魔源の禁龍を宿し者《リメイク版》   作:ドラ丸2号

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すみません。
リアルが忙しくなってきたので更新ペースがぐっと遅くなります。
本当に申し訳ありません。
出来るかぎりチマチマ更新していきますので暇があれば、読んで下さい。

それでは今まで空気だった邪龍達が漸く登場です。


第10話 邪龍の目覚め

 

 

 

ウツセミの研究施設ーーーー『空蝉機関』の本部、いや、隠しアジトにやってきた鳶雄達は此方のチカラを封じる術式が施された手錠を嵌められ、刃は檻に入れられ、唐棣とギルバスによってどこかに案内されていた。

案内されていく中、唐棣の指示の元で拉致されてきたウツセミとなった肉親達が何かの液体が入った培養槽に眠らされた状態で入れられていた。唐棣達が言うには、ウツセミはまだ試験段階で所有者の身体と精神に変調をきたすようだ。そして、この拉致されたウツセミの肉親達は消耗したそれらを補うために拉致されて、この培養槽に入れられているようだ。そんな唐棣達が説明している中、黎牙だけは近くにいる鳶雄達でも聴き取れない程の声量で、ブツブツと独り言を口にしている。しかし、それはまるで鳶雄達には見えない(・・・・・・・・・)誰か(・・)と話しているようにも鳶雄にはたしかに見えた。

 

しばらくして、地下へと続くエレベーターに乗せられ、ぐんぐんと降下してついた先は広大な何もない一室。

照明以外は何もなく、白い壁と床がただ広がるだけ。

 

「ここは地下百メートルにある空間だ。核シェルターに転用できるほどに頑丈でね。ちょっとやそっとの衝撃で崩落することはない」

 

彼は、懐から平たいリモコンのようなものを取り出すと、ボタンをひとつ押すーーーーすると、刃が檻から解放される。

 

「つまり、ここで多少のいざこざがあろうとも、別段上の研究施設に影響はないということだ」

 

姫島唐棣は、袖から鉄の棒を出現させる。それを横に振ると、収納されていた分が伸びて錫杖の恰好となった。

 

「さて、幾瀬鳶雄。少しばかり、ここで戯れようではないか」

 

錫杖の先を鳶雄に向けながら姫島唐棣が言う。

 

「ーーーー私にその『狗』をけしかけてみなさい」

 

同時に鳶雄の手にされていた手錠が外れて床に落ちいく。

鳶雄の実力を探る為に戦闘を持ちかける唐棣に下手にラヴィニアが手を貸せば鳶雄の幼馴染である紗枝をけしかけてしまう恐れがあるだけではなく、神器(セイクリッド・ギア)を封じら、ココロが不安定な黎牙を守る必要がある。

唐棣の後方で優雅に観戦するのか、ギルバスは壁に寄りかかり鳶雄に視線を向けている。そんなギルバスを警戒しながらラヴィニアは黎牙と共に後方に下がる。

 

「いけっ!」

 

鳶雄のかけ声と共に戦闘が始まった。

 

 

 

鳶雄の戦いが始まったのを好機と見て、ラヴィニアが黎牙に自身の与えられた任務を話す事にした。もう既に手遅れかもしれないが、黎牙に知ってほしいとラヴィニアは思った。

 

「……ずっと隠していて本当にごめんなさいなのです。私は『総督』に頼まれてファングの中に眠っている邪龍の監視を言い渡されていたのです。もし、ファングの意思を喰らい、元の邪龍へ復活しようとする危険が確認出来たのなら、ファングを抹殺しろという指令を受けていたのです」

 

「…………………」

 

「この事件が終わり次第、ファングの中のチカラを厳重に封印して元の生活に戻って貰う予定だったのです。でも、私はファングを騙していた事には紛れも無い事実なのです。ファングを戦いに巻き混み、無茶な事をさせたのは私なのです。そんな私の事は信用できなくてもいいのです。………でも、どうか…今だけはトビーたちを護ってほしいのです。あの夜、私にファングの本心を聞かせてくれた強いココロで」

