八幡達は異世界にて奮闘する。   作:もよぶ

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第二話

「ここはどこなんだ?」

周囲を見るとどこかの森に教室ごと移動したように見える。

「みんな無事か!怪我をしたものはいないか!」

平塚先生が皆のところを周り声をかける

 

「とりあえずこっちは無事ですが」

比企谷は答える、葉山達は三浦と海老名を庇っていようだ。川崎は大志と小町を抱えており、本牧は言わずもがな

 

「雪ノ下、由比ヶ浜、大丈夫か?」

「ヒッキー、怖かったよー」

由比ヶ浜は涙目で強く抱き締めてくる

「比企谷くん、私は大丈夫よ」

雪ノ下はそのままの体制で気丈にふるまうが若干体が震えてるようだ

「雪ノ下、無理するな、二人とも落ち着くまでそのままでいろ」

「先輩、私のことは無視ですか?」

体の下から声がする

「減らず口が叩けるなら大丈夫だろ」

「嫌です。しばらくこのままでいさせてください」

比企谷は起き上がり座り直すが左腕には雪ノ下右腕には由比ヶ浜正面からは一色がそれぞれ抱きついてるためそのまま動けない。

 

「小町!無事か?」

「こっちは大丈夫だからあんたはそいつらの面倒をみてな」

ちょっと怖いですよ川崎さん、こちらをあまり睨まないでいただきたいものですな。

そのままの状態で回りを見渡すと一人足りないのに気がつく

 

「おい材木座はどこだ?」

戸塚も顔をあげ

「あれ?そういえばさっき異世界がどうの魔法がどうのって言ってたような、ゴメン僕怖くてずっと下向いてたからわからない」

すまなさそうな表情をする戸塚

「あいつまさか一人で行ったんじゃ」

そう思っていると外から声が聞こえてくる

 

「ステータスオープン!あれ?ステータス表示!、ううむこれでもないか」

 

「あいつ何やってんだ?」

「ふむ、異世界に召喚されたのかもしれんからな、お約束というものだな!」

そういいながら平塚先生も外に出ていった。

 

「はー虚構と現実が区別つかなくなってるとはこのことだな」

「ヒッキーあたし達中二の小説の中に入っちゃったの?」

「んなわけあるか、あいつのパクリにパクったプロットとも呼べない未完成の代物の中に入ったら絶望しかないだろ、それよりそろそろ離れてくれないか?」

 

「・・・うん」

「そうね・・・」

「嫌です」

 

「だーもう!おまえらいい加減にしてくれ!、俺も外に出て状況確認してくるからちょっと離れろ!」

そろそろ八幡の八幡が大変なことなっちゃう!たつまえに立たないと!

と3人を無理矢理引き剥がそうとするが

「君はそのままでいろ、俺が外を見てくるから三人を頼む」

葉山がいつの間にか近くにいた。

「おい待てよ、俺も行く」

「だから君は三人を・・・」

「お前の所はどうなんだ?」

「俺の所は戸部たちがいるから大丈夫だ」

 

いや大丈夫じゃないだろ、あーしさんが不安そうにこっち見てるじゃねぇか、あんな表情見たことないぞ

「ともかく俺も行く、知らんところだから見に行く人は多い方がいいだろ」

無理やり三人を引きはがし立つ

「おまえら、俺も男なんだから勘弁してくれよ・・・」

3人から上目使いで見つめられるので恥ずかしさもあってそのまま外に出ることにした。

 

外に出てみるとそこにはどう見ても現代人とは思えない剣と鎧で武装した人たちと、身分が高そうな男が材木座と平塚先生の前に立っていた。

 

気が付いたら葉山が平塚先生の所へ駆け寄っていた。

こういう時の奴の行動力は早い、俺も後に続く

「先生!大丈夫ですか!その人達は誰なんです?」

「冒険者の方とここら一帯を納めている領主様だそうだ、どうやらここはお前らの好きなファンタジーの世界みたいだぞ」

「そうだぞ八幡!ここは異世界!我らは異世界に召喚されたのだ!現代知識で無双!ハーレム!我は本物の剣豪将軍に!」

 

言葉が通じるのか?それより自分たちの常識は通じるのかとか、これからこの人達に殺されたり売られたりするんじゃないかとか、不安にはならんのか?

気丈に振る舞ってはいるが不安そうな表情の平塚先生の脇で小躍りしている材木座を見ながら比企谷は思った。

 

「こんにちは、我々はあなた方を探しに来たのです」

冒険者の一団のリーダーっぽい人が丁寧な言葉で話しかけてきた。

どうやら言葉は通じるようだし一応俺たちの常識に当てはまる人たちっぽい、しかも顔が東洋人というか日本人みたいだ。

でもなんで言葉が通じるんだ?

 

「探しに来たというと?」

平塚先生は怪訝な顔で聞き返す。

その表情で察したのかリーダーっぽい人がなだめるように話しかける。

 

「そんなに警戒しなくても結構です。私は吉原といいます。我々も同じ境遇の日本人です。実はあなた方が出現したのは我々の方でも感知してました」

 

驚き目を見開く平塚先生、葉山も驚いている、俺もびっくりだ。

今度は身分の高そうな男が話しかけてきた。

「まあ驚かれるのも無理はないですな、詳しい話や自己紹介は私の館で話しましょう、他にもお仲間はいるのかな?」

「はい、まだあそこの中に・・・」

「では連れてきてもらえませんかな?一応馬車を用意してある。あとは彼らが案内するのでね、私は先に帰らせてもらうよ」

領主と呼ばれた男はそういうと冒険者たちに館に案内するように指示して先に帰って行った。

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