ポケットモンスター 夢追う者と去る者2   作:Blueクラーケン

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ウルとあった数日後、私は今話題になっている事件の取材に向かうことになったのだが


Scoop:02『護るべき命の尊厳』前編

「あ~今日の授業も終わったぁ!早く帰ろう」

「じゃあねモモちゃん!」

「また明日ね。ラムッチ!」

あり大抵な毎日、大人になればそんな日々が幸せな事だと振り返ってわかる学生時代。

出席するだけで取れる単位、逆にちゃんと勉強していないと取れないも講義。

バイトをしながら、給料を貯めて今まで行けなかったや地方へ出かける。

そんな日常を送っていた一人の女子大校生は、親友と校門前で別れる。

その後帰り道で切り傷だらけの死体となって発見されるとも知らずに…

 

 

~2日後~

「ここが、フォーカスシティ。ここが3日前に事件があったのね」

私=メイは今世間を騒がせている、事件を取材しにこの町に来ました。

「うわぁ。被害者のご家庭に報道陣がズラリと」

何故ここまで注目を浴びているかと言うと…つい2日前に起こった事件が異例だったからです。

 

内容をざっくりと説明するとね。

 

オケガワ・モモさんが、帰宅途中に凶暴なポケモン、ガブリアスに襲われ死亡した。ニュースでは体に無数の切り傷と腹部の刺し傷。切り傷を負わせて弱らせた後、腹部を刺したと報道された。

警察の必死の捜索によって直ぐに、爪に血が付着していた野生のガブリアスを捕獲することに成功。

DNA鑑定により、モモさんの血と断定された。

世間では、ポケモンが人を殺めた史上初の事件としてガブリアスの殺処分を求める運動が行われている。

 

私も記者として来たのはいいものの、容疑者より被害者の遺族の方にメディアが殺到するのはどうかな。

「我が子を突然亡くして、心身的にも辛い筈なのに・・・」

ここ最近、被害者の実名報道を何故するのか疑問に思っている人もいるでしょう。

あまり知られてのですが、報道は原則『実名』で放送しなければいけないのです。匿名報道をするケースも無いわけではないのですが、例が少ない。

因みに被害者の遺族に実名か匿名かを選ぶ権利はない。

同様に新聞報道も原則「実名」で載せている、事実を正確に伝える5W1Hの要素が絡むためなのだそうです。

 

「でも、今は情報化社会になっているからもっと規制も

柔軟に対応していった方がいいと思うだけどな~」

容疑者が20歳未満か心神喪患者など等は匿名にし、犯した罪を軽罰又は無罪になることもある。

「…本当に『報じるべき者』を保護して、自社の利益の為『国民の代弁者』とか語るのは詐欺だよ」

これが、未来の為になるとは少なくとも私は思えなかった。

「先ずは…現場に向かって、ひゃ!」

ここから現場迄はそこまで距離がなかったので、歩いて行こうと決めたとき、後ろから紙飛行機が私にぶつかってきた。

「もう!ちょっとビックリしちゃった」

紙飛行機を拾い、持ち主さんに返そうと思ったけど、辺りには誰もいなかった。

「あ、あれ~?もしかして幽霊とか?でも昼間に出るなんて思えないし、紙飛行機は本物だし」

よくみると、紙飛行機の翼の裏側にウルと書かれていた。

「え!うそ。ウルがこの町に来ているの!!」

一言お礼がしたかった、ウルのお陰でいい記事が書けて仕事も回して貰った。

彼から紙飛行機を飛ばしたと思ったから、何か連絡するものでもあるのかと、急いで広げてみた。すると、

「嘘を信じるな」

と書かれているだけだった。

「どう言うことなの?」

何を指していることなのかがこの時の私には分からなった。

「でも、取り敢えず現場に行きましょ」

少し疑問が出たが、メイはその足で発生場所に向かうのであった。

 

 

~記者会見(テレビ放送)~ 

 

カシャカシャと音が鳴り、カメラのフラッシュで目が痛い。

我が子がポケモンによって殺害されたのを知ったのは、事件が発覚した4時間後、お父さんと一緒にTVを見ていた事でした。

「え!そうですか。はい、わ、分かりました。」

「誰からの電話だったんだ?」

「お父さん、娘が…モモが……」

突然に娘の死を警察から伝えられ、私はその場で腰を落とし、言葉に鳴らない悲鳴をあげてしまった。

(嘘であって欲しい。娘が何をしたって言うのですか)

