ポケットモンスター 夢追う者と去る者2   作:Blueクラーケン

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これは被害者の女性が死ぬ瞬間に思い出した楽しくも最悪の記憶。
違う未来を夢見たが叶うはず、その命が消えてしまった。



Scoop:02『護るべき命の尊厳』追憶①

いつも通り帰ろうとしただけなのに…

 

母さんお父さんごめんなさい。

今度の結婚記念日に、家族旅行を贈ろうとしていたけど出来ないみたい。

身体から血が流れる、だんだんと痛み初めて来た。

 

意識が遠くなる。

 

「なんでこんなことになってしまったの」

瞼が閉じていく、もう二度と開かなくなるのが分かる。

薄れ逝く意識の中家族と友達の幸福を願いながら私は瞼を閉じた。

 

~事件が起こる一年前:一月頃

   フォーカスシティ:オオミヤセンター~

「ねえねえ!このカビゴン可愛くない!?」

「え~私はこっちのヤドンが可愛いと思うなぁ」

その日は、ラムっちと一緒にゲームセンターで遊んでいた。

「あ~もぉ、このアーム弱すぎぃー。取れない様に設定されないんじゃないの!」

「本当にねぇ、全然掴んでくれないものね」

欲しい景品を見つけてチャレンジしてみるも、店の設定なのかなかなか取れない。

「これじゃあ拉致が明かない、もういいや違うのやろ!」

私達はクレーンゲームを諦め、プリクラの方へ足を向けた。

互いに休日が重なったので、記念として撮ろうとしたのだが

「え~うっそ~!200円入れても作動しない」

「どうしょう?」

どうやら機械トラブルらしく、操作画面が固まったままだった。

困って所で私は、彼と出会ってしまった。

「大丈夫ですか?良ければ店員さん呼んできますよ。」

優しく声をかけてくれたのがコマツ・カズト(23)さんとの出会いだった。

当時カズトさんは会社の休日だったらしく、同僚達と地元のゲームセンターにつまり此処で遊びに来たとのこと。

カズトさん等のお陰で、無事故障が直って撮影が出来た。

「どうもご親切にありがとうございました、なんとお礼を言ったらいいのやら…」

「じゃぁ、近くに喫茶店があるからそこでお茶しない?」

最初はとても親切な人だと思ってた。

喫茶店でお茶した時、世間話や自分が外車のディーラーでボンボンと自慢していた。

カズトさんの友達二人も大手企業の社員で、その職業に関する裏話とかを聞けて、楽しかった。

私達も、バイトの愚痴とか好きなアニメとかお話しして、場は大いに盛り上がった。

「あ、そうだ!お近づきの証しにお二人さんにケーキを奢るよ。ここのケーキは旨いぞ~」

そう言って店員さんにオーダーをかけて、出てきたのイチゴがぎっしり入って更にイチゴソースもかかってる、イチゴずくしのケーキだった。

ラムっちには抹茶と甘栗が層になって、中にはクルミを細かく砕いた抹茶ケーキ。

どれも私達が普段食べれそうにお高い物でした。

「…本当に頂いていいんですか?」

ラムっちが目の前のケーキを見ながら、カズトさんに聞く。

「良いってこれぐらい!ささ!!冷めない内にお食べって、熱くないわコレ」

下らないシャレなのかな?しゃべって要るうちに

 

その後、LINEで友達に追加してその日は解散した。

自宅に帰ってすぐ、部屋に入って電話をかける。

次何時会えるのかを楽しみにしている私がいた。

 

二週間後

お互いに予定を合わせ、初めてのデートというものをした。

私は学費を稼ぐためにバイトをしていて、まだ免許をとるまで余裕がなかった。なので近場で遊ぼうと言ってみたら、どうやらカズトさんが送り迎えをしてくれるから自宅近くの交差点で待っててくれたらいいと提案してくれました。

(わ!何て優しい人なんだろ)

私は彼からの提案に頷き、今日家から直ぐにある交差点で待っていた。

(変じゃないかな、この格好?)

男性とお付き合いしたことがなかった私は今まで気にしてこなかった自分の私服のセンスが悪くないのかと昨日からラムっちに相談して、着る服を選んできた。

 

私が好きな猫耳(白)のニット帽

黒のマフラー

白のダウンコート

黒のパフ袖リプニット

ネイビーのワイドパンツ

 

(う~ん?こういう時よくおしゃれしていた子と仲良くしていればなぁ)

出かける直前まで、不安を覚えながら約束していた交差点へ向かった。

 

(まだかなぁ、まだかなぁ)

心臓の鼓動が早くなる、初恋っていいね!

