魔源の禁龍を宿し者《リメイク版》   作:ドラ丸2号

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最近、堕天の狗神がコミック化したようなので、割といつも以上にテンションが上がり、何十回も読み返してしまいた。正直言って、私は原作のハイスクールdxdより堕天の方が面白いと感じています。
でも、原作のアジ・ダハーカを含む邪龍たちは大好きです!!

後書きにヒロインアンケートを次回まで出していますので、ご協力ください。そのアンケートの結果を基にし、きちんと自分で考えた後、ラヴィニア以外のヒロインを決めようと思います。


第7話 古閑雹介

詩求子の進言により鳶雄達は近くの静かすぎる村の近くへ来ていた。この際、バラキエルはヴァーリに村へ偵察へ行くように指示する。そして、めんどくさがっていたヴァーリが調べた結果、村にいる住民はすべて、その場で『オズの魔法使い』もしくは、『虚蝉機関』の術で眠らされているようであった。このため、詩求子が自分がいくら助けを求めても返事がない理由に納得する。また、この際にヴァーリと黎牙は眠らされている方が余計なモノを見られずにすむだけでなく、いざとなった時に始末しやすいようであると村の状態を見て判断する。その事実に詩求子を含む鳶雄達——元陸空高校生は背筋を凍らされるような感覚を覚えるほど戦慄する。

 

そして、村の状態を確認した際にバラキエルは裏切り者の幹部サタナエルのオーラを感じ取ったため、後1人の四凶の神器(セイクリッド・ギア)を宿す 古閑(こが) 雹介(ひょうすけ)の元へは鳶雄達に任せ、自身は其方の方へ向かっていく。また、その際にヴァーリと黎牙はサタナエルの元へ共に行こうとしたのだが、ヴァーリは禁手(バランス・ブレイカー)である鎧をまだ使いこなせていないため、黎牙はそもそも禁手(バランス・ブレイカー)にも至っていないためというそれぞれがまだ力不足であることを理由に同行を拒否される。本人達もそれは理解しているため不服げではあるが了承した。

 

そのため、バラキエルがいない状況の中で鳶雄達は緊張感に包まれる空気に、

 

グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜!!

グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜!!

 

2つの腹の虫が鳴り響く。

 

その音の元凶を黎牙は半目で呆れつつ、自分の携帯食料を渡す。

 

神器(セイクリッド・ギア)揃って大食いか……」

「////ありがとう、阿道くん…///」

 

黎牙からの携帯食料を手渡された腹の虫を鳴らせてしまった元凶———詩求子は顔を真っ赤にしながら、自身が知る黎牙と変わりないことに対する安堵と乙女として色々恥ずかしい羞恥が入り乱れた顔で礼を述べる。そして、黎牙に続くように鳶雄達もそれぞれの携帯食料を詩求子に渡していくのだが、

 

「ポゥッ!」

「フガッ!?」

「ポ、ポッくん!?」

 

何を思ったのか、腹の虫をなり続ける詩求子の神器(セイクリッド・ギア)である饕餮———ポッくん(詩求子が命名)が黎牙の顔面に向けて大口を開けて飛びついてしまう。突然のことでもあったため、黎牙は反応することが出来ず、視界のすべてがポッくんの口内で塞がれ、勢いのまま背中から倒れてしまう。

 

「ポゥ〜〜〜〜」

「フガフガフガ###フガァァァ###!!」

 

あまりの事態に顔面を甘噛み?され続けている黎牙を除く全員がその場で硬直するほどに驚愕している。

 

「こ、コラ!ポッくん、阿道くんを食べちゃダメ!!」

「そ、そうよ!!今すぐペッしなさい!!」

「お、おお腹壊すよ?」

「いや、それ以前に黎牙……キレてない?」

「ぜってぇーキレてるぞ、あのツンギレ邪龍」

「くくく、邪龍である阿道黎牙を恐れず食いにかかるとは……くく…」

「ファングはとってもポッくんと仲良しなのですね」

 

