歩いてる途中小町に話かけられた
「おにいちゃん、大事な話があるんだけど」
「大事な話ってなんだ?」
「これからみんな別れて住むんだよね、そうすると多分これからの行動も別れた人同士バラバラになっちゃうよね」
「ああそうだろうな、大丈夫だお前にはお兄ちゃんがついてるからな、安心しろ」
そう言い胸を張る比企谷へ小町が絶望的な言葉を投げかける
「小町はお兄ちゃんと別行動と取ろうと思うのです」
その言葉にうろたえる
「え?なんで?あ!あいつか、材木座か、あいついると確かに身の危険を感じるよな、うんあいつは追い出すから・・・」
「違います、ここに来る直前、教室がすごく揺れたときお兄ちゃんは雪乃さん達ほっぽいて小町の所に来ようとしたでしょ?」
「当たり前だろ、俺にとって小町が一番大事だからな」
「その言葉は小町的にポイント高いけど、雪乃さんたちはどうするつもりだったの」
「いや、それは・・・あいつらだったら大丈夫だろ・・・」
「お兄ちゃん、もし雪乃さんたちと小町がモンスターに襲われていたとして誰を先に助ける?」
「そりゃ小町だろ」
「それが冗談じゃないところがポイント高くて低いよ・・・お兄ちゃんは多分盲目的に小町のこと助けようとするでしょ、小町が比較的に安全で雪乃さんたちが殺される寸前だったとしても」
「・・・・」
「これからどんなことが起きるかわからないけど、ひょっとすると小町のせいでお兄ちゃんと行動している人が死ぬかもしれない、ううん、多分死んじゃうと思う。そうなったら小町後悔してもしきれないよ」
「・・・んじゃどうすんだよ・・・」
「沙希さんと一緒に行動するよ」
「沙希?川崎か!大志も一緒だろ!ダメだ!絶対だめだ!」
「さっきちょっと話したんだよね、沙希さん先生と行動するって、先生も一緒なら安心でしょ?」
「平塚先生と?うーん先生と一緒ならあいつも小町に手を出したりは・・・うーん」
「お兄ちゃんはそういう発想しかできないからキモイとか言われんだよ・・・大志くんはそんな人じゃないよ・・・」
「男は狼だから安心ならん!」
「それはお兄ちゃんも含まれてるじゃん、いい機会だから妹離れしないと!小町は沙希さんと一緒に行くから、じゃーねー」
「おい小町ぃ」
ボー然となる比企谷だったがそうこうしてる間一行は宿舎が並ぶところに到着する。
「ここだ、まあいくつかあるから好きに使っていいからね、僕たちが住んでるのはあっち、用があったら呼んでくれてかまわないよ、それとこれは当座の資金、領主様に感謝しといてね」
吉原が全員に渡した袋には銀貨が数十枚入っていた。
「ここの金銭感覚が分からないと思うけど、金銀銅貨があって、金貨は10万円ぐらい、銀貨は5000円、あとは銅貨は100円ぐらいなイメージもってもらえばいいよ、実際は物価が全然違うからこれだけあれば何もしなくても一ヶ月は暮らせる、その間訓練に集中してほしいってことなんだけどね」
あの人金銭的なこと以外はといいつつちゃんと考えてるんだな、適当そうに見えていい人なのかもしれない。
小町が離れたショックから少し立ち直った比企谷は後ろにいる二人に声をかける
「さて、戸塚、材木座どこにしようか」
「私としては炊事場が整ってる方がいいのだけれど」
「あたしはやっぱお風呂があるほうがいいな」
「部屋がきちんと区切られてるかは大事ですよ!プライバシーは大事ですし寝ているところを襲われても・・・って先輩なんでこっち見てるんです?もしかして一緒の部屋がいいとか?そういうのはきちんと手順を踏んでからにしてくださいごめんなさい」
「いや、そうじゃなくてなんでお前たちがいるの?」
「あら?私は部長よ?部活の時間にこんなところに来たのだから一緒に行動するのは当然じゃなくて?それとあなたが戸塚くんにいかがわしいことをしないか見張る必要があるじゃない?」
「・・・全くお前は、由比ヶ浜、一色、お前らは葉山のとこに行かなくていいのか?」
「え・・・ヒッキー私一緒にいちゃダメ?」
「ダメも何も、俺のところより葉山のところの方が安心だろ」
「嫌、あたしゆきのんとヒッキーと一緒にいる!今の状況よくわかんないけどきっとゆきのんとヒッキーとなら何とかできると思うもん!それヒッキーといた方が安心できる・・・かな・・・?」
「そうですよ!先輩!私も先輩から離れませんからね!ちゃんと戻って原稿書いてもらうんですから!」
「お前らは・・・何とかって言われてもなぁ」
今の状況何とかしろと言われてもなんともしようがない。
葉山辺りならどうにかできるんだろうか?