早めに着いたため、SNSで暇をつぶしているとバイクの様な重音というのでしようか?

ここらへんでこんな音を聞くことはないでしょう。私は音がする方へ向いてみると

「よう!お待たせ!初デートだからって車選ぶのに時間かかっちまった。…もしかして待った?ごめんよ」

黒い外車を運転するカズトさんが運転をしていた。

「いえ、私もついさっき来たばかりです。それにしてもすごい車ですね!見た事がないですね?」

「あ~あこれ?メルセデスAMG・S65ロングって言って、俺の所持しているやつの中でもお気に入りなんだ」

嬉しそうにカズトさんが語ってきた、子供の様に笑った笑顔が私は好きだった。

「えっと…その、あの」

上手く声が出ない。緊張からか何から話していこうかと考えていたが(これかな?でも…へんじゃない?)

と自問自答を繰り返し、車に乗ってから10分が経とうとしていた。

甘ったるい空気が支配していた。

最初に口を切ったのはカズトさんだった。

「今日は肩慣らしに最近できたアウトレットモールがカップル向けのキャンペーンやっているそうだから、行ってみようぜ!」

「は、はいおねがいしまっしゅ」

緊張して呂律が回らず変な言葉が誕生してしまった。

「あ、大丈夫?舌噛んだ?そこ開けると傷薬とか入っているから使ってね」

「あ、ありがとうございます」

こうして私達の初デートはこうして幕を開けるのでした。

 

「わ~この服ヒカリさんがプロデュースした物が入荷しているなんて」

新店だけあって品揃えがいい。有名ブランド品や手頃なものまで一度に手に入るなんて。

だがしかし

(それでもお金が足りない)

バイトはしてはいたが、学費に充ててもいるので自分に入る分は微々たる金額でしたので・・・

「う~ん」

銀行に卸しに行けば、ギリギリではあるけど買えなくはないけど。それだと今月どうやって過ごせば

悩んでいると、カズトさんが店員さんを呼んで

「すみませ~んこれとこれ、これを頂こうかな。支払いはこれで」

そういい、財布からブラックカードを取り出し自分の服を1着。私の服を2着購入してくれた。

「え。いやいやいや、こんな高い物を無理に2着も買ってもらわなくても」

合計金額は約バイト7ヶ月分を超えるだろう。

彼氏が彼女にプレゼントする事が当然みたいな世の中である為、見栄を張るのならばやめて正直なほうが私は交換が持てる。

「ん?ああ俺からしたら小銭だし気にすんなよ。初デート記念で受け取ってくれよ」

袋を私の方に差し出し笑顔で言っているため、受け取らないのも悪い気がしたので恐る恐る受け取る

「あ、ありがとうございます、大切にしますね」

精一杯の笑顔で礼をする

「いや~、可愛い彼女の笑顔が見れたから満足満足」

腕を組みウンウンと頷いくカズトさん

その後、行く店行く店何かと理由をつけ、私にプレゼントまたは奢ってくれました。

そうこうしている内に帰る時間になってその日は終了し、次いつ会えるのかを話しつつ帰り道を楽しんだ。

 

 

・・・2ヶ月後

 

今日はカズトさんが運転してもらって話題のポケモンランドへ行くのだ(''Д'')

片道一時間半の道のり

私達は何処から回るのかとか、そんな他愛のない会話をで楽しんでいた。

 

ポケモンランドに到着すると、急ぎ足でカズトさんの手を引きいて

ボルテッカージョットコースターやハスボーのカップ

ゴースト三人衆のお化け屋敷(ジュペッタ・ミミッキュ・ゴース)

メガボーマンダVSメガリザードンのゴーカート

などなど

 

