真・恋姫†無双 ~番長伝~   作:アニアス

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前回のあらすじ

孫堅とタイマンすることになった京馬。
激闘の繰り広げ互いに満身創痍。
そして最後に勝ったのは・・・


番長、孫呉の人間になるとのこと

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

あれ・・・?何処だここ・・・?

 

 

 

 

 

俺はどうなったんだ・・・?

 

 

 

 

 

確か孫堅とタイマンをして・・・それから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京馬「んんっ・・・・・」

 

 

 

暗闇の中、意識を取り戻した京馬はゆっくりと目を開いた。

まず視界に入ったのは知らない天井だった。

 

 

 

京馬「ここは・・・?」(ムクッ

 

 

 

ここが何処なのかと京馬が上半身を起こすと、

 

 

 

ズキッ・・・

 

 

 

京馬「うっ・・・!?」

 

 

 

突然身体に痛みが走り思わずうめき声をあげてしまう。

自分の身体を見ると上半身が脱がされており脇腹から腕にかけて至る箇所に包帯が巻かれていた。

頭に違和感を感じて触れてみると頭にもバンダナのように包帯が巻かれて頬には湿布が貼られていた。

 

京馬は自分の身体がとんでもないことになっているなと思いながらも部屋を見渡した。

まず自分はベッドの上におり、机や家具、鏡、見るからに高そうな置物などが置かれている部屋にいることが分かった。

インナーも机の上に畳んで置かれていた。

 

 

 

京馬「・・・何で俺、こんなところにいるんだ?あの後、どうなったんだ?」

 

 

 

孫堅に向かっていってからの記憶が全くない京馬は思い出そうにも思い出せなかった。

 

すると、

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

孫策「あっ!やっと目を覚ましたんだ!よかった~!」

 

 

 

部屋の扉が開いて孫策と周喩が入って来た。

孫策は京馬が目を覚ましていることに安堵の表情を浮かべていた。

 

 

 

京馬「孫策さん・・・周喩さん・・・」

 

 

 

京馬は突然入って来た孫策と周喩に驚くもポカンとした表情になってしまう。

あれから何が起きたのか分からない京馬にはそのくらいのリアクションしかできなかった。

 

 

 

孫策「じゃあ母様に知らせてくるからそれまで公謹と楽しくお話でもしててねぇ~」

 

 

 

そう言って孫策はすぐに部屋を出て行った。

部屋には京馬と周喩の2人しかおらず気まずい空気が漂っていた。

周喩と初めて会った時に警戒されていた京馬は中々目を合わせられずどうすればよいか頭の中で必死にかんがえていた。

 

 

 

周喩「・・・落ち着け。別にお前のことをどうしようとする気は毛頭ない」

 

 

 

京馬の心を読んだかのように周喩は頬を少し上げ安心させて部屋にあった椅子に腰をかけた。

 

 

 

京馬「・・・あの~周喩さん」

 

 

周喩「何だ?」

 

 

京馬「俺、孫堅さんに殴りかかってからの記憶が無くて何も覚えてないんだが・・・あの後、俺どうなったんだ・・・?」

 

 

 

事情を知っているであろう周喩にあの後のことを聞き出そうと質問した。

周喩は少しため息をつき、

 

 

 

周喩「あぁ・・・あの後は・・・」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ズドゴォォォォォォン!!!!

 

 

 

孫堅『ぐぅっ・・・!!』

 

 

京馬『!!・・・・・』

 

 

 

互いの拳が頬に炸裂して硬直状態になり観戦していた孫策たちも唖然となっていた。

 

そして、

 

 

 

京馬『・・・・・』(バタリ・・・

 

 

 

孫堅とすれ違いながら前のめりに倒れていった。

 

 

 

孫堅『ふーっ・・・!ふーっ・・・!』

 

 

 

肩で息をしながら孫堅は空に背中を向けて倒れている京馬を見て思った。

 

 

 

孫堅(やっぱりそうだ!間違いねぇ!こいつは!)

