まどマギでエロ主   作:朧月夜(二次)/漆間鰯太郎(一次)

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青い髪も充分おかしいから

 いつもの事ながらイケメン一族田中の末っ子、ジョニーだ。

 前回の話が途中になっているけれど、思い切って割愛する。

 まあ掻い摘んで言うと、恋人であるマミに引き続き、ラブラブパワーの収集源としてまどかを引き入れようとしたらマミった。それだけ。

 

 まあ意識が戻った後、心配そうにしていたまどかに一応続きらしきものは伝えたけどね。

 とりあえずほむらもまどかも大丈夫だから、まずは全部終わってから色々考えようね。

 切羽詰まった状態で考えてもロクな事にならんからってね。

 まあお兄さんに任せなさいよって感じで。

 

 結局問題の先送りっぽいけどさ、結局のところ、インキュベーター共はまどかを魔法少女にしたいって目的がある訳で、それをやると破滅しかないのは確定しているってことだ。

 俺が介入しなければ、ほむらの言う結果になるって事。

 んでまあ今までのループではあり得なかった、超序盤でのカミングアウトをした関係で、まどか自身もそれは嫌だって思ったのがデカい。

 

 後は本人の心の問題だからさ。

 お前の周囲の人間は、お前が魔法少女じゃないと友人を止めるのか?

 結局はそれな訳で。

 そしたら本人はそうだよねって一応は納得していた。

 

 まあね、まず前提がおかしいんだけど、マミでさえ中三なんだ。

 まどかたちはその後輩なわけで、つまりね、ガキが大人並の判断を強いられてもそもそも無理って事よ。

 そう言うと子供扱いしてって頬を膨らませてたけれどさ。

 でもそう感じている時点で子供なんだよね。

 大人って言うか、自立した人間ってのは、自由が多い代わりに社会的制約も大きいからさ。

 

 自分を突き通した結果、多額の負債を抱えたり、誰かに嫌われたりするのが大人であってね。

 じゃ君らはまだ、誰かに護られるのが許されている年齢なんだから、出来るうちはそうしておきなさいってね。

 その内それも出来なくなって、生きてるだけでストレスになるってのが多くの自立した生命体の総意なのさ!

 

 さて今回、何故年齢とかの話をしたかであるが。

 それはまどか襲来の翌々日、今度は別の少女が現れた。

 青い髪のこまっしゃくれたガキだ。

 まどかの親友で美樹さやかだ。

 

 彼女はまどかと一緒にやってきて、俺にお礼を言ったあと、自分に内緒で先にこの事務所に来ていたまどかとほむらに恨み節をかましてたな。

 俺にもつっかかってきて、いたいけな中学生をたぶらかす悪い大人だって言いやがった。

 だからね、俺もカチーンときてこう言ってやったんだ。

 

 こんな言葉を知っている?「恋と戦いはあらゆることが正当化されるのよ」ってね。

 

 何故女口調で言ったかは分からない。

 そう言えって囁くのよ、俺のゴーストが。

 

 まあその流れでね、いい大人(と彼女たちには見えている)である俺が、マミを恋人に、あまつさえまどかにちょっかいを掛けるのはロリコンではないかと言う論争になった訳だ。

 被告人ジョニー田中、弁護人巴マミ、検察官暁美ほむら、裁判長美樹さやか、傍聴人鹿目まどか。

 こんな感じの立ち位置で。

 ってナチュラルに流していたけど、普通にほむらいるのな。

 

 まあその議論をする為には、さやかにも俺の正体を話す必要がある。

 じゃないと議論が成立しないからね。

 検察官ほむらより司法取引が持ちかけられ密談をし、さやかもループの関係者と聞いたので尚更。

 まあ言っても信じないわな。

 まどかは何故か初見で信じてたけど。素直過ぎて心配になっちゃうよ。

 

 なので面倒臭いから、辛気臭い事務所は抜けて別の場所で話そうぜと地下に誘い、そのまま小型宇宙船に乗せて月に連れていく。

 実はね、地上に降りる前の最初の拠点とする為に、月面にアジトを作っといたんだよね。

 位置としては月の裏側と呼ばれる所で、とても寒い。太陽があまり当たらないからね。

 でもこっちとしては好都合さ。

 

 月面から下に向かって指向性爆薬で穴を開ける。

 これはとても便利で、俺が作った発明品でもかなりのベストセラーよ。

 これね、座標を指定してあげるのね最初に。

 XYZの3次元座標に任意のマーキングをすると、その指定範囲内のオブジェクトを全て破壊するんだが、範囲外には一切傷をつけない。

 なので例えば砂地で使っても、砂の中に綺麗な空間が出来る。

 まあでも暫くすると崩れるから、直ぐに何らかの処理をする必要はあるが。

 

 で、月面に広大な地下室を作り、肺呼吸を行う一般的知的生命体が生命活動を問題無く出来るレベルで環境を整える。

 まあ今回の場合は、ちょっとした草原と周囲を囲む木々、真ん中には池があり、その畔にお洒落なログハウスを建ててある。

 それに併設して宇宙船の収容ドックもあるから、地球からワープで飛んで一気に格納庫に入る事が出来る訳。

 

 一応表面部分は完璧にカモフラージュされているし、地下室にいても熱源反応が外に漏れない偽装をしてあるのだ。

 加えて認証のない外敵を自動的に排除する攻勢セキュリティシステムも設置済み。

 まあここに連中を連れてきた訳。

 これで信じなきゃただのバカだ。

 