まだ十歳前半で命を落とした我が子。本当に娘の事を願うのであれば、今頃ひっそりと身内だけでお葬式を行っていたはずなのに…

「私○○のニュースキャスターなのですが、ちょっとお話を一言でもいいのでお願い致します」

「はぁ?」

どうやら、娘が巻き込まれた事件が特殊だったのでメディアが注目を集めていたとか。正直な所私は、断りたかった、こんなことをして娘が還ってくる訳でもないのだから。

最初は居留守を使っていたが、あの人達は『人の皮を被った蚊』だと感じた。赤の他人の死で視聴率を得られるのだから、死体からチューチュー吸いとる蚊。

家の中の食材が切れて、買い物をしなきゃいけなかった為外を見たら、大量の蚊が集まっていた。

私達がいつ願って報道してくれとも言ってないのに、当事者の気持ちも理解出来ない人達に私は心が折れ、仕方がなく会見に応じた。

 

「娘さんを亡くしてどう思いましたか?」

「と、突然の出来事で、何も考えられなくなりした。何気ない『行ってきます』がもう聞こえなくなると思うと………」

私は声を抑えながら泣いてしまった。

この会見事態の重要性があるのかと、怒鳴り付けたかったがそんな元気はなかった。

「容疑者と言われているガブリアスに一言お願いします」

「娘を奪ったあのポケモンの処分をお願いします」

私が答えられた記憶はこれくらいだった。他の事はお父さんが返してくれたしい。

ただ、一つ腑に落ちないことがあった。

 

~事件現場~

今は悲惨な事件が起こった場所として、花束が大量に置かれていた。

「血痕がコンクリートに染み込んでる」

私は手を合わせた。

「同業者の人達が貴方の事で騒いでてごめんね」

まるで見世物の様な扱い、殺されたくて殺されたわけではない。

この状況は「死体に口なし」だと私は思った。

「あ、あの!記者さんですか?」

「はい、そうですけど?どちら様ですか?」

後ろから私に声をかけたのは10代前半の女の子でした。

「わ、私。モモちゃんの友達のラム・カーバインです」

長髪でポニーテイルの彼女が頼みガあるとのこと。

「警察にも話したのですが、信じてくれなくて」

「一体何を言ったの?」

「モモちゃんはいつも自転車通学なんですけど、ニュースではその事が触れられてなくておかしいんですよ」

最初デタラメを言っていたのかも考えていたけど、嘘にしては現実味があった。

「でも、なんで変だと思ったの?」

「だってあの日。私、モモちゃんと校門まで一緒にいたんです」

「!!」

それが本当なら、今回の事件に可笑しな点が幾つも出てくる。

「でも何で、そんなことを…いや、もしかしたら」

色々思考して一つの結論に結び付いた、だが仮にそれならば今回の事件の闇が相当なものだろう。

(この子の証言じゃ足りない)

決定的な証拠を得られないと、解決に導けない。更に協力者も必要になってくる。

どうすれば……

一介の記者の権限なんて、たかが知れているし。

悩んだ挙げ句私は、先ずは証拠集めをするため、ラムちゃんと一緒に被害者であるモモさんの家に向かった。

 

~その30分後~

「警部不味いですってぇ、独断で調べちゃぁ。上から怒られますって!」

「うるせぇよ!俺はなぁ、気に入らねぇだよ!」

メイ達がいた事件現場に、二人組の警官が言い争っていた。

「何時もなら面倒さがっていたでしょう?何で今回に限ってやる気なんですか?」

どうやらこの警部は日頃、ただ仕事をするだけの人だったそうだ。

「…おめぇ、この事件変だとは思わねえのか?」 

部下に問う。

「確かに今までポケモンが起こした事件なんて取り扱った件なんてなかったですからねえ」

「そこなんだよ、問題なのわ」

警部は自身の部下の頭の悪さにちょっと苦悩しているご様子。

「史上初のポケモンが殺人をした今回、ちょっとキナ臭くてな」

「どうゆうことなんですか?」

「ガブリアスってぇポケモンはな、鳥ポケモンを丸呑みにする狩りを行うだが、切り刻むなんて習性はないんだ」

現在色んな地方に訪れることが出来たことにより、本来いなかった他地方のポケモンが外来種の様になってしまった。生態系の破壊、更にはその地域に適応する形で進化した亜種ポケモンが近年騒がれている。

