八幡達は異世界にて奮闘する。   作:もよぶ

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第二十二話

その後陽乃さんは葉山に城の厨房に入れてくれるよう国王にお願いするように命令したとか、葉山も頭が上がらないので渋々国王に伝えたところ快く承諾してくれたとかで陽乃さん達は厨房に入り料理を作ることになったそうだ。

 

はたして結衣と三浦は必要だったのか疑問だ、炭とか作って国王暗殺とかしてないか若干不安があるがまあそこは陽乃さんと雪乃がどうにかするだろ。

 

一旦戻ってきた陽乃さんから話を聞いた後は暇になる。

明日帰るまで何もすることがないからだ。

 

戸塚を誘って街を見物に出ることにした。

やったぜ!戸塚とデートだ!とウキウキ気分で街へと繰り出す。

材木座?あいつは早々に一人でどっかにいってしまった。

ちゃんと帰ってこいよ。

 

街をぶらついてると材木座が走ってきた。

「ハッチマーン!ここにいたか!」

あまり大声で呼ばないで?恥ずかしい!

 

「実は暇潰しにギルドを覗いていたら面白いバイトがあったので応募してきた!」

 

ここまで来てバイト?どんだけ働き者なんだお前?というかしてきたってなんだよ?俺いくの確定なの?

「材木座くん、そのバイトってどんなの?」

戸塚むっちゃ不安そう、そりゃそうだここまで来てモンスター討伐とか勘弁しろよ。

 

「ぬっふっふっ、パーパラッパパパパパー」

と某発明家のアニメの効果音を口ずさみ出した依頼書には

 

「城の臨時給仕人?今晩緊急にパーティーが開催、給仕してくれる人若干名募集、男女問わず、年齢不問、簡単な面接あり、応募の方はギルドの紹介状を持参の上城までこられたし、担当××・・・ってこのパーティって葉山が行く奴だろ!」

 

「その通りなり!葉山殿ばかり料理を味わえるのは不公平であろう?これに応募すれば我々もつまみ食いとかで食べられるに相違ない!そしてバイト代もでる!一石二鳥!」

 

「却下、俺はいかねぇよ、なんでまた働かないといけないんだ」

「フム、実は既に本牧殿と大志殿の了承は取り付けた、後は主らだけなのだが」

 

「いこうよ八幡!明日まで暇だし、僕も食べたいな、それに面白そうだよ!」

戸塚がそう言うならなぁ・・・

「そうだな!んじゃ行くか!」

 

とは言ったものの・・・

「いったい俺は何をやっているんだ・・・?」

俺達は面接にあっさり通り給仕をすることとなったのだが、猛烈に忙しすぎる、材料を倉庫から厨房に運んだり食器を並べたりしかも厨房は複数あるらしく雪乃達がどこにいるかわからない。

材木座に文句を言いたかったがテヘペロだと、あとであいつぶっ殺す。

 

「バイト!これを5番のテーブルにもっていけ!大至急!」

何かの魚をまるごと焼いた物を持っていくよう言われる。

いかにも大味っぽい大雑把な料理が宮廷料理というのもどうなんだ?

「5番5番っと・・・げ!」

そのテーブルには見覚えのある連中が座っていた。

「・・・何やってるんだ?」

見覚えのある金髪の男が呆れ顔で話しかけてくるが無視だ無視

 

「えーお待たせしました、魚の・・・丸焼き?です」

「・・・見ればわかる、比企谷、その格好はなんだ?」

クソ、ごまかせなかったか!

 

「バイトだ、俺達はお前と違って常に金欠だからな」

「報酬もらったばかりのお前がバイトなんてするはずないだろ」

「ヒキタニ君超似合ってるべー」

「それな」

「だな」

はぁーとため息をつく葉山、実際俺もする気なかったしな、説明するのもなんか恥ずかしいなと思っているとパーティの司会者から案内が出た。

 

「みなさん!聖騎士葉山様より特別な料理の提供がありました!葉山様の故郷の料理だそうです!ぜひご賞味ください!」

と会場の扉が開き雪乃達がカートを押して中に入ってくる

 

「運んでいる美しい女性達は実際に料理を作っていただいた方です!皆葉山様のご友人とのことです!」

来賓の偉いさんは皆感嘆の声を上げている、実際皆美人ぞろいなのは認めなくてはならないな。

料理の皿を配るがみんなどこのテーブルでもすごい人気だ、でも結衣さんあなた料理に手を出してませんよね?

