八幡達は異世界にて奮闘する。   作:もよぶ

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第四十二話

「八幡よ我は試合に出るぞ?」

 

と材木座、まあこいつはこの世界に来て一番馴染んでる奴だから絶対出ると思った。

「我の力を良く知らぬものいるしな、お披露目にちょうどいい」

「まあお前はファイターだし当然か、でもその手甲はいいのか?」

こいつはファイターだが徒手空拳というべきか、魔法を用いた某ロボアニメの必殺技をふんだんにパクっての攻撃だ。

しかもいわゆるロケットパンチが繰り出せる手甲である。

 

「八幡、んなこと言ったら魔法なんて無限に射出できる飛び道具みたいなものであろう?だから問題はない!」

とドヤ顔、なんかむかつくがまあいいか

 

「僕はいいかな?応援してるよ」

戸塚は回復メインだからこういうのも当然だろう、でも杖を使った攻撃は侮れない、テニス部だったということもあり一撃が非常に重い。

試合に出てもいい線行くかもしれないが、戸塚をこんな目立つところで戦わせるわけにはいかない!なにしろ戸塚はかわいい、とつかわいいだかんね。

「わかった、戸塚は応援を頼む、むしろ俺だけを応援してくれ」

「んもう、駄目だよ八幡!みんなを応援するからね?」

ニコッと笑う戸塚を見てるとこの純真な笑顔を守りたいと思うのだが、めぐり先輩とやっちゃってんだよなぁ・・・

 

「八幡?気持ち悪い顔をさらに気持ち悪くしてどうしたのかしら?」

雪乃は体力ないくせにファイターだが補助魔法でバフを唱え一撃必殺鎧袖一触見敵必殺・・・とまあ形容する言葉が出るぐらい速攻で相手を即殲滅するスピードタイプである。

しかも戦う姿は容姿端麗才色兼備、因みに俺の嫁だ。

 

「八幡?なんか顔がにやけてるわよ?」

「いや・・・まあそのエキシビジョンは頼む」

「言われなくてもそのつもりよ?あとのメンバーはどうしましょうか?」

 

「ハッチー、あたしもハッチーの手伝いしたい・・・ダメかな・・・?」

結衣は遠慮がちに協力を申し出くれる、胸の前で指をつんつんしているその仕草はいじらしく思う。

「いや、お前も一応メンバーで考えてた、魔法でお前にかなう奴はこの中にいないからな」

結衣はメイジであるが魔力が他の人より圧倒的に多い、何にも考えず魔法を使うと人の数倍の威力を発揮してしまうのだ。

それゆえにメンバーの中では火力担当である。

「やった!ハッチー!あたし頑張るからね!」

と結衣は抱き着いてくる、スキンシップが過剰なのが一番困る、なにしろ魔力も一番だが胸のサイズも一番だからである。

あとこいつも俺の嫁だ。

 

「先輩?結衣先輩の胸を凝視してまたエロイこと考えたんですか?」

「ちょっといろはちゃん!、別にあたしならいいかなぁって・・・」

「良くないですよ?先輩?少しはTPOというのをですね?」

と説教モードに入るいろは、こいつはハンター、弓の扱いは一応一番たけている。

「あー、お前もエキシビジョン頼むわ」

「先輩?そんなのでごまかされませんからね?」

ちょっと怖い、でもこいつはかわいい後輩ではある、そして俺の嫁。

 

一人でニヤニヤしていると雪乃がため息をついてまとめにかかる

「それでは私と八幡、結衣さんいろはさんでエキシビジョンマッチに挑むということでいいかしら?試合に参加するのは材木座君ね?戸塚君は応援ね?」

 

「おう、それでいいぞ」

「では決まりね、他のグループはどうなのかしら?」

 

「ああ、特に小町が心配だな、あいつが試合に出ると言ったら全力で止めないと」

小町をを傷つける奴は絶対に許せん。

 

「貴様のシスコンぶりも大概よのう」

としたり顔の材木座だが横にはニコニコ顔のマリアさん、既にこいつら夫婦の様である。

 

「なんかめんどくさいけど私も出ないといけいないみたいだし」

と陽乃さん、この人目当ての人かなりいそうだから出なかったら暴動もんだろう。

この人の得物は細剣、レイピアのような物である。

戦闘は攻撃魔法と補助魔法を駆使して戦うオールレンジファイターだ。

剣は細いのにでかいモンスターでもやすやすと切り刻み魔法で吹き飛ばすその様は戦闘の女神と言ってふさわしくバルキリーと呼ばれている。

 

