そこで言いたいのはドズルがメチャクチャ良い!凄く良い!お茶目な所が下手なヒロインより可愛いですよね。
紫ババアはマジ鬼畜。
見てない方は是非オススメしますよ。
0079年1月8日
『ティアンム艦隊、残存兵力を集結させ撤退行動を開始しました。』
『連邦軍による核ミサイル攻撃、反応なし。コロニーに損傷はあるものの無事ジャブローへの落下軌道に乗りました。』
『ジャブローへのコロニー落下予測時間は1月10日8時45分頃と推測されます。』
『キリング中将、やりましたね。ティアンム艦隊に70%以上の損害を与えました。我が軍の勝利です。』
部下の報告を受けキリング中将は張り詰めていた緊張が少しほぐれ無意識のうちに握りしめ、少し汗ばんだ手を開いた。
『諸君の奮戦のおかげだ。本当に良くやってくれた。』
キリング中将はこの一戦を振り返る。
相手のティアンム中将はかなりの名将であった。部隊を良くまとめ烈火の如き攻勢と要塞のように強固な艦隊陣形。
そして何よりもティアンム中将の、いや、この戦いに参加した連邦軍全体に言える事だが、その恐ろしいまでの精神力と執念だ。
確かにコロニーがジャブローに落ちたら連邦、いや、地球全体が未曾有の大災害に見舞われ、その後ジオンに占領されると言う最悪な結果が訪れる。
そんな悪夢を何としても防ごうと士気が上がるだろう。
地球にいる両親の為、愛する妻や夫、子供や友人の命が自分達の手に掛かっている。
その大切な何かを守るため自分の命を投げ打ってでもコロニーを破壊する。
あるマゼランは武装の全てを破壊されたと分かると、何の躊躇もなくその身をまだ無事な艦の前に出て盾になった。
既に満身創痍で退艦しなければならないはずのサラミスは最後の時まで主砲のメガ粒子砲を撃ち続け爆発していった。
セイバーフィッシュなどの戦闘機は自分が助からないと分かると自ら相手に突っ込み自爆をしていった。
故に思う。奴らはまだ生きている。生きている限り決して諦めず抵抗を続けるだろうと。最後の一人になろうとも。
その執念とも言える連邦からの攻勢を受け止めきれず、コロニーに少なくないダメージを負わせてしまった。もしもそのコロニーに何かあったら。
不安が顔に出たのだろう。副官が尋ねてきた。
『キリング中将?何か不安な事でも?』
副官の声に思考の海から現実世界に戻ったキリング中将は命令を下す。
『いや、何でもない。それよりも被害状況の確認を急げ、負傷者などの回収や救出、重傷者の後方輸送は最優先だ。部隊も再編し周辺の警戒を急がせろ!やる事は山ほどある。それにまだ作戦は終了していない!最後まで気を抜かなよ!』
『『『了解!』』』
そう、部下達に命令を下し、漠然とした不安を少し抱えながらもキリング中将も仕事に追われるのであった。
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0079年1月9日
ヒカルはムサイ級軽巡洋艦の割り当てられた自室で一休みしていた。
そして、考えていた。この先の事を。
この先、コロニーは崩壊し結局作戦は失敗する。その後またコロニーを落とそうとして失敗。
だけどルウム戦でレビルを捕らえるんだよな、ここで黒い三連星より先に辿り着いて確実に墜とせばかなりジオンが勝利に近づくんだが…無理だな。
いくらオレ達の隊が優秀でもリアルチートのエース達には敵わない。仮に全員が今のオレ並みの技量持っていたとしても無理だな。
今回の戦いで良く分かった。
確かに転生特典で高いMS操縦技術を得てもそれを生かし切れない。
周りの状況を良く確認し冷静に判断をし行動をする。オレにはそれが出来てなかった。
ただ操縦が上手い、それだけだ。動かせるだけでは本当のエースにはならない。燃料や残弾を常に把握し的確に判断し最適解を選択し続ける。それが本当のエースだ。
一年戦争で一番多くの戦果を残したとされるブレニフ・オグス中佐
まさに伝説のエース、数多くいるパイロット中で真のトップエースだ。
その戦果は公式記録でMS193機、艦船8隻。
連邦の白い悪魔と恐れられたアムロ以上の戦果だ。
まさしくエースだ。オレがいくら頑張ってもそこまでの戦果は絶対に届かない。
次はそんな本当のエースが大量に集まるルウム戦役だ。凄腕達の動きを見れたら良いが…。
『ヒカル、キッドが反省会をやるからすぐに来いだってさ。』
『ああ分かった、すぐ行く』
同室のウィルに返事をし部屋を出る。
そこで一つのことを思い出す。
オレの知ってるエース達は決して一人では無く仲間が居た。お互いに支え合い、足りないものを補い限界以上の力を振り絞り戦果を挙げていった。
