攻撃魔法は名称だけでなんとなく効果が分かるのですが、補助魔法は名称だけでは効果が分かりにくいと思いましたので効果だけ書いてます。
話は戻って館内
「はるさん!領主の人にお仕置きするだけって言ってたじゃない!もうこんな事やめようよ・・・」
「あのーもしかしなくても魔女って陽乃さんとめぐり先輩ですか?」
一色が恐る恐る聞く
「うん、ここの領主の人とっても酷い人だったからお仕置きしよーってなって、私達有名人になってたからばれないように変装して領主の人に近づいたの、そして全部上手くいって、証拠品の整理してたら突然はるさんが「やっぱや~めた」とか言い出しておかしくなっちゃたの、はるさん、本当にどうしちゃったの?」
「めぐり・・・めぐりも邪魔するんだ・・・ふーん・・・」
陽乃は刀をめぐりに向かって振り上げる
「めぐり先輩!」
俺は反射的に飛び出した。
ズバッ!
「がぁ!」
痛い、背中が物凄く痛い、この人マジで切ったよ。
ってかこの状況デジャブだな、なんだっけ?
比企谷が振り返ると雪ノ下と由比ヶ浜が悲痛な顔をして叫んでいた。
「比企谷くん!!」
「ヒッキー!!!いやぁぁぁ!!!」
雪ノ下と由比ヶ浜が駆け寄ろうとするが薄笑いを浮かべてる陽乃が前に立ちふさがった。
「どいてよ!ヒッキーのところに行かなきゃ!」
由比ヶ浜の手に風が巻き起こり
「ウィンドショット!!」
「きゃあ!!!」
由比ヶ浜が超高圧の空気の塊で陽乃を吹き飛ばす。
由比ヶ浜が真っ先に比企谷の所へとたどり着いた
「ヒッキー死なないでよ・・・お願いだよ・・・」
「比企谷くん、死んだら許さないわよ、死んだりしたら殺してあげるから」
由比ヶ浜さん苦しいので抱きつかないでくれますか、後雪ノ下さん錯乱してませんか?大丈夫ですか?
「ばっかこの程度で死ぬか、ちょっと切っただけだ」
そういや入学式の時も似たようなことあったな。
あんときは雪ノ下が車に乗ってたんだっけ、今回は乗っ取られた陽乃さんからか、姉妹揃って間接的に物理ダメージ与えてくるとか、どんだけ仲良しなんだよ。
「比企谷くんごめんなさい、私の代わりに怪我させちゃって・・・今回復するからね」
めぐりが起き上がりヒールを唱え傷を癒やす。
「ともあれ陽乃さんの刀を破壊してみるぞ、それぐらいしかやりようがない」
傷が癒えたので早速作戦会議だ。
「それについては八幡、いい考えがある、雪ノ下殿より素早さを上げる魔法を我らに強くかけ、神速で刀を奪いにかかるのよ!我が囮になって我の攻撃を防がせるから動けなくなったその時八幡と雪ノ下殿で刀を奪えばいい」
「強くかけすぎると制御不能になるんじゃなかったか?でも考えてる暇はないな、それで行く!由比ヶ浜と一色は援護してくれ」
雪ノ下は材木座、比企谷、自分と魔法を強くかけ速度を数十倍にあげる。
「いたたた、ガハマちゃん、ひどーい、私が比企谷くんを殺すわけ無いじゃん、ちょっとした冗談よ」
陽乃さんは起き上がり体勢を立て直し始めたようだが、まだ少しふらついてるようだ。
今がチャンスとばかりに材木座は魔法で強化された素早い動きで陽乃に襲いかかる
「天翔龍閃!!!!」
無論名前だけだがスピードは既に人を超えており、瞬間移動したようにも見える、某流浪人のそれ以上かもしれない。
材木座の剣が陽乃の頭上に振り下ろされる刹那
ガキィン!
陽乃は振り下ろされた剣を材木座の体ごと片手に持った刀で弾き返した。
「んなアホな・・・」
吹っ飛ばされた材木座は信じられないと言った顔をしていたが、陽乃に首を掴まれて片腕で持ち上げられる。
「が、ぐはぁ、ぐるじぃ」
「君は本当にバカだね、雪乃ちゃんに使えるものが私に使えない分けないでしょう?本当になんで君みたいな人が比企谷と一緒にいるの?全然ふさわしくないし目障りなんだけど」
陽乃の材木座を掴んでる手が光りだし発熱し始める。
「なんだっけ?そのあまかけるなんとかーってマンガ見たけどこういう技使う人もいたよね」
「ぐるじぃ、あぢぢあづい」
陽乃の倍はあろうかと言う体格の材木座がジタバタしているのに陽乃は地面に固定されてるかのごとく全く動かない
「紅蓮腕だっけ?」
と陽乃が言うと。
ボン!!
