大体あと10話ぐらいで終わる予定です。
ようやくゴブリン共が潜む森へと出発することになった。
馬車に資材や食料を満載し森へと向かう、足りなくなったらすぐに補給にきてくれとのことでバックアップは十分だ。
途中アダムさんの墓参りがあったので吉原さん達には先に言ってもらい俺たちの馬車だけ別ルートを通ることになった。
村があったとされたところはもう何もなくなっており、墓がいくつか並んでいた。
「ここが私の故郷だ・・・君たちには話しておいてもいいかな、厳密に言えば私はここの村出身ではないのだよ」
「どういう意味っすか?」
「二十歳前後ぐらいだった、気が付いたらここの村の近くで倒れてたそうだ、倒れるまでの記憶がすっぽりと抜け落ちていてね、かわいそうに思った村人に引き取られてここの村で生活させてもらってたのだよ」
驚愕の事実である、もしかしてこのおっさん召喚されてきた人第一号なのでは?
「んじゃもしかするとアダムさんも俺たちと同じ可能性が?」
今までの流れからするとその可能性もある、見た目はあからさまに日本人ではないが、マリアさんもハーフだったしこのおっさんももしかすると?
「どうだろうね、でも君たちの日本語にはどっか懐かしさがあるから、もしかするとそうかもしれない、ここの村の人はよそ者の私にも優しく接してくれて皆いい人ばかりだったのだが、戦争で村が焼けててね、その時私の面倒をみてくれた老夫婦は亡くなってしまったのだ」
アダムさんは悲しそうな顔をして話を続ける
「そんなことだから君たちのような境遇の者を見るとほおってはおけなくてね、もっともそのおかげで私の領地には辺境とはいえ他のとこより冒険者が多くなってしまったようだが」
まあ確かに、俺たちに支度金をくれたり、冒険者向けの宿舎とかいろいろ手厚い待遇をしてくれている、他の領地のことは詳しく知らないが、少なくとも東の領地にはそういうのは無かったようだ。
「今回の話を聞くともしかして森になにか関係があるのかもと思ったのだよ、だから君たちに同行したわけだ、さあ吉原君達がまっているから早くいこう」
そういや前に千葉亭の屋号教えた時も千葉って簡単に読んじゃったしな、その可能性はあったわけだ。
「そういえば元冒険者とは言えあんまりここの世界の人って感じがしないのよね、朝は起きるが遅いし、私たちの作る料理も警戒せず普通に食べるし」
雪乃の疑問ももっともだ、アダムさんはこの世界の人が見たことが無いような料理を作っても躊躇せず普通に食べてたな。
あまりに反応が普通なので気が付かなかった。
「案外ニートしていてこの世界に召喚されたのかもしれぬな!」
材木座がそういうのも分かる、しかしそうだったとしてやはりそうなった理由が不明瞭だ。
「本当に森の奥に秘密があるのかもな」
俺たちは森へと向かった。
森の手前についてみると既についていた人たちの手でベースキャンプづくりを開始していた。
瘴気がすごいという話だったが確かに森からは変な感じのする空気が流れてくる
浄化の魔法を使える人達から強力な浄化魔法をかけてもらい、さらに浄化の能力を持続させるアイテムももらった。
魔力が高い俺達ならこれで一日森に入っても瘴気にやられることはない。
準備をしたのち偵察として大岡や俺や他のシーフ達とそれぞれ森に入ったのだが・・・
「モンスターが見当たらんな」
俺が探索しているエリアにモンスターが見当たらない、本来瘴気が漂っている所にはモンスターがかなり潜んでいるはずなのだが何故かいないのだ。
そして肝心のゴブリン共も全く見つからない
「どうなってるんだ?全くよくわからんな」
当たりを見てもなんの気配もない
「スカウト能力のあるいろはを連れてくればよかったかなぁ」
それはそれで面倒なことになるなとブツブツ言いながら歩いていると地面にモンスターの足跡を見つけた。
「いるにはいるみたいだな・・・あ?」
足跡は全部一つの方向に向かって進んでいた。
「なんか色んな種類のモンスターの足跡があるが全部同じ方向向いてるな」
全ての足跡は森の奥の方向を指していた。
「なんかやばそうな感じがするな、一旦戻るか」
ベースキャンプに戻ると他の方向を偵察していた連中も戻っていて葉山へ報告してるようだ。
「うーっす」
「比企谷お疲れ様、君のところはどうだった?」
「モンスターが全然いねぇ、あとモンスターの足跡見っけたが森の奥に行ってるみたいだ、これ以上は危なそうだったから深追いはしてないのでわからん」
「ありがとう、やはり君の所もか」
どうも他のシーフも同じような報告をしていたようだ。
しかも足跡の方向も俺が見た方向と一致しているらしい
「消えたモンスター達か、ゴブリン達となにか関係があるのかもな」
消えたモンスターたちの後を追い、俺達は森の奥へと進むこととなった。
異世界ものって制限がない分世界観の作りこみや設定を細かいところまで決めないと簡単に迷走してしまいますね。
レベルの概念がないと強さの表現が大変ですし、そう考えるとファンタジー物書いている人はすごいなと思います。