 

「…………オレはーーーー」

「お話はそこで終了とさせてもらおうかな?」

 

 

黎牙が何かを言いかけた所で先ほどまで、鳶雄達を静観していたギルバスが突然、瞬間移動でもしたかの様にラヴィニアと黎牙の前に現れた。2人は突然のギルバス乱入に驚きながらも、後方へ下がろうとしたーーーーーが、妖しい紅の輝きを放つ右腕を黎牙に胸部へと突き立てた。

 

 

「がはっ!?」

「ファング!?」

「!黎牙!?」

 

 

ギルバスの突然の攻撃で黎牙が膝から崩れ落ちる様に倒れた。鳶雄、ラヴィニアは、すぐ黎牙に駆け寄ろうとした。

 

 

 

しかし、

 

 

 

 

「ぐががぁぁ………ううぅウゥ、ゥウゥゥウウウ――ウ゛あ゛あ゛あ゛あァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

 

 

黎牙の苦しみの叫びと共に暴走の時よりも禍々しい力の波動が見境なしに放出され、駆け寄る事ができなくなってしまった。

 

ラヴィニア達は、それでもと、黎牙に駆け寄ろうとするが禍々しい波動の余波で近寄る事が出来ず、吹き飛ばされない様にするのが精一杯であった。その間にも、黎牙の苦しみの叫びはやまない。

 

 

「(どうやら、一気に阿道黎牙とアジ・ダハーカとの対話を行わせる様だね、ギルバス君は)」

 

 

先ほどまで、鳶雄と戦っていた唐棣には廃業したデパートでの戦闘時よりも禍々しい波動を放つ今の黎牙の状態を推察した。

 

ギルバスによって打ち込まれた禍々しい波動と黎牙の中の邪龍の波動が共鳴し合い、無理矢理だが、今まさに邪龍は目覚めさせようとしている。

 

その時、

 

重々しい音を立てながら、この空間の扉が再び開け放たれる。

通されたのは、紫色のローブを着た初老の外国人女性とその後ろにはゴシック調の服装をした外国人の少女。

そして初老の女性が言う。

 

「機関長殿、かなりベストなタイミングかい?」

 

姫島唐棣は錫杖を下げ、息を吐きながら言う。

 

「これは魔女殿。ここに来られるとは驚きましたぞ。それと魔女殿の言う通りあの邪龍が目覚めるようですよ」

 

老女は、淀みない足取りで鳶雄と暴走しようとしている黎牙のほうに歩を進める。

 

「そうかいそうかい。こちらとしても見たいのでね。―――『狗』と『禁龍主』を」

 

二人を興味深そうに視線を向けていると、ラヴィニアがかつてないほどの敵意を『魔女』と呼ばれた老女に向けている。

 

「貴女もファングの邪龍を求めているのですか?」

 

「確かに、龍の中で最も魔に長けた禁龍主は欲しいさ。だが、サタナエルの元に預けた方がかなり面白そうな事になるから、やめておくさ。それにしても『灰色の魔術師(グラウ・ツァオベラー)』からの刺客がアンタとはね」

 

老女はラヴィニアの眼前にまで辿り、目を細め、愉快そうな顔で言う。

 

「久しいね、『氷姫』のラヴィニア」

 

「…………『紫炎』のアウグスタ、あなたが協力者だったのですね? なるほど、そちらの『大魔法使い』ならばあなたを送って当然なのかもしれないのです」

 

「それはこっちの台詞でもあるねぇ。メフィストも粋なことをするものだよ。『炎』を追うのに『氷』を寄越すなどと……………」

 

両者そのまま睨み合い、ラヴィニアからは水色の光、アウグスタからは紫色の光を体に纏う。

2人の異様なプレッシャーに圧倒されていた鳶雄だが、この室内の温度が徐々に下がっていることに気付いた。

 