 

 

孫策『母様ーーー!!』

 

 

 

タイマンが終わり孫策たちは即座に孫堅の元へと駆け寄った。

孫堅は顔中傷だらけで血を流しており腕にもアザができていた。

 

 

 

程普『炎蓮様!ご無事ですか!?』

 

 

周喩『穏!早く医者を呼べ!』

 

 

陸遜『は、はぃ~~!!』

 

 

 

周喩は陸遜に待機させている医者を呼びに行かせたが、

 

 

 

孫堅『オレのことはいい。コイツを先に手当てしてやれ』

 

 

周喩『なっ・・・!?』

 

 

 

孫堅は自分の手当てよりも倒れている京馬の手当てを優先するように命令した。

 

 

 

黄蓋『何を申されておられるのですか!?炎蓮様も重症なのですぞ!?』

 

 

張昭『そうですぞ!何処ぞの馬の骨とも知らぬ小僧の手当てを優先させるなど儂らにはできませぬ!』

 

 

 

自分の主が重症にも関わらず赤の他人の手当てを優先させるなど家臣として黄蓋と張昭にはできなかった。

いっそのこと京馬を牢屋にぶちこんでしまおうと言おうとした時、

 

 

 

孫堅『うるせぇ!!オレがそうしろと言ってんだ!!テメェらは素直に従って京馬の手当てをすりゃあいいんだよ!!』

 

 

 

黄蓋たちに喝を入れて京馬を手当てするようにと再度命令した。

孫策たちは身震いしてしまい何も言い返せなくなってしまった。

 

 

 

孫堅『じゃあ後始末は頼んだぞ。オレは風呂に入って来る』

 

 

 

京馬のことを孫堅たちに任せて孫堅は風呂に入ろうと屋敷へと戻ろうとした。

 

 

 

孫策『待って母様!せめて包帯を巻いて!』

 

 

 

孫策も慌てて孫堅の後を追い応急処置だけでもと止めようとしたが孫堅は聞く耳持たずでズカズカと歩いて行った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

周喩「ということになっていたのだ」

 

 

周喩からこれまでの経緯を聞いた京馬は少し俯いてしまった。

 

 

 

京馬「そっか・・・俺、負けたのか・・・」

 

 

 

『タイマンで負けたら孫堅に仕える』

 

そう約束してしまったため取り消しができない状況になっていた。

孫堅に仕えてしまえば京馬はもう元の世界に帰ることができない。

元々帰る方法も知らないが情報を集めるつもりだったためそれもできなくなってしまう。

 

 

 

京馬「・・・でも、不思議だな」

 

 

周喩「何がだ?」

 

 

 

京馬は顔を上げて天井を仰いだ。

 

 

 

京馬「孫堅さんに負けたのに、全然悔しいって気持ちが湧いてこねぇんだ・・・」

 

 

 

このままだとチームのみんなと会えないというのにその悔しさが全く湧いてこない京馬は自分でもなぜ悔しくないのだろうと考えてしまう。

もしかしたら自分はチームのことなんかどうでもいいと思っているのか?

 

 

 

京馬(って何考えてんだ俺は!?)

 

 

 

心にも思ってないことを頭に浮かべてしまったためそれを振り払うように左右にブンブンと頭を降った。

そんな京馬を見て周喩はフッと笑いあることを教えた。

 

 

 

周喩「因みにお前は3日も寝ていたからな」

 

 

京馬「へぇ~、そんなのかぁ~・・・・・は?」

 

 

 

京馬は一瞬ポカンとなってしまい、

 

 

 

京馬「はぁぁぁぁ!?3日ぁ!?俺3日も寝てたのか!?」

 

 

 

驚きの声を上げた。

てっきり数時間くらいしか経ってないかと思っていたがまさか3日も寝ていたと知るとこのようなリアクションを取ってしまう。

 

それと同時に、

 

 

 

ぐぅぅぅぅぅ~・・・

 

 

 

京馬「・・・腹減ったぁ~」

 

 

 

腹の虫が鳴き京馬は空腹でぐったりとなってしまう。

 

 

 

周喩「まったく、騒がしい男だな」

 

 

 

驚いたかと思えば腹が空いたと嘆いている京馬に周喩は呆れてしまう。

 

 

 

周喩「後で給仕の者に食事を持って来させるからここで待っていろ。私は政務に戻るからな」

 

 

 

そう言って周喩は部屋から出ていこうとした。

 

そして扉を閉める直前、

 

 

 

周喩「念のために言っておくが、逃げるなよ?もっとも、その怪我では逃げ切れんがな」

 

 

京馬「・・・俺は約束はちゃんと守る」

 

 

周喩「ならいい」

 

 

 

周喩はバタンと扉を閉めて部屋を後にした。

 

 

 

京馬「・・・ふぅ」

 

 

 

京馬は再び横になり今後について考えた。

これから自分はどうなってしまうのだろうと。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

あれから数時間が経過した。

給仕が運んで来てくれた食事を平らげて京馬はベッドに横になった。

ずっと部屋に居ては息が詰まってしまうがこの怪我では安静にしておくのが一番のため部屋で大人しくするしかなかった。

 

 

 

京馬「・・・暇だ」

 

 

 

