かなり楽しみです。
0079年1月16日00時00分
遂に連邦艦隊を破るべくドズル中将が総攻撃の号令を発す。
連邦艦隊とジオン艦隊が砲火を交える中、ムサイやチベ、パプアやヨーツンヘイムから次々とザクが発進していく。
発進したザクは編隊を組み、ミサイルやメガ粒子砲が雨のように降る中を縫うように駆け抜けていく。
そんなザク達を何とか食い止めようとする連邦艦隊の護衛する戦闘艇や戦闘機の群れ。
しかし、今までの戦いで磨り減っている護衛部隊は、これまで以上の集中的かつ飽和状に投入されるザクに容易く殲滅され、突破される。
護衛部隊を突破したザク達は遂に連邦艦隊へと辿り着き、攻撃を始める。
ザクによる蹂躙が始まった。
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ヒカル達の乗るザクⅡC型が母艦から発進される。
強いGを感じながらもさらにスロットルを深く押し込みスピードを上げ迫り来る攻撃を避けていく。
『いい感じだ、あの整備兵には後で礼を言わなくちゃな。』
心の中でザクのチューニングを頼んだ整備兵に感謝を送る。
『ヒカル、少し出過ぎだ、陣形を崩すな。』
『分かってる。それよりも、前方に敵多数発見、どうする。』
何とかヒカル達のザクを食い止めようとする連邦の護衛部隊が行く手を遮った。
『前と同じだ、雑魚は他の奴らにやらせろ。俺達は突破して敵の本隊を撃つ!突っ込め!』
宣言通り3機のザクはスピードをさらに上げ護衛部隊に突っ込む。
道を塞ぐように集まりだしたセイバーフィッシュの部隊にキッドとウィルは銃口を向け撃ちまくる。
ドドドドドと2人のマシンガンが前方を塞ぐセイバーフィッシュを貫く。撃たれたらセイバーフィッシュは爆発する。
運良く2人からの銃撃を避けた1機が仲間の敵討ちだとミサイルを撃ち込みながら突進してくる。
『任せろ!』
そのミサイル攻撃を避けながらヒカルのザクは腰にマウントしていたヒートホークを手に取る。刃がプラズマ化され超高温状態となり黄色く輝く。
セイバーフィッシュと交差する時相手の進路上にヒートホークを置く。自分から突っ込む形となったセイバーフィッシュは綺麗に二つに分かれた後、爆発した。
3機のザクは無事、敵の防衛線を突破する。
『はい、これ。オマケね。』
ウィルのザクが腰から何かを後ろに投げる
防衛線を突破したザク達を慌てて追っていた他の戦闘機達にウィルはクラッカーを投げた。
クラッカーは爆発し、ザクを追っていた先頭のセイバーフィッシュ達を多数撃墜した。それでも何とか後を追おうとする戦闘機達は背後からの攻撃で次々と爆発していった。
後ろから別の部隊のザクが無防備にも背を向けていた戦闘機達に攻撃を行ったのだ。この攻撃により突破したザクを追うのは背後から現れたザクを優先するのだった。
『どうやら諦めたみたいだね』
『そうみたいだな』
ウィルとヒカルが話していると少し不機嫌な声でキッドが話しかけてきた。
『おい、ヒカル。あんまり無茶な真似はするな。危険だろうが。』
『はぁ?何言ってるんだ?あのくらい楽勝だし危険なのは何時もの事だろうよ。』
『そういう事を言ってるんじゃ無い!今のお前は核弾頭を装備しているんだぞ!何かあったらどうするんだ!』
そう、現在ヒカルが装備しているのは核バズーカである。勿論核弾頭も装備している。もし爆発したら部隊は全滅するだろう。
『へーき、へーき。心配性だなぁ、キッドは。お!それよりもほら、連邦艦隊のお出ましだ!』
『あははは、僕としてもあんまり無茶はよして欲しいだけどね』
『チッ、この馬鹿が。』
3機のザクが駆け抜けていると遂に連邦艦隊が前方に現れる。どうやら既に少数のザクが艦隊相手に大暴れしている様だった。
『クソ、少し出遅れたか。遅れを取り戻す!行くぞ!』
『いやいや、既に暴れてる奴らが超腕利きってだけだろ?』
『うん、僕達かなり早い方だと思うんだけど、凄い人は沢山いるんだね。』
キッドのザクが獲物を仕留めるべく駆けていく。その後ろを2人が追う。
『よし!2時方向、サラミス2隻、左側からやるぞ!』
『『了解』』
3機のザクが2隻の内の1隻に狙いを定め突撃を始める。キッドのザクがサラミスの砲塔を潰していく。ウィルは何とかサラミスを攻撃しているキッドのザクを墜とそうと群がる戦闘機達の邪魔をしていた。
『ヒカル、今だ!撃て!』
『了解、そんじゃあとっとと離れてろよ〜』
大半の砲塔を潰したキッドが急いで離脱し、ヒカルに命令する。
命令を受けたヒカルはサラミスに向けて核を放った。