「……………あなたたちを確認できれば、もう十分なのです」

 

迫力のある声音で告げ、底冷えするほどの冷気を発生しているラヴィニアの手錠にヒビが入り、亀裂が走り、四散して床に散らばる。

ラヴィニアの碧眼はーーーー暗く、深海のような色をしていた。

自由となった手首をさすり、今もなお、自分の中にいる邪龍の力の暴走を止めようと苦しみ続ける黎牙を一瞥し、ラヴィニアの小さい唇から、この世のものとは思えないほどに呪詛めいたものを漏らした。

 

《———悠久の眠りより、覚めよ。そして、永遠の眠りを愚者へ———》

 

冷気が――集う。ラヴィニアの横に、凍えるような空気が渦を巻いて集まっていき、何かの形になっていった。

 

「———これが私のお人形なのです」

 

ラヴィニアの横に生まれたのは———氷で作られた姫君だった。

全長は三メートルほどあり、ドレスを着たかのような女性のフォルムだが、その面貌は人のそれではない。口も鼻もなく、左半分に六つの目が並び、右半分はイバラのようなものが生えて突き出ていた。腕の数は四本あり、どれも細い。しかし、手の腕の細さに反比例して大きかった。

 

「……………十三のひとつ、『永遠の氷姫(アブソリュート・ディマイズ)』。まさか、このような少女が神をも滅ぼすという具現を有するとは……………アザゼルとメフィストも既に手に入れていたとは!」

 

「……………これでこの場に神殺しが四つ」

 

氷の姫君を顕現させたラヴィニアに唐棣は驚愕し身構え、ギルバスは黎牙から放出続ける力の波動に気持ち良さ気に意味深な笑みを浮かべいる。そして、哄笑を上げる老女の背後で突然紫色の炎の柱が巻き起こる。火力と熱量はどんどん上がっていき、部屋に包み込んでいた冷気に匹敵するほどのものになろうとしていた。

 

《———膏つけられし者をくくりつけるのは十字の呪具よ。紫炎の祭主にて、贄を咎めよ———》

 

老女もまたラヴィニアと同じく力ある呪詛を口にする。

アウグスタの隣に姿を見せるのは炎で作られた十字架を片手に担いだ炎の巨人。その大きさも四メートルに達していた。

お互いの分身とも呼べる物体を横に置いて対峙する恰好となる。

 

 

これでギルバスの言う通り神を殺す事ができる神器(セイクリッド・ギア)が四つ揃った事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 

 

 

 

 

『チッ!あの野郎の介入の所為で初会合が、無理矢理とはな』

『胸糞わりぃーーゼ!!』

『ホントむかつくぜ!!』

 

 

 

“あの真っ暗闇の世界”とは違う夢の世界

 

見渡せば“白”

 

俺とコイツら(・・・・)以外何もない世界

 

それはまるで俺の心を表している様な空間だ

 

そして、俺の目の前に漸く姿を現せた三つ首の黒い龍————《魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)》アジ・ダハーカがそれぞれの首で愚痴っている。

 

 

『漸く俺たちと対面出来たなぁ〜黎牙?』

『やっとだぜ。ホント遅ェー宿主様だ』

『超ーノロマでヘタレだなぁ〜レイちゃんヨォ〜』

 

 

「夢の時同様、お前ら口悪いな?」

 

 

『気にするな』

『なんか文句あんのか?』

『一々めんどくせぇーな!』

 

 

「で、どうやったら現実世界に戻れるんだ?」

 

 

俺の問いにそれぞれの口からわざとらしい溜め息を吐きながら、俺を見下ろす。

 

 

『無駄な事だ』

『どうせクソ弱ぇー宿主様だとすぐやられるのがオチだ』

『チカラを全く制御できてねぇーしな☆』

 

 

