八幡達は異世界にて奮闘する。   作:もよぶ

50 / 61
最終戦
材木座VS葉山です。
トーナメント編は今回で終わりになります。


【挿絵表示】



第四十九話

四回戦目最終戦

 

「いよいよ最終戦か」

「葉山くんはいいとしても材木座くんが残るとはね・・・」

雪乃は意外そうだ。

「義輝様が残るのは当然です!当然優勝します!」

マリアさんは材木座の勝利を確信しているようだ。

本当にあいつ色々すげぇな

 

「さあいよいよ最終戦です、今回は特別に解説役として葉山様のご友人にして我らが救世主の一人!雪ノ下陽乃様においでいただきました!」

 

「あの人何やってんだ?」

「はるさんらしいね」

「そうねやっぱり姉さんは姉さんね」

 

皆が呆れ半分の中陽乃は

は?なにか問題が?普通ですけど?

と言わんばかりの表情である。

「只今ご紹介預かりました雪ノ下陽乃でーす!皆さんひゃっはろー!!」

 

「姉さんテンション高すぎよ・・・」

こめかみを抑える雪乃、いや俺も同じ気持ちだ

 

「今回の優勝決定戦、予想通り葉山様が勝ち上がってきましたが、相手の材木座と言う男について、我々はほとんど情報が無いのです、これについて陽乃様何か情報をお持ちですか?」

 

「えー彼は我らが千葉亭の店主比企谷くんの親友!彼の手甲からは防御と反射の魔法が放出されるの!そしてそれらを強力な腕力で圧縮開放し特殊魔法として戦うのよ!実はそこに至るまで彼には、いえ、彼らには悲しい物語があるのよ・・・」

 

「ほう!その物語とは?!」

司会もノリノリである

「それは・・・はい!ここから先は千葉亭で!「陽乃さんに聞いた」と言えば全品二割引!今なら家の女の子のスマイルもつけちゃうぞ?でも持ち帰りは厳禁!皆比企谷くんの物だからね?あと私も比企谷くんの物、だよね?」

 

陽乃さん!でっけえ声で余計な事言わんといてください!

国王の耳に入ったら何されるかわからんでしょ!

そして観客席から嫉妬の視線を感じる比企谷である。

 

「はい!見事なまでにリア充爆発しろでしたね!さて両者共ステージに入場です!」

 

葉山と材木座が選手入場のゲートからステージへと向かう

 

「さて陽乃様?葉山様の力の秘密は何でしょうか?」

「んーいいこと聞くねぇ、隼人の力の秘密は国王陛下から授かりしあの剣と盾!両方とも強力な魔力が込められていて、特殊な力を発揮するのよ!その力にあやかって彼は剣のことをフラガラッハ、盾はイージスとか言ってたね!なんでも切ってなんでも弾くまさに最強の剣と盾!」

 

「ほほう!そうするとあの材木座という男には勝ち目がないと?」

「うーん戦い方次第では材木座くんにも勝ち目ありかな?」

 

ステージ上で向かい合う二人

 

「葉山殿が魔剣フラガラッハとイージスの盾の名前をしっているとはしらなんだ」

「俺だって漫画は読むしアニメも見る、ゲームだってやるさ、ただ君より数が少ないってだけでね」

「お主らしくエクスカリバーとかにすればよかったものを」

「俺は正義じゃないからな、名前負けしてしまうよ」

 

「ほう、では貴殿が今まで戦ってこれた理由はなんだ?」

「材木座君は何のために今までモンスターと戦ってきたんだい?」

「一番はマリア殿と笑って暮らせるように、次に八幡達が幸せに暮らせるようにだな」

 

「俺は・・・みんなの為だな」

「ほう?そのみんなとは?」

「みんなはみんなさ、だから俺は君に勝たないといけない」

剣を構える葉山

「君の強さは認める、だから少しだけ力を使わせてもらうよ」

 

「良かろう、ではやろうか」

構える材木座

 

ラッパが鳴らされ試合開始だ。

 

「なんか陽乃さんの解説は微妙に解説になっているようでなってないな」

「そうね、すごいのはわかるのだけれど具体的なことはサッパリね、でも名前で何となくわかるわね」

 

「隼人君の剣と盾すごいのはわかるけど「ふらがらっは」ってなに?イージスの盾は知ってる!ゲームでよく見るよ!めっちゃ強い盾でしょ?」

 

結衣が疑問に思うのも当たり前かもしれん、イージスの方は超有名、確かにゲームにも出てくるからな、でもフラガラッハはちょいマイナー、力が欲しいか?のセリフで有名な漫画のラスボスが持ってたけどな。

「そうだな、盾は何でも防いじゃう最強の盾と思えばいい、剣の方はまあ簡単に言うと盾でも鎧でも使用者が望めば何でも切っちゃうし切られたら必ず死ぬ最強の剣だな」

 

