自分はケンプファーです。あの色、フォルム、武装。どれを取ってもカッコいいです。
ケンプファーの製造企業は謎ですが、ツィマッド社製という説を信じています。
ジオン公国の第一次降下作戦の為、中東アジア地域の連邦軍は壊滅的被害にあい、散り散りになっていた。
幸運にも生き残った者達は遠く離れた友軍の元へと必死の行軍を始める。
しかしジオン軍は占領地の支配を固めるべく執拗に連邦軍への追撃戦を命じる。
ジオン軍の降下作戦により壊滅した部隊の1つが4台のトラックに乗り、後方の基地を目指し荒野を移動していた。
全員がボロボロで痩せ細り今までの行軍の厳しさが一目で分かるようだった。
そんな時、一台のトラックがおかしな音をしながら動きを止める。
『クソ、一時停止。整備士!早く治せ!』
『またですか。もうこのトラックは限界です、今まで走れた事が奇跡ですよ。』
整備士の言うようにトラックには銃痕や傷、歪みが大量にあった。
『クソがっ!使える荷物を他の車に移せ!早くしろよ!あの巨人がいつ襲ってくるか分からないからな!』
隊長らしき男がそう命令すると、巨人との戦いを思い出したのか、震えながらも迅速に動き出す。
『あと少しなんだ、あと少しで後方の基地に到着する。』
男達はそれだけを心の支えにしていた。
『よし、出発するぞ。』
男が命じたその時だった。トラックの荷台から後方を警戒していた見張りが悲鳴のような声を上げる。
『きき、来た!奴ら、俺達を追って来たんだ!』
その瞬間トラックが急発進をする。
しかしザクも相手に気付いていたのか、猛スピードで追ってくる。
荒野を3台のトラックが爆走するが、ザクが徐々に追いついてくる。
『おい!もっとスピードは出んのか?!追い付かれるぞ!』
『これ以上スピードは出ません!重量が重過ぎるんですよ!それよりどうするんですか!追い付かれますよ!』
『クソ、全員撃ちまくれ!バズーカは足を狙え!水と食料は捨てろ!今何とかする事だけを考えろ!』
攻撃に警戒したのか、ザクがスピードを落とし距離が縮まる事は無くなった。
しかし、無慈悲にもザクがマシンガンを撃ち出す。
『クソクソクソ!やりたい放題しやがって!回避だ!全弾回避しろ!』
『無茶言わないで下さい!』
しかし、1発の銃弾が後方のトラックに直撃する。トラックは大きく横転すると、何回も回転しながら地面を転がりようやく止まる。しかし、トラックは見るも無残な形となり、生きている者はいないだろう。
『何で何だよ!何で俺が生きてる間にこんな事が起こるんだよ!』
男が嘆いてる間に銃弾がトラックの前方の地面に当たり土煙を上げ、大きな凹みを作る。
凹みにタイヤを取られたトラックが横転する。奇跡的に生き残った者が何とかトラックに出ようとすると後から来たザクに踏み潰され絶命する。
『嫌だ。死にたくない!俺は死にたくない!こんな所で死んでいい男じゃないんだ!』
あまりの恐怖に部隊を率いていた男は狂気に飲まれる。
『運転手、軽くなれば逃げれるんだな?そうだよな!?』
『ひっ!一体どうしたんですか、確かに軽くなれば逃げれる確率は上がりますけど…』
『そうか、逃げ切れるのか。』
狂った男は腰にあった拳銃を持ちザクと応戦している部下の背中に向け引き金を引く。
パンパンパンパンパン
『な、何をやってるんですか!?荷台で何が起こってるんですか!何で誰も答えてくれないんですか!』
狂った男は無言で殺した部下を荷台から投げ捨てる。
『おい、これで軽くなったぞ。絶対逃げ切れよ。』
『あ、あんたまさか!自分の部下を捨てたのか!?』
『俺は死にたくない。こんな所で死んじゃいけないんだ。』
皮肉にも軽くなった事でスピードが上がりどんどんザクとの距離が開いていく。
遂にはザクも諦めたのかマシンガンを撃つのをやめると、じっと止まり此方を見つめていた。
『は、はは。ははははは!やったぞ!逃げ切った!やはり俺は死ぬべき人間では無いんだ!』
『クソ、俺は何でこんな奴のために…、なっ!』
狂った男が喜んでいるとトラックが急ブレーキをかけ動きを止めた。
『何故止める!進め!お前も撃たれたいのか!』
『もう、無理です。もう、無理だったんです。』