漸く再起動した宿主である詩求子は慌ててポッくんの後ろ足を引っ張りながら叱るものの離す気配はない。そして、時間と共にポッくんの口内の空気が減っていくにつれて、黎牙のイライラも募っていくのが見て分かったため、急いで他のメンバーが行動に移っていく。笑っているヴァーリを除いて鳶雄、鋼生、夏梅は詩求子と共にポッくんを引っ張る側へ、紗枝とラヴィニアは邪剣を取り出す程にブチ切れ始めている黎牙を抑える側へ、それぞれ回る。

 

そして、漸く解放された黎牙であったのだが、顔中はヨダレ塗れな上にポッくんの歯形がキレイに付いていた。

 

「「「「「「………ぷっ!」」」」」」

 

ポッくんを叱る詩求子と尚も笑い続けているヴァーリを除く鳶雄達は真正面から黎牙の惨状を目にしたため、全員が吹き出してしまう。

 

「…コロス」

 

その結果、ハイライトを失った瞳で、額に血管をいくつも浮かび上がらせる程にキレている黎牙は邪剣を取り出し、鳶雄達に猛烈な殺気を全開にする。

なんとか、全員で黎牙をすることで怒りを鎮静させることには成功したものの、全員が漏れなく拳骨を喰らうことになったのは、余談である。

 

 

 

 

* * * * * * * * * * *

 

 

詩求子の案内の元、雹介の救出へ向かう道中にて。

夏梅は詩求子に総督の助けを拒否した疑問を投げると、詩求子と雹介は『虚蝉機関』ではなく『カオスをもたらす者たち』に捕まり、実験みたいなことをされ、そこで雹介は組織の幹部とも思われる偉い人と『なんらかの取引』をしたと語る。

 

「その偉い人に何かされた古閑くんはね、怖いことになってて……………」

 

言い淀む詩求子の表情には、不安と恐怖が立ち込めていた。

 

「何だよ、古閑が怖いことになったってよ」

 

鋼生の問いに詩求子が答えようとするのだが、山の方から轟音が鳴り響き彼女の言葉はかき消されてしまう。尋常ではないその音に全員の視線が向けられる中、詩求子はポッくんを抱きしめ、近くにいる黎牙の服を掴んで声を絞り出す。

 

「…古閑くん、またなったんだ…………っ!」

 

震える詩求子は怯えているのを見た上に、前方から尋常ではないオーラを感じ取った鳶雄達はそのオーラの発生している場所へと駆け出す。

 

 

雹介がいる場所に向かうと、そこには森閑とした田舎風景からはおよそ想像できない物々しい炸裂音や破砕音が聞こえてくる。雹介が戦闘に巻き込まれているのは確かであるため、森の中に進んで行く一行だったが、走りながらヴァーリが独り言をつぶやいていた。

 

「何?どうした?……………何だと?それは本当なのか?」

「ヴァーリ、あれ何かわかるの?」

 

夏梅がヴァーリにそう訊くが。

 

『どうやら、ここにいる者たち全員に聞こえるように話したほうがいいかもしれないな』

 

聞き覚えのない声がヴァーリの方から聞こえた。

 

『皆と話すのは初めてだったか』

 

全員が視線を向けると彼の肩に乗っけているドラゴンのぬいぐるみの口が動き、声を発していたのだ。それを待っていたかと言わんばかりに、黎牙の頭の上にずっと乗っかっていたアジ・ダハーカの意思が通されている黒い3つ首のドラゴン型デバイスが口を開く。

 

『おいおい、漸く口を開いたか!アルビオン!!』

『ずぅーと無視ばっかしやがって!この白蛇が!』

『ずぅーとクソガキとしか話さねぇ糞ニートが!』

『えぇい!黙れ!アジ・ダハーカ!貴様達が居ては話が前に進まんではないか!!』

 

「…アルビオン……おい、ヴァーリ。そいつは、もしかして、ウェールズの白い龍。白龍皇の白い龍(バニッシング・ドラゴン)か?」

「あぁ、その通りだ。珍しく、出てきたかと思えば喧嘩のようだ」

 

『おいおい、釣れねぇーこと言うんじゃねぇよ。殺し合った仲じゃねぇか?』

『ヤンチャしまくったじゃねぇか?』

『気に入らねぇ奴も殺しまくったじゃねぇか?』

『とりあえず、貴様たちはもう黙れ!!……んんッ!改めて、阿道黎牙が説明したように私の名はアルビオン。ヴァーリに宿っている龍だ。今まで挨拶が遅れていたことに関して詫びよう』

