ジオン転生記   作:清水蜂弥

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ブリティッシュ作戦の続きです。

核を使っても完全には壊れないコロニー。凄まじい装甲ですね。内部からの攻撃だと激弱でぽんぽこ穴が開いて脆いイメージです。何となく内部攻撃に激弱なデス・スターとかぶりますね。



ブリティッシュ作戦3

いったいどのくらい時間が経ったのだろうブリティッシュ作戦が0079年1月4日に始まり現在1月8日。

この巨大なコロニーをジャブローに落とし戦争を終わらせるべく男はこのコロニーを大気圏に突入させる為の作業を黙々と続ける。

全てはスペースノイドの独立を果たし、妻と子供により良い世界を残すために。

 

この作業はとても意味ある仕事だと分かっているがこの四日間ろくに休憩も取っていない、流石に疲れが出てくる。

 

この作業が完全に終わりジャブローに完璧に落ちたのならそれはある意味で戦争を終わらした英雄の一員でもある。

自分にそう言い聞かせながら疲労でクタクタになりながらもコロニーへの大気圏突入用の熱処理作業をする。

 

コロニー前方では何とかこのコロニーを破壊しようとする連邦軍とそんな連邦軍相手に必ずコロニーをジャブローに落とそうとするジオン軍が血みどろの戦いをしていた。

 

近くでは作業を何とか妨害しようとする戦闘機がハゲワシのように作業中の無防備なザクを狙っていた。

 

男はこの仕事が終われば絶対にボーナスと休暇をもぎ取り家族と過ごす事を考えていた。

 

黙々と作業をしようやく終わる、その時だった。

 

ビービービーと危機を知らせるアラームが鳴り響く。

モニターから護衛のパイロットが何か言っているがよく聞こえなかった。

男は顔を上げ機器に挟んである家族との写真を見る。

 

『ああ、クソったれ。クレア、アリス。すまない。愛している。』

 

 

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護衛対象の作業中のザクがセイバーフィッシュのミサイルを受け爆発するのを背後の振動から確認する。

 

『クソが!またやられた!おいキッド、増援はまだなのか!もう持たないぞ!抜けられる!』

 

『何回も要請している!奴らかなりの攻勢を仕掛けていてどこも手一杯だそうだ!』

 

『クソ!奴ら自爆覚悟で突っ込んで来るぞ!どうしたらいいんだよ。』

 

『こちらウィル!弾切れのため補給に戻る!何とか無事でいてくれよ二人とも!』

 

『クソ!マガジンあるだけ持ってきてくれ。いちいち母艦まで行ってたら護衛対象は全滅だ!』

 

『了解!』

 

ウィルの機体が補給に戻るのと同時に敵の勢いも少し弱まり息を整える暇が出来た。

 

『奴らセイバーフィッシュにパブリク、トリアーエズまで突っ込んで来るぞ、何でもありかよ。』

 

『畜生、護衛対象のザクがもう3機もやられた。増援はいつ来るんだ。』

 

ジオン軍は連邦軍の物量を活かした攻撃や自爆攻撃に押され多数の作業中のザクが墜とされていた。

 

連邦軍は決してコロニーを地球に落とさせない為に文字どうりの死兵となり頑強に抵抗していた。

 

 

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『キリング中将、コロニーでの作業中のザクの被害が甚大です。』

 

『神風とは酷い事を…いや、此方も人の事は言えんか。』

 

『?何か言いましたか?』

 

『いや、何でもない。そうだな予備部隊を護衛にいくつか回せ』

 

『了解しました。予備部隊を護衛に回します。』

 

キリング中将と副官が話しているとレーダーから攻撃を知らせる表示が出た。

 

『レーダーに感あり!敵のミサイル攻撃!かなりの数です。』

(このタイミングでミサイル攻撃?何かあるな)

 

『念の為、コロニーの隔壁に隠れながら迎撃しろ。』

『了解しました。迎撃を命令します。』

 

ミサイルの迎撃を命じ暫くするとコロニー前方が光に染まった。

『状況を報告しろ!何があった。』

 

