戦闘準備を整えて森へと全員で進むことになった。
足跡を追い森の奥へと入っていく、モンスターがいないためスムーズに森の奥へと進んだのだが・・・
「なんだこれ?」
森の奥で仰々しい石造りの建物を見つける、相当巨大なものだ、モンスター足跡は建物の周囲にたくさんある。
中に入っていったのだろうか?
「建物の上にも木が生えてるな・・・これでは上からでもわからんな」
「ゆきのん、なんかあれちょっと怖くない?」
建物の屋根付近には羽根の生えた悪魔的なモンスターの石像が並んでいた。
「結衣さん、あれはガーゴイルよ、私たちの世界では主にヨーロッパ等で建物に魔除けとして取り付けれることがあるのだけれど、こちらの世界ではどうなのかしら?」
「うーん魔除けというか侵入者避け?遠出した時のクエストで石像のガーゴイルが襲ってきたことはあったね」
と吉原さん、おいマジかよこの石像結構たくさんあるんだが・・・
下の壁にはモンスターの形したのとか、巨人っぽいのもいるぞ?
「ハハハ、石像を動かすのは相当強い魔力と特殊な魔法が必要だからね、僕たちの時もガーゴイルは2匹程度だったし仮に襲ってきたとしてさすがにこれ全部が襲ってくるなんてことはないと思うよ?」
なんか今嫌なフラグが立った気がする
「よし、ではこの建物を探索する、俺達は正面入り口から、吉原さんたちは裏口が無いか調べてください、もし見つかったらそこから探索をお願いします、もしモンスターに遭遇したら無理せず撤退を」
葉山が陣頭指揮を取ってパーティを2つに分けた。
俺達総武チームと吉原さんのベテランチームだ。
「んじゃ僕たちは裏口をさがすとするか、君たちも強いからって無理しないでね?」
と吉原さん達は裏口を探すべく建物の陰へと消えていった。
俺達は正面入口へ向かう、入り口に近づけば近づくほど石像の数が増える。
「ねえハッチー、本当にこれ大丈夫なの?なんか魔力の流れが微妙に変だよ?」
結衣はずっと不安そうだ
「大丈夫、お前の火力があれば何が来ても吹っ飛ばせるだろ」
「そっかー、そうだね!あたし頑張る!・・・ってあれ?今あそこの石像動かなかった?」
結衣がガーゴイルの石像を指さす、これだけはやけに下の方に設置されている模様
「こえーこと言うなよ」
と比企谷は指さされた方を向くと
ガリ
妙な音がしたかと思うとこちらに石像の首がこちらに向いていた。
ガリガリ
それを皮切りに他の石像もこっちを向き始めた
「葉山!ヤバい!こいつら生きてやがる!」
言うが早いか石像のガーゴイルが台座から飛び上がりこちらに向かって襲ってきた
ギャー、ギャー
鳴き声を上げながら次々とガーゴイルが台座から飛び上がる
「全員散らばれ!戦闘態勢!」
葉山が言うが結構な大所帯、しかもモンスターが居ないので油断していたこともあり、全員固まりすぎていたのでばらけるのに時間がかかる
「くっ!これでは下手すると味方に当たってしまうではないか!」
平塚先生が例によってなんかの技を手から出そうとしたようだがばらけようとする味方が邪魔ですぐには動けないようだ。
「ブロウクンマグナム!」
どうにか戦闘態勢をとった材木座が空中に向かって技を放つがあっさりかわされてしまった。
「ぬぅ!なかなか当たらぬ!マリア殿は伏せておられよ!」
「ウィンドカッター!」
結衣も魔法を放つがあっさりかわされてしまう、その間にもガーゴイルは急降下してこちらにちくちくとダメージを与えてくる
「クソ!うざすぎる!」
相手が空中なので武器がまるで届かない
「先輩!任せてください!」
いろはが矢を放つがこれもなかなか当たらない、3本同時撃ちという神業みたいな技をつかってようやく当たるレベル、しかも致命傷にはならない模様
「これでは不利だ!みんな建物の中へ!全員走れ!」
俺達は走ろうとするがやはりガーゴイルが空中から襲ってくるので防戦一方で走るどころではない。
「優美子!ワイバーンの時のアレをやってくれ!」
「任せて!」
と三浦はぐっと念じると
「ファイアーボール!」
と言いながら右手を大きく振る、すると空中に無数の火球が出現した。
「いっけー!!」
火球は散弾のように散らばり飛んでいく
「ワイバーンの時もそうだったけど、飛んでる奴に点で攻撃しても当たらない、だから面で攻撃するのさ」
「葉山、それはわかるがあんな小さな火球じゃあダメージ与えられないんじゃ?」
数は多いが一つの火球のサイズが小さすぎる、ゴブリンにも致命傷は与えられ無さそうだ
「当たればいいんだよ、奴らの飛行能力を奪うのが目的だ」
飛んで行った火球をガーゴイルは避けることが出来ずそのまま体中に火球をあびる、必然的に翼にも当たって穴だらけになりそのままガーゴイルは次々と落下する
「ああなると奴らは飛行能力を失う、飛ぶには魔力が必要みたいだけどやっぱり翼がないと飛んでいられないみたいだからね」
そういうと葉山は目の前に落下したガーゴイルをそのまま剣で切り裂く
「目の前の奴以外無視しろ!走れ!」
と建物の中へと避難する、しかしまだ倒しきれてないガーゴイルはいる上に
「おいやばいぞこれ!あちこち動き出してるじゃねぇか!」
他のモンスター型や巨人の石像までもが動き出しているのだ。
「隼人!ここはあーしに任せて先に行って!」
三浦は倒しきれない石像を中に入れないつもりらしい
ただ流石に一人では無理だろう、と思った矢先に沙希が三浦の横につく
「・・・ったく、八幡、悪いけどあたしも残るよ、こいつだけじゃ接近してきた奴防げないでしょ」
「あんた・・・ふん!、あーしの足手まといにならないでね?」
「そっちこそ、ちゃんと上の敵追っ払いな!」
そう言うと沙希は鋭い蹴りで接近してきたモンスター型の石像を蹴り飛ばす
「っくー!なんつー硬さだよ!」
「しょうがないなー、さきさき、優美子、私も手伝うから、ほらさきさき?足と拳にエンチャントしてあげる」
と海老名も名乗りを上げる
「絶対ここは通さないから、お礼に今度いいはやはち見せつけてね!」
と海老名は杖の能力を使い腐敗障壁を張った。
「石像とはいえ劣化が早まるから少しはダメージいくかな?」
目論見通り障壁を無理やり突破しようとする石像は結構ボロボロになるようだ。
「数が多すぎますね、仕方がないので私も三浦先輩のお手伝いをします!」
といろはも外に出る
「私の弓矢は屋内じゃ威力発揮できませんからね」
「・・・みんな、すまん!」
「やばくなったら逃げろよ、俺もやばくなったら逃げる」
「ヒキオ、あんまかっこ悪いこと言ってると、あんたの嫁達にあいそつかされるよ!」
最後に三浦からお叱りの言葉を受け俺達は建物の奥へと侵入することにした。