 

『俺達を無視し続けたことも詫びろ』

『謝れ☆謝れ☆』

『ド☆ゲ☆ザ☆』

 

目の前で繰り広げられるプチドラゴン喧嘩に全員がどう反応していいのか、困惑している中で黎牙は唯一アジ達の性格を分かっているので、ヴァーリに同意を求めつつも、声の主たるアルビオンの正体を看破する。久しぶりの旧友?に会えてテンションが上がっているのか、アルビオンを煽るのを辞めないアジ達に対して、黎牙はデカイ溜め息を盛大に吐き、

 

「アジ、一旦黙れ。クソゼルの高い酒をくすねておくから、それで手を打ってくれ」

『『『まかせろ!!』』』

 

少しの間だけ神器の中へ戻って行ってもらった。

 

「話を続けてくれ、白龍皇」

『感謝する、阿道黎牙。では、改めて先ほど、前方の山から上がった巨大なオーラだが、あれはとある現象に非常に似ているのだ』

「…………とある現象?」

 

話の真意が見えて来ず、問い返す鳶雄にアルビオンは話を続ける。

 

神器(セイクリッド・ギア)は、所有者の力量、または体と心に劇的な変化が訪れたとき、別の領域に至ることがある。それこそが——』

『『『禁手(バランス・ブレイカー)だ!!!』』』

 

『えぇーい!!いい加減しろ、アジ・ダハーカ!!』

『『『無理☆』』』

 

そして、アルビオンの話の最後の部分を横取りする様に、またもやアジ・ダハーカが割って入る。

 

禁手(バランス・ブレイカー)とは、神器(セイクリッド・ギア)の力がある領域に達したとき発現するという、最終到達点とされる現象のことを指す。

 

その影響力は、基本的にあり得ないほどのパワーアップが起こるとされているが、所有者しだいで、その現象は異例な力を形になることもある。

 

『もういい!貴様らは無視する!!いいか、皆よく聞いてくれ。かのオーラの波動はその現象に非常に似ていた』

「似ていたとはどういう意味だ?古閑のあれほどのオーラは禁手(バランス・ブレイカー)に至っているんじゃないのか?」

 

アジ達にキレつつも腑に落ちないアルビオンに説明に尋ねる黎牙に対し、アルビオンは言葉を濁す。

 

『………わからない。私や、そこの邪龍は禁手(バランス・ブレイカー)をよくわかっている。しかし、あくまでアレは似ているのだ』

『どちらかと言えば、その一歩手前の『邪龍礼装(マリシャス・ドライブ)』に限りなく近い物とも言える』

『いやいや暴走状態も近いゼ☆』

『覇龍にも限りなく近いとも言えるゼ☆』

 

アジ達とアルビオンからの言葉を聴いても疑問しか出てこないこの状況で、ついに鳶雄達はオーラが発せられた場所まで辿り着き、ラヴィニアの魔法で作られた光明が、辺りを照らす。

 

「うっ!」

 

思わず言葉を詰まらせるたのは夏梅であった。そこには血に塗れた凄惨な光景だった。切り刻まれた者、腕や足を飛ばされた者、頭部をぐちゃぐちゃにされた者。むごたらしい死体がこの一帯に倒れ込んでいた。

紗枝や詩求子は悲鳴を無理矢理手で押し込めて、顔を背けていく中で黎牙は、

 

「(何が気持ちが悪いのか、全く理解ができない。あの時と対して変わらない。ムシや鳥が死んでいるのと同じようにしか思えないな俺は)」

 

改めて自分は人間的に破格しているのを1人感じている。

 

目の前に広がる目を背けたくなる場所の中で、唯一動く何かがあった。

 

鳶雄はそちらにライトの光を当てると、そこには四凶の最後の1人———古閑雹介がいた。

ボサボサ気味に所々金のメッシュを入れており、全身に言い知れない怪しいものを纏わせている。右腕に籠手らしきものを装着しているが、鳶雄達は気になったが、雹介は詩求子がメンバーの中にいることを知ると、まるでいつも変わらなぬ様子で軽い口調のまま話しかけてくる。