普段はあまりやる気はなさそうだがめちゃくちゃ強い、多分この人が優勝しても誰も文句は言わないと思う。

 

「はるさんがんばって!みんな!がんばろー!おー!」

と右手を突き上げるめぐり先輩、この人は回復と補助魔法が凄まじい

「・・・あれ?ほら!がんばろー!おー!」

「お、おー!」

みんなおずおずと右手を突き上げる、やはりこの人のテンションにはなかなかついていけないが、ほんわかとしていい近くにいるだけで癒される、でも戸塚とやっちゃってんだよなぁ・・・

 

他のグループはと言うと・・・

「葉山んとこはどうすんだ?」

 

「俺は出ないといけないんだが他は御覧の通りさ」

やれやれといった表情の葉山

 

「隼人君!俺も出るわ!隼人君には負けないっしょ!」

戸部がでかい声で叫んでる、こいつ海老名さんにいいところ見せたいだけなんだろ?

当の海老名さんは

「とべっち、あんま無理しなくていいよ?」

とちょっとうんざり顔、いつもこの調子なんだろうか?

 

しかしめげることなくそれにこたえるように戸部は槍を振り回して

「海老名さんに俺の勝利をささげるっしょ!」

と見得を切る。

ちなみに戸部の槍は、国王から授かったもので雷の力を封印している、使用者の魔力を使用して一振りごとに電撃が走り、能力を解放すると落雷を任意に発生させられるとかなかなか物騒な代物である。

 

「んじゃ戸部はでるってことであーしはどうしようっかなー」

と三浦、悩みながら小さい火球を出し手の中でもてあそぶ、三浦はメイジであるが炎の魔法に才覚があるとのことでほぼ火炎魔法に特化している、おかげで炎を自由自在に操ることが出来るのである。

ちなみに持っている杖はこれも国王からの授かった物で炎の魔法を飛躍的に強化する、これを経由して魔法を放つと炎の力が数倍に増幅されるという代物。

三浦が全力を出した魔法で杖を経由させるとどうなるかは想像するだけで恐ろしい。

「んーやっぱでるし、隼人の為に邪魔な参加者を一人でも多く始末しとくし!」

 

「いや始末って・・・トーナメント戦だそうだから別に無理して出なくても・・・」

と葉山は困惑顔

 

「それな」

「だな」

 

いつもの相槌をうつ大和に大岡

大和と大岡もそれぞれ国王から授かった刀身が青く光る氷の力を封じ込めた大剣と風の力を封じ込めたダガーを持っている、どちらも能力を解放すると周囲一帯を凍らせたりかまいたちを発生させたりとすさまじい力を有している。

 

「二人はでるの?私は応援だけど」

と海老名、こちらも国王から土の力を封じた杖を授かったのだがこれが色々とまずい、プリースト職であるので回復と補助魔法で味方をサポートがメインの彼女、無論攻撃手段はないも同然なのだがこの杖の能力を使うと補助魔法に毒属性が付加されてしまうのだ。

 

防御魔法は触れたらただれる腐敗障壁になり、武器強化魔法を使えば切れ味アップに加え切った際に毒素を相手にねじ込む能力が付加される。

杖の能力を使わなければ毒属性は付加されないので使用には細心の注意が必要らしい、杖の能力を全開放すると周囲一帯に毒素をまき散らすというどこぞのプロシュートの兄貴も真っ青な代物である。

尚、本体は腐女子である為ある意味お似合いともいえる。

 

「俺達はいいかな?隼人にまかせる」

と大岡

「だな、悪いが平塚先生にはかないそうにないしな」

と大和が後ろを指さす。

 

尚、葉山のチームは皆魔力を封じ込めた武器を所持しているのだが、葉山は自分の武器についてなんにも教えてはくれない。

「俺の剣は特別性だからね」

と言って触らせてもくれんかった。

もっともこいつの場合その辺の剣持たせてもそこそこ活躍しそうではあるが。

 

話を戻して平塚先生のチームの状況はというと

 

「天下一武道会に出れるなんて・・・感無量だ・・・この世界はどこまでも私を高ぶらせてくれる!」

空を仰いで涙している平塚先生、あのー誰も天下一武道会なんて言ってないんですけど・・・

 