京馬は心からの声をポツリと呟いた。

 

 

 

コンコンコンッ

 

 

 

すると扉の向こうから誰かがノックをしてきて京馬は上半身を起こした。

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

程普「入るわよ雪村くん」

 

 

 

扉を開けて入って来たのは程普だった。

 

 

 

京馬「あ、程普さん。つうか俺の了承得る前に入るなよ」

 

 

程普「あら?駄目だった?」

 

 

京馬「いや、別にいいけどさ」

 

 

 

程普は周喩と同じように椅子に腰をかけた。

 

 

 

程普「怪我の具合はどう?」

 

 

京馬「・・・まだ少し痛むけど、別に歩けない程じゃねぇよ」

 

 

 

京馬は左肩をグルグルと回して大丈夫だと程普にアピールをした。

 

 

 

程普「なら良かった。じゃあ悪いけど一緒に来てくれない?」

 

 

京馬「行くって何処に・・・?」

 

 

程普「玉座の間」

 

 

 

程普から行き先を聞いた京馬は孫堅が呼び出したのかと悟った。

 

 

 

京馬「いよいよか・・・分かった」

 

 

 

京馬はベッドから起き上がって机の上のインナーを着た。

 

 

 

京馬「あれ?そういや・・・」

 

 

 

京馬は特攻コートがないことに気付き部屋中を見渡すも何処にも見当たらなかった。

 

 

 

程普「羽織なら玉座の間にあるから安心して」

 

 

 

程普からコートの在りかを聞いた京馬は一安心した。

 

そして程普と京馬は部屋から出て玉座の間へと向かって行った。

 

 

 

京馬「・・・程普さん」

 

 

程普「ん?」

 

 

 

京馬は歩きながら前を歩いている程普にあることを聞いた。

 

 

 

京馬「その・・・俺のこと、怒ってないのか・・・?俺、孫堅さんをあんなに痛めつけたんだぞ?」

 

 

 

いくらタイマンとはいえ、京馬はこの世界で高い地位についている人を殴ってしまったため少しばかり罪悪感が残っていた。

 

 

 

程普「大丈夫よ。確かに、大殿をあそこまで痛めつけて許せないところもあるけど、過ぎたことだし。黄蓋も張昭先生も納得はしてくれてるわ」

 

 

京馬「・・・ならいいんだけどよ」

 

 

 

そうこうしている内に玉座の間の前に到着した。

 

 

 

ギィィィィィ~・・・

 

 

 

程普がゆっくり扉を開けると、

 

 

 

孫堅「やっと起きたか、待ってたぞ」

 

 

 

そこはまさしく玉座の間と呼ぶには相応しい広さと鮮やかな装飾の部屋で中央にある椅子には孫堅が堂々と座っていた。

その左右には孫策を始めタイマンを観戦していた武将や軍師が並んでいた。

程普も孫堅の隣へと行き、京馬も孫堅たちの正面に立ったのだが、腑に落ちないことがあった。

 

 

 

京馬「・・・孫堅さん」

 

 

孫堅「あぁ?」

 

 

京馬「俺はいまだに怪我を負って包帯を巻いているにも関わらず、なんであんたはそこまで重症じゃないんすか?」

 

 

 

少なからず、孫堅もボロボロになっていたことを京馬は覚えていたのだが、孫堅は包帯を巻いていないどころか傷もまったく見えていなかった。

 

 

 

孫堅「あの程度の傷なんざ、1日ありゃあすぐに治る」

 

 

京馬「んなアホな・・・」

 

 

 

孫堅の返しに京馬は呆然となってしまう。

 

 

 

孫堅「まぁんなこたぁどうでもいい。京馬、オレがお前をここに呼んだ理由、分かるよな?」

 

 

京馬「・・・・・」

 

 

 

孫堅はニヤリと笑い京馬は少し落ち込んだ顔になってしまう。

今さら取り消しにするのは京馬の男気が許さないため現実を受け入れることにした。

 

 

 

京馬「えぇ、分かってます・・・俺は」

 

 

孫堅「だがその前に、聞きたいことがある」

 

 

 

仕えますと言おうとした矢先、孫堅が京馬の言葉を遮って質問があると言った。

京馬は一体何を聞きたいのだろうと首を傾げた。

 

だが孫堅の次の質問で京馬は動揺してしまった。

 

 

 

孫堅「お前、生まれ故郷はどこだ?」

 

 

京馬「えっ・・・」

 

 

 

孫堅から出身を聞かれてしまい京馬は焦ってしまう。

 

 

 