 

「おっ、七滝じゃんか。戻ってきたのか。どうかしたのかって—————これはまた」

 

詩求子の周りにいた鳶雄たちにも気づき、指で一人一人指して数えていた。

 

「えーと、幾瀬、阿道、鮫ちゃん、皆川と東城………それに外国人が二人と。もしかして、四凶揃い踏み……の割に、このままだと七凶になるか?」

 

首を傾げながらそう漏らす彼の傍らには、黒々とした毛の塊のような物体が存在していた。ソレに視線を集中すると、毛の長い犬種のような生物なのだが、その生物が纏うオーラは、不安を感じさせるほどに黒く淀んでおり、アジ・ダハーカが言っていた黎牙の暴走状態と酷く酷似するほどモノであった。

 

「ああ、こいつはブリッツ。俺のセイクリッド・ギアって奴という話だ」

 

四凶の最後の一角—————『混沌(こんとん)』。

別名、混沌はカオスとも言える。

鳶雄の刃と古閑のブリッツは互いに共鳴し合うかの様に目を合わせ、鳶雄達はそれを静観していたが、雹介は肩を竦めながらも、

 

「まぁいい。それより———」

 

視線が山中の奥を捉え睨む。

 

すると、山の奥より、闇と共に現れたのは紫色のローブという魔法使いの恰好をした初老の女性外国人が現れた。

 

その2人組に黎牙達は覚えがあった。

 

『虚蝉機関』のアジトで黎牙とラヴィニアが矛を交えた神滅具(ロンギヌス)所有者である紫炎のアウグスタと、闘いの際にずっと静観していた弟子のヴァルブルガが背後にいる複数人の魔法使いを引き連れて現れたのだ。

 

「囲まれたのです」

 

ラヴィニアはアウグスタを睨めつけながら、戦意を全開にする。

 

「『虚蝉機関』の連中が苦戦していると聞いたんでね、弟子たちとここに来てみれば——狗神に加え四凶どもと、禁龍主、白龍皇、グリンダの弟子もいるとはね」

 

愉快そうな声音でそう言うと、この場を冷気が支配し始める。季節違いの冷たい空気、その発生元であるラヴィニアは怖いほど冷たい表情となっており、白い息を吐きながらアウグスタを捉え続ける。

 

「ちょうどいいのです。トビーや夏梅たちのお友達を助けながら、あなたたちを一掃するのですよ」

 

ラヴィニアの挑発にアウグスタは不敵な笑みを浮かべていく。

 

「グリンダの弟子とは思えないほど、怖い眼をするね」

「……………あなたたちがそうさせたのです」

 

『Liberate!』

 

 

緊迫感が増す状況の中で、突然の能力発動音と共にアウグスタへ向けて、鋭いエネルギー波の斬撃が放たれた。真正面から攻撃を受けたのだが、アウグスタは自分の周りに防御の結界を多重に張っていたため無事である。

 

「おやおや、禁龍主の坊やは随分とせっかちだね?年寄りの話はきちんと聴くものだよ」

「うるせぇババァ。俺はな、クソゼルと長い話が大嫌いなんだよ」

 

こんな時でもアザゼルへの敵意を全く隠さない黎牙は、邪剣に深縹のオーラを纏わせつつ、静かに近くで死んだ虚蝉機関の構成員の魂を『禁龍主の邪剣(プロヒビット・ヘェリィシュ)』へと吸収させ続けていく。

 

「やれやれ、最近の若い者は血の気が多いね。そう思わないかい?」

 

肩を竦めつつ横目で、相槌を打つ様に話しかけると、突然アウグスタの隣りから魔法陣が展開され、黎牙にとっての仇敵が現れる。

 

「いやはや、それには激しく同意しますよ。アウグスタ殿」

「…………ギルバス…っ!」

 

愉快そうな醜悪の笑みを浮かべながら現れたギルバスに対し、殺気を全開にし、邪剣の切っ先を向ける。そして、アウグスタは戦意を昂らせるギルバスと黎牙から視線を戻し、ラヴィニアへ向き合うと、

