ポケットモンスター 夢追う者と去る者2 作:Blueクラーケン
『ポケモンマスターなんて夢、捨てちまえ!!』
親友だったタケシに言われたサトシ。森の中に消え、どこに向かう?
~名前のない森~
「・・・・」
何も考えられなかった。ついさっきまで懐かしい友に会える喜びに打ち震えていたのに
「どうしてこうなっちまったんだよ」
お互いに譲れない主張。どちらも正しく、どちらも間違っている。
正解なんて言葉があるけど、無数に答えがあるのにあたかも「それが一番」なんて誰が決めるんだろう。
「だからこそ、俺達は食い違って絶交してしまった。」
もう会うこともないだろう。それがお互いの為だ。
けれど
「…チクショウ。」
行き場のない拳を木に叩き付けて、膝が地面につく。
「くうっ くっくっ ううっ うっうっ」
泣き崩れてしまった。
先ほどから降り続く雨が体温を奪う。
「#`{+>!>{{P<{`」
ピカチュうパイ先の声が聞き取れない。泣いているからか、歪んで見えてしまう。
「すまない、ちょっと一人にしてくれ」
ピカチュうパイ先にそう言い、離れてくれた。
「ありがとう」
そう感謝をした後、俺は一人誰に気にすることなく泣いた。
~一時間後~
「もう、大丈夫。帰っておいでピカチュう」
存分に掃き出した、もう泣かない。
「ピ、ピーカァーチューぅ」
ん?俺を呼んでいるのか!?
「何かを発見したのか?」
急いで体を起こし、ピカチュうの声が聞こえる方に向かった
~名無しの洞窟~
「ハァ、ハァ。ピカチュうどうしたんだ?」
ピカチュうが誰かと一緒にいる人か?
「ピーカァー!」
ピカチュうはまるで俺をここに誘い出すことが『目的』だったのか。
俺の肩に乗って眠る体制に入っている。
「よう。少年待ってたよ」
その場にいたのは作業服を着た男性だった。
だが
「あの~。自分と会ったことでもありますか?」
俺は少なくとも仲間との旅の途中色々な人に会ったことあるけど、この人に会った覚えはなかった。
「いや、初対面さ。ただ君の様な少年と会った事があるだけさ。」
?訳が分からないことを言う人だなあと感じたが、悪い人には思えない。
「お、すまない。申し遅れた。僕の名前はパイル。ちょっとした作業員さ」
君は?と聞けれ「マサラタウンのサトシです」っと返した。
ま、礼儀だからねしょうがない。
「それで、俺に何の用があるんです?」
ここで俺を待っていたと言っていた、つまり俺に頼み事があるに繋がる。
「話が早くて助かるよ。率直に述べるとね、この洞窟に入って何があったか確かめて欲しいんだ!」
…そんな事の為に待っているなんて、どういうことなんだ。
「貴方が直接確かめた方がいいのでは?」
誰だって、俺の立場になればそう返すだろう。わざわざ他人に任せるなんて何か裏があると思ってしまう。
「それがね。僕では拒否られてしまうんだ。だから君にしか頼めないんだ」
本当に何を伝えたいのかが理解できない、奥に何が在るのか知っている風な口だが
赤の他人に任せても確かめて欲しい物が何なのか。
「何故俺なんです?」
何も考えず。行ってきてもいい。
だが俺じゃないといけない理由がどうしても知りたかった。
「君で無ければいけないんだ。最初に来た少年と同じ夢を持つ君がね」
誰の事を言っているかは解らない、でも不思議と『行きたい』と思えた。
だから口にしてしまったんだ
「分かりました。俺が行きましょう」
後悔もある、見ず知らずの男性に頼まれてすぐ引き受ける自分に。
でも
中にお宝があれば最高だ。とポジティブに切り替えれば、気が楽になる。
「ありがとう。言ってくれると思っていたよ。」
感謝を述べられたが、不安感が拭えない。
「行く前に、この洞窟について何か知っていますか?」
鎌をかけてみた、俺も流石にお人好しではないからな
「…そうだね。頼んだのは僕だ、君には話さなければいけないね」
昔話に付き合ってもらうね!と告げた後ゆっくりと口を開き、話をしてくれた。
「ここはね、カントー地方がポケモンの聖地としていた頃に見つけた洞窟だったんだ。」
カントーがポケモンの聖地なんて言われたのは100年以上前だ。どうやって調べたんだ?この男?
「それでね、ここ等一体リゾート地にする計画が成されたんだ。
その頃はまだポケモン憲法なんてなかったからねえ。当時の地方長が工事を進めたんだ。」
ポケモン自治法、人間と同じ権利を主張したため可決された憲法。
「自然破壊、環境汚染なんて考えず、森林を伐採を続けてこの洞窟が発見されたんだ。」
今では自然を強調しようとする運動や情報開示で色んな人が意見をいったりする事が出来様になった世の中。
現代で行ったら、デモが起きるだろう。
「最初はどうするか検討中だったが、どこからか噂が広まり誇張された。その結果この洞窟には財宝が眠っているなんて事になってしまったんだ」
「出来すぎた話だろ?」と笑っているが、本題が見えてこない。
何故財宝が隠されているなんて噂が流れていたのに、今は訪れる人も見かけないんだ。
「噂を聞きつけ探検家や人生に一発当てる人がぞろぞろこの中に入っていったんだ。」
当然だな。挑戦したくなる気持ちは分かる。
「…しかしここから奇妙な事が起き始めたんだ」
多数の行方不明者。精神疾患者、落石による重症。口も聞けない者が多かったが生還者が口々にこういった
「あれは、どういう意味なんだ!」
死ぬ間際も遺言として残す人がいるとの事。
「その噂に封をしたかった地方長はここ一帯を禁止区域にして誰も寄り付かなくなった。」
そして人々からこの場所は忘れられ、中身が何なのか知る由もなくなってしまった。
「つまり、俺に洞窟の中に何があるのか確認して欲しいと?」
要約するとそんな感じだろう
「そうさ。報酬も弾むからさ!」
前金として30諭吉とランプを貰った。
「了解しました。サトシ行って参ります」
け、けっして、報酬に目がくらんだとかじゃないから。
必死に自分の心に弁明をしながら洞窟に入っていく
「行ってらっしゃぁぁぁい」
すごく元気のいい送り方だな
ま、気にせず行きましょうか
「蛇が出るか、邪が出るか」
貰ったランプを取り出して洞窟の奥へと進む
~ニビシティ:ニビ科学博物館~
「あの~すみません。調べてたい事があるのですが?」
お客さんが店員である私に助けを求めている
「はい。何をお探しでしょうか」
この仕事に就いてから、よく対応している。
「実は、とある事故を探しているのですが」
…確かにここはカントー地方の古い文献が揃っている。
よく興味を持った人が此処に来ることは別に珍しいことじゃない。
「どのようなものでしたか?」
ロケット団がやってきた悪行の数々か、シオンタウンでの奇妙な事例か。
今では色んな地方があるがカントーが一番の歴史を持っている。
それ故に事故・事件が多種多様に起きてきた。
「…100年以上前に起きた。とある洞窟の工事中での崩落事故についてです。」
正直な所、この物語はどこへ進んでいくんだろうと作者である私にも解りません。
けれど最後はもうだいたい決まっているので、其処に辿りつける様に頑張っていきたいと思います。
今回の話は前後編でございます。あまりギャグは入れるところが少ないで注意。
ホラーと本作の主人公であるサトシの●●を入れていますので、よろしくお願いいたします。