頭をガリガリとかきながら
「できないだろうなぁ」
とボソッと呟く
「どうしたのかしら比企谷くん?それより目ぼしいところを見つけたと材木座くんが呼びに来たので皆行ってしまったわ、私達も行きましょう?」
いつの間にか誰もいなくなり雪ノ下と二人取り残されている。
「なんでお前は一緒にいかなかったんだよ」
「だってあなたを残してしまうと、また一人で変なこと始めるでしょう?だからこうやってしっかり見ておく必要があるのよ」
「そりゃずいぶんと過保護で」
「不安なのよ・・・今度はあなたが本当に死んでしまうかも知れないもの」
肩がくっつくぐらい近づいた雪ノ下がボソッと呟く。
密着度が半端無い、こういう場合手でも繋いであげた方が良いのだろうか?
でも拒否られたら辛いな、そう思っていると
「せんぱーい何してるんですかー遅いですよー」
雪ノ下がパッと離れる。
「ごめんなさい一色さん、この男がまたなにかを企みそうだったので見張っていたのよ」
変わり身早すぎだろ、さっきまで別人みたいになっていたのに
「はーやれやれ一色、雪ノ下は極度の方向音痴だからちゃんと案内しろよ」
「ちょっと、あなた!」
雪ノ下が真っ赤になってこちらをにらむ
「本当のことだろう、大体・・・」
「ハイハイ、そこまでですよ、こっちですから付いてきてくださいねー」
宿舎につくが荷物なんてないので部屋割りを決めるぐらい、風呂はあるようだったが当然薪で暖めるタイプ、ひたすらめんどくさそうだ、吉原さんの話では街に銭湯があるらしい、当分はそっちのお世話になった方がいいだろう、ここは元々風呂に入る文化がなかったので召喚されてきた人達で作ったそうだ。それなんてテルマエ・ロマエだよ。
炊事場はいがいとしっかりした作りだ。
部屋には簡素なベッドが並んでいる。一応男女別にはしたがプライバシーもへったくれもない。
雨風しのげるだけでとりあえず感謝しないといけないだろう、一色は不満のようだが俺は戸塚と一緒に寝起きできるということ大満足だ。
ところで材木座はイビキとかは大丈夫だろうな?
あいつゴーゴー言いながら寝てるイメージがあるんだが。
葉山や平塚先生のところにも顔を出してみたが、どこもあまり変わらない作りだった。
宿舎と言ってるぐらいだから全部同じように改装したのかもしれない。
「小町、本当に別でいいのか?」
平塚先生たちの宿舎に入った際に小町に聞く
「ウーン、それよりも」
小町は俺の後ろにいた雪ノ下達に近づき
「皆さんお兄ちゃんをお願いしますね!」
深々と頭を下げる
「ふむ、我に全て「小町さん、大丈夫、比企谷くんは私達がしっかり見ているから、放置しておくとモンスターと間違われて他の冒険者に捕まったりすると事ですものね」」
材木座が無駄な啖呵を切ろうとしてたので雪ノ下が阻止してくれたようだ。
でもも少し俺に優しくしてくれてもいいんですよ?
「お兄ちゃん、雪ノ下さん達を悲しませるようなことは絶対にしないでね。それだけ守ってくれればきっとお兄ちゃんは大丈夫だよ」
小町が真剣にこちらを見つめてくる。
悲しませるようなことはことってなんだよと反論したかったが、思い当たる節が多過ぎて結局何も言えなかった。
その日は街で買い物をしたり訓練所を覗いたり情報収集をして一日が過ぎた。
材木座は千葉にいたときとはまるで別人のようにいろんな人とコミュニケーションとりまくっていた。
「あいつにしては理想の世界だからなぁ」
「どうかしたのかしら」
「ん?材木座が張り切りすぎててな」
「そういえば彼の小説もこういう世界を題材にしたものがあったわね、彼はもしかして帰れるとしても帰りたくないって言いそうね」
ふと材木座の学校での立ち位置を思い出す。
あいつは体がでかいからどこにいっても目立つしあの口調だ、それ故にいじられたり何かというと嘲笑の対象となっているのは知っている。
そんなところにあいつは帰りたがるだろうか?
加えて自分もカースト底辺ということは自負している。
でもこの世界にはマッカンがない、有れば俺も帰りたくなくなるかもしれない。
「そうだよなぁ、そうかも知れんなぁ・・・」
「私は帰りたいわ、私が戦うべき世界はここではないはずだから、きっと姉さんも同じよ」