 

「グリンダのこと、教えてあげてもいい。ただし、私に勝てたらだけどね————ついてきな、氷姫」

「では、次なるステージで剣を交えましょう。禁龍主よ」

 

ギルバス共に別方向ではあるが、夜の山の闇に消えて行く。

 

「……………っ!」

 

この場から距離を取ったアウグスタにラヴィニアはどうするべきなのかの判断に苦しんでいたのだが、

 

「おい、ラヴィニア」

「は、ハイなのです」

 

黎牙が突然自身の名を呼んだため、返事をしつつ其方へ向きあう。

 

「お前は自分のやるべきをな果たしてこい。何のためにここまで来たのかを思い出せ」

「で、でも………」

 

追いたくも、仲間を置いてまでアウグスタを追う訳にもいかない彼女に、黎牙は珍しく背中を押すように告げると、笑みを浮かべる夏梅も彼女の背中を後押しをする。

 

「黎牙の言う通りよ!お師匠さまの手がかりが掴めそうなんだから、追わなきゃダメよ!ここは私達でなんとかするから!」

 

紗枝たちも黎牙と夏梅の意見に応じるように頷き、彼女に行けと促す。ラヴィニアは仲間の厚意に感極まった表情となったが、すぐに意識をアウグスタの去って行ったほうに向けて行く。

 

「俺達で弟子の方を捕らえておくから、ラヴィニアさんは自分の目的を果たしてくれ!」

 

そして、紗枝を背中に隠すように庇いながらも影から創り出した鎌を構えた鳶雄もラヴィニアの背中を押す言葉を述べる。

 

「ファング、夏梅、トビー、皆さん、ありがとうなのです!」

 

彼女が駆け出したのを確認し終えた後、黎牙もギルバスの元へ駆け出していく。

 

「俺達は信じてるぞ!黎牙!!」

「しっかりやれよ!ツンギレ邪龍!!」

「帰ったら、一杯ご飯作ってよね、黎牙!!」

「阿道君、私はまだ話してないこと一杯あるから帰って来てね!」

「阿道くん、せっかく逢えたのに、お別れするのは嫌だよ!」

 

後ろから次々に聴こえてくる鳶雄、鋼生、夏梅、紗枝、詩求子の言葉に小さくだが、うるせぇ…と受け答えつつ、ギルバスの殺気が来る場所へ向かっていく。

 

「待っていましたよ。禁龍主いえ、阿道黎牙。如何でしたか、櫛橋と闘う前の余興は?」

「………やっぱりアレを出したのは、お前か」

 

「えぇ、私も霊能力者でありますから、アレくらいはできますよ」

「お前、あの時の霊は視えていないというのは、やっぱり嘘か」

 

「はい。お察しの通りです」

「どうでもいい。お前を殺して、あのババァの聖炎を喰らうとするぞ!アジ!!」

『『『おうよ!!』』』

 

「キヒヒ、愉しい死のダンスと参りましょう」

 

自身の禁手(バランス・ブレイカー)である魔劔の巨人(ディアボロズ・ブレイド・ゴーレム)を背にし、愉快そうに両手を広げるギルバスと、強大に膨れ上がった黒い龍のオーラを纏った黎牙の死闘が始まった。




《コソコソ噂話》
アジたちが鬱陶しく、関わればロクなことがないのを知っているためアルビオンは彼らに話しかけられていても、
ずぅ————と無視し続けていました。
そのため、拗ねたり、駄々っ子の様にジタバタするアジ達に対し、黎牙は定期的にアザゼルの部屋からお酒を盗み、バラキエル、コカビエルといった幹部達には麻雀で勝ち取って、アジ達に渡しています。黎牙自身は飲みません。未成年でもあり、父親を思い出すため、飲んでいるアジ達の傍らで魔法の研究または素振りをしています。

我らがツンデレ主人公黎牙くんのヒロインラヴィニア以外のヒロインは必要か不必要かについてのアンケート

  • 詩求子も加えるべき!!
  • いや真のヒロインはアジ・ダハーカだ!!
  • ラヴィニア一筋でいくべし!!
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