子供から大人まで楽しめるテーマパークとして連日賑わいを見せている。

パーク内のホテルは流石に半年前でも予約が取れるか怪しいとのこと…

「あ、ポッチャマだ~。一緒に取ってもらいましょうよ」

「お、おう」

ポッチャマを真ん中に左に私、右にカズトさんで従業員さんに写真を撮ってもらった。

「次どうします?」

「俺、コレ気になってたんだよねえ」

「それにしましょうよ!」

事前にフリーパスポートを購入していたので、並ぶ時間もそこまでかからず色々なアトラクションを堪能できた

「いやあ堪能しましたなぁ」

「ホクホクですぅ」

お互い歩き疲れたながら存分に楽しんだ

「まだ帰るのに時間があるから土産屋でも行くか」

「ラジャーです(''◇'')ゞ」

 

土産屋に着くと家族やラムっちへの土産を探していると、カズトさんはカーテンの奥の方に入っていった。

私は店員さんを呼んで向こう側について質問をしてみると

「あちらはVIP会員専用となっております、あそこには一般人では購入不可能な商品を仕入れております」

「へ~、ならVIP会員になる条件はどんなのですか?」

贈るものを吟味しつつ、興味があったので更に質問してみると

「えっとですね。一つだけ教えますが、他言無用でお願いしますね」

私は小さく頷き、店員さんは頷きを確認して小言で伝えてくれました。

「まず基本となるのは納金することです。年間で200万円を納付が前提となります。

そして個人情報の提示と職業を私達で調べることが条件1となっております」

私は驚愕して手に持っていた商品を落としてしまい、店員さんが拾い上げ「では、私はこれで」と告げ別のお客さんの元へ向かった。

(カズトさん、あそこで何を買うつもりなのかしら?)

お土産品を購入してしばらくして、カーテンの向こうからカズトさんがやっと帰ってきた。

「ごめんごめん。選んでいたら遅くなっちゃって」

「いえ、そんなに待ってないですし、ゆっくり見れたのでいいですよ」

よくみると、カズトさんの手には高級ブランド品でよく見る袋紙の最高クラスがあった。

「家族のも買えたんですか?」

「ああ、そっちは輸送してもらったよ」

「じゃあ、それは?」

カズトさんは「そうだな、ちょっとついてきて」

手を繋いで、カズトさんの先導でパーク内のホテルについた。

「・・・え?もう帰るんじゃないの?」

「ちょっとくらい中を拝見しようぜ!」

確かに気になっていなかったわけじゃないのだけど、

ホテルの従業員がカズトさんの顔を見て即座にルームキーが与えらる光景。

「ここって半年以上予約が埋まっているんじゃ?」

「ふっふふ、一般人と俺を比べるんじゃないよ。埋まっているのは一般用客室であったVIP会員専用は常に空きを用意できるようスケジュールが組み込まれているのさ」

自慢げに告げるが、問題はこの後の展開だ。

VIP会員専用がどれほどなものか想像できない、でも男女が一緒にホテルに入るということは…などと想像してしまうと、顔が赤面してしまう。

二人でエレベーターに乗り、6階で

「えっと、番号は・・・・ここで合ってるな」

ルームキーに書かれている部屋番を確認して、扉を開けた。

「わあ!ここでパレード見たら最高なんだろうなぁ」

私は内装よりも先にパークを一望できるテラスに出て眺めた。

「本当はイベントが多い夏や年越しに来た方が綺麗で見栄えがあるんだよ。前に見に来た時はそらあもう『人がごみのようだ』と言いつつ優雅に眺めるのは至福だった」

「いいなあ~。私も見たい」

「付き合っているんだから今年中にはその願いも叶うさ、きっと」と言い、先ほどの紙袋から何かを取り出す

「こ、これは?」

「ちょっと高かったけどな、プレゼントだ」

渡されたのはネックレスだった。ただのネックレスではなく存在感を放つダイヤモンドがあしらわれている。

「結構したって言ったけどどれくらいしたの?」

素朴な疑問が出た。その疑問にカズトさんはすぐに答える。

「手持ちの金を殆ど持っていかれたけど、まあだいたい…230万ってとこかな」

「に!にひゃくさんじゅうまん!?」

あ、危うくネックレスを手から落としそうになった。危ない危ない(;´д`)

