私のうっかり人理修復生活   作:ひねくれた夏みかん

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今回はオリジナル満載です。


私はうっかり過去を見て回ることになったらしい

「ここはどこ?」

 

はい。前回ある意味死んだ華凛霧香です。上下左右も分からない暗闇にいてとても寒く感じる。なにもする事がないので歩いてみた。ひたすらに歩いても何も見つからず遂に寒さで足が動かなくなり、しゃがんでしまった。体を丸めて震えていると急に暖かくなったので顔を上げると男の子がいた。

 

「やあ、お姉さん。ここで終わりにするつもり?」

「私は植物状態に限りなく近いだからある意味死んでるから終わりだよ。」

「ふーん…お姉さんはクー・フーリンとはあの召喚が初対面だと思ってるでしょ?」

「な、んでそのことを…」

 

男の子はてを後ろに組んでニコニコと笑っていてあくまで私の疑問には答えないつもりらしい。私は狼狽えながら彼の顔を見ると心なしかクーに似ているような気がしてきた。少し経つとムムムとした彼が口を開いた。

 

「違うよ。君たちはもっと前から会ってるんだよ。ま、記憶が無いから仕方ないんだけど。」

「え?どういう、こと?」

「過去に行って思い出してきてよ。」

「ちょっと待っ!」

 

肩を押されて私の体は重力に逆らわずにどんどん落ちてゆく。最後に見た彼の表情は哀しそうでとても儚い笑みを浮かべていた。

 

ドシン!と背中から痛みが広がる。起き上がると一面中花、花、花の花畑であった。来たこともないのにどこか懐かしいという気持ちを胸に歩いてみる。すると幼少期の私とクーに似た少年がいた。

 

「セタンタ君。はい!はなかんむりだよ!」

「はは!ありがとうキリカ!こっちもあるぞ!」

「ありがとう。どう?にあってる?」

「ああ、とっても似合ってる。」

『私には気づいていない。』

 

セタンタはクー・フーリンの幼少期の名前だから多分これが私達の初対面である。実は私はずっと二人のかなり近くに居たんですよねーでも砂糖を吐き出せるくらいのゲロ甘雰囲気のお二人さんに気づかれることはなかった。なるほど、私の奥深くにある記憶の中にいるのか。それにしてもあの二人めっちゃ甘い。甘すぎる!

 

目の前の景色がふと変わる。セタンタが私(子)を庇いながら猛犬に立ち向かおうとしている場面だ。あの時の私はもう泣きそうなのに彼の足手まといにはなりたくなくてずっと堪えている。それを見たセタンタは顔を変えて一撃で猛犬を倒した。死体を見た恐怖からのか安心感からきたのか目の前の私(子)はかれの胸の中で泣いていた。

 

「うわーん。ひっぐ。グス。」

「キリカどうかしたのか?痛いのか?」

「セタンタ君が死ななくてよかったよー!」

「安心しろちゃーんと守ってやっただろ?」

『ああ。私はあれの立ち会っていたのか。』

 

セタンタは優しい顔で私(子)を抱きしめている。私は少し安心しながらそれを見ていた。急に周りがブラックアウトになって私と私(子)が向かい合わせになった。

 

「大きくなったわたしにあげるね!」

「これは、花?」

「うん!もうセタンタ君のことわすれちゃダメだよ!」

「あ、ちょっと!」

 

私(子)は手を振りながら光に向かって走っていった。私も追いかけようとするがとてつもなく強い向かい風によって体ごと吹っ飛ばされた。幸いさっき貰った花は一本も落とさなかった。次はとても暗いところにであったが少しずつ灯りがついているため、完全な闇ではない。そこには高校生の私とあの頃より大きくなった。クー・フーリンがいた。あれは多分スカサハも一緒にいる。

 

「へぇ。結婚する為に修行か。師匠さんよ。」

「なかなか鍛えがいのあるやつだ。キリカも一緒にしてくか?」

「お!キリカも一緒にやるか?」

「遠慮しておきます。師匠も知ってて言ってます?私が来れるのは私自身が夢の中であるってこと。」

「知っているさ。だから冗談なんだが。あいつはマジだぞ。」

「マジですか。」

 

仲良く談笑はしているが。やはりクー・フーリンが好きだったのか私(高校生)の顔は少し無理をした笑顔になっていた。確かに夢だけの存在だから結ばれることは一生ない。だが失恋の痛みは凄まじいものだったと顔を見れば一発で分かった。スカサハはそれに気を遣って話しているがクー(青年)はいつも通りであった。

 

また景色が変わる。すると重体の私(高校生)を抱きかかえたクー(青年)が映る。彼は目から滝のように涙を流しそして目は虚であった。今まで見てきた彼にはまったく想像出来ない表情だった。見てるこっちも駆け出したいでも、駆け出しても絶対に気づかれることはない。見てる側のこっちがとてつもなくもどかしい気持ちになった。

 

「キリカ、キリカ!」

「大丈夫だよ。だーいじょうぶ。少し疲れただけだから。ね?」

「俺を置いていかないでくれぇ!」

「大丈夫君なら戦える。じゃ、また会おうね。おやすみ。」

「ああ、おやすみ。絶対今度会った時はちゃーんと守ってやるから。」

 

夢から覚める合図なのか私(高校生)の体がキラキラひかりそして消えていった。クー(青年)は彼女が消えた後無双していった。もうただの作業ゲーじゃないかと思うほど、愉悦もなく殺すことに対してを特化させていた。唖然する。も、また場所が変わる。

 

今度は少し暗いところでスカサハが深く眠る私に杖を一振りしている。その時の顔はとても穏やかでそして少し厳しく悲しそうな顔をしていた。

 

「もう、あなたはこっちにきてはいけない。だから忘れろ。」

『ちょっとってえ。そういうことなの。』

 

つまり私はスカサハによって封印された記憶を見ていたということだ。また私と私(高校生)が向かい合わせになる。

 

「あげる。初恋は今なら実るんじゃない?」

「どういうこと!ねえ!」

 

また花を貰った。そして今度は一番最初の男の子がいる場所についていた。やっと意味が分かった気がする。でもこの花を渡したい相手がいる。せっせと貰った花で花かんむりをつくり、男の子の前に突き出した。

 

「私をクー・フーリンの死に場所と死んだ直後に転移して!」

「それでいいの?」

「いいに決まってる!」

「じゃあ僕も一緒に行くよ。」

 

少年が手を上に上げるとたちまち場所が変わる。目の前には自殺したクー・フーリンがいた。私は涙を静かに流し彼の頭に花かんむりをのせる。

 

「思い出したよ。ごめんねぇヒッグ遅くなっちゃって。私死んじゃった!思い出す前にさ。ごめんねごめん。」

 

力一杯ぎゅっと抱きしめながら泣いて謝罪の言葉をエンドレスに言い続ける私。少し時間が経つと男の子は咳払いをして元の暗闇に戻った。私まだ泣いているが次の彼の一言によって泣き止む。いや驚愕した。

 

「お姉さんはまだ生きれるよでもサーヴァントでしか生きられない。」

 

こうして私の過去旅行は幕を閉じたのである。

 

 

 

 

 




出来るだけ詰まらないように物語を出したいです。
次回急展開!
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