「まあやっぱこうなるよなぁ」
あれだけ外で騒いだので中に入ると戦闘態勢のゴブリン共にあっという間に囲まれてしまった。
「やはりこの建物の奥でなにかが起きているみたいだな」
葉山は厳しい顔をしている。
「フム、ゴブリン、ホブゴブリンばかりだな、チャンピオンはいないようだが・・・」
平塚先生はしゃべりながら気を溜めている、この人だけ世界観がおかしい
「八幡、やっていいのかしら?こっちは準備万端なのだけれど」
雪乃もやる気満々だ、どのみち囲まれてるので早急に対処しないといけないのだが葉山が待ったをかける
「ちょっとまってくれ、他のモンスターがいないのが気がかかりだ、それに奥にはまだこいつらが控えてるかもしれない」
「葉山殿!悠長なことを言っている状況か!」
イラついた材木座が怒鳴り声を上げる、こいつ本当に変わったな、学校にいた時とは雲泥の差だ
「すまない、君の力も温存しておきたいからね」
葉山はそう言うと
「大和!剣の力を解放しろ!みんな離れろ!」
葉山が怒鳴ると同時に大和は背中に背負っていた殺してでも奪い取るで有名な例と似たような大剣を抜く、剣の刀身は青く光っている、氷の魔法が圧縮して封じ込められており、一振りでレッドドラゴンも凍らせるというその剣をそのまま地面へと突き刺す。
ガキィン
「冷凍剣!」
大和がそう叫ぶと剣の周囲の床が一気に凍りつく
ペキペキペキ
一気に白くなった床、当然ゴブリンの足元も凍りつき動けなくなる、裸足だからくっついたんだろ、いい気味だ。
ギャー
ゴブリン達は大騒ぎで逃げようとするが足が床にくっついて動けない。
「前にスケルトンの大群に囲まれた時これで全部倒した」
そう言うと葉山は動けなくなっているゴブリンに素早く近づき首を跳ねる。
「みんな!今がチャンスだ!」
「よっしゃ全滅させようぜ」
なにしろ相手は動けなくなってるのだ、これなら非力なめぐり先輩でもなんとか倒せるだろ、と思っていたらめぐり先輩は普通にゴブリンを一撃で撲殺してた。
なんかウチの戸塚も重い一撃を脳天に食らわせてる、そのままゴブリンは倒れてしまうが、今度は床に直接くっついたらしい、ギャーギャー言いながら立てなくなっていた。
そのまま全員で始末にかかる、小町が心配なので近くに寄ったら邪魔すんなと怒られてしまった。
そのまま殲滅といきたかったが
「おい!まだ湧いてくるじゃねぇか」
奥の通路からまだまだゴブリンはやってくる、このままだとまた囲まれてしまう。
「きりがないからここは俺達に任せて隼人は奥に行くっしょ!」
「それな」
「だな」
「戸部、無理するなよ」
「力を使えば余裕っしょ!」
と電撃が走る槍を構えポーズを決める戸部
「みんなすまない」
葉山が言い奥へと行こうとするが
「雑魚が多すぎるから俺も残るっす!」
と大志も名乗りを上げる
「大志君が残るなら小町も残るよ!人数多い方がいいよね!お兄ちゃんは奥の方お願いね!」
「小町、無理をすんなよ?大志、小町にケガさせたらお前ぶっ飛ばすから覚悟しとけ」
「任せるっす!」
そういうと大志と小町は戸部たちとゴブリンの群れに突っ込んでいった。
「回復役がいないとみんな困るだろうから僕も残るよ、ちょっと数が多すぎるからね」
と戸塚も残ると言い出した。
「僕も八幡の力になりたいからさ、ここは僕たちに任せて!」
と戸塚も戸部たちの元へと言ってしまった。
「よし!今のうちにみんな奥へ走れ!」
葉山の掛け声で空いてる通路から俺達は建物のさらに奥へと走り出す。
通路を走ってしばらくすると広めの場所へと出たのだが
「・・・今度はちょっとやばいかもな・・・」
そこにはゴブリンチャンピオンやオーガが何体もいる。
幸いまだこちらに気が付いていないようだ
「ふむ!ようやく我の出番の様だな八幡よ!」
材木座が意気揚々と前へ出る。
「義輝様、お供いたしますわ」
とマリアさんも後に続く
「やあやあ我こそは・・・」
と材木座が名乗りを上げながら部屋の中へと進んでいくと当然こちらに気が付いたチャンピオンが襲ってくる
「名乗りを上げる前に襲ってくるとは無粋な連中よのう!くらえ!プロテクトシェード!!」
材木座の手から防御壁が展開されチャンピオンは足止めを食くらう
「秘儀!ダイダロスアタック!」
右手をチャンピオンの腹に突き刺す材木座
「ファイアーボール、アイスニードル、ウィンドカッター!」
と立て続けに叫ぶと右腕を引き抜いて後ろに飛びずさった。
「おい、それが例の奴か?」
「いかにも!奴の腹の中では我の攻撃魔法が内臓をぶち抜きながら全身を駆け巡っているのよ!」
チャンピオンの体はあちこちが膨れ上がるとそのまま地面に倒れてのたうち回り口から血を吐いて動かなくなってしまった。
「今回は爆発しなかったようだのう!さて次はどうしてやろうか!」
材木座はまだいるチャンピオンやオーガの群れにむけて拳を突き出す
「こんな頼もしい中二初めて見た!」
「そうね、もう彼の性格の更生はする必要ないのかしら・・・」
チャンピオン相手にひるむことなく立ち向かってる材木座を見て結衣も雪乃も頼もしさ半分あきれ半分といった所である。
「材木座だけにいい恰好させるわけにはいかんな」
と平塚先生も出てきた
「静ちゃんが残るなら暴走しないように私がみてないと駄目ね」
と陽乃さん
「比企谷くん?雪乃ちゃん達をお願いね?ここは私たちに任せなさい!めぐり!比企谷くん達をおねがいね?」
自分の身長に2倍以上もあるチャンピンやオーガ相手にこの人たちは全くひるむ様子がない。
「すみません、後はお願いします」
俺達はさらに建物の奥へと走り出した。
後ろでは
「燃え上れ!私の小宇宙!必殺!ペガサス流星拳!」
平塚先生の叫び声が聞こえるまたも古い必殺技の模様。
「建物壊したりしないだろうね」
葉山は不安そうだったが、陽乃さんもいるし多分大丈夫?だよね?