思いついただけの垂れ流し妄想   作:オーソリティー


原作:咲-Saki-
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思いついただけの厨二小説

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思いついただけの垂れ流し妄想

いつまでも終わらなければいいと思った。

 

 

 

 

部長がいて

 

 

 

 

まこ先輩がいて

 

 

 

 

優希がいて

 

 

 

 

和がいて

 

 

 

 

 

咲がいる。

 

 

 

 

みんなと一緒に

 

 

 

 

バカやったり

 

 

 

 

雑用したり

 

 

 

 

そして麻雀を打つ。

 

 

 

そんな日常の風景が

 

 

 

 

とても大好きで

 

 

 

 

とても尊かった。

 

 

 

 

でもそれは永遠には続きはしない。

 

時は流れる。

 

当たり前のことだ。

 

時が流れるのなら彼女たちは前に向かって歩き続ける。

 

そうすれば日常は移り変わって行く。

 

 

 

 

部長やまこ先輩は卒業することになるし

 

 

 

 

新しい人も入部することになるだろう。

 

 

 

 

だからこそこの刹那が永遠に続けばいいと思う。

 

それが彼女たちに対する冒涜だと知っていながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁそれでも…それでも…

 

 

 

 

 

 

 

 

許されるならば

 

 

 

 

 

 

 

 

時よ止まれ 彼女たちは何よりも美しいから

 

 

 

 

 

Eine Faust Ouvertüre(美麗刹那・序曲)

 

 

 

 

 

◇

 

 

「おーい犬ー!」

 

 

「なんだよ、優希」

 

 

放課後になり、麻雀部に向かうための廊下を歩いているところで、後ろから優希に話しかけられた。

 

先を行っていた俺に追いつくために走ったのか少し息が切れていた。

 

 

「和ちゃんが今日は犬を入れて四麻するって言ってたじぇ」

 

 

「ん?いいのか?部長達と打つんじゃないのか?」

 

 

こう言うと虐められているもしくはハブられているように聞こえるが、俺が言い出したことだ。

 

俺は県予選で負けてしまったが、部長たちは団体戦で全国行きの切符を手にした。

 

それを考慮し俺が雑用係に専念することにしたのだ。

 

それは少しでも部長達に多く麻雀を打ってほしいことから願い出たことだった。

 

団体戦のメンバーもとい部のみんなからはかなり渋られたが結局この案が採用された。

 

 

 

 

なお部長は「全国が終わったら絶対!京太郎くんの練習に付き合うから!」と言われていた。

 

 

 

 

「今日部長は議会で、まこ先輩は少し遅れてくるって昼休みに連絡があったみたいだじぇ!それで、和ちゃんがそれならその二人が来るまでは京太郎くんを入れて四麻しようって言って、四麻することになったんだじぇ」

 

 

なるほど、そういう話になったのならむしろ打たない方が申し訳ない。

 

そもそも俺が打たないのなら三麻になってしまう。

 

 

 

「咲ちゃんと和ちゃんはもう部室で待ってるし、これ以上待たせるのは良くないから早く行くじょ!」

 

 

「ちょ、待てよ!優希!」

 

 

 

◇

 

 

 

優希が言った通り部室では和と咲が卓にもう座って待っていたので、さっさと始めることにする。

 

対面には和が座り、上家には咲が座った。

 

 

 

東一局 親は俺。

 

配牌4向聴で始まった俺の親。

 

無難に手を回しつつ、二向聴にまでたどり着いた時にふと違和感を感じた。

 

周りの牌を切るペースがいつもより遅いように感じるのだ。

 

1度や2度ならば長考として捉えられるだろうが、それが初めからずっと続いているならばそれは間違いなく異常だ。

 

 

牌を切り始めるのが遅い訳ではなく動作、呼吸その一つ一つが遅くなっているように感じる。

 

 

しかし和や咲に「いつもより切るの遅くね?」なんて言うのは失礼だろう。

 

牌を切るのを急かしているようにしか聞こえない。

 

 

 

東一局は俺が優希に振り込んで、東二局に移る。

 

そこでもその違和感は付きまとっていた。

 

その違和感が晴れるというよりは今の現状に理解出来たのは南一局だった。

 

自分の中にあるモノに気づいた。

 

それがこの違和感ひいては周りの挙動の遅さの原因であると根拠はないが確信はあった。

 

 

そのモノに気づいた時からあからさまに周りが遅くなっていった。

 

そしてそれに対して

 

 

深く

 

 

 

広く

 

 

 

早く

 

 

 

理解していく。

 

 

そのモノに意識を染めれば染めるほど理解していく。

 

 

 

こんなことになっているモノの元となっているものに。

 

 

 

(あぁそれは間違いなく…)

 

 

 

俺の『渇望』だ。

 

この現象を引き起こしてしまっているのは間違いなく俺の『渇望』だ。

 

 

これ以上時間が進まなければ…

 

 

この時間が一緒続けれれば…

 

 

そういった俺の女々しい『心残り』が産んだ渇望だ。

 

 

今のこの時間を永遠続けるために…

 

 

もうこれ以上時間を進めないように…

 

 

『渇望』が俺にみんなに永遠の時間を歩ませようとしている。

 

 

 

そんなのみんなに対する冒涜だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、それも悪くないのでは?

いいじゃないか。みんなからはこの異変には気づけないんだ。

俺一人の時間が早くなっているだけだ。何も迷惑はかけてないし。

みんなの歩みは遅くならない。ただ俺が早くなってしまっているだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何が悪いんだ…?

ずっとずっとずっとずっとずっと俺はこの時間を楽しめるんだ。愛せるんだ。この美しい時間を愛せるんだ。

誰にも迷惑はかけてない…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なら問題ないだろう?

 

 

 

時よ止まれ 彼女たちは何よりも美しいから

 

 

 

 

Eine Faust Ou「京ちゃん!」

 

 

「おわっ!」

 

「京ちゃん大丈夫?牌を持ったまま固まったから呼んでみても反応無いから心配したんだよ?」

 

「大丈夫ですか?具合が悪いなら無理する必要は…」

 

「そうだぞ、犬!別に麻雀はやろうと思えばいつでも出来るんだじぇ!」

 

「…悪いな、せっかく誘ってくれたのに。今日は具合が悪いみたいだ。先に帰ってもいいか?」

 

何が…何が何が何が何が何が何が何が何が何が

 

 

 

時を止めてしまってもいいだ!須賀京太郎!

 

彼女たちの…咲の歩みを止めてしまっていいわけがないだろ!

 

それは咲たちの頑張りを踏みにじって嘲笑する行為だ。

 

ありえない。そんなことを一瞬でも考えた自分が許せない。

 

今日は帰ろう。そして家でさっさと寝よう。疲れてるんだ俺は。風呂に入って綺麗さっぱりしてさっさと寝よう。こんなこともう忘れよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ、でも…

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりみんながいる時間は綺麗だったな。

 

 

 

 

 

 

♢

 

「大丈夫なんでしょうか?須賀くん」

 

「やっぱり心配だなぁ…。一緒に帰ろうかな」

 

「やめといた方がいいと思うじぇ!犬は咲ちゃんが追いかけてきたら練習の邪魔になったって思って余計気にするじぇ!」

 

「でも…」

 

「それにとてつもなく顔色が悪かったわけでも立っていられなかった訳でもないじぇ!どうしても心配なら帰りにでもお見舞いに行けばいいじぇ」

 

「そっか…そうだね」

 

「じぇ!」

 


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