八幡達は異世界にて奮闘する。   作:もよぶ

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第六話

次の日から俺たちは、各々訓練所に行きそれぞれの戦闘訓練を受けることになる。

材木座は大剣使いのファイター選んだ。

まあ順当だろう、戸塚はプリースト、癒しを振り撒く戸塚にぴったりだと思う。

由比ヶ浜はメイジ、暴発とかしないかちょっと心配ではある。

一色はハンター、何でも恋の狩人がどうたら言ってたがどうでもいい。

雪ノ下は迷っていたが手始めに由比ヶ浜と魔法を覚えるとか。

 

訓練に関しては複数受けてもいいことになっているのだがよほど物覚えがよくないとかなり時間がかかるとかであまり推奨されてないそうだ。

覚える暇があったら実戦で稼いだ方が効率がいいということがある。

複数訓練を受ける予定の雪ノ下や簡単に習得した陽乃さんは別格なのだろう。

さすが氷の女王と魔王の風格だ。

 

んで俺はというと、満場一致でシーフを選ばされた。

ちょっと不満だったが初日に

「君の隠密スキルは凄いね、天性のものだよ」

と教官に誉められた、いや全く嬉しくないんですが。

それでも奇襲の方法やら罠のかけ方解除のしかたサバイバル技術等シーフというよりはレンジャーのような感じだ、この世界ではそういう一人で隠密行動をする技術者のことを総じてシーフと言っているのかもしれない。

 

晩飯の時毎日何をしたかの報告をし合うのだが、材木座が鬱陶しすぎる。

「そこで教官が下ろした太刀を我がこう受け流しこのように返して」

とまあ延々と指導されたことを嬉々として話している。いつの間にか女子連中とも普通に話せるようになっていた。こっちの進歩の方が凄いね。

由比ヶ浜は他の人とは違う特別訓練を受けているそうだ。

恐らく魔法の制御が効かないのかもしれない、適正見たときの火柱はすさまじいものだったからな。

 

他のグループの奴等はというと

意外なことに葉山はプリーストのところにいるらしい、戸塚の話によると、聖騎士を目指すつもりなんだそうだ。味方の回復と剣と盾を操る技術が必要だとかで相当難しいらしい。

ただ聖騎士になるにはプリーストクラスを会得してから王都までいってそこで再度訓練を受ける必要があるとか。

 

三浦は魔法を取得中だそうだ。

炎の魔法に才能があるとか、 海老名さんは葉山と同じくプリーストのとこ、回復二人にするつもりか?生き残るには確実だが火力的にどうなんだろ?

 

戸部と大和はファイターを選んだそうだが筋がよいらしくたちどころにトップクラスの腕前になっているとか。

大岡は不本意ながら俺と同じ盗賊、あいつはすばしっこく他の連中と同様成績は良い。

トップカースト連中はどこ行ってもトップかよ、チートか!

 

平塚先生と川崎は格闘、大志の奴はメイジだと、本当はファイターにしたかったが川崎から後衛で援護してろときつく言われたんだそうだ。

さすがブラコンだな。

本牧はファイターで藤沢はプリースト、まあ堅実か、肝心の小町はというとなんと俺と同じシーフだ。

訓練中 ずっと小町を見ていたら訓練に集中しろと小町に殴られた。

 

「今度は私もファイターの訓練を受けてみようと思うの」

雪ノ下はものの一週間で魔法の使い方をマスターしていた。

「お前無理して肉弾戦する必要ないぞ」

「あら、私一通り武道は学んでいるのよ?剣道柔道合気道薙刀弓道書道茶道華道合わせて10段はいくわ」

ふふんと胸を張る、また無い胸を張られましてもねと思ってたらこちらをギッと睨み付けられた。

雪ノ下さん、心を読むのマジ勘弁。

 

「合わせてとか全部初段とかその程度じゃねぇかって最後の方は武道じゃねぇだろ」

その意見をフンと無視すると

「私魔法を覚えて思ったのよ、敵は燃やしたり凍らせるよりこの手でぶった斬りたいとね!」

グッと拳を握って力説する雪ノ下、なんかキャラ変わってませんか?

 

「元の世界ではちょっかいかけてくる人や嫌らしい目で見てくる人なんて大勢いたわ、でもそういう人たちに直接的なことはできない、手を出した方が負けですもの。だから私は口で徹底的に相手を追い詰めることを学んだのよ。さっきは合わせて10段なんて言ったけど武道なんて実際は私個人の価値をあげるためのものよ。でもこの世界は違うわ、目の前の敵は実力で切り捨てていいんですもの」

 

そうだ、こいつはいつもまっすぐで敵対する相手には正面からぶつかっていった。

だから戦うために言い方はどんどんきつくなり、態度も相手を威嚇するような物へと変化していったんだ。

由比ヶ浜は戦わず相手と同化する道を選んだし一色は態度を作り異性をコントロールして味方にしていった。

俺は戦わない、戦う前に俺が放棄することにより戦い自体をなくしてきた。

 

元の世界の連中も皆ゴブリンをはじめとするモンスターの様なものだ、しかも敵かどうかも分かりにくく絶対に手出しせずに戦いを乗り切らないといけない。

 

元の世界での戦いかたはとても難しい。そうやって工夫出来ずその難しさ故戦いに馴染めない者たちは貶められる。

戸塚のように回りと馴染める奴はいいだろう、材木座のように尖りすぎて悪い方向で目立つ奴はどうにもならない。

 

でもここでのモンスターという分かりやすい敵は、手段を問わず相手の息の根を止めればいい、非常にシンプルで分かりやすい。

 

「まぁいいんじゃねぇの?でも由比ヶ浜はいいのかよ?」

「うーん、本当はゆきのんと一緒に訓練できればいいと思ってたけど、あたしはあたしのやれることをやるよ!」

 

「ありがとう由比ヶ浜さん」

「その分今のうちゆきのん成分を補充するよ!ゆきのーん」

「由比ヶ浜さん近いわ」

またも百合百合ですか、俺は慣れているが材木座と戸塚には刺激が強いんでは無いだろうか、と見てみると案の定顔を赤らめてる二人、これからこれが標準だから今のうちに慣れておこうぜ?

 

「雪乃先輩、ファイターの訓練に飽きたら私のところにも来てくださいね?」

一色も百合空間に混じったので雪ノ下はサンドイッチ状態、俺も混じっていいですかね?

と思ったら雪ノ下が睨み付けてきた。

なんで俺の思考こいつに駄々漏れなの?

 

そんなこんなで一ヶ月の訓練生活が経つ。

 

結局雪ノ下は片手剣を使い補助魔法を使う魔法剣士のスタイル落ち着いた。

身体能力が向上したはずなのに何故か体力がないのはいつも通りなので補助魔法で身体強化や相手の弱体化を狙うのは妥当な選択と言えよう。

 

メインアタッカーはロングソードの材木座、ブロードソードの雪ノ下、戸塚は回復と杖での攻撃で前衛支援、後方は弓の一色と魔法攻撃の由比ヶ浜と役割を分担することにした。

 

「んでヒッキーのポジションは?」

「俺はなぜかリーダーにされてたからな、当然ながら「女子に戦わせて自分は後ろから指示しかしないとか腰抜けな発言したら叩き切るわよ」勿論前衛でバリバリお前らに指示しながら戦うに決まってるだろ」

 

「八幡、尻にしかれておるな」

「八幡、僕たち頑張るからね!」

うん、戸塚、お前のためになら頑張れる、後ろのでかいのは後で覚えておけ。

 

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