流石にそんな高価な物を受け取れなく、カズトさんのネックレスを返す。

「さ、さすがに受け取れないよ。私には高価すぎて」

すると

「…な、何でを……ってくれないんだよ」

彼は小さな声で何かを呟いた後

「どうして俺の気持ちを受け取らないんだ!」

と怒鳴り散らしてきた。

私はビクッと体を震わせた。

初めて見た彼の怒りの形相は私に恐怖を植え付けた。

「俺はお前の為に大金を果たしただぞ」

ネックレスをぶん投げ、壁に当たり壊れてしまった。

助けを呼ぼうにも怖くて、上手く声が出せない。

仮に叫んだらどんな仕打ちをされるか分からない、

私は黙って彼が発する言葉を聞くしか選択肢はなかった。

「お前、俺と別れたいんか?」

逃げれないように、壁に追いやり奇しくも壁ドンの体制で質問された。

「いや、別れたいとかそんなんじゃないよ。ただ私ばっかり高級品をもらって悪いかなーって遠慮しちゃっただけだよ」

正直に話した。でも。彼はさっきより怒りを押さえながら

「…今週の20日俺んちに来い。来なかったら迎えに来るからな」

それで今日のデートは終わった。

長く感じもしたし短くも感じた日だった。

 

3月20日

私は彼の家があるイケクロのマンション前に立っている、本当は怖くてすっぽかしたかった。けれどそんな事がバレてしまったら私は生きて帰ってこられるのだろうか。

(神様どうか、私に勇気を…)

正直な所愛情より彼への恐怖心が私の心を包んでいた。

多分もう元の関係には戻れないだろう、このまま過ごすのなら別れようと決心していた。

 

「おい!こっちだ。早く上がってこいよ~」

(え?)

上から彼の声がしたのですが向いてみると、笑顔で私を迎えてくれている姿が見えた。

(もしかしたら、私の気の迷い立ったのかも…)

彼の表情でちょっとは安堵した。先日の件を忘れているのかもしれない、もしかしたら気にしなくなったのかもしれない。

私は暗い表情から晴れて笑顔にして、彼がいた五階までエレベーターで向かった。

 

「ささ!どうぞ上がってよ。あんま広くはねぇけど良いところなんだよぉ」

彼の自宅は最新の家電やゲーム機器、PCなども今話題のモデルを使用していた。お金に余裕がある暮らしというのは私生活にも現れて来るものなんだと感じた。

「結構広いですね。何畳位あるんですか?」

「○○○だよ本当はもっと大きい所押さえようとしたんだけど、空きが無くてさ取り敢えずここに決めたって訳。それにしてもやっぱり友達もそうだけど皆言うよなぁその質問、まっ!分からなくないけどさ!」

 

良かった何時もの彼に戻ってくれた。他愛のない会話がここまで心安らぐなんて…

ふと机に置かれていたカメラに目がいってしまった。デジカメでなくビデオカメラだった。

気に止めたのはその数でした、小型や中型、ペンなどもある。あれもカメラが内蔵している?

背中に妙な寒気が…

 

彼は私の様子を察して机に置かれていたカメラを取って話す。

「気づいちゃた?気づいちゃたよなぁ!」

最悪な事態というのはこう言う時をいうのでしょう。

あの瞳は先日とは異なって、狂気じみた笑顔を見せてきました。

「ねえ!ほんと、どうしちゃったの?変だよ」

「変?嫌だなぁ、至って普通だよ!たださぁ…俺思ったわけよ。好きな娘がさ、俺の前からいなくなるんじゃないかって?」

段々と私に近づいて来た、後退りして退いていても背中に壁が接触してしまい、もう逃げられないと悟った。

「でさ!どうしたら俺から逃げられなくなるかかんがえたんだ!」

そう言いカメラを手に取り私に映像を見せた。

映像には私の部屋とそこにくつろいでいる私自身が映っていた。

「いや~苦労したんだよねぇ。あ、勘違いしないで売ろうって訳じゃないんだ。ただね、俺の前から居なくなったらどうなるかは解っているよな?」

(狂っているとしか思えない)

「これ何時撮ったの?」

震える声で出たのはこれくらい、人は突然の出来事で思考回路がパニックを起こしてからだ。

(神様…助けて)

けれど私は気づいた、神様なんて居ないことに。

…いえ神様というものが仮に居たとしても何もしないのだろう。

 

 

その日からと言うもの彼から頻繁にラインのメッセージを

「なあ?今なに何してる」

「話そうよう」

「寂しいじゃないかよぉ、」

「無視すんじゃねぇぞ!てめぇの親をリストラさせて野郎か!?」

 

約一ヶ月後

 

5月2日

(三十分置きに送信してくる…)