ガブリアスも本来フォーカスシティには生存しておらず、どこかのバカトレーナーが持ち込みによる不法投棄が近年問題視されている。

「ならその亜種のガブリアスなんじゃないっすか?偶然かまいたちを覚えたとか?」

「いや、それなら腹部の刺し傷の意味がなくなる。ポケモンの力、まいてやドラゴンタイプに人間なんて無力に等しい」

回りくどく話したせいか、部下がイラつき始めた。

「じゃ、何なんですかこの事件!犯人がガブリアスの犯行じゃないってことですか!!」

「ああ、そうだ」

警部は静かな声で確かに答えた。

「なら今回の事件、私達警察は無罪のポケモンを逮捕したんですか!」

「…こっからは俺の予想だが・・・・」

述べられた言葉には確かな説得性があり、事実という確証も少なからずあった。

しかし、決定的な証拠がなかった。

そして

 

 

権力という力が謝った方向へと、進ませてしまった。

 

 

~桶川家付近~

「ちょっとまってて」

「了解です」

ラムちゃんがモモさんの遺族に会わせてくれるそうなのですが

「今から電話してモモちゃんのお母さんに連絡とるね!」

「じゃあ私は、準備に取り掛かりますね」

流石にこのままでは、POKEジャーナルの記者だとバレてしまったら遺族に迷惑をかけてしまう。

だからこそ道中で、必要以上の道具はロッカーに預けて服も着替えておいた。

服装は普段着に近い格好にして、伊達メガネと帽子を被る。

(お願い!バレません様に)

ちょっと不安になりつつも、ラムちゃんからOKの確認が取れたため、ラムちゃんの従姉妹として向かう。

「これ以上の発展はないかね」

「こんな美味しい事件、報道しないわけにはいかないよな」

玄関に向かう途中に、多くの報道陣が陣取っていた。

(うわぁ。住人の迷惑を考えないでよくやるわ)

一般住宅街ということもあるので、隣家の幅も狭いのが当たり前。

でも、報道陣はお構いなしに、『正しい報道』をしている。自分は「マスコミ」だと酔いしれたているのだろう。

「姉さん早く…行きましょう」 

「ええ」

玄関に着き、直ぐにモモさんのお母様が開けてくれた。

「事情は知っています、貴女を信じます」

中に入ると鍵を締め、居間の方へ案内された。

「お持ちしました。モモの母のサクラと申します」

挨拶してくれたが、私は先ずやるべきこととして

「線香を上げても宜しいでしょうか?」

と尋ねた。

サクラさんが一瞬驚いていた表情をしていたが、直ぐに

「こちらでございます」と案内してくれました。

仏間に入ると、テーブルの上にお鈴と鈴棒が置いてあった。奥には多分高校生の時の写真なんでしょうね、急な事でろくに用意することが出来なかったのでしょう。

…仏壇とは程遠い代物。

私は線香をあげ鈴棒でお鈴を叩く、チーンと悲しい音が家中で響いた。手を合わせて天国にいるモモちゃんに伝える。

(ご冥福をお祈りします)

その後居間に向かい、そこにはモモさんの父親が待機してくれていた。

しかし異様に暗いな思って、窓の方に視線を移す…

そこには新聞紙を貼って、その上でカーテンで隠していた。無論光を遮る為ではなく、外にいるマスコミに中を見られないようにするためだと理解できた。

 

「POKEジャーナルの記者をしていますメイです。

この度は、辛い時に図々しくもラムさんとお伺いしに来ました」

私が挨拶していると、サクラさんが涙を流していた。

「ど、どうしたんですか?何処か具合でも…」

心配になりましたが「大丈夫」と言われました。

「申し訳ござません。試した訳ではございませんが、貴女が『普通』の人で良かった」

「?」と疑問に思っていたけど、直ぐにダイチさんが口を開き、訳を話された。

「…この三日間。私達家族は娘を亡くして辛かったのです。本当なら静かに娘との思い出に浸りつつ、お葬式を挙げたかったのです」

父親として、すべき事は娘を天国で元気で過ごしていると願うこと。輪廻転生があるのなら又、私達の家族として帰って来て欲しいと。

「でも、私達にはそれが許されなかった。史上初の事件とかで葬式も挙げられず、マスコミが大勢待ち構えてて無闇に外にも行けない。何故被害者である私達が『晒されなければ』いけないのでしょうか?」