爆発音と共に材木座は吹っ飛ばれる
「材木座!しっかり・・・おい!息できるか!意識はあるか!」
比企谷がうろたえるのも無理はない、材木座の顔は黒焦げになり焼けただれていたからだ。
カヒューカヒューという呼吸音が聞こえるのでとりあえずは生きてるらしい
「くそっ!いくらなんでもこれはないだろ!」
陽乃を睨み付けるが何にも感じていないようだ、むしろニコニコと笑っている
「今すぐヒールをかけ続ければとりあえずは死なないんじゃないかな?火傷は厄介だから結構時間かかるけどね、これでゆっくり比企谷くんと雪乃ちゃんとガハマちゃんとお話できるね」
「は、はちまん、姉上殿、あ、あれはただ操られているだけ、われ、大丈夫」
「・・・材木座、分かってる、もうしゃべるな」
比企谷は立ち上がり
「戸塚、めぐり先輩と一緒に材木座を引っ張って一階の奥の部屋で回復治療を頼む」
「うん」
「わかったよ八幡」
「一色、雪ノ下さんの狙いは俺たち三人だ、お前は外に出て葉山達にこの事を伝えて応援を要請してくれ、さっきの話だと正門を突破しているようだからこっから行った方が早い」
「分かりました、先輩、死なないでくださいね」
「雪ノ下と由比ヶ浜は俺と一緒に二階へ上がるぞ、材木座から雪ノ下さんを引き離す」
「うん」
「わかったわ」
「俺たちは階段を上がってこいつを投げる、そしたら皆行動に移ってくれ、閃光と爆音がするから絶対にこれを見るな、耳をふさいでおけ、それでもしばらくはなにも聞こえなくなるからな」
ここで使うしかないだろうな、と葉山から貰ったスタングレネード玉を出す。
まさか陽乃さんに使うはめになるとは、葉山も思わなかっただろうな。
「そっちの話は終わった?お姉さんとお話しよ?」
「話すことは特にないですね!」
そう言うと同時に階段に向かって走り出す。
「あれれ?どこに行くのかな?」
陽乃さんはニヤニヤしながらゆっくりと歩いてくる。
「ねぇ比企谷くん、いえ八幡、私と一緒になろ?」
「すみませんがそういうのは間に合ってますんで!」
階段の途中で振り返りスタングレネード玉を陽乃に投げつけ即座に後ろを振り向き耳を塞ぐ
「物を投げるなんて八幡酷ーい」
陽乃は玉を刀で切り付ける
バーン!!!!
爆音と閃光が走る
回りは煙幕で真っ白な上に耳はキーンという音でなにも聞こえない、ともかく二階へ!
階段をかけ上がる。
雪ノ下も由比ヶ浜も何とか着いてきているようだ。
陽乃さんの方を見るとうずくまってる模様
流石に効いたらしい。
俺は二人の手をとると、そのまま奥の部屋へと駆け込んで扉を締める、まだ少しキーンという音は聞こえるが十分会話はできそうだ。
「雪ノ下、由比ヶ浜も大丈夫か?」
「私は大丈夫、由比ヶ浜さんは?」
「あたしも大丈夫、ヒッキーこれからどうするの?」
「一応作戦はあるがお前ら以外に聞かれると説得が大変だからな」
「・・・まさかまたあなた自分を・・・」
「まず話を聞いてくれ」
とっておきの作戦内容を二人に話した。
「どうしてあなたはいつもそうなの・・・あなたのやり方嫌いだわ」
雪ノ下は悲痛な面持ちで絞り出すように答える。
「そうだよヒッキー、こういうのもうやらないって言ってたじゃん・・・人の気持ち考えてよ・・・」
由比ヶ浜はすがり付くように願う。
また言われてしまった、あの竹林で起きたことをもう一度繰り返すのか?
違うな、今は状況が違う、あの時は一人で勝手に思い込み勝手に期待し勝手に絶望しただけだ。
少なくとも今は一人ではない。
「他にやりようがあるかもしれないけど、悪いが今は選んでられない、俺にはお前らがいる、きっちりやれば問題ない」
「でも・・・嫌だよ・・・私上手くできるか自信ないよ・・・」
「一つ間違えればあなたは死んでしまうのよ?嫌よ・・・」
雪ノ下も由比ヶ浜は納得しない
「これはお前らを信頼しているからやれる一度限りの作戦だ、俺はここまで一緒にやって来たお前らを信じる、それでも信じられないなら、俺が信じるお前を信じろ」
「はぇ?どういう意味?あたしを信じるヒッキーを信じるあたしを信じろってこと?よくわかんない」
由比ヶ浜は若干混乱ぎみだ。
「はぁー、由比ヶ浜さん、この男は私たちを煙に巻くつもりよ、いいわ乗ってあげる、でも失敗したらあのおかしくなってる姉さんのおもちゃにされる前にあなたを殺して私も死ぬわ」
「ゆきのんそれって・・・うんあたしもやるよ!どうなっても三人一緒だかんね!」
元ネタだとこの後死ぬんだっけ?材木座ならとやかく言いそうだが生憎あいつは治療中だ、ともかく説得は出来た。
「この作戦は一瞬の隙が命取りだ、だから合図代わりにお前らのことを名前で呼ぶ、名字でなく名前を呼ばれたら行動の合図だ、お前らも行動するとき俺を名前で呼べ、覚悟を決める、いいな?」
「え?ヒッキー・・・うんわかった!」
「由比ヶ浜さん!比企谷くん!姉さんがくるわ!」
扉から禍々しい気配を感じる
「ここかなー八幡、さっきは酷かったかな?お姉さんちょっと怒ってるからね、まったくこそこそ隠れて何やってるの?もしかして最後だからって雪乃ちゃんとガハマちゃんの初めてをもらってたりして?ずるいぞーお姉さんも混ぜなさーい」
言い終わると同時に部屋の扉がバラバラに切り刻まれる。
部屋に魔王が入ってきた。
次回、奉仕部VS闇堕ち陽乃さんです。