「ほぇー、あれ?んじゃあその剣でイージスの盾切ったらどうなんの?」

ほらきた、大抵の連中はこの疑問にぶち当たる。

 

「結衣さん?その時は宇宙が爆発するのよ?」

「宇宙が!?ゆきのん!ハッチー!それマジ!?」

「マジもマジだ、だから葉山が自分の剣と盾ぶつけないように気を付けてみているんだぞ?」

「うん!わかった!」

 

「・・・先輩?雪乃先輩も結衣先輩で遊ぶのは止めたほうがいいと思いますけど?」

「がーん!あたし遊ばれてたんだ!ゆきのん酷いよー」

「うふふ、結衣さんは純粋だから好きよ?」

「でへへーって!ゆきのん!」

ぷりぷりとお怒りになりながら雪乃に絡む結衣、相変わらずの百合百合ッぷりである、そういや喧嘩の後のアレは余計に燃えるとか?

と余計な事を考えながら試合観戦に戻ることにした。

 

ステージ上では葉山の剣を材木座が手甲で防ぎ、材木座の一撃を盾で防ぐ、一進一退の攻防のようである。

 

「ううむ!らちが明かぬ!これではどうだ!プロテクトシェード!」

葉山の至近距離で展開される防御壁、魔力を吸い取るので俺達は体力的に普通の人まで落ちてしまうのだ。

しかし葉山がそのまま剣を材木座へ振り下ろす、当然防御壁に阻まれるはずだが

「甘いよ」

 

「なに!?」

防御壁をやすやすと貫通する葉山の剣、材木座は寸での所で飛び下がり回避だ。

 

「少しだけ力を使わせてもらうといっただろ?これがこの剣の力、魔法障壁なんか簡単に切ってしまうんだよ、全力で力をだしちゃうと試合用の防御魔法すら無視して対象を斬っちゃうからね、少ししか力を使えないのさ」

「うぬぅ!ならばこれでどうだ!ブロウクンマグナム!」

手甲を発射する材木座だったが

「だから甘いよ」

葉山は盾でやすやすと弾いてしまう。

 

「この盾は反射の魔法が込められていてね、魔法の力が強すぎてどんな攻撃も簡単に弾いてしまうのさ、おかげで薄くて軽くて扱いやすい」

 

「むぅ!攻撃を全部弾くとは!ずるいぞ!・・・む!良いことを思いついた!」

「いいことって俺の剣と盾をぶつけるとかそういうのじゃ無いだろうな?ぶつけようとしても剣が滑ってそもそも当たらないよ?」

 

「・・・お主、いつの間に我の頭を・・・」

「図星かよ、さてどうする?お得意のヘルアンドヘブンもこれで弾くことは出来るよ?何しろ相手から受ける衝撃が強いほど弾く力も強くなるからね」

 

「ヌウ!正に合気!」

「俺の勝ちって事で良いかな?無駄な戦いは避けたい、皆でゴブリン共の討伐に行かないといけないからね」

 

「・・・学校にいた時だったらお主の言うとおりにしてただろう、だがここでは違う!ってかぶっちゃけお主に負けたくはない!マリア殿の目の前でかっこ悪い姿は見せられぬ!」

「君も大概だね・・・」

 

「かかってくるが良い」

手招きする材木座

 

「本当に君、いや君たちは・・・死なないレベルにしておくけど死ぬほど痛いぞ?」

葉山は一気に間合いを詰めると材木座の頭上に剣を振り下ろす

しかし

 

「取った!」

 

なんと材木座は真剣白羽取りにてこれを防ぐ

「これなら切ることは出来まい!」

「驚いた、でもここからどうする?」

 

「こうする!秘技トカゲのしっぽ切り!」

材木座は手甲から手をするりと抜く、手甲の方は葉山の剣を挟んだままくっついてしまっているようだ。

そのまま材木座は葉山の盾に左手を当てる

 

「ほむん、なかなか良い盾ではないか」

そのまま左手で盾を撫で回し、にゃっとした表情になる材木座

 

「まさか!盾から手を離せ!」

焦る葉山に

「いやーすまぬな、我の左手は制御が効かなくてのう!」

 

バキ!バリッ!