「………………………」

 

 

『その上お前はオレ達を怖れている』

『ビビりだオマエは』

『あのクソ親共を殺した時と何も成長してねぇー』

 

 

『オマエは…………』

 

 

 

『『『弱い』』』

 

 

 

コイツらが言っている事は全て正論だ。

コイツらの言葉は酷く重く、俺の心の奥底を的確に抉っている。

何も言い返す事が出来なかった。

 

 

 

 

俺は弱すぎる。

 

 

「……………ッ!」

 

 

 

そんな俺を6つの眼全てに軽蔑、侮蔑 、偏見と言った眼を向けてくる。

 

悔しかった。

 

心をへし折らそうになり、胸に強い痛みが襲ってきた。

 

 

『そんな弱者は消えろ』

『邪魔』

『消えろゴミ虫』

 

 

『『『俺達の一部として消えろ』』』

 

 

 

その言葉と共に俺の影が突然底無し沼になったか様に俺を引きずり込んでくる。抵抗するが、凄まじいチカラで引っ張られてくるため逃れられない。

 

 

「クソがッ!!」

 

 

 

『じゃあな弱者よ。これでお前は俺達の一部だ』

『バイバ〜イ〜ヘッポコ野郎〜』

『チャ〜オ〜永遠に☆』

 

 

俺はコイツらに全く抵抗できないまま闇に呑まれた。

 

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * *

 

 

 

 

ラヴィニアと老婆がそれぞれの己の化身たる氷の姫君、紫炎の巨人を召喚し、今まさに闘いを始めようとした所で、

 

 

事態は最悪の方向へ向かってしまった。

 

 

 

それは、

 

 

『ア゛ア゛アァァァァァァァァァァ』

 

 

 

苦しみの叫びを上げる黎牙の身体が今まさに、以前と同様に黒い龍人へと変貌しようとしている。

 

 

 

「黎牙っ!!」

 

「一度暴走した以上、二度目は簡単に暴走する。やはり私の予定通りだ(・・・・・・・)

 

「ふざけるな!!黎牙がそんな簡単に呑まれたものか!」

 

 

変貌を続ける黎牙に視線を外さず、狂気が入った醜悪な笑みで顔を歪ませるギルバスに鳶雄はくってかかる。

しかし、鳶雄の想いとは裏腹に黎牙の黒い龍人への変貌の歩みは止まらない。また、自分の選択の際で黎牙が傷つける事になってしまったと心の内で自責の念と悔しさで、下唇から血を流すほど歯をくいしばっている。

 

 

「……ファング……っ」

 

そして、ラヴィニアは老婆と対峙しながら黎牙に申し訳無さ気な目を閉じる。自分が最初から黎牙を戦いから遠ざけておけばこうはならなかった。例え、戦いから逃れられないなら真実を言っておけばこうはならなかったと後悔する。

 

 

 

 

『ア゛ア゛アァァァァァァァァァァ』

 

 

 

 

 

そんな彼らを置いて、黎牙の歯車は狂い、捻れ、壊れていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * *

 

 

 

 

 

 

 

 

深い、とても深い闇へと堕ちていく黎牙

 

 

 

 

 

 

“このまま消えるのか”

 

 

 

 

そう思っていると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『絶対大丈夫なのです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな時でもアイツの声が頭に響く

 

 

 

うるせぇな。

 

 

暴走していた時も同じ様に頭に響く様に言いやがって。

 

 

耳障りな奴だ。

 

 

 

 

でも、アイツの暖かさは心の中にある恐怖は消し、

 

 

 

 

闇に呑まれた俺に力を与えてくれる。

 

 

 

目を開けると、辺りは暗闇だが、目の前には神器(セイクリッド・ギア)が俺を待っていてくれていた。

 

 

 

剣を握り、強く想う、

 

 

“弱い俺でも闘う事を”

 

 

“力に呑まれる自分を怖れない事を”

