八幡達は異世界にて奮闘する。   作:もよぶ

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俺ガイル放送延期になりましたね。
残念です。


第五十九話

卒業式の日、俺は結衣に奉仕部部室に来るように言われる。

 

「答えを出せということか」

 

受験勉強の為高校3年の時間はあっという間に過ぎていった。

部活も中止し受験勉強を送ってきたからである。

その間勉強が忙しいからとやはりずるずると今までやってきていた、異世界では肉体関係までになった癖に受験を言い訳に答えを出さなかった、そのツケが今である。

 

部室の扉を開けると

 

「ハッチーやっはろー!部室で会うの久しぶりだね」

「さっきも廊下であっただろうが・・・」

 

と言いながら部室を見渡すと葉山以下全員集合状態だ。

陽乃さんやめぐり先輩もニヤニヤしながら椅子に座っている。

 

雪乃もいるが困惑している模様、どうやらこいつも俺と同じらしいな

「なんだよ、何が始まるんだ?」

 

「ハッチーとゆきのんに重大なお知らせがあります!」

と胸を張る由比ヶ浜

「あたしたちは将来外国に行って現地の人たちに奉仕活動をすることにしました!」

 

「おまえ何言ってるんだ?」

「言っている意味が分からないのだけど・・・」

 

疑問符を浮かべる俺達に葉山がまあまあと解説してくる

「比企谷と雪乃さんには秘密にしていたんだけど、俺達はNPO法人を設立して大学卒業後に発展途上国や紛争地域に行ってボランティアをすることにしたんだよ」

 

「そう、雪乃ちゃんと比企谷くんには内緒でね、設立のめどが付いたしこれから進路が別れちゃうからね、お別れの意味もあるかな?」

と陽乃さんも続けて言ってくる。

 

「お別れってどういうことだ!小町!もしかしてお前も?」

「うん、良く考えた結果だよ、総武高校を卒業したら陽乃さんのつてで大志君と留学するつもり、お金は助成金とかで都合付くらしいから心配ご無用!いろいろ勉強したら葉山さん達と合流するつもりだよ」

 

「姉さん、結衣さん・・・本当なの?」

「あたしは本気だよ!外国でゆきのんが言っていた奉仕部の理念で活動するんだ!魚を与えるんじゃなくて採り方を教えるの!だから団体名も『新生奉仕部』って名前にするんだ!そしてあたしが部長!」

ムフーと鼻息を荒くする結衣

 

「なんでそんなことを・・・」

唖然とする俺と雪乃に葉山が言ってくる

「俺達は異世界に行ってきた、これは貴重な経験だ。でも今の日本で異世界でつちかった経験が生かせる場所なんてほとんどない、だから俺は陽乃さんに相談した。そしてこの案を思いついたのさ」

 

「なんで俺と雪乃だけハブってるんだよ・・・ボッチはいらないってか?それに俺はまだ・・・」

俺はまだ答えを出していない。

異世界での関係をズブズブと引きずってしまっているのだ。

 

「うーん、やっぱさ、いろはちゃんとも話し合ったんだけどやっぱゆきのんの側にはハッチーが必要だよ、それにハッチーってゆきのんのことこの部室に来た時からずっと好きだよね?」

「え?」

「ゆきのんもハッチーの事初めっから好きだよね?」

「い、いえ、そんなことは・・・」

 

「好きでもない人のことを心から信頼も信用もしないよ、テニス対決の時の事覚えてる?ゆきのんはハッチーのこと思いっきり信頼してたじゃん」

 

「いえ、あれは・・・」

「さっきも言ったけどやっぱりこの世界じゃゆきのんの夢を実現するには側にハッチーが必要だよ」

「結衣さん・・・」

「それに異世界でハッチーといっぱいしたし、している間ヒッキーから愛してるっていっぱいささやいてもらったから思い残すことはないかな?」

真っ赤になって照れる結衣

 

「そうです先輩、私も思い残すことはないです。雪乃先輩のことお願いしますね」

「そうだよ八幡!雪乃さんのこと守ってあげてね」

「うん!比企谷くんならできるよ!がんばろー!おー!」

「っべーわ、はじっめっから相思相愛とかやべーわ」

「それな」

「だな」

「ヒキオ!雪乃さんのことちゃんと見てやるんだよ!泣かせたらあーしがぶっ飛ばすからね」

「私としてははちはやが見れなくなるのは寂しいかな?」

「お兄さん!小町さんのことは任せて下さいっす!」

「お兄ちゃん?雪乃さんのことちゃんと見てあげてね?やらかしたらすぐ謝るんだよ?」

 

「雪乃ちゃん、お父さんとお母さんには話はしてあるわ、一応一年は日本にいるけどあっちこっち飛び回って忙しいから多分明日からほとんど会えなくなると思う、比企谷くん?雪乃ちゃんをよろしくね?あんまり甘やかさないようにね?」

 

「ハッチー!ちゃんとゆきのんの夢を実現させてあげてね!んであたしたちの帰ってくるところ作っておいて!将来のみんなの為にね!約束だよ!」

 

高校生活最後の日、俺達はこうやって袂を別れたのだった。

 

大学卒業後、数年が経ち、テレビや雑誌でちょくちょく結衣達の活躍を見ることが増えることとなる。

新進気鋭のNPO法人『新生奉仕部』若い人のみで構成され、どんな危険地帯であってもものともせず現地の人に物資を届けたりボランティア活動をしたりと国際的な評判はかなりのものだった。

 

「あいつメガネかければ頭が良くなると思ってるんじゃないだろうな」

テレビには新生奉仕部の代表であるメガネ姿の由比ヶ浜結衣が現地の子供たちに勉強を教えている様子が映っている。

 

「とっても似合ってるじゃない、結衣さん頑張ってるみたいね」

子供たちは笑顔で授業を受けているようだ。

画面が切り替わり医療施設が映し出される

「戸塚もめぐりさんも頑張ってるみたいだな」

二人は医療班なのか包帯を巻いたり注射をしたりと忙しくしているようだ。

 

またもカメラが切り替わり工事現場が映される

「日本の建築技術を現地に伝えているところです。現在橋を造っています」

と図面片手にヘルメット姿の陽乃さんが映し出される。

 

「辛いことやきついこともありますがみんなと一緒ならそれも乗り越えられます。私たち全員にその能力があると信じています」

葉山がインタビューに答えている

 

「無難な事しか言ってねぇねな」

「異世界に比べたら平気とか言えるわけないでしょう」

 

背後では小町や大志が荷物をもって忙しそうに走り回っていた。

「結衣さん達の為にも帰ってくる所を作らないといけないわね」

 

俺と雪乃は結婚前提で付き合っており一緒に住んでいる。

雪乃は夢の実現の為、親父さんのところで修行をしていた、俺も当然一緒だ。

毎日が忙しく大変であるし、こいつらに会えないのは寂しい。

しかし皆命を賭けて頑張っている。

 

「・・・俺達も頑張らないとな・・・」

テレビを見ながらそう思うのだった。

 




次で最終回です。
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