京馬(マズイな・・・正直に話しちまえば絶対怪しまれるし、何より信じてもらえるか・・・かといって嘘をつけばすぐにバレるかもしれねぇし・・・)

 

 

 

なんて答えればよいか京馬は必死になって考えてそれが顔に出てしまっていた。

 

 

 

孫堅「・・・やっぱり直ぐに答えられねぇか」

 

 

京馬「ん・・・?」

 

 

 

孫堅は京馬の様子を見て思った通りだと言わんばかりの顔になっていた。

孫堅はこうなることを予想していたのかと京馬は不思議に思った。

 

そして孫堅の次の発言に京馬は驚愕の表情になってしまった。

 

 

 

孫堅「お前、この世界の住人じゃねぇな?」

 

 

京馬「なっ!?」

 

 

 

孫堅は京馬の心を見抜くように確信を突く発言をした。

京馬もまさか孫堅がそのようなことを言うとは予想外だったため唖然としてしまう。

 

 

 

京馬「な、何言ってんすか・・・?俺が故郷を直ぐに言えないからって、少し無理やりすぎますよ・・・」

 

 

 

ちらりと孫策たちを見るも誰も京馬の言葉に頷かず、それどころか孫堅の発言に確信がある様子だった。

 

すると周喩が京馬の元へ歩いて行った。

 

 

 

周喩「お前の羽織に入っていたものだ」

 

 

 

そう言って周喩は京馬にあるものを差し出した。

 

 

 

京馬「あっ・・・」

 

 

 

それは京馬がいつも持っている写真だった。

 

写真には男女数十人が写っており真ん中に京馬が座りそれを囲むように並んでいた。

京馬は今の格好と同じで周りの男女たちも京馬と同じように不良の格好をしていた。

 

これは京馬がチーム結成時に撮った写真で唯一の宝物でもある。

 

 

 

程普「絵にしては繊細すぎるし、それに感触も滑らか、そんなの見たことないわ」

 

 

張昭「うむ。まるで鏡に映した景色を紙に閉じ込めたとしか思えぬ代物じゃ」

 

 

黄蓋「まさしくこの世のものではない、と言ったところよのう」

 

 

 

程普たちからも指摘されて京馬はもう誤魔化せない状況に追い込まれてしまった。

自分が他の世界から来たとバレてしまったらどうなってしまうのだろうと。

 

 

 

孫策「母様の言っていた通りね」

 

 

陸遜「はい~。やはり雪村さんは天の御使いなのですね~」

 

 

京馬「ん?・・・ちょっと待て」

 

 

 

陸遜が気になることを言ったため京馬は孫呉の重臣たちに聞いた。

 

 

 

京馬「なんだよ?その、天の御使いって?」

 

 

 

聞いたことがない言葉に京馬は首を傾げてしまう。

 

それを見て周喩が天の御使いについて説明をした。

 

 

 

周喩「菅輅という占い師の予言だ。『星に乗って降臨する天からの御使いが乱れた世を鎮める』とな」

 

 

京馬「・・・それが俺だと?」

 

 

 

天の御使いの説明を聞いた京馬は自分ではないと内心で思った。

自分は番長で敵を徹底的に叩きのめすため天の御使いなど相応しくない2つ名だと。

 

 

 

孫堅「お前がこの街に来た前の日に流れ星が落ちた。んで次の日にお前に会った。あの時思ったんだ。コイツはもしや天の御使いなんじゃねぇかってな」

 

 

京馬「・・・で?俺が天の御使いだとして、孫堅さんは俺に何をしろと?」

 

 

 

一体自分をどうする気なのだろうと京馬は孫堅にストレートに聞いてみた。

自分を使って孫呉の名を広めようものならタイマンで負けたとはいえ素直に従うわけにはいかない。

 

京馬の質問に孫堅はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫堅「簡単な話だ。孫呉に天の血を入れる。その為には京馬、お前は今日から我が家の女共を孕ませるのだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京馬「・・・・・はい?」

 

 

 

 

 

孫堅の返答に京馬はポカンとなってしまい孫堅たちも開いた口が塞がらなかった。

 

 

 

京馬「・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

 

 

そして我に返った京馬は腹から驚きの声をあげてしまう。

それもその筈。

まさか自分をそんなことに利用するなんて思ってもいなかった。

 

 

 

京馬「いやいやいやいや!!おかしい!!いくら何でもあんたはおかしなことを言ってる!!」

 

 

 

1人だけならともかく、全員を孕ませるなんて流石の京馬でも気が引けてしまう。

孫策たちも反対するだろうとチラッと見ると、

 

 

 

孫策「あぁ~成る程・・・」

 

 

 