ダイチさんから悔しさと怒りが声を通して伝わってくる。

頬から水が溢れていく、私はいち記者としてけじめをつけるため。

「この度は、モモさんや家族の皆様の事を考えらず、こちらの身勝手で報道してしまい申し訳ございません」

土下座をした。無論、土下座をしたからといってマスコミは変わらず報道してくるでしょう。

それは私の責任でもあると言える、誰かがこの流れを止めなければ、二次被害も出てしまう。

誠意が伝わったのか、御両親達は「顔を上げてください、貴女の気持ちは十分伝わりました」と言ってくれた。

「本当は話を受けても、貴女も他のマスコミと変わらなければ、何も話すことはありませんでした。

けれと、貴女は真っ先に娘に線香を上げてくださいました。更には私達家族に深い謝罪もしてくださった」

ダイチさんは語りながらも、その頬に涙が溢れていた。

「貴女になら、どんなことでもお話ししましょう。

協力にも惜しみません。だから、どうかよろしくお願いいたします」

深々とメイに向け頭を下げる。

「微力ながら、モモちゃんの無念に全力を尽くします」

「あ、ありがとう」

そこから私は、遺族とラムさんと一緒に何故この様な事件が起きてしまったのか話し合う。

先ずはラムさんの証言が事実なのかを両親に確認して貰う。

「モモさんは毎日自転車通学だったのですか?」

「はい、大学からの通学証明書も、先月のですが…」

サクラさんが、娘の部屋から取って来て貰った。

「確かに…先月の6日に発行されていますね。でも、ニュースでは其処については言及されていませんでしたね」

「私達も警察の方々に伝えたのですが、『そんなものはなかった』の一点張りでした」

う~ん。分からない、何故警察は自転車に乗っていた事を公表しなかったのか。

悩んでいる中、ラムさんが「あ!」と何かに気づいた。

「これって変だと思いません?」

「どういうことかな?」

「だって、モモちゃんの身体…全身切り傷があったって聞いていたけど、手のひらはハンドルを握っているから傷は負わないんじゃないかって思って…」

!?

場の空気が変わる、だとしたら…

「そうか、もしかしたら」 

私は一つの仮説が出来上がる。

「切り傷から刺されたんじゃなくて、刺してから切り傷を負わせたと仮定すれば…」

ガブリアスは利用されて、犯人は別にいるという可能性にもなる。しかし

「なら、何で警察は『最初からガブリアスに断定』したのか」

う~む、一難去って又一難。

考え込んでいるとサクラさんから一つ、生前娘が困っていたことがあったと話す。

「実は、娘には一年ほど前まで付き合っていた彼氏がいたそうなのです。でも、その男性がストーカー気質気味だったから別れたと食事の時に聞かされました」

「その話なら私も相談を受けてそいて、確か元カレの名前はコマツ・カズトって人だったはず…」

「その人は今どこにいますか?」

人が起こした事件と仮定したなら、この人が重要参考人だと私は直観を感じた。

「それが…連絡先を持っていたのが娘だけで、どこに住んでいるのか見当もつきません」

真相にたどり着こうとしても、肝心の手段が私達では持ち得てなかった。

「カズトさんの個人情報、この場合名前しか分かっていませんから、住民票を入手するのが好ましいんですが…」

それができるのは警察の方々、被害者も必要に応じては必要があるものですが稀。

容疑者の場合、裏どりが必要である為必要になるから請求できます。

けれど

「民間の私達では、親族でない場合本人の承諾が無ければ手には入れません」

空気が重くなる。警察がこの事件を改変して無実なガブリアスを犯人に仕立て挙げたのなら、信用できないどうすれば…

その時、玄関から

「」

 




本当は一本にまとめたかったけど、詳しく書くと長すぎるため前後編に分けます。
後編では最初事件が始まる前、モモさん視点から始まりまる予定です。


余談なのですが、仮面ライダー正義の系譜2何時になったらでるんすかね。めっさこわかったけど、良作だったのでバンダイさんよろぴく
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