『これは、敵の核攻撃です!』

 

『全部隊に通達!敵ミサイル攻撃を全力で迎撃せよ!』

『連邦もカードを切ってきましたね。』

 

『向こうも必死だ。核でも何でも使うだろうな』

 

『……守り切れますかね?』

 

『出来る出来ないではない、もうやり遂げるしかあるまい』

 

キリング中将は深いため息と共に考えを巡らせた。

相手も虎の子の核を使ってきた以上向こうも限界に近いのだろう。我々も苦しいが相手はそれ以上に苦しいはずだ。

 

何せもう相手は戦力の5割既に失っている。本来ならもうとっくに撤退しなければならない損害だ。だがしかし、相手は引かない。きっと最後の一兵になろうともコロニーを攻撃するだろう。

 

はぁ

 

もう一度キリング中将は深いため息を吐いた。この戦いの行く末を思いながら。

 

 

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『漸く増援が来るぞ!全く遅すぎる!』

 

『やっと増援が来るのか。それよりキッド、お前の右脚大丈夫か?修理に母艦に戻った方がいいと思うんだが。』

 

『心配ない、脚部バーニアは問題なく動くしシステムチェックでもエラーは出ていない。それよりもウィル。お前はどうなんだ?』

 

『こっちは左脚の膝から先が大破判定。それ以外は特に損傷はないよ。』

 

『そうか、まあ修理に行こうとしてもどこも満杯で戻る頃には戦闘は終わってるだろうな。それで?ヒカルは何か損傷は?』

 

『損傷は特に無い。代わりに燃料が少し心許ないが、まあ何とかなるだろ』

 

二人のザクはまだ致命的な損傷は負っておらずまだ戦える状態だが母艦で修理が必要な状態だ。

ヒカルのザクはと言うと流石は転生特典?である優れた操縦で少し戦闘機の機銃を当たったくらいで損傷は無かった。

 

3人は互いの状況確認していると突然周りが明るくなりコロニー全体が激しく振動を始めた。

 

『奴ら核を撃ってきた!?』

 

『こっちも使ってるんだお互い様だろ!クソまた戦闘機が来たぞいったい何機墜とせばいいんだよ』

 

『増援が向かってる!耐えれば俺達の勝ちだ!全員生きて帰るぞ!』

『おう!』

『了解!』

 

編隊を組み突撃してくるセイバーフィッシュやトリアーエズの群れに照準を合わしたザク3機の120ミリマシンガンが一斉に火を吹き敵を蹴散らす。

 

しかし相手もすぐに散開してはザクを四方から攻撃し的を絞らせないように動く

 

3機のザクは相手に背後を見せないようお互い背中合わせで動く。

 

戦いの最中、変化があったのはまずキッドだった。

 

『クソ、弾切れだ。』

 

目敏くキッドのザクが弾切れだと見抜いたセイバーフィッシュが殺到する。

 

弾切れになりただの鉄の塊となった銃をセイバーフィッシュに投げつけ1機撃墜する。

 

『貴様ら戦闘機などヒートホークで十分だ!堕ちろ!』

ヒートホークを振り上げセイバーフィッシュに叩きつけ真っ二つに切り裂く。

 

しかし

 

(万全の状態ならともかくこの有様ではいつまで持つか分からんな)

 

キッドのザクは元々の損傷である右脚の損傷も酷くなり脚部ブースターは安全のために燃料を止めているため運動性が低下している。肩のシールドもミサイルや機銃を何回も防いだせいでもう使えない。

 

『おいウィル!キッドを下がらせろ!奴らキッドに狙いを定めやがった!』

『キッド!もう無理だよ!撤退命令を!』

 

ヒカルのザクが右手に120ミリマシンガンを撃ち左手でヒートホークを振るう。

 

くそくそくそ!何だよこれは!ジオンって最初は無双状態じゃないのかよ!何でこんなにピンチ何だよ、ベリーハードモードかよ!絶対に生き残って地球に降下した時はララァが元々いたとされる高官用の売春宿行こうとかアホなこと考えてたのに!畜生、まだだ!まだ終わらんよ!!