真っ直ぐに放たれた核弾頭はサラミスに直撃。
次の瞬間核爆発を起こし、ピンク色の巨大な火の玉がサラミスを飲み込んだ。
『へっ!きたねぇ花火だ。』
そんな野菜星の王子様の名言を呟く。
『何をぼさっとしている!奴ら動揺している、隙をついて速攻を仕掛けるぞ!』
動揺し、怯える様にミサイルや主砲を撃ちまくるサラミスだが、その攻撃はザクに擦りをしない。
キッドのザクがサラミスの推進機関である熱核ロケットエンジンを撃ち抜き動きを完全に止める。
ウィルのザクが指揮を取っていた艦橋を蜂の巣にしサラミスの組織だった攻撃が乱れ好きが生じる。
トドメの一撃がヒカルのザクから放たれる。
先程の再現の様にサラミスはピンクの巨大な火の玉に飲まれていった。
『完勝だな、次の目標は…マゼラン5か』
『おいおい、冗談だろ?流石にキツイぜ』
『戦艦5隻はちょっと…無理だよ』
『チッ、分かっている。なら向こうに』
キッドが何か言おうとした瞬間赤い何かが通り過ぎた。
『なっ、何だ今の!?、赤い、ザク?パーソナルカラー持ちか!』
キッドが、通り過ぎたザクを見て呟く。
『赤い彗星、シャア・アズナブルだ』
ヒカルがその正体を告げる。
シャアの乗るザクⅡS型があまりの速さに赤い尾を引き戦場を切り裂く。
高い機動性を得るため推進ユニットのリミッターが解除されザクⅡの持つ推進性能を限界まで引き出す。
一般機に比べるとシビアな操縦技術が要求され、扱いが難しい機体だが完璧に制御する。
正に赤い彗星と化したザクがマゼランに近づく、次の瞬間にマゼランが爆発する。
シャアのザクはマゼランを蹴り爆風を利用すると速度をさらに上げながら別のマゼランに近づき、対艦ライフルを撃つ。
マゼランは爆発し撃沈していった。
『馬鹿な!何なんだあの速度と軌道は。奴は本当に人間なのか?』
『推進剤の噴射と同時に、戦艦や隕石を足場に蹴って移動している?どれだけ繊細な操縦なんだ。』
キッドとウィルがシャアのザクに目を奪われている頃ヒカルも目を奪われていた。
『あれが、シャアの五隻飛びか、やっぱり本当のエースって奴は化け物だな。てかレベルが高すぎて参考にならないな』
ヒカル達がシャアの動きに驚いている間にシャアは最後のマゼランを墜とすと何処かに去って行った。
『凄かったな』
『ああ、凄かった。』
『凄かったね』
『…行くぞ』
あまりの凄さに言葉が出なかった3人は現実に帰るとまだ戦場だった事を思い出し戦いに戻るのだった。
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1月16日03時00分
レビル将軍の乗る旗艦マゼラン級戦艦『アナンケ』が大破。脱出の際、ジオン軍の黒い三連星に拿捕され彼自身も捕虜となり指揮系統も壊滅する。その頃にはすでに戦いは決していた。サイド5自体も既に崩壊状態にあり、連邦艦隊もその半数以上を失っていた。
1月16日04時00分
総司令官を失った連邦艦隊は統制を失い、徐々に壊走を始めた。
この絶望的な状況を救ったのが次席司令官のロドニー・カニンガン准将である。
彼は統制を失い壊乱しつつあった残存艦隊に的確な指示を与え、生き残った艦艇の大部分を脱出させる事に成功した。
しかし、ジオンの追撃が激しく遂に艦隊の後方直ぐ側までに迫っていた。
そこで、カニンガン准将自らは乗艦であるマゼラン級戦艦『ネレイド』を反転させ殺到するジオン軍部隊の前に立ち塞がった。
彼は撤退する味方艦隊の時間を稼ぐべく、たったの一隻で殿を務めたのである。
この時、准将は副官に
『レビル将軍ならこうしたとは思わんかね?』
と一事呟いたと伝えられる。奮戦の末ネレイドは轟沈、カニンガン准将は壮絶な戦死を遂げた。
ネレイドは、自らの主砲がメガ粒子の熱で融解するまでビームを乱射。敵のビーム砲8発、大型ミサイル4発を受け、文字通り轟沈した。だが、その間に稼げた貴重な時間により、味方艦隊は戦場離脱に成功したのである。
こうして人類史上最大の艦隊戦、ルウム戦役は、ジオン軍の勝利で幕を下ろした。
連邦軍は戦艦36隻、巡洋艦139隻が大破・撃沈、小型艦艇や輸送艦はほぼ全滅。
ジオン軍も戦艦2隻が大破、巡洋艦70隻以上が大破・撃沈しておりかなりの損害を被っていた。
この戦いで地球連邦軍は宇宙戦力の80%を喪失し、制宙権はジオン軍の手にすることとなる。
次回レビル救出作戦?伝説傭兵スネーク登場!『レビル、待たせたな』『遅かった…じゃないか』(嘘)
次回は昇進と脱出まで行く予定です。
次の戦いは降下作戦になりますね。