 

平塚先生はなんか求婚までされてたな、ここにきてモテ期到来じゃないですか、よかったですね。

しかも平塚先生の焼き肉丼が受けてた。

ここらへんの国は軍事国家だから偉いさんは皆軍人上がりでまだ現役もいるらしい、おしゃれなものより味の濃いこういう高カロリーなわかりやすいものがうけるのかもしれない。

というか焼肉のたれはどうしたんだ?作ったのか?

 

それよりもだ

「・・・何故あなたがいるのかしら?」

ほら見つかった。

「いや、それはその・・・」

「あれー比企谷くん!どうしたの?こんなところで何やってるのかな?お姉さんにそんなに会いたかったのかな?」

「ここに集まらないでくださいよ、他のテーブルでお偉いさんがお待ちかねですよ?」

 

「そうやってまたあなたはごまかすのね・・・きっとまたなにかトラブルが起きたのでしょう?そしてまた大切なことを私達に隠して一人だけ犠牲になるつもりなんでしょう?」

雪乃は悲しそうな目をしてうつむいた。

いやそんな訳無いでしょう、勘違いしないでくださいよ。

「・・・何も起きてないしそういうことではない、単にお前らがどんな料理を出すか興味があったのとあわよくば俺たちも食べれればと思って・・・な」

 

その答えに雪乃も陽乃さんも顔をぱっと嬉しそうな表情になる。

「ふふふ、そんなに待ちきれなかったのかしら?でも厨房に来てくれればよかったのに」

「場所がわからなくてな」

「片付けのときに余ったのを特別に食べさせてあげる、厨房の場所は・・・」

なんか他の厨房からちょっと離れてるらしい、だからわからなかったんだな。

 

「そういえばさっき私、貴族様に息子の嫁にどうかとか言われてしまったのよ?結衣さんやいろはさんもテーブルに行くごとに同じようなこと言われているわ?八幡どうしたらいいと思う?」

「あー私も求婚されちゃったな、是非第二王女にだって比企谷くん、どうしよっか?」

 

「・・・とりあえず仕事に戻りましょうよ・・・」

クソっ全部材木座のせいだ!

仕事に戻ったが給仕の仕事は忙しく、ワインやらを運んだり食器を下げたり正直モンスター討伐をしていたほうがものすごく楽だ。

 

ヘトヘトになり雪乃達の待つ厨房に行ったらすでに俺以外の連中全員いた。

なんでも藤沢が本牧に話してたのを聞いたらしい、なんでまたナチュラルに俺ハブられてんの?

材木座は雪乃が作ったパエリヤを顔突っ込みながらかき込んでいた。

おい!それ俺によこせ!

 

材木座が全て平らげる前になんとか自分の分を確保して食えたがやはり雪乃の料理はおいしい、川崎の煮物もうますぎる。

陽乃さんが作った料理は雪乃と同レベルかそれ以上、意外なところでは海老名さんもなかなかの腕前、まあ葉山達の食事担当だから当然かもしれん、藤沢はもう本牧のためだけに作ってる感じ、お前らもう結婚しろよ。

いろははどうぞととわざわざあーんを強要してきやがった。

そういうのは周りの空気がやばい感じになるのでやめてくれませんか?

雪乃や結衣もあーんを強要してきてしまいには陽乃さんから体を抑えられて三人に無理やり口に突っ込まれた、フォアグラか!

しかし久々に食う俺達の世界の料理は美味しくて涙が出るほどだった。

 

国王の城だけあって高い材料でも使い放題、醤油や味噌も献上品としてあったので味噌汁もできたとか、スーパーで数百円のものでもこちらじゃ金貨一枚に相当するものもあるようだしな。

カレーとかこっちの世界では金貨数枚出さないと作れないだろ。

 

結衣と三浦は火力担当だったらしく、ずっと火の管理をしていたとか、それ正解ですよ。

 

その後、国王を始めとする偉いさん連中は料理にいたく感激したそうで、全員城に召し抱えたいとか言い始めたそうだ。

だが皆丁重にお断りをし、代わりに香辛料や米の流通を改善してほしいと言ったらすぐ経路の拡大に取りかかると言ってくれたとのこと、ただ拡大に成功したらまた料理が食べたいと希望したので辺境の領地に食堂つくるから食べに来てくださいと言ったらしい。

国王に食いに来いというのはどうなんだろうか?

言ったのは陽乃さんと雪乃だそうだがあいつら度胸ありすぎだろ。

 

次の日俺たちは辺境の地へと帰る準備をする、だが葉山達はそのまま王都にのこり、国王からの次の依頼の準備をして今度は北へと旅立つそうだ。

 

とにかく一騒動を片付けた俺たちは大きな土産を手にして辺境の地へと帰ることになった。

 

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