 

左手で掴まれた最強の盾は段々とひしゃげていく

「強い「衝撃」に対しては無敵なのだろうがゆっくりとした力にならどうだ?」

 

「君!自分のやってることわかっているのか!」

「知らぬ、我はお主に勝ちたい、しかも圧倒的にな!」

 

盾はいびつな音を鳴らし材木座が掴んでる部分には穴が空いてしまった。

「こうなってしまえばただの鉄屑だのう」

とボロボロになった盾を葉山から奪い取ると後ろに放り投げる。

 

「君は本当に・・・」

葉山は剣を振ろうとするが先ほどの手甲がまだ張り付いていて上手く振ることができない。

「くそ!」

葉山が気を取られていと

「これで終わりだ」

 

材木座の左手が葉山の喉元に食らいつく

「グッ!がぁ!」

「どうだ?この化物じみた握力の味は、死にはせん、死ぬほど苦しかろうがな」

 

「お、俺の負けだ・・・」

「フム、我だけに聞こえるようにこっそりとでいい、もう一度」

「俺の負けだって、だから放せ」

 

「言質は取った。我の勝ちだな」

そう言うと材木座は左肩に力を込め始めた。

「何を・・・君の勝ちだと・・・」

 

「いいや、試合は貴殿の勝ちだ」

 

と材木座がボソッと言ったとたん材木座の肩から魔力が突如吹き出しそのまま爆発した。

 

「ぐぁああああ!」

葉山を放り出し転げまわる材木座、そのまま場外へと転がっていった。

「お、おい!」

 

「勝者!葉山隼人様!」

葉山の勝利が告げられ会場は歓声に包まれる

 

「さすが葉山様、何か奥の手を出したようですが・・・陽乃様これはいったい・・・」

司会者には何が起きたのかさっぱりわからない模様

 

「んーまあ彼もおバカさんってことかな?隼人様は強い!どんな時も負けない!みんなの希望!そういうことよね~材木座くん?」

「???陽乃様おっしゃってる意味が分かりかねますが????」

「まー隼人の優勝ってこと!おめでとさん!」

 

「は、はあ、そうですね、さすがはみんなの葉山様!これにてトーナメント戦は終了とさせていただきます!優勝者の葉山様には領主様より賞金が渡されます!」

 

葉山はステージから降りてまだ地面に転がっている材木座の所へ向かう

「なんであんなことしたんだ?あのままだと君の勝ちだった」

 

「貴様の敗北宣言を聞けただけで満足だからな」

「君はバカだな」

 

「はじめに言ったであろう?我はマリア殿と笑って暮らせればいいと、優勝したらおぬしの代わりに国中を右へ左へと駆けずり回って笑って暮らすどころではなくなるわい!マリア殿と一緒にいられなくなるかもしれないであろう?最強の称号なんぞくそくらえだ、強さを知っている人は我の回りで十分よ!あとついでに我が勝っちゃうとおぬしの立場がなくなっていろんな人が困るであろうしな」

 

「・・・本当に君たちはバカだよ」

 

「バカで結構!ほら!マリア殿が来た!葉山殿、すまぬがあっちに行ってくれぬか?」

「義輝様!」

マリアが材木座に駆け寄り抱き着いている

 

「本当に君たちは熱いな」

葉山はそういうとゲートへ戻っていった。

 

表彰式、葉山には金一封が渡される。

会場は大盛り上がり。

 

「お前も行けばいいだろ?あいつを追い詰めたんだからよ」

 

「ふっ!このような場合、真の勝者は影から不適な笑みを浮かべているものよ、ベガ立ちでな」

「お前の場合、ソドムってとこだろ」

「貴様!ブツメツバスターを食らいたいのか!」

 

そんなやり取りをしていると葉山がやって来た。

「材木座くん、これでマリアさんに何かプレゼントするといい」

そう言うと金一封を押し付けようとしてくる。

 

「葉山殿、これは勝利の証ではない、勝負に負けた敗北の証、故に貴様がもっておれ!盾の修理もあるであろう?」

 

「本当に君は・・・分かったよ」

残念な表情を浮かべる葉山はそのままその場を離れる

 

「ねぇ今の我かっこよかった?」

「おまえは・・・貰えるものは貰っとけよ」

 

「男の意地と言うものよ!」

「意地で腹は膨れねぇだろ」

「さすが店主!現実的よのう!」

 

「私も八幡に同意ね」

いつの間にか近くに来ていた雪乃が言う

「でもその考え方こちらの方は随分とお気に召したようだけど?」

 

「義輝さま!素敵です!」

マリアさんである、なんか材木座と抱きついてデレデレしていた。

何をしても好感度がプラスにしかならんな。

 

「・・・こいつらほっといて宿に帰ろうぜ」

と宿に戻ろうとする比企谷

「あら?あの二人を見て自分も私たちとイチャイチャしたくなったのかしら?」

 

「違うわ!ほら、森にいく準備とか、装備の点検とか・・・」

「それは明日にしましょう?みんなおまちかねよ?」

赤面する比企谷と嬉しそうな雪乃は揃って宿に戻るのであった。

 

 




結果はこうなりました

【挿絵表示】


書き溜めが無くなったので亀更新になります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。