狂った男が前方を覗くと目的地としていた基地が炎上する姿と此方に銃口を向ける3機のザクが目に入った。
『あ』
その言葉を最後に男の意識は無くなった。
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ジオンの占領下に置いたバイコヌール宇宙基地で新たな作戦が命令されていた。
『諸君、我々に新たな指令が下った。現在、第一次降下作戦により戦力を壊滅させた連邦軍は散り散りになった戦力をかき集め山岳基地に立て籠もって抵抗を続けている。この基地は中東アジア最後の抵抗を見せている。』
そう言いながらハーガン少佐がモニターに映る地図を指して説明する。
『この基地は山を利用した天然の要塞でMSが地上から侵入する入口が1つしか無い。相手は確実にそこに戦力を集中しているだろう。当然正面から攻略すれば被害は甚大な物となるだろう。』
少佐が少し芝居掛かった言い方で難しい顔をする。
『そこで朗報だ。ドダイYSという爆撃機を知っているかな?この爆撃機は何とモビルスーツを乗せて飛べるらしく、その実地試験の為、現在この基地に6機用意されている。』
少佐の説明にどよめきが起こる。
『このドダイにキッド隊、ロッド隊を乗せ上空から攻め込んで貰う。上空の指揮をキッド大尉、貴官に任せる。上空の部隊が砲撃部隊を全滅させたら地上部隊が突入する。これで説明は終わりだ!各自作戦遂行まで英気を養え。我々の手で連邦の悪足掻きにトドメを刺すぞ。解散!』
整備された発着場から爆音が響く。ドダイYSが上に乗るザクごと空を飛ぶべく高出力エンジンが唸りを上げる。
爆音がピークに達するとふわりと、その巨体を持ち上げる。徐々にその高さを上げると遂に前方に進み出し、その速度を上げていく。
ここに史上初のサブフライトシステムを採用した作戦が開始されるのだった。
先に先行していた地上部隊が、山岳基地からの砲撃に苦戦し、全く動けないでいた。
しかし、遥か上空を進む6機の機影が旋回しながら山岳基地を見下ろす。
『上空部隊、配置に付いたな?優先目標は砲撃をするトーチカ、ガンタンクだ!いい加減相手も飽きた頃だろう。奴らに変化を与えてやれ、攻撃開始!』
少佐の攻撃命令に6機のザクが一斉に上空から急降下し襲いかかる。
急降下したザク達が手に持つマシンガンやバズーカを撃ちガンタンクやトーチカを破壊する。
『チッ、やはりそこまで当たらんか。もう一度旋回して攻撃するぞ。』
ドダイのスピードと通常とはあまりに違う射撃状況に思ったよりも破壊出来なかった。
突然の奇襲に混乱したのか、上空のザクを墜とそうとする者、逃げ出す者、地上ザクを砲撃する者とバラバラに動き出す。
『こっちを狙ってる奴に狙いを定めろ。よく狙えよ!撃てぇえ!』
旋回したザクは此方を狙うガンタンクや61式戦車に狙いを定める。
少し慣れたのか先程よりも多くの敵を撃破する。
『よし、もう一度だ!せんっ、全機避けろ!』
もう一度旋回しようとしていたザク達に強烈な攻撃が加えられる。
想定されたよりも多くの戦力が居たのか、ガンタンクや大量の61式戦車が見事な隊列を組み、対空砲火を加えた。
この攻撃に反応出来なかった2機のドダイが攻撃を受ける。運悪くガンタンクの大経口方の直撃を受けたドダイがザクと一緒に大爆発を起こす。もう1機ドダイは翼をやられたのか回転しながら墜落していく。そのドダイにヒカルのザクがいた。
『『ヒカル⁈』』
キッドとウィルが悲鳴を上げる。
『ぐぅぅぅううう!』
ヒカルは墜落するドダイからザクを離すと何とか体勢を整えようとバーニアを吹かす。
何とか体勢を整えたザクは目の前に迫る建物回避するべく、限界までバーニアを吹かすも間に合わず激突する。
『ヒカル!応答しろ!おい、聞こえているのか!返事をしろ!クソ、ロッド隊はドダイを降りさっきの部隊を抑えろ、ドダイはそのまま対地ミサイルで援護!ウィルは俺とヒカルのザクを守るぞ!』
『『『了解!』』』
戦いは新たな局面を迎える。
次回ヒカル種割れを起こす『それでも、守りたい世界があるんだぁ!』(嘘)
次回はこの続きです。
予約投稿ミスしたよ。うわーんストックがー