私は彼から逃げられない生きる人形見たいに、主のご機嫌取りをする毎日を送る嵌めになった。

心も磨り減って、食欲も湧かない。体重も落ちて十キロは減った。

家族や友達から心配されてるけど、もし私のせいで巻き込まれたりしたらと思うと助けを呼べなかった。

(私の人生どこで間違ったんだろ)

彼から誘いや学校以外に外に出ることは無くなった。

土日は部屋の隅っこでカーテンを閉めて、ただ時が過ぎるのを待っている。

これが女子大学生が送る私生活と言うのならば、きっと天国の方が居心地が良いのでしょうね。

 

5月23日

昼頃着信が着た。

私は彼の自宅に足を運んだ、呼び出されたのだ。

もう恐怖を感じなくなってきた。いや、もうどうでも良くなってきたのかもしれない。

感情の薄くなっていく意識の中、私が出来る微かな思考しながら玄関に到着した。

「おっ!まっ!たっ!っせ!早く上がってよう」

「…はい」

まるでロボットだ。

拒否の選択肢を自ら捨て去ってしまった、哀れなご奉仕用人間ロボット。

(・・・・)

部屋を見渡してみると、カーテンで遮られ時計も見当たらない。

「今日も種付けセックスの始まり~始まり~」

今日も彼を悦ばす為にあらゆるプレイをして機嫌取りを行う。

「やっぱお前の中は気持ちえぇ、俺の形にぴったりだ。お前もそうだよなっ!」

「はいっ!とっても気持ちいいです」

ギシギシとベッドが揺れる。

避妊剤をあらかじめ飲んで、せめても孕んだりしてしまわないようにしていた。けどこれはわたしが黙ってやっている事、彼がその事に気づいてしまったら…

「ほれ!これでも飲んでまだまだヤリ続けるぞ。飽きたら野外でやるのもいいかもなぁ」

「はい…貴方様の仰せのままに…」

精力剤を飲み、嫌が負うにも体が火照ってしまう。

彼の男を象徴する歪な棒も更にデカく凶暴になり、私の中に入ってくる。

「うっ・・・あっ、さらにっ、つよく、なって」

身体が喜んでいる、気が付くと彼の大きな身体にしがみついてる。

「一緒にいこうぜ!なっ!」

「は、いはぃぃぃ。わたしもイキたいです!イカせてください」

遂には懇願し快楽に溺れてしまった。結局の所、嫌な相手だろうが男の女。

心が擦り減っていろうがいまいが女性の身体である都合上、受け入れてしまう。

「あ~あ、溢れちゃた。ま、孕もうが孕まないがこれからも楽しませてもうからな」

「わ、わかりました」

今日がこれで、これだけの為に私は呼ばれたのだ。

(体が重い。避妊剤が本当に効いているのかしら?)

お腹を擦り、彼との赤ちゃんが産まれない様に祈る。

「あっ、もうこんな時間なの」

空を見上げれば、星が輝きだしていた。

(急いで家に帰らないと…)

両親が心配している、急ぎ足で家へ帰った。

家に着くと、大学生といえど一人娘が夜遅く帰ってきて更に体重もごっそり落ちたから気が気がじゃない、

「モモちゃん。何かあったの?食欲もないようだし、顔色も悪いわ。友達と喧嘩でもしたの?」

本当ならここで全てを話したかったけど、下唇を噛み必死に訴えそうになる心を抑える。

「うんちょっとね。疲れたからもう寝るね」

逃げる様に自室へ行き、鍵をかけるて一人になる。

「・・・・はぁ」

この時間この空間は誰にも邪魔がされない、眠りにつくまでの私だけの時間。

布団の中に入り、せめて夢だけは楽しいモノを。

 

 

 

 

 

 

 

次に目覚めるまで君は自由だ。

それまでせめて祈ろう。

これは追憶、救いなどない過去の記憶。

されど識らなければ、私達が如何に幸せに過ごしているか理解できるだろう。

 




久しぶりの投稿になります。
書いていなかった時間をDMC4のブラッティパレスでやっと99階までダンテでいけるようになりました。ただ、扱えなかったネロで行ってみると2回で同じ階に行けて、3回目には100階のダンテと対決できました。まあ、ボロ糞の滅多打ちにされてしまいましたけどね。(強すぎるんじゃあ)

次の追憶②で殺害されるまでの過程が分かり、ウル達が動き始めます。
次回もよろしこ。

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