、本人かも確認していない状況での訪問は正気の沙汰じゃないがこの際どうでもよかった。

「どうゆうことじゃあああ、かぁぁさぁぁぁぁん」

玄関を無理やり開け、中を覗く。

其処に居たのは間違いなく、母だった。しかし、隣に五歳くらいの男の子を抱き寄せていた。

「サ、サトシ?どうして此処がわかったの?」 

息子が来ることなんて想定もしてなかった様子、俺の情報網と運を舐めないで欲しい。

「そんなことより母さんどう言うことだよ、何で俺を置いて行ったんだよ」

苦しかったら相談してくれても良いじゃないか。泣きそうになりながら、母に文句を言う。

「だって、貴方もお父さんも家の事なんて考えない自由人ですもの、話したって結局は変わらないわ。どうせ私がポケモンの世話をするのですもの」

地方によって、生態の異なるポケモンの世話をすること事態並みの飼育員でも不可能に近い。本来なら5,6人でする作業を1人でこなすのだから。

「それは…本当にごめん。でもこの子は誰さ!もう、俺や親父の事を忘れて他の人とくっついたのかよ!!」

家を出でいく理由は理解できるが、まだ時間もたっていないのに子供を作るなんて、そんなのねぇよ。

俺は泣き崩れそうになりながらも問い詰めた。この子は誰の子だと。

「そ、それは…その…」

もじもじと都合が悪いのか母は、喋りたく無い様子。けど

「はっきりしてくれよ母さん、俺は何の為に此処へ来たのか分からなくなる」

本当は遺産を貰うのが目的たが今は後回し、此処が家と分かれば後で回収は容易だからね。

情で訴える作戦へと切り替える、そうすれば話してくれると信じた。

「じ、実はね、この子は」

どうやら、効いたようだ。俺は固唾を飲み込みながら静かに聞く

「この子は『私とオーキドさんとの子なの』」

「うぇ?」

一発で心の草原がナパームで焼け野原にされたんだが、意外な者の名前を聞き、頭が混乱してきた。

「男手が旅立って、日々ポケモンの世話をしていて、心身共に疲れ果てたいた時、オーキドさんだけは私を優しくしてくれたの。辛いときも苦しい時も側に居なかった貴方には分からないでしょうね」

ぐぬぬ。何も言い返せない、家をほったらかしにしていたのは事実だ。

俺はその場で立ち尽くした。

思考を一部放棄して、弟の方に目を向ける。

「お兄さんは誰?」

「…その子の名前は」

お兄さんか、父は違えど義理の弟か。

「カトルよ、きっと優しい子になるわ。…カトル目の前にいるお兄さんは、貴方の義理の兄のサトシよ。挨拶なさい」

母はそう言って、弟に挨拶をさせる。

「こんにちわお兄さん、僕の名前はカトルです。よろしくお願いします」

「こちらこそ。カトル君は将来何になりたいのかなあ、やっぱりポケモンマスター?」

ポケモンマスターの道に行くのなら、先輩トレーナーとして、教育してやらなくも…

「僕の夢は建築士です。母様にバリアフリーの家を設計することです!!」

(眩し過ぎて何もいえねー)

どんな教育を施せば、善人純度100%が出来上がるの?

マサラ人の血統を受け継ぐ者なら真っ先に、ポケモンマスターの道になるはず・・・血統を受け継いでないな貴様!

マサラ人の血を根絶やしにはさせぬ。

「・・・で、でもポケモンマスターの道を選んでみるものいいよ、友達も増えるし、ポケモンたちと熱い絆だって結べる。やっぱりなるべきだよ」

必死に素晴らしさを伝える。母の冷たい視線を食らうが致し方ない、これも戦法の一つよ。

しかし義弟の決意は固かった。

「友達も作りたいですが、それよりも先ず産んでくれた母様に恩返ししたいのです」

「うあぁぁぁぁん」

俺は家から飛び出した、もう耐えきれなかった。

「俺の良心が燃え尽きる」

大分前にもこんなこと後あったな、と思い出しながらも俺は目的をなくしてしまった。

親に恩返しをしたい為に夢を追う義弟、自分自身の為に夢を叶えたい兄。

どちらが立派かといえば、義弟の方だろう。

…だからこそ、俺は逃げた。現実から逃れたいからとか、今までそう言ってきただろう。

それは所詮、血の繋がらない人達から現実を突きつけられたからこそ言えたことだった。

でも今回ばかりは違う、産んでくれた母さんに本心が告げられた。

これで回りのほとんどの友人が俺を拒否したのだ、精神が持つほうがおかしい。

「皆が俺を否定するのか!」

心が腐ってきた、自分の所為を憎しみに変える。

・・・心なしかピカチュうが喜んでいる様に見える、気のせいかな。

「誰か俺を見捨てないでくれ」

愛されたかった、過去の思い出が涙で歪んでいく。

「あ」

1人俺を愛してくれる女性を思い出した。

「あ、あのひとなら…俺を救ってくれる?」

重い足取りながらも、俺は新しい目的を見出し、旅立っていくのだった。

 

~第2章:サトシ編「人間地獄編」完~

 

→次章~メイ&ウル編「美女と魔人」~




はあ~やっとサトシ編書き終えたー。ふー、なんでここまで話し広げちまったんだ俺。
第3章とか言っているけど、本来書く予定すらなかったからなあ。


NEW
ブラッティーパレス、クレド兄貴まで到達しました。案外行けるものだね、負けたけど。しかし問題は、もう一回あの階まで行けないのが問題。ブリッツ2体とかどうやって倒すんだよ、身勝手の極意を会得しろっていうのか。会得する前に俺の指が壊死するわ。

次のメイ&ウル編では過去の話から話が始まります。いくらかの事件などは現実で起こったやばい事件をこちらで編集して、見やすくできればなと書き上げています。
ここ最近起こった、交通事故とかも取り上げていきます。
俺は忘れんぞ!
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