オレにだってキッドやウィルが居る。今は無理でもいつかきっと本当のエースになれる。
ヒカルはそう自分に言い聞かせた。
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0079年1月10日
キリング・J・ダニカン中将率いる公国軍護衛艦隊は興奮に包まれていた。
ブリティッシュ作戦の要、巨大な弾頭に見立てたコロニー『アイランド・イフィッシュ』の大気圏突入の時間が迫ってきているからだ。
全将兵が固唾を飲んで見守る中大気圏突入のカウントが始まる。
『コロニーに異常なし。正確に突入コースに入ってます。』
『コロニー大気圏突入間近。』
『コロニー大気圏突入まであと1分。』
『カウントを開始しろ。』
『コロニー大気圏突入まであと30……20……10…5、4、3、2、1、コロニー大気圏へ突入しました!』
その瞬間辺りは歓声に包まれていた。
将兵達は互いに褒め合い、握手やハグ、肩を互いに組み笑い喜んだ。
『やってやったぞ、ざまーみろ連邦め。』『スペースノイドの怒りを知れ!』『お前達の死に意味はあったぞ…』『裁きの鉄槌を喰らいやがれ。』『やっと家に帰れるのか』『仲間の敵討ちだ!滅びろモグラめ』『ジーク・ジオン!』『帰ったら恋人に告白するんだ』
全員が勝利を喜んでいる中モニターのコロニーから目を離さなかった士官が焦った声で報告する。
『コロニーに異変あり!繰り返す!コロニーに異変あり!』
先程まで歓声で騒がしかった艦内が一気に静まる中、さらに悲鳴のような声を上げ報告する士官。
『コロニーに損傷を確認!損傷なおも進行中!』
『お、おい、まさか失敗したのか?』
『そんなわけあるか!コロニーは確かにジャブローに落ちてる!少し外壁が剥がれてるだけだろ⁈』
『ああ、そうだよな、失敗なんてするはず』
男が作戦失敗を否定しようとする時、ついに致命的な報告がされた。
『コロニーの損傷止まりません!このままでコロニーは4つに割れます!キリング中将!』
『……………』
『キリング中将!』
『今、我々に出来ることなど、祈ることしかない。』
『ああ!コロニーが、コロニーが割れます…』
将兵たちの祈りも届かず無情にもモニターに映るコロニーがゆっくりと崩壊を始めた。
0079年1月10日8時35分アラビア上空で四散、崩壊した。
8時41分コロニーの前半部分がオーストラリアのシドニーに激突。
残り1/3が太平洋上 2/3が北米大陸に落下する。
これによりオーストラリア大陸の16%が消失。
シドニー湾とよばれる直径500Kmのクレーターが生まれた。
シン、と静まり返った艦内で副官が報告する。
『……コロニーはアラビア上空で四散、オーストラリア、太平洋、北米大陸に落ちました。ジャブローはいまだ健在です。キリング中将、御命令を。』
キリング中将は震えそうになる声を必死に抑え命令を下した。
『本国に緊急連絡、ブリティッシュ作戦の失敗を伝えろ。全軍に撤退の指示を出せ。』
『了解しました。』
指示を出し、動き出す顔色の悪い部下達を目を閉じてシャットアウトする。
様々な事が頭によぎる。この作戦によって死んだ部下達、コロニーにいた罪なき住民、そしてコロニーが落ちた事による死者と災害。この先のジオンの行く末。
しばらく目をつぶっていたキリング中将は立ち上がり部下達よりも酷い土気色の顔をしながら言った。
『自室にいる』
それだけ副官に告げると自室に戻っていった。何かを決意した目をしながら。
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『キリング中将、本国から通信が入っています。』
返事がない。
『キリング中将?聞こえていますか?』
聞き返すも返事はやはりない。寝ているのかと思い部屋に入る。
『失礼します、キリング中将。本国から通信が…』
そこで目に入ったのは口から血を流し倒れ伏しているキリング中将の姿であった。
『おい!誰か来てくれ!早く!』
大声を上げ、人を呼ぶ
『医者だ!医者を呼んでこい!中将!お気を確かに!』
『なんだ!何があった!な、中将⁈』
責任感の強かったキリング・J・ダニカン中将は作戦失敗を受け、率いていた艦隊に撤退の命令を下すと自室で服毒自殺を図った。
幸いにも発見が早いため一命を取り留めたが長期の入院生活を送る事となる。
次回キリング中将改造人間計画?ジオン驚異のメカニズム!(嘘)
次回はルウムまで行けたらなと思います。
ルウム戦役ではシャアや黒い三連星はザクⅡS型に乗っているという説を採用しようと思います。