街を歩いて食材関係を見てみるが野菜は普通に売っているようだ、形状も俺たちが知っているのと大差がない、ただ肉と魚はよくわからん、豚肉とか牛肉とかではない、それっぽいモンスターを家畜化している模様、魚に至っては魚というものに属しているということがわかるレベルの生き物が売られている、しかもどれもでかい。
どれも捌く必要があったり肉はでかい塊だったりで難易度が高そうだ。
「雪ノ下、あれ捌けるか?」
「出来ないことはないと思うのだけど、毎日やれと言われたら無理ね」
冷蔵庫とかあればいいんだがと思ったが、そういうのは魔法でどうにしてるんだろうか?
色々歩き回っていると平塚先生と出会う。
皆この世界に来てから制服はしまいこんでここの人たちが一般的に着ている服に着替えてるわけだがこの人はその上から相変わらず白衣を着ている。
そのファッションセンスはどうかと思うんですがね。
「おお、比企谷!久しぶりだなぁ」
この人は相変わらずだ、しかし今の時間この人は何をやっているんだろうか?
川崎達は?
「先生こんなところでなにやってるんすか?」
「ん?ああ私は今必殺技の練習をしておってな、かめはめ波がもうすぐ完成しそうなのだよ、それで格闘の教官と練習の打ち合わせをするところなのだ」
かめはめ波?マジかよすげぇな、ちょっと見てみてみたい気もするが、というか打ち合わせ?んなもん訓練所ですればいいだろ?この人なにいってるんだ?
そう思っていると後ろから声がする。
「静!すまんな待たせてしまったようだ!ん?その人たちはだれだ?」
振り返ると剥げた頭、ものすごい髭、体は熊のような筋肉ムキムキの『ザ・漢』といった男がやってきた。
「教官殿!大丈夫だ、私も今来たところでな、こいつらは以前言っていた私の教え子達だ」
「ほほう、この子らが例の・・・なるほど確かに一癖二癖ありそうな面構えだな!ガッハッハ」
平塚先生俺たちのことをいつもいったいなんと説明してるんだろうか、ずいぶんと失敬なことを言ってるみたいだが・・・雪ノ下は平塚先生を睨み付けてるようだが、実際俺たちはいい子かと言われると疑問が出るしな、戸塚は別だが。
平塚先生が俺たちのことをマッチョな男に話をしているようだ、教官と言ってたので恐らく格闘の訓練教官なのだろうか?
と思って先生をボーッと見ていると表情がずいぶんと違う、なんかすごく嬉しそうというか優しい顔つきというかあれはもしかすると・・・
「先生、その人は?」
「うむ!この人は格闘訓練所の教官でな!私がやってみたい必殺技を色々提案したところ実現に協力してくれるとのことでこうやって個人的にいろいろ話をさせてもらってるのだよ!」
と平塚先生はその男を紹介する。
「静は魔力の関係かもしれんが一撃がものすごく重くてな、それにセンスもすごくいい、訓練期間中はトップクラスだったし技の開発にも積極的なのだよ、実際に静が開発したシェルブリットという技は魔力をわざと暴発させて殴る力を飛躍的にアップさせ、ものすごい破壊力を実現していてな、岩石なんて一撃で粉砕するレベルだ、それに驚くことにもう教える立場になっていてな、臨時教官として活躍してもらっているのだよ、本当に素晴らしい女性だ」
教官と呼ばれた男は興奮気味に捲し立てる。
「教官殿、ちょっと持ち上げすぎですよ?」
「いやいや、静のことを褒めるにはこれだけの言葉ではまだ足りんよ」
え?衝撃のファーストブリットを再現してるのこの人?なにそのシェルブリットの静は
それより二人でそう言い合ってる空間はなんかアレだ、これはアレなやつだ。
「ねぇヒッキー、あたし達もしかしてお邪魔?」
「・・・そうだな、俺たちは退散した方が良さそうだ」
俺たちは軽く挨拶をして引き返すことにした。
「かめはめ波が完成したら披露するから是非見に来たまえ!」
そう平塚先生は最後に言っていたがその披露ってもしかして宴が付くものになるんじゃないですかね?
比企谷は引き返しながら思う、平塚先生は元の世界で相手に恵まれなかったが、現状は見ての通りだ、もしかしなくても葉山のいう通り平塚先生は帰るつもりがないと考えるべきか?
歩きながら考えてるとパン屋の前に出た。
「比企谷くんパンはあるのだから私たちにも作れるのではないかしら?パン焼き釜が問題と思うのだけれど見せてもらって似たような物を作るのはどうかしら?」
確かにそうだ、1から色々やるのは大変だ、真似すれば手っ取り早いしなにしろ道具や環境さえ揃えばこっちには料理スキルマックスの雪ノ下がいる。
俺はパン屋の扉を開けた。
「いらっしゃいませー!およよ?おにいちゃん、どったのこんなところで?」
何故かそこには小町が店番をしていた。