 で、俺のロリコン裁判が行われたのだが、結果的に俺の勝訴で終わった。

 何故か。

 そもそもロリコンって何だって話でさ。

 一応調べるとロリータ・コンプレックスの略で、未成年に対して欲情する変態の事らしい。

 なるほど、でも更に調べるとロリコン自体は和製英語で、他国では通じない様だ。

 そしてその定義も曖昧である。

 

 学術的に言うと10歳以下の児童にしか性愛を感じないのがペドフィリア、そして思春期の未成年相手だとエフェボフィリアという、定義としてはきちんと明文化された物だ。

 こっちだと分かりやすいな。

 

 でもね、これは地球人の法治国家による倫理観とか常識が前提なんだよ。

 故にこれを俺に当てはめると破綻するんだよな。

 だって俺、覚えているだけでも数千年は生きてるんだよね。

 するとだよ? 100歳相手でも俺はロリコンになってしまうじゃない。

 

 それを彼女らに言うと、なるほど、それを言われると身も蓋も無いけれど納得せざるを得ないとなった。

 当たり前だよなぁ?

 ついでにマミにも改めて言ったさ。

 君を愛しているし生涯の伴侶とも思っている。

 でもラブラブパワーが足りないから、ちょっとは大目に見て欲しいよって。

 マミはぐぬぬ……ってなってたけど、とある事を耳打ちしたら許してくれた。

 さすがマミだね。

 

 まあいい、成るようにしかならないのだ何事も。

 故郷の田中どもの上級者っぷりを思えば、俺など可愛いもんさ。

 

「ジョニーさんが有罪なのは確定って事で、せっかくだから宇宙を楽しもうかっ! ねえまどか、こっちおいでよ。転校生もホラ」

「うん、実は結構気になってたんだ。ほむらちゃん、マミさんもこっちこっち」

「確かに気になるわね。これから変態に頼らないといけないというは業腹だけれども」

「あはは……あまりジョニーさんを苛めないであげて、ね?」

「善処します」

 

 俺の扱いェ……。

 それはさておき、魔法少女+予備軍が駆け寄ったのは巨大なモニターだ。

 地球の一般的建築物からデザインを拾ったログハウスであるから、当然内装も木目をいかした洋風の物だ。

 ベランダに面した景色は小さな湖とその向こうに見える森って感じだし。

 

 しかしそれは実物ではあるが、作り物でしかない訳で、魚や鳥がいる訳でも無い。

 それに奥行きはホログラム投影システムによって境界を曖昧にしてあるからこそで。

 でもここは月面の地下空間であり、周囲を常にモニタリングしている。

 それを壁にかけるタペストリーの様にモニターをいくつか浮かせてあり、そこで確認できる様にしてあった。

 

 俺の感覚だと地球の緑が多い景色こそが贅沢だし珍しく思えるが、彼女たちからすると、この無機質極まりない宇宙の景色が特別に映るようだ。

 まあ元のオレは彼女らとは別次元だとしても地球の出身な訳だが、その頃の記憶なんか擦り切れて覚えていないしな。

 いやふとした時に思い出す事はあるんだけど、実感がともわないからただの他人の生きた記録にしか思えない。

 この辺が地球人である彼女たちとの常識の齟齬に繋がるんだろう。

 

 マミ達が目を輝かせて眺めているのは、定期的に視点の変わるモニターだ。

 これは周囲を警戒する為に飛ばせてある、真空の宇宙空間でも自立移動の出来るAIが搭載されたドローンのカメラ映像だ。

 名付けて”おまわり君1号”である。

 

 形状は直径1メートル程の球体で、内部に圧縮空気を利用したスラスターが全周囲についている。

 カメラも高性能の量子カメラで、これも全周囲をカバーできる。

 これ自体は別に発明品でも何でもない。

 しかし画期的な機能がこれにはついている。

 

 自立AIがミソで、自動で充電し、自動で警戒活動を行うのだ。

 具体的にはドックにある専用ターミナルに10個のくぼみがあり、そこに10台のおまわり君を固定できる。

 ここで補給を行い、補給の際にカメラで記録した映像を、映像記録以外にも全てテキストログとして専用のデータベースに蓄積する。

 後から閲覧する時には余分な情報はオミットされ、重要項目だけがリストアップされているのだ。

 

 なので補給→哨戒→敵性存在を感知→情報を別機体に同期し、その場で自爆なんて事も出来る。

 これはとても気に入っている発明品で、辺境星域で活動するピンの賞金稼ぎの連中に人気だ。

 人員不足でも偵察任務に使えるからな。

 自動哨戒だけではなく、条件を追加するだけで個人個人で任意のアルゴリズムが組めるようにもなっているのが人気の理由だな。

 ぶっちゃけ俺の資金源で結構な割合をしめていたりする。

 

 モニターに切り替わるリアルタイム映像には、裏月面の暗闇の中、時折さす光で浮かび上がる陰影のついたクレーター群。

 表月面の静かな海付近の宇宙基地や、月の地平線越しに巨大な青い地球の見える構図の視点等様々。

 マミたちはそのまま小1時間ほど眺めていた。

 

 どうだい地球人達。

 この尺度からの視点で見れば、魔女だのインキュベーターだのなんて、大したことじゃないって分かるだろう?

 この広すぎるというか、進行形で膨張し続ける宇宙空間。

 そんな大それた物に、たかが惑星一つのエネルギーを集めたからって何の足しにもならんのだ。

 

 俺ははしゃぐ彼女たちの背を眺め、全員のスタイルはそれぞれ素晴らしいと考えつつ、彼女たちの未来を護るのだと改めて決意するのであった。

 

 

 

 




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ジョニー田中プロクラフター説
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