 

 

“己の力の根源たる邪龍から逃げない事を”

 

 

“全ての過ちを受け入れる事を”

 

 

 

強く、もっと強く想い、願い、念じる

 

 

 

「お前達の力を使わせて貰うぞ!!」

 

 

 

その言葉と共に剣に埋め込まれている青黒い宝玉から凄まじい光を発し、暗闇の世界を打ち消し、先ほどの世界へ戻った。

 

 

 

闇から戻った俺を愉快そうに笑みを浮かべながら、俺のするべき事を今度こそ伝える。

 

 

 

『なるほど少しは俺達を受け入れる気になったか?』

「ああ。俺はもうお前達と俺自身から逃げない」

 

 

『じゃあ代わりに戦ってやるから身体を寄越しな』

「いや、俺が闘う」

 

 

『『『弱いくせに調子に乗るな』』』

 

 

それぞれの首から、各々の言葉と共に圧倒的な強者のプレッシャーを放ってくる。崩れ落ちそうになるが、剣を地へ突き立て、アジ・ダハーカと正面からぶつかる。

 

 

 

 

「俺が弱いのは認める!!俺はお前達に比べたらちっぽけな存在だ!!幾瀬やヴァーリの様な才能も無い只の弱者だ!!だがな!そんな弱者でも通さないといけない意地があるんだよ!!!!」

 

 

「それに俺はアイツらに護られる訳にはいかない!!お前達のチカラに呑み込まれる訳にもいかないんだよ!!俺は……以前までの弱い自分を殺す!世界中の神どもが俺達を滅ぼし来るのなら、其奴らを滅ぼしつくす!!俺も邪龍だ!!死ぬまで闘う!!」

 

 

『お前にそれほどの覚悟と力があるのか?』

『弱い事には変わりねぇーぞ?』

『いくら吠えても無意味だ』

 

 

 

「ああ、そうだ!俺は弱すぎる!!だから、邪龍のお前達にチカラを貸して貰うぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『断る』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言うと思っていたさ。だから、お前達が俺に力を使わせて貰う条件として!俺の身体をいつでも奪いに来い!!俺がお前達に完全に負けたら身体をくれてやる!!文句あるかァ!!!!」

 

 

 

 

 

『『『ギィハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!』』』

 

 

 

俺の宣戦布告にアジ・ダハーカは心底可笑しそうに喉が潰れんばかりに笑いまくった。

 

 

 

『いいぜ!いいぜ!!それでこそ邪龍だ!!』

『前言撤回だ!気に入ったぜ宿主様よぉ!!』

『俺達に勝負を吹っかけるなんて最高だ!!』

 

 

 

 

 

『『『俺達はお前の一部だ!!』』』

 

 

 

『『『好きに使え!!』』』

 

 

 

『『『だが、気を抜けば俺達はいつでもお前を喰らいに行くぞ』』』

 

 

 

 

「ああ、俺もお前達も邪龍だ。自分の欲望に従え!」

 

 

 

 

『中々見所ありそうな眼になったな黎牙』

『いいね!いいね!邪龍ってるな宿主様』

『好き勝手にやれよ!レイちゃんよぉ〜』

 

 

 

「ああ、俺も邪龍だ。好き勝手に生きて、自分の考えを貫き通す!邪魔する奴、気に入らねぇ奴、俺達を滅ぼしに来る奴ら…は問答無用で殺しつく」

 

 

 

 

『いいぞ黎牙。それでそこ邪龍だ。俺達《禁龍主》アジ・ダハーカのチカラを使いこなせよ黎牙!』

『無理なら殺す☆』

『逃げても殺す☆』

 

 

 

 

「承知の上だ。改めてこれが俺達の初戦だ。敵を………滅ぼすぞ相棒」

 

 

 

 

『ああ。楽しい殺し合いだ!』

『殺しまくるぜ☆』

『暴れまくるぜ☆』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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