まったく動揺している素振りを見せておらずむしろ納得していた。

 

 

 

京馬「孫策さん!なんで納得してんだよ!?」

 

 

孫策「だって母様にしては名案だもの。京馬が何人か孕ませれば、呉に天の血が入ったと大陸中に広まるしね」

 

 

京馬「周喩さん!自分の主の命令とはいえいいのか!?」

 

 

周喩「文台様が決められたことだ。まぁ私としても悪くない案だしな」

 

 

京馬「程普さん!」

 

 

程普「別にいいんじゃない?それに雪村くんもいい男だし」

 

 

黄蓋「はっはっは!面白いことになったものじゃのう!」

 

 

陸遜「そうですねぇ~」

 

 

京馬「黄蓋さんに陸遜さんまで・・・!張昭さん!」

 

 

張昭「・・・諦めろ」

 

 

京馬「そ、そんなぁ~・・・」

 

 

 

意義を唱えるものが1人もおらず京馬は手をついて落ち込んでしまう。

孫呉にいる理由が女を孕ませるという卑猥すぎるものは京馬のプライドに大きな傷が残ってしまう。

 

その様子を見た孫堅は、

 

 

 

孫堅「・・・・・京馬ぁぁぁぁぁ!!」

 

 

京馬「!?」

 

 

 

頭の血管がぶちキレたかの如く怒鳴りヅカヅカと京馬の元へ歩き胸ぐらを掴み上げた。

 

 

 

孫堅「一体何が不満だというのだ!?お前も男なら股に立派な刀が下がっているだろうが!!」

 

 

京馬「大声でなんつーこと言ってんだ!?」

 

 

 

勢い任せに揺さぶっている孫堅に京馬は抵抗することしかできなかった。

 

ようやく孫堅の手を振りほどき地に足をつき喉をさすりながら呼吸を整えた。

 

 

 

京馬「はぁ、はぁ、はぁ・・・孫堅さん」

 

 

孫堅「あ?」

 

 

京馬「孫堅さんは、一体何がしたいんすか?」

 

 

 

孫呉の上に立つ孫堅の目的だけでも知っておきたい京馬は恐る恐る聞いてみた。

 

 

 

孫堅「んなもん決まってるだろ。乱世を治めて孫呉が天下を取ることだ」

 

 

 

京馬の質問に孫堅はあっさり答えた。

 

今の孫呉の状況はあまりよろしくない。

袁術の配下につきほとんどの手柄を袁術に取られている。

そんな状況にも関わらず本当に天下を取れるのだろうかと。

 

 

 

孫堅「お前の言いたいこともある程度は予想はつく・・・けどオレは本気だ。必ず孫呉を天下に立たせる。取れる取れないの話じゃねぇ、オレたちは天下を取るんだ」

 

 

 

笑いながら夢を語っている孫堅に孫策たちもウンウンと頷いている。

それを聞き、京馬は周喩から返してもらった写真に目線を移した。

 

チーム結成時、夢は全国制覇と掲げた。

もちろんチームのみんなからは『でかすぎる』と冗談半分で笑われた。

しかし京馬はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京馬『やれるかやれねぇかじゃねぇ。俺たちはやるんだ。全国制覇をな!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京馬「・・・・・くくくっ」

 

 

 

当時のことを思い出して京馬は少し吹き出してしまう。

 

 

 

張昭「貴様!文台様の!我ら孫呉の夢を嘲笑う気か!?」

 

 

京馬「いやいや、そうじゃねぇっすよ」

 

 

 

馬鹿にされたと勘違いしている張昭を手で制して落ち着かせた。

 

 

 

京馬「夢は違えど、まさかここにも俺と同じ志しで夢を成し遂げようとする人がいるなんてなぁ、って思って」

 

 

 

そして京馬はニカッと笑い、

 

 

 

京馬「分かりました!この雪村京馬!孫文台を天下人にするために孫呉に仕えてやりますよ!!」

 

 

 

タイマンに負けたなど関係なく孫堅に仕えることを決めた。

 

 

 

孫堅「よぉし!よく言った!」

 

 

 

京馬の自信に溢れた笑みを見て孫堅は京馬が孫呉に仕えたことを喜んだ。

それは孫策たちも同じだった。

 

 

 

陸遜「ではこちらをお返しいたしますね~」

 

 

 

陸遜が京馬の元へ行き畳んだ特攻コートを差し出した。

京馬は特攻コートを掴み、

 

 

 

バサァッ!

 

 

 

と大きな音を立てて特攻コートを羽織った。

 

こうして京馬は、孫堅の元で精進することになった。

 

 

 

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