「あたしは試合に出るよ」

と川崎沙希

「ま、たまにはあんたにいいとこ見せたいしね」

と軽く俺の目の前でシャドーをする。

鋭い蹴りが宙を舞う、こいつも平塚先生と同じ格闘で戦う、一度一緒に狩に行ったことがあるが、こいつの蹴りでゴブリンがはるかかなたまで吹っ飛ばされていた。

因みにワイルドボアもかかと落としで一撃である。

あと俺の嫁

「お、おう、でも無理すんなよ」

「まかせな、あと大志も出るって言ってるんだよね、あんた辞めるようにいってくれない?」

そしてこいつはかなりのシスコンである

 

「まあ善処する」

と次は弟の川崎大志だ

「お兄さん!俺も出るっす!姉ちゃん!心配ご無用っす!」

「大志君大丈夫?」

 

小町が隣で不安そうにしている、おいお前小町泣かせたら許さんからな?

「おまえなんで張り切ってんだ?」

「大志、あんたはそんなに戦ったことなんかないでしょう?怪我したらどうすんだ?」

そもそもこいつはメイジで肉弾戦は不向き、それに三浦や結衣のように高火力を持っているわけではないし、積極的にモンスターと戦っていたわけでもないので一般人よりもちょっとだけ強いレベルのはずだ。

 

「男子、三日会わざれば刮目して見よっす!大丈夫っす!こんなこともあろうかと!我・・・げふん、俺は準備してたっす!」

 

なんか微妙に特定の誰かの影響を受けている気がするんだが・・・

「アダムさんは試合用の魔法で色々カバーするとか言ってたから大丈夫なんじゃね?」

微妙に納得してない沙希だが俺がどうこう言ってもはじまらんだろ。

 

さて出場メンバーは決まった。

あとはアダムさんに報告か?

と思っていたら吉原さんが話しかけてきた。

 

「君たちは血気盛んでいいね、いやー青春だなー」

この人たちは俺達よりも前にこの世界に来ていたのだが俺たちのようにチート気味な能力は持っていない。

召喚の影響で魔力は一般人よりも高いのだが、派手なことはせず堅実に暮らしている、20代から40代ぐらいの人たちが大半であり実際に技術系で働いている人もいるため、知識量は俺たちの比ではない、実際共同浴場やら手押しポンプの井戸やら簡単な機械類を製作したりと異世界ものにありがちな現代知識でどうこうを一通りやっているのだ。

 

「僕たちは君たちみたいに派手に戦えないからうらやましいかな?」

「いやうらやましいって言われても俺も派手に戦うなんてできないですし」

「いやいや君たちには若さがあるじゃん!若さ若さってなんだ~あきらめないことさ!ってね!」

「は?何言ってんですか?」

突然歌いだしたのでちょっと驚く

「え?ギャバンしらない?蒸着!って!ほら!宇宙刑事シリーズだよ!」

「・・・いえ全く・・・」

 

「吉原さん、最近の子は知らないですよ?」

他の人から突っ込みを入れられて納得したのかちょっと赤くなる吉原さんだった。

俺は知らないですけど平塚先生なら知ってるかもしれませんよ?

 

ちなみに吉原さん達、俺たちがこっちに召喚されたときについでに転送された教科書類を見て感激していた。

なんでも物理の計算式やら化学式やらすっかり忘れていて製作が停滞していたものがたくさんあるんだとか。

働いてたときは、エクセルなんかのフォームに数字入れれば勝手に計算してくれてたので式や定数なんてすっかり忘れてしまってたんだとか。

ハイテクの弊害ではあるが、この人たち産業革命でもおこすつもりなんだろうか?

 

ともあれ出場メンバーは決まった。

 

エキシビジョンメンバー

比企谷

雪乃

結衣

いろは

 

試合出場メンバー

陽乃

葉山

戸部

三浦

川崎沙希

川崎大志

材木座

平塚

 

応援メンバー

小町

戸塚

めぐり

海老名

大和

大岡

マリアさん

吉原さん達

 

以上だ。

 

領主の館に戻りメンバーを伝えるとさっそく対戦カードを決める準備が開始された。

なんでも兵士側は申し込みが殺到しているそうだ。

 

「あんまやる気満々で来られても引くな」

ボソッと言うと

「君という人は本当に・・・」

と葉山に呆れられた。

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