 

ヒカルのザクが孤軍奮闘を見せるも長くは続かない。

 

ビービービー

『推進剤が切れる!?しかも弾切れだと!ヤバイぞこれはマジで!』

 

ヒカルのザクが燃料切れで動きが鈍った時ウィルが撃ち漏らした爆弾を搭載した炎上中のパブリクがキッドのザクに体当たりを仕掛けようと猛スピードで突っ込んできた。

 

『避けろキッド!』

『キッド!』

 

キッドは直感で自分は助からない事を悟った。

キッドの脳裏に浮かぶのは家族の事、故郷の事、初恋の事など様々な事が浮かぶ、そしてヒカルとウィルの事を思い浮かべポツリと

 

『俺はお前達と会えてよか』

ドゴーン!という音と共にパブリクは大爆発を起こした。

 

『キッド!よくもキッドを殺したな!連邦のクソが野郎が全員ぶっ殺してやる!!』

 

『嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!キッドが死ぬ訳無い!アースノイドのゴミ虫に殺される筈がない!』

 

ヒカルが吠えウィルが闇堕ちするなか通信が入る

 

『お前達、俺を勝手に殺すな。』

『『キッド!?』』

 

(何で俺は生きてるだ?パブリクに突っ込まれて死んだはず。ん?これは、そうか!)

 

『こちら第18小隊隊長ガリル中尉だ。待たせてすまない、これよりここは我々が受け持つ。後方に下がり待機………いや、ちょっと待て、これは。………喜べどうやらコロニーが阻止限界点を超え完全にジャブローへの落下軌道に乗ったらしい。一部の部隊を除き母艦への帰還命令が出ている。』

『それって、つまり?勝った?』

『ああそうだ我々ジオンの勝利だ!』

 

ガリル中尉の報告に部隊は一瞬静まり返りその後爆発するかのような歓声が上がる

 

しばらくするとどこからともなく

『ジーク・ジオン』

と聞こえやがて数々の通信からの大合唱が始まる。

『『『『『ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!』』』』』

 

 

『ふう、終わったな』

 

『ジーク・ジオン!』

 

『ああ何とか全員無事だな』

 

『ジーク・ジオン!ザビ家万歳』

 

『最後はマジでお前が死んだかと思ったぜ』

 

『ジーク・ジオン!ジオンに栄光あれ!』

 

『ふん、俺が死ぬかよ!』

 

『アースノイドに死の鉄槌を!』

 

『ぷぷ、俺はバッチリ聞いちゃったけどね、『俺はお前達に会えてよか』ってねぇ。いやー嬉しいな。そこまで想われてると!』ドヤァ

 

『これからスペースノイドの輝かしい栄光が始まるんだ!万歳!万歳!万歳!』

 

『俺はそんな事など言っていない!ヒカル!その事は忘れろ!さもないと殺すぞお前!』

 

『はっはっは、絶対に忘れないし一生からかってやる。』

 

『やっぱり劣等種たるアースノイドは優等種たるスペースノイドに支配される方が幸せなんだ!』

 

『クズが!死ね!死んでしまえ!あといい加減うるさいぞウィル!少し怖いぞ!』

 

『俺は絶対に生き残ってやるもんね〜。あとウィル、勝利してハイになるのは分かるが、マジで怖い事言ってるぞ。ブラックウィルになっている。』

 

こうして馬鹿な事を言い合える、その事が心から嬉しく思う3人だった。

 




次回億越えルーキーキャプテンキッドの大冒険!
ウィル狂気のザビ家布教
ヒカルの転生発覚!?愉快なフラナガン機関と遊ぼう!(嘘)

次回は少しの休憩と作戦失敗まで書こうと思います。ルウムまで近いようで遠いなー。早くルウムまで行きたい。

ルウムでは誰か有名なキャラ出したいですね。王道だとやっぱりシャアですかね?他にもジョニーやシンマツナガ、黒い三連星など名だたるエースや有名人が出ますからね。

では誤字脱字があったらお教えください。お願いします。
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